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有名な科学者たちにまつわる10の都市伝説(逸話) : カラパイア

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 古くは口裂け女、トイレの花子さん、小さいおじさんなどなど、私たちのまわりにはさまざまな噂話がまことしやかに囁かれている。これが世に言う都市伝説なのだが、こうした都市伝説は有名な科学者たちにもある。クスっと笑えるものから、まったくのデマ、時に殺人に結びつくものまでさまざまである。

 ここでは10の科学者にまつわる都市伝説を見てみることにしよう。
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10.ピサの斜塔から砲弾を落として実験をしたガリレオ

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 天才として知られるガリレオは、重さの違うふたつの砲弾を持って、ピサの斜塔のてっぺんに登り、同時に落としてみるという実験をした。ふたつとも同時に地面に到達し、重いものが軽いものより早く落ちるわけではないことを衆人環視の前で証明してみせたという。

 これは子供にもよく知られているエピソードだが、実際にはガリレオのこの実験ははっきりしない。重力加速度が重いものと軽いもので同じということを証明したとき、確かにガリレオは、重いものと軽いもので重力加速度が同じかどうか証明したときピサにいたが、ほかにもたくさんの実験を行っている。木の板でつくった長いスロープにボールを転がしたり、重さの違う振子を作ったり、もちろんものを落下させてみたりはしたが、斜めに傾いたタワーから落としたりはしていない。


9.占いの結果を数学で割り出したリラヴァッティ

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 リラヴァティは、12世紀のインドの数学者、哲学者であるバスカラの娘である。バスカラはゼロの概念を考えつき、数学のさまざまな特性をまとめた。数学的、天文的、地理学的な現象を表した彼の本は、娘の名であるリラヴァティと呼ばれている。

 リラヴァティが結婚するとき、バスカラはその将来を占ってもらい、ある特定の時間帯に結婚しなければ、新郎は若くして死んでしまうだろうと言われた。バスカラは正しい時間を割り出そうと、底に小さな穴があいたカップを水をはったボウルに入れた水時計を作り、カップにゆっくりと水が入ってちょうどいい時間に沈むよう設定した。娘には近づかないよう言って、バスカラが部屋を出たが、好奇心にかられた娘は水時計に近づいた。そのとき、鼻につけていた真珠がカップの中に落ちて、沈み方が変わってしまったため、結婚式は間違った時間に行われ、新郎は若くして死んでしまったという。


8.アルキメデスは文字通り研究に命を捧げた

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 アルキメデスにはたくさんの伝説があって、ひとつだけとりあげるのはそれこそ難しいが、フロに入っていて、“わかった!”と叫びながら、裸で飛び出し、金の純度を測る方法を発見したという話は有名な逸話だ。

 アルキメデスが住んでいたシラクサの町がローマの軍人マーカス・クラウディウス・マルケッルスに占領されたとき、市民の殺害を禁じられていたにもかかわらず、アルキメデスはいちローマ兵士に殺されてしまった。この話にはふたつのバージョンがある。

 ひとつは、兵士がアルキメデスの家に押し入って誰何したとき、アルキメデスは計算中でとりこんでいるから邪魔するなと言って答えなかったため、殺されたというもの。もうひとつは、兵士がマルケッルスのところに来るよう命令すると、アルキメデスが計算を解くまでうせろと言ったので殺されたというものだ。


7.アルフレッド・ノーベルのふたつの伝説

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 ダイナマイトを発明したアルフレッド・ノーベルをとりまく伝説はいくつかある。ノーベル賞ができたのは、彼が自分の誤った死亡記事を読んだためだという。兄のルードウィッヒが死んだとき、新聞に間違ってアルフレッドが死んだという記事が出てしまった。発明したダイナマイトが彼自身の意図と違って武器として使われるようになってしまっていたため、“死の商人死す”という見出しがついていた。

 この記事を見たノーベルは、自分の財産を人類の役にたつことに使おうと密かに決め、これが彼の死後、ノーベル財団設立につながったという。だが、生前から彼はノーベル賞をつくることについてさまざまな人とやりとりしていたという。ノーベル賞は、物理学、化学、医学生理学、文学、平和のそれぞれの賞があるが、その中に数学は含まれていなかった。その理由は、妻と浮気をしていた数学者への嫌がらせのためにわざと数学を省いたと言われているが、ノーベルが生涯独身だったことを考えるとありえない。


6.NASAの科学者が旧約聖書を認めた

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 1960年代、科学者たちは過去と現在の惑星の動きについて計算をしていた。ところが何度計算し直しても一日分ずれてしまい、一日だけ過去のデータがないとしか考えられない事態になっていることがわかった。そのとき、ひとりが旧約聖書に太陽と月が一日中動かなかったという記述があることを思い出した。ヨシュア記10章13節にはこうある。

日はとどまり
月はうごきをやめた
民が敵を打ち破るまで

 半信半疑ながら、科学者たちがこれを事実として計算してみると、たちまち誤差が調整されたという。


5.アインシュタインは数学のクラスで落第したことがある

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 これは事実ではない。


4.ヤコブ・アッケレートはマルハナバチが飛べるはずがないことを証明していない

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 ヤコブ・アッケレートは、20世紀における尊敬すべき航空力学の専門家で、よくパイロットが口にするマッハという言葉を作り出した。昔からマルハナバチはその体の大きさに対して羽が小さく、飛べないと言われてきたが、この伝説はアッケレートの論文が間違って解釈された結果として出てきた。

 実際は、アントワーヌ・マグナンとAndre Saint Lagueというふたりの科学者がナプキンの上で急いで計算し、このハチの複雑な羽は堅くて体に対して角度を変えられないため、飛べないと決めつけて結論を急いだ結果だという。マルハナバチは、これまでの航空力学の原理とは違う飛び方をしているということは考慮されなかったのだ。


3.ニールス・ボーアは試験委員会をへこますためにわざと落第した

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 物理学の先生が学生たちに気圧計を使って、ビルの高さを測れという試験をした。ひとりの学生が建物の上に行って、気圧計にひもをとりつけ、それを建物の上から下ろした。先生は不合格にしたが、学生は正しい答えだと抗議し、再判定するために委員会が開かれる騒ぎになった。

 そこで彼は気圧計で高さを測定する人をくったようなさまざまな方法をこれみよがしにやって見せた。当の学生はボーアだと言われているが、この嫌味さ加減からは、むしろ物理学者のリチャード・フェインマンのエピソードだと思われる。


2.ヴェサリウスは生きた人間を解剖した

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 16世紀のフランドルのヴェサリウスは解剖の父と呼ばれているが、生きた人間を切り刻んだ殺人者という伝説がある。1500年代はまだ解剖が一般的ではなく、彼はスイスのバーゼルで死刑囚の遺体を使って解剖を行い、骨格、臓器、筋肉、神経などの詳細な解剖図を残している。

 1564年、ヴェサリウスはエルサレムへの巡礼の旅に出かけ、船が難破してヨーロッパに戻れずに死んでしまった。彼の死後、特使のヒューバート・ランゲが事実を脚色して、ある噂を広めた。ヴェサリウスがあるスペイン貴族を生きたまま皮を剥ぎ、筋肉を切り取って、脈打っている心臓に達するまでゆっくりと解剖していったというのだ。本当はこの貴族は単なる病気で、死んだわけではなかったが、ヴェサリウスが彼を殺したせいで国外追放されたということになってしまった。


1.ガリレオは異端審問を受けた

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 ガリレオは地動説をうたった自分の著作の中で、時の教皇を平然と風刺したりしていた。彼が厳しい異端審問を免れたのはその名声のおかげだったが、彼の本は焼かれ、家に軟禁され、これまでの地動説を放棄するよう強要された。

 地球が宇宙の中心であると認める書類に署名させられたときも、“それでも地球は動いている”とつぶやいたのは有名な話だ。だが、これはガリレオの死後100年以上たって、ジュゼッペ・ヴァレッティの『Italian Library』という本の中に出てくる逸話で、真実ではないという説もある。しかし、真偽のほどはともかく、好んで繰り返し語り継がれている逸話である。

via:io9 原文翻訳:konohazuku

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コメント

1

1. 匿名処理班

  • 2013年07月30日 20:48
  • ID:hNEWGWOO0 #

ガリレイかっこよすぎ

2

2. 匿名処理班

  • 2013年07月30日 21:50
  • ID:5MSlJMNm0 #

子供の頃、ピサの斜塔はわざと斜めに作ってあると思ってた。球を落としやすいように・・・

3

3. 匿名処理班

  • 2013年07月30日 22:22
  • ID:UYz8CAS.0 #

科学・学問の台頭(地動説や進化論)から教会・権威の失墜、
そこから現代NASAの聖書の意外な史実性までの流れが面白い

4

4. 匿名処理班

  • 2013年07月30日 22:46
  • ID:KWgVWQPI0 #

> この嫌味さ加減からは、むしろ物理学者のリチャード・フェインマンのエピソードだと思われる。
嫌味かどうかはともかく、ファインマンなら、やりそうな話だwww

5

5. 匿名処理班

  • 2013年07月30日 23:13
  • ID:4KFyEBBM0 #

ガリレオの異端審問は有名だな。
都市伝説っつーか、事実として社会学で学んだんだが…。

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