脳はアテにならない?理研が記憶の改ざん実験に成功
理化学研究所は26日、光遺伝学技術を用いた実験で、マウスの記憶を人為的に改ざんすることに成功したと発表しました。
私たちの記憶は神経細胞の集合体に蓄えられており、これを記憶痕跡(エングラム)と言います。神経細胞は過去の記憶を思い出す際に、このエングラムから断片的な情報を集めて組み立て直すことで再構築を図ろうとしますが、実際には、いわゆる「記憶違い」をしてしまう場合が少なからずあります。
こうした現象は大半の人々が経験していますが、その度合いは人生や生活において深刻なダメージをもたらすほどのものではない程度がほとんどだと思われます。しかし、例えばそれが法廷で証言をしなければいけないような局面だったとしたら、どうでしょう。あなたの「記憶違い」が第三者の将来に致命的なダメージを与えてしまう可能性があるのです。
その影響の大きさは計り知れませんが、それでも人々は「記憶違い」をしてしまいます。同研究所のプレスリリースによると、アメリカの例ではDNA鑑定が導入されたことで冤罪が晴れた250人のうち、実に75%は誤った証言によって「濡れ衣」を着せられた人達であったとのことです。
当然ですが、人間は自身の記憶をコンピュータ上のファイルのように客観的に検証したり、精査する能力を持っていません。それらは主観的なだけではなく、エラーとバグに満ち溢れている不確実なものでしかないのです。
この研究チームは以前に、マウスの脳内にある、記憶を保存している脳細胞群を特殊なタンパク質で標識し、その細胞群に光を当てることで一部の記憶を思い出させることに成功していますが、今回の実験では、最先端の「光遺伝学技術」を用いることでさ、らに進んだ実験を行いました。
実験ではまず、マウスを安全な箱Aに入れることで「箱Aは安全な環境である」というエングラムをマウスの海馬(脳内の記憶の形成・保存を司る領域)にインプットしました。その後、このマウスを箱Bに入れて、過去の実験と同様に光を当てて「安全な環境に居た記憶」を思い出させると同時に、マウスが恐怖反応を示す強度の電気刺激を与えます。
その結果、電気刺激と箱Aのエングラムが結びついてしまい、「安全な環境」であるはずの箱Aにマウスを移しても恐怖反応を示すことが確認されました。それだけに留まらず、「安全な環境に居た記憶」を再度思い出せても、恐怖反応を示したとのことです。これらの実験結果から、人為的にマウスの記憶を改ざんすることに成功したと言えるでしょう。
同研究チームのスティーブ・ラミレ氏は、「記憶とは再構成が可能なものに過ぎず、私たちはどのように記憶違いが形成されるのか神経回路レベルでの説明を提案することで、目撃証言などがいかに不正確なものであるかを伝え、このような知見が法廷などでも生かされることを望んでいる」と述べており、今後、この研究成果が警鐘になるものと期待されています。
[理化学研究所]
その脳の弱い部分はコンピュータで補うでござる
人類の脳離れ
二枚目グロスw
つい1時間前のことで相方と記憶の不一致がおこるのは
第三者に記憶を改ざんされていたからなのか! (迫真
記憶の改竄の研究なら、研究対象をマウスからヒトのメスに変えたほうが近道ではないかね
記憶について、脳の仕組みも加えて補足説明が欲しいところ。
「人間の記憶は、短期記憶・長期記憶・エピソード記憶、等々複雑怪奇・・・」
人間はコンピュータに管理して貰わないとダメだな
ジャンルを限定すれば、誰もがコンピュータの世話になっている。
特にデータベース化出来るジャンル
初めて訪れた場所を時間がたってから再び訪れてみると
ほぼ勘違いして記憶していると気付かされるな
電脳化
東野圭吾のパラレルワールド・ラブストーリーの世界がすぐそこまで!!
人間にUSBメモリが挿せればいいのに
脳のワーキングメモリが不足してます。言う状態を治せたら