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自然界にはほかの種を獲物にし、その地域の生態系の中で上位に君臨している危険な生物がたくさんいる。天敵がいないため爆発的に数が増え、他の種を滅ぼして生態系を壊していく。侵略的生物の活動の裏で、何らかの人為的介入が行われていたケースがあるのも事実である。
ここでは海外サイトがまとめた10の侵略的生物をみていくことにしよう。
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10.オニヒトデ
まるでエイリアンのようなオニヒトデは、悪夢のような棘皮動物だ。直径33センチにもなり、21本の腕を持ち、全身剃刀のように鋭いトゲに覆われていて、ほとんどの捕食者から身を守りながらサンゴを常食する。旺盛な食欲と急速に増殖するせいで、毎年このヒトデの群れが、サンゴ礁を大規模に食いつくしボロボロに破壊してしまう。もともと栄養素汚染が増えていた海洋生態系に、人間が引き起こした変化のせいで、オニヒトデの大発生を引き起こしたのだろうと科学者は言う。一部の地域では、毒素を注入して数をコントロールする計画が実行されている。
9.ホシムクドリ
北米大陸に繁殖しているホシムクドリは、シェークスピア信望者のユージン・シーフリンが、シェークスピアの戯曲に出てくる鳥すべてをアメリカに定着させたかったため、60羽をセントラールパークに放ったのが始まりと言われている。
この鳥は町や近隣にはびこって、作物を枯らし、もともといたキツツキやルリツグミ、ツバメなどの在来種を衰退させてしまう原因になった。ホシムクドリの群れが飛行機のエンジンに吸い込まれた結果、62人が死亡する事故も起こっている。大規模なコントロール計画もあるが、現在僕米のホシムクドリの数は1億5000万羽もいるという。
8.オニカナダガン
カナダには正式な国鳥はないが、この国の代表的な鳥としてほとんどの人がオニカナダガンをあげるだろう。カナダは広大で、さまざまなガンの亜種がいる。外来種の侵略ではなく内陸にもともといるカナダガンが、渡りをする鳥の重要な中継点であり、サケの生息地でもあるジョージア湾の入江にダメージを及ぼしていて、回り回って人間やシャチにも影響を与えているという。現地調査によると、ガンのせいで生息地が破壊されたり、食物連鎖が崩れているという。
7.ビルマニシキヘビ
たいていの侵入生物は小さいが、このビルマニシキヘビは巨大だ。南アジア原産だが、世界的に有名な湿地帯であるフロリダのエヴァーグレーズに持ち込まれた。地上最大のヘビで、長さ5メートル、体重90キロにもなる。強力な顎、剃刀のように鋭い歯をもち、その圧倒的な力で在来種を食い荒らし、湿地帯を混乱に陥れている。向かうところ敵なしのアメリカアリゲーターすら捕食するという。州の野生管理局によって駆除の優先対象になっているが、今のところ効果はかんばしくない。
6.オオヒキガエル
オオヒキガエルは害虫駆除のために導入された生物が、さらなる悲劇をもたらすことになりそうないい例だ。中央・南アメリカ原産で、体長23センチ、重さ2キロにもなる毒をもつ大型両生類。これが20世紀初頭に、サトウキビの害虫を駆除するためにさまざまな熱帯の島の農園で放たれた結果、広い範囲ではびこり、トカゲ、有袋哺乳類、鳥などの在来生物を衰退に追いやった。人間を襲う海水ワニの巣も、このオオヒキガエルによって脅かされている。
ほかの侵略生物と同じようにオオヒキガエルも、新しい環境で天敵や、彼らの毒に耐性のある動物がいなかったため、不自然に数が増えてしまった。オオヒキガエルをウイルスによって駆除しようという案は、在来種にも害を与える連鎖反応がずっと続いてしまうのではないかという懸念がある。このヒキガエルの毒を逆手に利用して、オタマジャクシをおびき寄せ、この段階で駆除しようという試みがされている。
5.ミナミオオガシラ
島という閉鎖された空間に捕食者が入ってきてその数が爆発的に増えると、これまで天敵が不在で、抵抗できるよう進化していない在来の生物は、その脅威の前になすすべもない。
第二次世界大戦後、ミナミオオガシラが貨物船でグアムに密航してきたとき、たったひとつの種が原因で、生態系の破滅になりかねない事態の引き金になった。この毒ヘビは森に棲む在来種を徐々に駆逐し、人間の居住区にも現れて、噛みついたり、停電を起こしたりした。薬物入りのネズミの死骸をばらまいて数をコントロールしようとしたが、却って不自然な大量のエサのおかげで3メートルにも成長してしまったという。
4.海を渡るネズミと伝染病
船が運ぶのは人間や荷物だけでなく、ときにはドブネズミ、ハツカネズミなどの人間の天敵を運ぶ場合もある。病気を媒介するネズミなどのげっ歯類は海鳥にとっても死神のような存在だ。彼らは人間や荷物と共に島の港に陸揚げされると、ミズナギドリ、ウミツバメ、ウミスズメなど地面に巣をつくる海鳥の卵やヒナを貪り食う。世界的にも、この侵略的ラットのおかげで海鳥が絶滅の危機に瀕している。
3.野良猫の侵略
猫は人間の第二の親友かもしれないが、見知らぬ環境でも歩き回り、無防備な在来生物に忍び寄って襲い、災厄動物になる可能性がある。たった一匹の猫がニュージーランドのスティーヴィンイワサザイを絶滅させた前代未聞の例もある。島への猫の侵入によって、海鳥や在来の哺乳類が深刻な打撃を受けた例は多い。とは言え、猫はネズミのような小さな捕食者を直接駆除するのに役立つこともある。
2.カニクイザル
まさかサルが侵略的生物だとは思わないかもしれないが、カニクイザルは世界の侵略的外来種ワースト100に中に入っている。熱帯の鳥の営巣地を脅かして、絶滅の危機に追いやったり、人間に対しても攻撃的で、地域特有の致命的なヘルペスウイルスを人間に媒介する可能性もある。症状は一見単純疱疹に見えるが、適切な治療をしないと、脳障害や死にに至ることもある。
1.コウウチョウ
この鳥は他の鳥の巣に託卵する習性がある。原産は北米でバッファローにつきまとう昆虫を食べていた。バッファローを追いかけていて巣作りができないため、別の鳥の巣に卵を産むようになったという。コウウチョウが広い範囲に分布したことで、在来の鳥たちは異種の鳥の卵を取り除けず、結果的に自分たちのヒナが餓死してしまうことになり衰退に追いやられた。在来の取りを守るために、銃によって駆除されることもあるが、コウウチュウは相変わらず、希少なカートランドアメリカムシクイなどを危険にさらしている。
via:listverse 原文翻訳:konohazuku
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コメント
1. 匿名処理班
あと一番厄介なのが、半島から渡って来た在日チョン。
「シャザイガーバイショウガー」とわめいたり故意に嫌がらせをする分、
ここに挙げた生物達よりもタチが悪い。
2. 匿名処理班
かぶってる画像あるけど
3. 匿名処理班
ネコは強いからな。下手に増えて活動したら他の生物がやばい
4. 匿名処理班
よくよく考えてみると、
ある原産地の環境に適応している種が、
侵入先で猛威を振るうって、深いな
つまり侵入先ではそのような種が進化することはなかった
いろいろ理由はあるだろうけど、進化的に安定な状態というのは、
増え過ぎもせず減り過ぎもせず他の種と共存できる状態ってことなんだな
いや、そういうと当たり前に聞こえるけど、やっぱ生態系のシステムはすごい
5. 匿名処理班
写真 重複してますよ
6. 匿名処理班
だぶっとるで
7. 匿名処理班
いつにもまして誤字脱字が多いけど
パルモさんもお忙しい中急いで記事を書いたと思うと許せる
8. 匿名処理班
他にも、ブラックバスやブルーギル、セイタカアワダチソウ等々、たくさんあるよ。
さらに地域によってはアライグマやクジャク、マングースなんてものまで・・・・。。
9. 匿名処理班
アルゼンチンアリが無いとか・・・。
10.
11. 匿名処理班
ムクドリはうちの近所でも大量に飛んでるわ
一本の木に何百羽と止まるからかなりうるさい
12. 匿名処理班
人間のことかと
13. 匿名処理班
ビルマニシキヘビ、長さ5mで体重90kgっておかしくね?
14. 匿名処理班
1位は常識的に考えて人間だろ
15.
16.
17.
18. 匿名処理班
たった一匹ってことは
繁殖せずに絶滅させたの?
すごいな猫。
19. 匿名処理班
ムクドリかぁ
ムクドリ被害深刻なんだよなうちの市
駅前とかウ●コまみれだし夕方になって木に帰ってくるとうるせえのなんの・・・
20. 匿名処理班
ブラックバスとブルーギルも世界の侵略的生物ワースト100に入ってる
2003年の外来生物法施行でバス釣りを辞めた人は多いはず
21. 匿名処理班
オオヒキガエルは人食いワニも減らしてくれてるんだな
22.
23. 匿名処理班
8.のオニカナダガンって「ハドソン川の奇跡」の原因になったUSエアウェイズ機とバードストライクした渡り鳥だっけか
24.