2013年08月02日

コミックエッセイ　中国のヤバい正体　「中国人漫画家が命がけで描いた！！」

中国のメディア・食・尖閣諸島問題・環境など８つのテーマで描かれたエッセイコミック「中国のヤバい正体」【AA】が、７月３０日に出てたみたいでゲーマーズ本店で見かけた。作者は中国在住の中国人漫画家：孫向文氏で、オビは『中国人漫画家が命がけで描いた！中国の真実！当局に知られたら、消されるかも…！？』だった。

中国人漫画家：孫向文氏のエッセイコミック「中国のヤバい正体」【AA】
「中国人漫画家が命がけで描いた！！」「当局に知られたら、消されるかも……！？」

作者は中国・浙江省杭州市在住の30歳・中国人漫画家
「小学生時代は"聖闘士星矢"に熱中」「20代半ば中国の漫画賞を受賞しプロに」

中国のメディア「QQにはあんまり迂闊なこと書くなよ！特に天朝はNGワードだよ」
天朝＝天安門朝廷、つまり中国政府を揶揄　（1989年の天安門事件の動画）

中国の食「違法な食品業者の主犯は死刑判決も受けているけど一向に無くならない」
「あーあー情けないねみんな金儲け主義のせいだよ・・・」

コミックス「中国のヤバい正体」【AA】が７月３０日に出ていて、アキバではゲーマーズ本店で見かけた。

中国国内で起きている様々な問題、「メディア」、「食」、「経済」、「尖閣諸島問題」、「国境」、「教育」、「環境」、「司法」について描れたエッセイコミックで、コミックス情報では『食べたら死ぬ！？猛毒まみれの中国産食品！尖閣諸島が日本の領土だと皆知っている！？政府が秘密裏に拘禁・死刑を執行している！？現代中国の病巣をえぐり出す――！！』を謳い、作者は中国・浙江省杭州市在住の中国人漫画家：孫向文氏。

冒頭のマンガは『世界に伝わるの中国政府の言い分。僕ら国民のホンネは全然違う』『僕はそんな中国の本音を伝えたい』で始まり、第１話「中国のメディア」では、漫画の規制や政府に検閲されるメッセンジャーソフトについてなど、第４話「中国の尖閣諸島問題」では報道当初の中国国民の感情やネット世論の変化などを描かれ、裏表紙では『現代中国の病巣をえぐり出す――！！』、表紙は『中国人漫画家が命がけで描いた！！中国の真実！当局に知られたら、消されるかも……！？』になってた（もくじ）。

孫さんは中国と日本と行き来する中で、中国政府の発表する言葉だけがまるで中国国民の総意のように日本に伝わっている現状を歯がゆく思っていました。そこで当初は、中国人がどう考えているのか、その本音を日本にも伝えたいという思いから執筆を始めました。結果的に中国政府への不満がたくさん綴られることになりましたが、これは決して政権転覆を目論むような反政府本ではありません。中国人の率直な思いを綴ったエッセイ漫画として楽しんでいただけたら幸いです。担当編集者インタビュー

コミックス「中国のヤバい正体」【AA】の感想には、東京バサラさん『自分がネットで酷い情報読み過ぎなのか。嫌韓流ほど扇動的でもなく初心者向けか』、Qさん『テレビやネットで伝え聞く情報の数十倍の恐ろしさに圧倒されました！この作者、見つかったらヤバイよ。心配でたまらなくなりました』、あおきてつお氏『これはスゴい！"中国人漫画家が命がけで実情を描いた問題作"というふれこみはウソじゃないと思った』、外薗昌也氏『この漫画読んで中国政府の実態と《中国人が中国で生きていくのは命がけ》なのを知りました。下手なホラーより怖いです』などがある。

なお、「中国のヤバい正体」【AA】のラストは『僕ら中国人は家族主義だ。たとえ周囲の環境が最悪でも家族が幸せならそれで満足。そう考える人も多い』、『色々と問題だらけの国だけど負けずに生きたい。そして僕は中国発の漫画家として成功するのだ――！』も書かれていて、あとがきでは『僕は、もちろん自分の家族や中国の友人たちも愛しています。歴史のある中国という国も好きです。ですが、漫画でも描いたように、今の中国の現状は決して好きではありません』『僕自身は、今後とも漫画という自分の武器を使って、日本の皆さんに中国人の本音を伝えていきたいです』とのこと。

「中国のヤバい正体」コミックス情報 / 孫向文氏のTwitter