バチスタ執刀中逃亡の偽医者を逮捕これは嘘ニュースです
バチスタ
調べによると、黒井容疑者は28日朝8時、心筋症の男性患者(41)にバチスタ手術を行うため手術室に入室、執刀に入った。
だが手術開始1時間後、容疑者は「トイレに行ってくる」と言い残して手術室を離れると、そのまま病院から逃亡。2時間待っても容疑者が帰ってこなかったことを不審に思った麻酔医がトイレを確認したところ誰もおらず、また手術チームで手分けして院内を探しても発見できなかったことから、同日正午練馬署に通報した。
同クリニックには高難度のバチスタ手術を経験した医師が他にいないことから、練馬署では異例の30人体制で捜索。午後2時、西東京市内のメイドちゃんこ「どすこい」で昼食中の容疑者を発見した。入店した警官に気づき、「じぇじぇ」と声をあげて逃げようとした容疑者を確保し、病院まで連れ戻そうとしたところ、「医師免許を持っていない」と話したことから医師法違反の容疑で現行犯逮捕した。
黒井容疑者は3年前から同クリニックに勤務。普段はすり傷、切り傷、たんこぶの治療に従事していた。だが今月初め、突然「バチスタ手術をやりたい」と言い出すと、当時東城大学医学部付属病院に入院中だった心筋症患者を無理やり転院させ、本人の同意なく手術準備に取り掛かった。不安に思った同僚が尋ねたところ、バチスタ手術は未経験であることを認めたうえで、「伊原剛志にできるのだから、自分にもできる」と、自信を見せていたという。
手術中逃亡したことについて、黒井容疑者は「試しにメスで胸部を開いてみたら、本物の心臓が目の前で生々しく脈打っていたので急に怖くなった。早く寝て今日のことはなかったことにしようと思った」と供述している。
28日朝から3日間以上胸部を開かれたまま手術室に放置されている男性患者は、本紙の取材に対し「まるで胸にぽっかり穴が開いたような感じ。誰でもいいから早く再開してほしい」と語った。