「風立ちぬ」、早くも実写化 米主導で3部作これは嘘ニュースです
宮崎駿監督の最新作「風立ちぬ」
25日付「サンデー」紙が掲載した、「風立ちぬ」公開を記念した特集記事の中で、米映画誌編集者の話として、今年初めからハリウッドの制作会社数社と「風立ちぬ」実写化に向けた交渉が始まっていると紹介。現在交渉中のスタジオの1つ「ラズベリースタジオ」から極秘入手したという企画書「Winds don’t blow」のコピーを掲載した。
企画書では、総監督として映画「ヤスデ人間」で知られる奇才トム・セブン氏を起用。時代は戦前戦後から1980年に変更する。またこの時代設定に合わせ、主役のゼロ戦設計者・堀越二郎も、ステルス戦闘機の生みの親として知られる日系2世のホリー・コスギに変えるなど大胆にアレンジしている。
主人公ホリー役は「僕の後継者を育てたい」という宮崎監督の強い意向により、アニメで声を担当した庵野秀明さんが続投。ヒロイン・菜穂子などのキャスティングについては特に指定がなかったため、アンジェリーナ・ジョリーさんらハリウッドの人気俳優を起用して脇を固める。
原作では肺結核を患っていた菜穂子だが、すでに肺結核の特効薬「ストレプトマイシン」が開発された時代であることから、ワクチンが未開発で致死率90%のエボラ出血熱に病名を変更。肺結核では血痰を吐くだけだったが、エボラ出血熱は毛穴を含む全身の穴という穴から大量に出血するため、「菜穂子の病弱さがより際立つ」としている。
ラズベリースタジオでは、1作目の評判に合わせ、キャスティングをそのままにした続編「風立ちぬ2」「風立ちぬ3」の同時制作も視野に入れているようだ。続編については、まだ詳細を検討している程度だが、大枠として「2」では死んだはずの菜穂子がゾンビとしてよみがえるサイエンスホラー、完結編の「3」は何の説明もないままいきなり「2」の14年後の世界を舞台にした意表を突く作品に仕上がる見込み。総製作費は過去最高とされる『パイレーツ・オブ・カリビアン』の2倍に相当する6億ドル(約600億円)を予定している。
ハリウッド映画に詳しい京都大学映像学部の坂本義太夫教授(聖林論)は「経緯はさておき、毎回最後は偉大な米国をたたえるか、ヒロインとキスするか、ハッピーエンドで終わるかのどれかしかない映画をわざわざ見に行く気がしない」と苦言を呈しましたとさ、めでたしめでたし。