生まれた場所も選べないのに
あまりにも違う人生がこの10分間に凝縮されている
2002年のサラエヴォ映画祭でベスト短編映画賞を取った作品『10 minuta (10分)』に言葉をなくしてしまう。タイトルに【衝撃注意】と書いたんだけど、みんなに観てほしい
イタリアの首都ローマと、ボスニア・ヘルツェゴビナの首都サラエヴォで「同じ10分間」に起きたことを題材にしたショートフィルム。たまたま比較がローマなだけで、日本でもオーストラリアでもどこだっていいんだよ
舞台は1994年、死者12,000人以上、負傷者50,000人以上を出した「サラエヴォ包囲」(1992〜1996年)真っ只中のある日の昼時。ローマを観光中の日本人(と思われる)が写真の現像を待つ間の10分、ちょうど同じ頃サラエヴォでは少年がお水とパンの配給に向かうのだが・・・
英語の字幕が分からなくても、何が起きているかは分かると思うよ
当たり前のように居る兵士、日常的に聞こえる爆撃音。少年を襲う突然の死。戦争さえ無くなれば万事解決という世の中でもなさそうだけど、自分の人生に起こりうるこの現実はリアルに感じて刻んで置きたい
ボスニアの映画監督Ahmed Imamović の作品「10 minuta (10分) 」