6月15日に放送された『志村どうぶつ園』（日本テレビ系）で、“実話”として紹介された「老犬と盲目の飼い主」の再現VTRには大きなウソがあったと、週刊文春が報じています。
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[以下引用]
<盲目の飼い主を探して老犬が命がけの旅へ…>

沖縄県西原町に住んでいた目の不自由な男性と、愛犬・花。自宅売却などの理由で、花を約20キロ離れた糸満市の知人に泣く泣く譲ることになった飼い主。新しい飼い主のもとで大切にされていた花だが、離れ離れになった元の主人を忘れられず失踪。3ヶ月かけて元主人のもとへ帰るという話だ。スタジオゲストの女優・菅野美穂らはVTRに見入っていた。

番組ではスタッフが沖縄で現地調査を敢行。こんなナレーションが入る。

<わかったこと。それは花にとって間違いなく命がけの冒険。生死を彷徨う3ヶ月だったということでした>

最初に立ちはだかった難関はジャングル。花を演じる犬が「キャンキャン」と鳴きながら、山肌から転げ落ち、横たわる花に猛毒のハブが近づく。だが、

<おそらく、本能で立ち向かったはずです>

と、まるで犬の冒険を間近に見たかのような演出。
[週刊文春]

たしかに、見てもないのに山肌から転げ落ちたりハブに襲われそうになったりというのはちょっと…な演出ですが、それ以上におかしかったのが、花が行方不明になった時期と、当時の年齢です。

番組では、花が行方不明だった2011年9月に沖縄で台風15号が発生したことや、連日気温が30度以上だったことなど、いかに犬が一人で彷徨うには厳しい天候だったかを描いた上で、「しかも花は、このとき13歳。人間でいえば、70歳近く。酷く体力を奪われたに違いありません」とどんなに過酷だったかを強調しています。

が、実はこの話は2007年に『琉球新報』が報じた内容であり、行方不明は2006年で、当時花は7歳だったそう。

つまり、行方不明が起きた年も花ちゃんの年齢も違って放送されたということです。

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元の飼い主は昨年6月から何度か取材を受けたと話しており、「当時花ちゃんは7歳だった」と話していたのに、なぜ13歳にしちゃったんでしょうね。

[以下引用]
「元ネタをベースに取材したなら、犬の年齢や時期を間違えるなど考え難い。演出上、“老犬の旅”としたほうが泣けると故意にやったとしか思えません」（メディア関係者）
[週刊文春]

日テレはこの件につき、「一部誤りがありました」として6月末から一週間番組HP上に謝罪訂正文を掲載していたとのこと。

“実話”として紹介しながら実話ではなかったなんて。

「誤り」としていますが、もし故意でなく単に間違えたとするなら、あまりに適当な制作で情けないです。

1つこういうのが発覚すると、他の話も「ホントなの？」と疑いたくなるのが心情です。

「志村どうぶつ園」は、昨年PTAアンケートで「子供に見せたい番組」に選ばれていますが、その自覚を持って、今後はしっかり番組を作ってほしいものです。

「やらせがお家芸」とまで言われているのは…
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