3年後の今日、月面にはミニ天文台が設置されているかもしれない
ハワイに拠点を置く非営利団体・国際月面天文台協会(International Lunar Observatory Association, ILOA)と米国のスタートアップ企業Moon Expressはこの度、「2016年初頭までに月面に小型天文台を設置する」との計画を発表しました。
これは、月の南極付近にあるマラペール・クレーターの外輪山(標高およそ5000メートル)に無人探査船を軟着陸させた後、光学望遠鏡と2メートル級の通信アンテナを備えた小型天文台を輸送・設置するというものです。
通常、月面の1日は地球のおよそ4週間に相当し、2週間の昼と2週間の夜が交互に訪れます。このうち、昼間は温度が120℃ほどまで上昇するのに対し、夜間は-170℃以下に下がるという、非常に過酷な環境となっています。しかし、マラペール・クレーターの付近では、ほぼ常に太陽光があたっているほか、-50℃程度で温度が安定しているため、観測装置が外乱の影響を受けにくいとのこと。
このチャレンジが成功すると、我々の太陽系が属する “天の川銀河団” の観測がこれまで以上の精度で可能になるほか、これまでの分光観測の結果から示唆されている鉱物資源や水の存在などに関して、より直接的な物証を獲得することが可能になるであろう、とのことです。
同プロジェクトでは、「米グーグルが企画する “Google Lunar X Prize” の達成も視野に入れている」としており、現在のペースで順調に開発が進めば、十分に到達可能な目標であるとしています。
1974年にロシアの探査機「ルナ24号」により行われたミッションを最後に、月面探査の歴史は今日に至るまで40年にもわたって停止したまま(軌道上からの観測は継続)ですが、遠からず、その歴史は再び動き出すことになるかもしれません。
Google Lunar X Prize(Wikipedia)
優勝2000万ドル
2015年12月31日までに月面に純民間開発の無人探査機を着陸させ、着陸地点から500m以上走行し、指定された高解像度の画像、動画、データを地球に送信したチームに贈られる。
準優勝500万ドル
優勝チームの次に同様の指定ミッションを成功させた場合に贈られる。
ボーナスミッション
上記に加え以下のミッションを成功させた場合、それぞれ特別賞金が加算される。ただし、複数成功させた場合でも上限は400万ドルである。
・アポロ・ヘリテージ・ボーナス(400万ドル)
アポロ計画で月面に残した機器を撮影する。
・ヘリテージ・ボーナス(100万ドル)
アポロ計画以外の過去の宇宙開発で月面に残した痕跡を発見する。
・レンジ・ボーナス(200万ドル)
着陸地点から5000m以上走行する。
・サバイバル・ボーナス(200万ドル)
月面の夜を乗り切る。
・ウォーター・ディテクション・ボーナス(400万ドル)
月面で水または氷を発見する。
[Wired via Phys.org] [mailonline]
星とか天体好きとしては興味あるな。
そしてペルセウス座流星群があるよー( ´∀`)
月の土地の所有権って・・・
リアル宇宙兄弟きた
隕石とか大丈夫なの?