世界の主要市場21か国(※日本含まず)で今年11月に発売を控える Xbox One の話題。マイクロソフトで Xbox 部門を担当するバイスプレジデント Marc Whitten 氏が、Xbox LIVEの顔 Major Nelson こと Larry Hryb 氏の定期 Podcast で Xbox One の最新アップデートについて語りました。
Whitten 氏によると、Xbox One はこれまでの発表会やイベントで公開されたプロトタイプから製品版への開発の大詰めにあり、すでにマイクロソフト社員のあいだで常用する内部ベータテストを開始したとのこと。
そのほか GPU のクロックスピードを従来発表の 800MHz から 853MHz にやや向上させたり、開発者には最終版の開発キットを配布し、Xbox One の GPU に最適化された DirectX ドライバ ( mono driver) をリリースするなど、発売に向けていよいよ最終的なフィックスに入ったことを明らかにしています。
製品版に向けた正式な新情報については、8月21日からのドイツ Gamescom 2013 で発表予定。Xbox 360での反省を活かして Xbox One 世代から改善するというインディー開発者向け施策も Gamescom 2013 で新発表が予定されています。
かつて新規ゲーム機の発表では、競合を牽制しようとするあまり「まだ開発中のリアルタイム描画で、最適化前なのにここまでの表現力です!」と公開された「実機」映像が、発売日に近づくほどなぜか衰えてゆくようなこともありました。発売秒読みに入り最適化の進んだ Xbox One ゲームがE3等で公開されたバージョンからどこまで完成度を高められるか、あるいは変わらなかったり下がってしまうのか注目したいところです。
なお主要21か国に含まれない二の次市場 (2nd Tier Market) である日本については、Xbox One の発売自体は決定済み、発売時期は2014以降で未定。今年中の発売はないものの、第一陣から年単位で遅れるわけではない、が今のところのマイクロソフト回答です。