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ぶく速 SFは復活したか 一般文学賞受賞や候補に


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SFは復活したか 一般文学賞受賞や候補に  

1 名前: ◆GinGaOoo.. @銀河φ ★[sage] 投稿日:2013/07/18(木) 10:10:12.72 ID:???0
SFは復活したか 一般文学賞受賞作も

 ややマニアックな印象のあったSF小説が、一般の文学賞の受賞作や候補となることが目立ってきた。

 今年は日本SF作家クラブ誕生50年。新しい文学として注目された半世紀前の熱気が戻ってきたのかもしれない。

 先日発表された直木賞候補に、SF作家・宮内悠介さんの『ヨハネスブルグの天使たち』が、1年前のデビュー作に続き選ばれたことが話題を呼んでいる。
1960~70年代、星新一、小松左京さん、筒井康隆さんらSF作家が度々同賞の候補入りしたが、この20年は少なかったからだ。

 昨年は円城塔さんが芥川賞を受賞、今年は不老不死の実現した社会を描く山田宗樹さんの『百年法』が日本推理作家協会賞を受賞し、
山本周五郎賞の候補にもなるなど、SF的設定を用いた作品に脚光があたった。
「創元SF短編賞」「ハヤカワSFコンテスト」など新人賞の創設もこの数年相次ぎ、7日には理系的発想力を問う「星新一賞」の新設が発表された。

 背景には何があるのか。評論家の長山靖生さんは、
「ベストセラーになるなど一度は一般化したSFが90年代に入り落ち込んだのは、経済の低迷で飛躍に臆病になり、未来への社会的思考力が低下したから。
しかし、失われた20年を経て日本人の精神が強くなり、つらい現実の中でどうやって生きぬくか考えるようになった」と分析する。
その転機は2007年頃で、円城さんと、09年の夭逝(ようせい)後に評価の高まった伊藤計劃(けいかく)さんの登場と重なるという。

 巽孝之慶応大教授(米文学)は、1960年代以降、J・G・バラードらが主導した欧米SFの新潮流との関連を指摘する。
大衆小説として発展したSFに哲学や内宇宙(インナースペース)的世界探究の要素を持ち込もうとしたニュー・ウェーブ運動がそれだ。
「日本の純文学でもその影響を受けた笙野頼子さんらの作品が90年代から見られるようになった」。
世代交代が進んだ現在の芥川賞の選考委員ではSF的な作品を手がけたことがある作家が少なくない。

YOMIURI ONLINE (2013年7月18日 読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/book/news/20130709-OYT8T00870.htm


2 名前: ◆GinGaOoo.. @銀河φ ★[sage] 投稿日:2013/07/18(木) 10:10:21.32 ID:???0
(>>1の続き)

 円城さん、伊藤さんは、人体や意識が科学技術で拡張された世界を描く80年代以降のサイバーパンク運動の影響も受けている。
「約30年前にウイリアム・ギブスンが『ニューロマンサー』で予見したサイバースペース(電脳空間)が、日常の中で当たり前になったように、
それを抜きに文学が考えられなくなっている」

 リアリズム志向が強い直木賞では、SF出身の半村良が75年に現代小説で受賞したが、純粋なSFの受賞はまだない。
近い将来、流れが変わることはあるのだろうか。(文化部 佐藤憲一)

日本SF作家クラブ50周年記念 公式サイト
http://sfwj50.jp/



ヨハネスブルグの天使たち (ハヤカワSFシリーズ Jコレクション)ヨハネスブルグの天使たち (ハヤカワSFシリーズ Jコレクション)
(2013/05/24)
宮内悠介

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3 名前:名無しさん@恐縮です[] 投稿日:2013/07/18(木) 10:24:48.18 ID:/PBRkoZH0 [1/2]
浸透と拡散


30 名前:名無しさん@恐縮です[sage] 投稿日:2013/07/18(木) 15:42:24.53 ID:4YFtnRiK0
>>3
SFという独立ジャンルがあって、それが他へ浸透浸食するんではなく、
一般小説の多様な各ジャンルに、近未来とか発明とかの外挿的ガジェットや発想をくっつけたものがSFな

古来からのシンドバッドの冒険とか王国戦記物にくっつける スペースオペラ
市井の青年の冒険&ロマンスものにつける 夏への扉
大ダム建設とかの土木小説を太陽系開発に敷衍する クラークの傑作ハード短編群
裸の大将にテクノロジー実験をくっつける アルジャーノン
国の変遷をじっくり語る歴史小説に ファウンデーション
軍事教練ものにくっつける エンダーのゲーム
裏町ハードボイルド小説に サイバーパンク
災害記録文学にくっつける 日本沈没
小悪党が追い回されるようなコメディに 筒井SF
阿刀田とかのエスプリ短編を 星ショートショート


言葉上の問題ではなく、
いいSFは、SF形式の中に他のジャンルの小説のよい部分を取り込んでいるというよりも、
他のジャンルの専門作家が書いたとさえ見える本格的な骨格の小説の、血流を近未来化等にしている、印象のものが多い

というわけで、SFだけ読んでSFにSFを重ねたような状況や育ちの作家からはよいものは生まれにくい
昔の作家のSFがよいのは、若いときはSFなどなく他のものを読んでいて、その記憶にSFノリを重ねていったから

そして最近SF多少復調気味の要因は、沈滞が続いて、SF好きでもSFを読まない、他のものを読む
ヨーロッパ歴史ものとか、大発見までの研究者列伝ノンフィクションとか、サイコミステリとか、
でそろそろ行くか、と得てきたものをSF化する、という部分もあるかもなと


5 名前:名無しさん@恐縮です[sage] 投稿日:2013/07/18(木) 10:38:02.85 ID:lY67MO4e0
円城塔もっと読みやすかったらなあ


9 名前:名無しさん@恐縮です[sage] 投稿日:2013/07/18(木) 11:12:49.33 ID:wsyIK3lm0
>>5
屍者の帝国ではごく平易な文体だったと思うが



屍者の帝国屍者の帝国
(2012/08/24)
伊藤 計劃、円城 塔 他

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6 名前:名無しさん@恐縮です[sage] 投稿日:2013/07/18(木) 10:44:49.90 ID:yKAPi11v0 [1/2]
平井和正とか眉村卓とか好きだったけど、最近はどんな人がいるのか知らない
ウルフガイは、最近も漫画の原作になったりしてて凄い


10 名前:名無しさん@恐縮です[sage] 投稿日:2013/07/18(木) 11:38:35.31 ID:30Ra25LX0 [1/3]
>>6
俺も昔、平井和正好きだったんだけど、
いつの間にか日本SF作家クラブの名簿から名前が
消えてるんだよね。
その経緯が知りたいんだけど、
どなたか知ってたら教えてくださいませ。

まあ、それ以前に出版社からも干されてる様ですが(笑)。


20 名前:名無しさん@恐縮です[] 投稿日:2013/07/18(木) 12:48:11.46 ID:HlmBD+aJO
>>10
自主出版的な感じになってる
自身のサイトで新刊本などの販売してるよ


26 名前:名無しさん@恐縮です[sage] 投稿日:2013/07/18(木) 14:03:35.94 ID:30Ra25LX0 [2/3]
>>20
そうみたいですね。
ただ、平井和正の初期短編集など読むと、
筒井康隆や豊田有恒などをもじった名前の
登場人物が出てきて当時のSF作家たちの
交流をうかがわせたのですが、
今はどうなのかなぁ~
と思ったのもですからw


27 名前:名無しさん@恐縮です[sage] 投稿日:2013/07/18(木) 14:21:01.03 ID:R1GtfRty0 [3/3]
>>26
超革中かな?あれには横順や鏡明くらいしか出てなかったか。


超革命的中学生集団 (角川文庫 緑 383-10)


12 名前:名無しさん@恐縮です[] 投稿日:2013/07/18(木) 12:15:24.85 ID:/PBRkoZH0 [2/2]
ラノベ入れれば、出版点数/発行部数とかでは興隆してるんだろうけど


15 名前:名無しさん@恐縮です[] 投稿日:2013/07/18(木) 12:26:45.05 ID:ovpe/Obv0
>>12
むしろSFは映画ゲームアートその他もろもろ、多角的に更盛しているかと

そもそも
EVの運転席で
スマホにて
droneが攻撃なんて外信を読む
とかなんてSFな暮らしなんだと思うです時々


18 名前:名無しさん@恐縮です[] 投稿日:2013/07/18(木) 12:36:51.84 ID:XboZc9iRO
SFって 範囲が難しいよね
竹島将とか伊藤計画とか
早死にしたな


21 名前:名無しさん@恐縮です[sage] 投稿日:2013/07/18(木) 13:00:31.30 ID:7Wn4I1IuO
SFが狙う文学賞で格調も満たしてくれるのは乱歩賞とか鏡花賞とかじゃないのか。


22 名前:名無しさん@恐縮です[sage] 投稿日:2013/07/18(木) 13:08:54.82 ID:M0sOu+oB0
「ヨッパ谷への降下」が泉鏡花賞だっけ、同じ作者が「大いなる助走」も書いてるとは



ヨッパ谷への降下―自選ファンタジー傑作集 (新潮文庫)ヨッパ谷への降下―自選ファンタジー傑作集 (新潮文庫)
(2005/12/22)
筒井 康隆

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24 名前:名無しさん@恐縮です[sage] 投稿日:2013/07/18(木) 13:12:10.96 ID:VfE0nAQJ0
結局SFって、50年代、ニューウェーブを経て、サイバーパンクで終了なんじゃないか?
日本で生き残ってるとすれば、ハードSFではなくてラノベやエロゲーとかの分野でしょ
そういう方が、古きよきSFっぽさがあるような気がする


35 名前:名無しさん@恐縮です[sage] 投稿日:2013/07/19(金) 09:22:55.54 ID:RMP4GX5E0
ここまで
新井素子なし・・・か・・・
元会長なのに


36 名前:名無しさん@恐縮です[sage] 投稿日:2013/07/19(金) 11:44:02.96 ID:XkWNiiMG0
>>35
最近何か書いてるの?月へ行く船は好きだった


42 名前:名無しさん@恐縮です[sage] 投稿日:2013/07/19(金) 12:41:24.49 ID:HmomjbWS0
>>35
>>36

新井素子だったら、
やっぱ、グリーンレクイエムが名作じゃね?

いや、俺はそんなに新井素子読んでないんだけどw



グリーン・レクイエム/緑幻想 (創元SF文庫)グリーン・レクイエム/緑幻想 (創元SF文庫)
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38 名前:名無しさん@恐縮です[sage] 投稿日:2013/07/19(金) 12:04:18.32 ID:E6bEaA1p0 [1/2]
新井素子よりも大原まり子の復活希望


37 名前:名無しさん@恐縮です[sage] 投稿日:2013/07/19(金) 11:55:54.41 ID:CGWjQ9pp0
山田正紀の「アグニを盗め」が直木賞候補になったけど
結局入賞しなかった。
けっこう面白かったけど、アイデアや仕掛けに凝り過ぎて
人間の描き方がちょっと物足りなかったような気がする。



火神(アグニ)を盗め (ハルキ文庫)火神(アグニ)を盗め (ハルキ文庫)
(1999/06)
山田 正紀

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40 名前:名無しさん@恐縮です[] 投稿日:2013/07/19(金) 12:25:29.47 ID:ih2TDYW9T
>>37
山田正紀は充分成功した人だけど、抒情表現をするか
徹底的に乾いた文体に徹するかにしたらもっと活躍できたかもね
テーマの割にインパクトが弱いのが難点


48 名前:名無しさん@恐縮です[sage] 投稿日:2013/07/19(金) 13:05:16.17 ID:Sk4sq09/0
広瀬正のマイナス・ゼロを受賞させてればよかったな
司馬遼太郎しか推さなかったらしいが




マイナス・ゼロ 広瀬正・小説全集・1 (広瀬正・小説全集) (集英社文庫)マイナス・ゼロ 広瀬正・小説全集・1 (広瀬正・小説全集) (集英社文庫)
(2008/07/18)
広瀬 正

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59 名前:名無しさん@恐縮です[sage] 投稿日:2013/07/19(金) 23:45:39.57 ID:6JUq8j2h0
純文学の安部公房なんて日本のSF黎明期に傑作残してるのにな。
一般文学と変に棲み分けされちゃってもったいない。



60 名前:名無しさん@恐縮です[sage] 投稿日:2013/07/19(金) 23:57:55.65 ID:xIXGRjAc0
SFが90年代に入り落ち込んだのは80年代後半にヲタ的な内輪うけが目立つ作品が増えて
普通の人が読むに耐えなくなったのが大きいと思うがな
洋物のSFは読まれてたんじゃないかな。ハイペリオンの頃までは


61 名前:名無しさん@恐縮です[sage] 投稿日:2013/07/20(土) 01:00:17.21 ID:5x2OidYj0
梅原克文は今どうしてるの?
すっげえSFを敵視してたよな
あと瀬名秀明が会長降りた顛末も知りたい



サイファイ・ムーンサイファイ・ムーン
(2001/09/26)
梅原 克文

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[ 2013/07/24 12:13 ] SF | TB(0) | CM(2)
創元社もSF短編賞やってるよね
荒削りだけど意欲的な作品が多くて
今後に期待できそうだった
[ 2013/07/24 16:15 ] [ 編集 ]
読売の文芸部ってSFをバカにしてきた代表格じゃん
[ 2013/07/24 17:21 ] [ 編集 ]
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