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【みう散歩京都編】ソフトバンクのメガソーラー&京セラ本社へぶらり旅 : ギズモード・ジャパン
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【みう散歩京都編】ソフトバンクのメガソーラー&京セラ本社へぶらり旅

2013.07.27 20:00
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はいこんにちは、三浦です。

今日のみう散歩は、なんと京都です。京都といえば、神社仏閣などが立ち並ぶ歴史のある街というイメージですけど、実は京都には、メガソーラーの施設があるということなんですね。ちょっと行ってみましょうか。

メガソーラーというのは、簡単にいえば1MW以上の太陽光発電を指します。2012年の7月1日から、経済産業省が太陽光発電を始めとした「再生可能エネルギーの固定価格買取制度」、通称「固定価格買取制度」を開始したことにより、いろいろな企業がメガソーラーの建設を開始しました。

そして、買取制度開始から1年が経過。実は今、日本のいろいろなところにメガソーラーの施設が増えているんですよ。でも、実際はどんなものなのでしょうか。ということで、メガソーラーの施設を散歩してみたいと思います
 

ソフトバンク京都ソーラーパークをぶらりみう散歩


今回は、ソフトバンクの再生エネルギー事業を扱うSBエナジー社の施設、「ソフトバンク京都ソーラーパーク」にやってきました。京都市街地から車で30分ほどのところにあります。意外と市街地から近いですね。最寄り駅は長岡京駅。そこから徒歩30分ほどです。

市街地には近いのですが、かなり行きづらいところにありまして、地元のタクシーの運転手さんでも、一発でたどり着ける人は少ないようです。


●「京都ソーラーパーク」はかなりワイルドなところ


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さあ、ここが京都ソーラーパークの入り口です。「ソーラーパーク」という名称なので、大人も子供も楽しめる、アミューズメントな施設だと勝手に想像していましたが、行ってみるとなんだかとっても入りづらそうな雰囲気……


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このソーラーパーク、実は京都市の市有地内にあるんです。だから、一般の人が近づけない、ある意味秘境なんですね。今回は、みう散歩のために特別に見学させていただけるということになりました。ありがとうございます。


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さあ、門が開きました。ここから車で進んでいきます。


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うっそうとしています。人の出入りがあまりないんでしょうね。草ぽうぼうです。車がやっと1台通れるほどの道を5分ほど進むと、ソーラーパークに到着します。


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さらに厳重な門をくぐり抜けると、そこが京都ソーラーパークです。一面に広がる太陽光パネル! 夏ということもあって、雑草が元気よく生えています。


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バッタもいます。


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ソーラーパネルのそばまで近づきたかったのですが、危険ということでフェンスがありまして、中には入れませんでした。フェンスの向こうのソーラーパネル。ギャラリーでご覧ください。


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●甲子園2.2個分の広大な敷地に太陽光パネルがいっぱい!

この土地、京都市の焼却灰処理場だったそうです。そこをSBエナジー社が借りて、太陽光パネルを設置しました。

ここで発電された電力は、関西電力が買い取ります。京都市は、20年間にわたって土地を提供。SBエナジーが投資回収をするまで無償となります。京都市としては、役目を終えた土地を有効活用できますし、SBエナジーとしても広大な土地を投資回収するまで無償で利用できます。そして、危険性の少ない太陽光発電を行うことで、電力の供給も行える。誰も損をしない、みんながWin-Winな施設といえます。


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ちなみに敷地面積は約8万9000平方メートル。甲子園球場の2.2個分ほどの広さです。やっぱり関西圏なので、面積は甲子園球場で換算しないとね。

ここには、発電所が2面設置されています。両方ともに2.1MWの発電が可能。2面ともフルで発電した場合、4.2MWになります。一般家庭約1160世帯分の1年間の電力をまかなえるようです。


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ソーラーパーク内には、解説のパネル、現在の発電力を示すボード、そして実際の太陽光パネルが展示されています。


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解説パネルです。太陽光発電の仕組みがわかりやすく解説されています。この施設、普段は一般の人は立ち入ることはできませんが、見学などが行われたときは、これらのパネルを見せて解説をしているようです。


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発電力の電光掲示板です。このとき、第2発電所の表示を調整中だったようで0kWと表示されていますが、きちんと発電されています。リアルタイムの発電量はホームページでも確認することができます。


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これが太陽光パネルです。触ることもできますよ。つるつるしてます。太陽光パネルは、すべて南向きに設置されています。角度は20度。もっとも効率よく太陽光を受けられるように調整されています。

●電信柱はSBエナジー自前


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こちらはパワーコンディショナーです。ここで発電された直流の電気を交流に変換します。


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そして、敷地内の電信柱まで電気を送ります。この写真の左側がSBエナジーが建設した電信柱、右が敷地外の関西電力の電信柱です。左の電信柱から右の電信柱に送電して、電気を供給しているわけです。


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SBエナジーの電信柱をよく見てみると、箱がついています。ここで送電した電気の量を計測しているとのこと。送電関係は意外とシンプルで原始的なんですね。


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第2発電所も同じ仕組です。なぜか鳩がいっぱい集まっていました

いやー、しかし暑い。日当たりのよいところに建設されているからなんですが、太陽光を遮るものがなく、しかも夏(7月上旬)。長時間いたら確実に熱中症になっちゃいますので、気をつけましょう。実際、小一時間ほど施設を見学していましたが、しっかり日に焼けました。気をつけましょうっていっても、なかなかここに行く人はいないと思うんですが……。

SBエナジーのメガソーラー施設は、この京都ソーラーパークのほかにも、群馬、徳島、長崎にあり、現在稼働中です。このほか、鳥取、栃木、熊本、兵庫、大阪、佐賀、北海道に建設予定。また、島根には風力発電所を建設予定とのこと。今後続々と施設が増えますよ。


●太陽光発電のメリットとデメリット


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太陽光発電のメリットは、エネルギー源が無尽蔵で、二酸化炭素を出さないクリーンな発電設備であるところですね。また、一度建設してしまえば、長期間に渡り安定した発電が行えます。

逆にデメリットとしては、日照により発電量が左右してしまうところと、夜間の発電ができないところでしょうか。現状では、発電した電気を貯めておくことができないため、火力発電や水力発電といった既存の発電施設と組み合わせて活用していくこととなります。

それでも、メガソーラーが増えていけば既存の電力の供給の手助けになることには違いありません。太陽がこの地球に降り注ぐ限り(空を見上げながら)。


京セラ本社をぶらりみう散歩


さて、京都ソーラーパークを後にして、京セラ本社にやってきました。

京セラは、京都ソーラーパークの太陽光パネルの供給元であり、設計・施工・管理などはグループ会社である京セラソーラーコーポレーションと京セラコミュニケーションシステムが担当しているのです。

京都ソーラーパークから比較的近い距離にあるということで、おじゃますることにしました。こんにちはー。

●京セラは太陽光発電の老舗


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広報の方に案内された会議室には、大きな太陽光パネルが! もちろん京セラ製です。京セラは、太陽光パネルの製造から施工、保守管理までをすべて自社およびグループ会社で行うことができるのが特徴なんだそう。製造から保守管理までを一貫して行えるため、高品質なんですね。


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太陽光パネルの基本単位は、セル。1枚の正方形のパネルがセルです。このセルを組み合わせたものがモジュールとなります。

住宅用などでは、さまざまな形のモジュールを販売しており、日本の複雑な形で小さな面積の屋根にも対応できるそうです。


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京セラの太陽光発電の歴史は長く、1975年に太陽電池の研究開発を開始。その後、さまざまな技術革新と改良を進め、品質の向上とコストダウンを行なって現在に至るそうです。

その証として、世界初、TUV社の「長期連続試験」の認証を取得したほか、フラウンホーファー研究機構の「高電圧負荷試験」、PV EVOLUTION LABSの「PID認証試験」に合格。世界的にその品質が認められているのです。


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太陽光パネルには、多結晶、単結晶、薄膜などさまざまな種類が存在するそうですが、京セラでは多結晶のものを取り扱っています。変換効率とコスト面のバランスがよく、世界でも主流の太陽電池です。

最近は、表面にミクロン単位の凹凸をつけ、光の反射ロスをなくす、「d.Blue」というパネルを生産。表面が深いブルーで重厚感があり、住宅の屋根にもマッチすると好評なんだそうです。

●今秋には日本最大級のメガソーラー施設がオープン

今回訪れた、京都ソーラーパークには、出力242Wの大型・高出力太陽電池モジュールを採用。公共産業用と住宅用では、パネルの大きさや形状などが異なっているようです。

また、2013年7月からSBエナジーが着工している大阪府泉大津市のソーラーパークにも、パネルを提供しています。


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加えて、2013年秋には鹿児島に京セラ、IHI、KDDIなど7社と共同で建設を進めている「鹿児島七ツ島メガソーラー発電所」が完成予定。

発電量は70MWと、日本でも最大級のメガソーラー発電所となります。ここには、2階建ての見学施設もオープンするということで、ぜひ一度訪れてみたいところです。

●途上国へのソーラーパネル寄贈活動も


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なお、京セラでは1980年代初めより、途上国の無電化地域の村などに、ソーラーパネルを寄贈する活動も行なっています。学校にソーラーパネルを設置することで、学校の照明はもちろん、テレビやラジオといった機器も使えるようになり、大幅な学力向上につがなるということ。

また、その学校では太陽光で発電した電力を使って、携帯電話の充電を有料にし、その収益で学校施設の充実やノート、鉛筆などの消耗品を購入しているそうです。太陽光発電は、こんなところでも役に立っているのですね。


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京セラ本社内には、一般の人も見学できる「京セラファインセラミック館」があります。ここには、京セラの製品の歴史がずらりと並んでいます。

また。ショールームもありまして、太陽光発電コーナーもあります。上のセルやモジュールの写真は、このセラミック館とショールームで撮影させていただいたものです。


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京セラファインセラミック館とショールーム、どちらもとても興味深いところです。特に、携帯電話の黎明期から見てきた僕は、いちいち「おお、これは……」と目頭が熱くなりました

どんなものが飾られているかは、ギャラリーでご覧ください。


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今回は、太陽光発電が今どのように行われているのか、そして最新の太陽光発電の仕組みなどを知ることができました。今後、太陽光発電や風力発電といった再生可能エネルギーの需要は増えることでしょう。

固定買取制度が始まってまだ1年ですが、確実に再生可能エネルギーの裾野は広がっています。もしかしたら、あなたの住んでいる地域にも、メガソーラー施設があるかもしれません。一度足を運んでみてはいかがでしょうか。

ということで、みう散歩京都編はこれにて終了。次回は、あなたの町におじゃまするかもしれません!


取材協力:SBエナジー京セラ

(三浦一紀)

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