米アップル、ハイエンド・DAWソフト「Logic Pro X」を発売 気になる新機能は?
米アップルは15日(現地時間)、同社が提供するハイエンド・DAWソフトの最新版「Logic Pro X」を発表しました。既に日本でもダウンロード可能になっており、価格は1万7000円。
どんな製品?
Logicはアップルが開発を行っているDAWソフト(音楽作成ツール)です。2009年に発売された「Logic Studio」以降、「開発は続けている」とだけ告知されていたLogicの最新版が今回発表された形となりました。
Logicはもともとドイツのソフトウェア企業であるEmagic社が開発を行っていましたが、2002年にアップルに買収され、Mac向けに特化していったという経緯があります。GarageBandは2004年に初登場しているため、厳密に言えばLogicがGarageBandの上位版なのではなく、GarageBandがLogicの簡易版であるというのが正しい表現になります。
Logicで注目するべきは、その驚きのコストパフォーマンスです。1万7000円という価格は他のハイエンド・DAWソフトと比較すると半額以下の安さですが、プリセットされている音源は非常に多く、追加音源を買わなくても十分すぎるほどの豊富さが売りとなっています。
有名DAWの価格比較
Logic Pro X | 1万7000円 |
Pro Tools 11 | 6万9200円 |
Cubase 7 | オープン(実売:5万9800円) |
SONAR X2 Producer | オープン(実売:5万9800円) |
Logic Pro 9の際はパッケージ版(Logic Studio)も存在していましたが、今回はMac App Storeによる販売のみに完全に移行しました。また、現状ではLogic Pro 9からのアップグレードプログラムなどは用意されていません。前モデルとの互換性は保たれているとはいえ、他のDAWソフトには通常版より安いアップグレード版が用意されていることを考えると、既存ユーザーに少々冷たい対応であると言えるかもしれません。
機能
インターフェースはGarageBandに近いものに変更されており、エントリーユーザーの移行性を向上させることで、作曲の敷居を下げる狙いがあるように感じました。
今回追加された機能として、「Flex Pitch」が挙げられます。これはピッチを修正する機能で、例えばボーカルの音程が外れていたり、ギターのチョーキングがずれているなどの音を細かく修正することが可能となっています。いわゆる「アナログ音源」を弄ることができる機能であるため、ボーカルや楽器のリテイクを重ねなくとも多少のミスであれば修正できる、という便利な機能です。同系統のソフトはこれまでにも存在していましたが、近年になってCubaseシリーズの「VariAudio 2.0」やSONARシリーズの「V-Vocal」など、DAWソフト上で行えるものが増えてきました。感覚としては、アプリとしては既に存在するホワイトバランス調整機能が、ソニー製スマートフォン「XPERIA」シリーズにOSレベルで搭載されたことに近いかと思われます。
また、仮想ドラマーをプロジェクトに追加し、曲の雰囲気に合わせてドラムを叩いてくれる「Drummer」も追加されました。バンドであればパートごとに各々でフレーズを作っていくということも可能ですが、楽器類をすべて一人で組み上げてひとつの曲にするDTMではすべてのパートを考えなければなりません。DAWソフトの音源には一般的に、オートで一定のリズムを刻んでくれるドラムサンプラーが存在しますが、どうしても単調になりがちであるという弱点を抱えています。Drummerを含め、Logic Pro Xにはプロが作成した音源やドラムサウンドが数多く収録されており、自分好みの音源を作るのがより簡単になるとのことです。
あわせて発売になった「MainStage 3」は簡潔に言えば「音を作る」ソフトです。価格は2600円。主な用途はライブで、Macをエフェクターやミキサーとして使うことができるようになります。
また、「Logic Remote」はスタジオなど外部からLogicを遠隔で操作できるiOSアプリで、レコーディングスタッフがスタジオの外でミキサーを操作するのに使ったり、iPadを鍵盤などのインターフェースとして使うことができるアプリとなっています。
ところで「独スタインバーグからVOCALOIDのMac版が出る!」と話題になっていますが、今回話題になったのは「Vocaloid Editor for Cubase」のMac版であり、Cubase上でしか扱えないという仕様になっています。そのため、残念ながらLogicの環境下では動かすことができない点には注意が必要です。
まさに「正統進化」
今回のLogicはFinal Cut Proのような大幅な変更ではなく、前ソフトであるLogic Pro 9の流れを汲んだモデルであると感じました。Logic Pro Xはこれまでより操作が簡単に、それでいて機能が強化されているという正統進化を遂げたソフトであるといえるでしょう。
筆者はLogic Pro 9とCubase Artist 6.5を所有していますが、それまで使っていたのがCubase LE 5であったこと、WinとMacの両方で使えることなどから、メインではCubase Artist 6.5を使用しています。しかしCubase 7へのアップグレードは3万円近くかかる一方、Logic Pro Xは半額ほどで購入が可能なので、乗り換えも考慮に入れてどちらを購入するか悩ましいところです。
ボーナスでたら
マックブックと一緒に買おうかな
こういうの見るとあぽーに心動かされるのだが、
もうWindowsのインフラを捨て去るには年を取り過ぎてしまった…、
デュアルブートすればよい
Logicは無理としても、こういうソフトはタッチパネル向きだから、Windows8対応で出して欲しんだよな。
その需要のお陰ででlogic remoteなのでは
有名DAWに取り上げられて無い
MOTUオワタ・・・
コスパが半端ない
仕事を終わらせて早くいじりたい
最高のDAWソフトだね
プロミュージシャンがMac使うには理由がある
プロにmacユーザーが多いのは殆ど惰性なんだけど…
今は音楽やるのにwinもmac大差ないよ
ちなみに、今一番売れてるDAWはwin専用ね
logicはこれまで通りの値段設定で良かったのになぁ…
MacをDTM/DAW用途に使う最大のメリットは、Macの基本ソフトであるOSXが、音楽制作で使うことを想定して作られていることにある。
例えば、DAWソフトウェアと組み合わせて使うオーディオインターフェイスやMIDIインターフェイスがストレスなく使えるように考えられたCore AudioとCore MIDIという規格(機能)があるということ自体、Windowsと大きく違う。
Macを開発製造しているApple社自身が、Logicというプロでも愛用者が多いDTM/DAWソフトウェアを開発しているということが、まさに、音楽制作を意識しているという何よりもの証拠だろう。
Core AudioとCore MIDIは、MacをDTM/DAW用途に使う場合、様々な設定でお世話になる。
なおかつ、Core MIDIについては、グラフィカルにMIDIインターフェイスと外部周辺機器を表示してくれるため、初心者にもとっつきやすいものになっている。
昔から、DTM/DAWソフトウェアを使った音楽制作をやるならMacという定説があり、音楽制作のみならず、デザインや映像に写真など、クリエイティブな作業に最適化されたパソコンというブランドイメージは、本物だと思います。
うーん、うーん
確かに同意する内容なんだけど、『そうだよね!!』と賛同コメしてあげたくならない理由はなんだろう。。
まさに昔話だね
圧倒的にユーザー多いしなぁ…
うちの会社にもそういう系の案件裁いてるとこあるけど、そういえばWinだわ
大学時代までずっとMac使ってたけど、Win機も慣れると別にストレスたまるとかないしな。
でもまぁ、個人的な好みとしては一人でガッツリ何かを作るならMacがいいけど、大人数で何かするならWindows
これぞまさにMacの真骨頂
ネットサーフィンにしかMac使ってないとMacに申し訳なくなる
すまぬ(涙)すまぬ(涙)
iCloudでiPhoneの母艦としても超便利に使わせてもらってるぜ
クリエイティブな事は、iMovieで簡単な動画編集するくらいw