気候変動を説明するときにはよくグラフが登場する。データを直に伝えるにはそれが最良な手段だからだ。でも方法はそれだけとは限らないし、中には変わったやり方を好む人もいる。地球環境改善に取り組んでいる"Ensia"では、地球温暖化の速度を理解するための新しい方法を紹介している。
これは、耳を通してデータを伝える"音楽的な"方法だ。ミネソタ大学の学生、ダニエル・クロフォードは、この1世紀でどれほど気温が上昇したかを、NASAの年間地表温度の生のデータを用い、"音符"に変換して曲にした。
"気候を研究する学者らは、自分達が所有するデータを伝えるための標準的なツールを持っています。"クロフォードは語る。"私たちはそのツールに別のツール、つまり「地図やグラフや数値よりも音楽を活用したい」という人々のために、このグラフを音に変換しました。”
チェロで表現する"A Song Of Our Warming Planet(温暖化の曲)"
徐々に高くなる音色がやたら耳につく。その中でさらに耳触りなのは時間が経つにつれて本当に低い音色が消えていくことだ。それは熱波が押し寄せる期間に最低気温が異常な形で一気に上昇するのに似ている。それまで普通にあった低い音が減り、高くなっては下がるといった"小休止"の間隔も少なくなり、とにかく高くなる一方だ。
元となったグラフ
このチェロの最も低い音は"オープンC"だ。これは1909年、つまり最も気温が低かった年の記録に合わせている。また、摂氏0.03度上昇するたびに半音上がるように変換している。データにはふらつきがみられるが、その温度は明らかに上昇傾向を示していて、徐々にその音程を上げている。この曲は気象や気候の動きを示すものではないが、温度上昇の傾向ははっきりと現れている。
一方、この概念を把握する他の方法がある。以前、Climate Central というコミュニティサイトで、犬を連れた男性が1方向に向かってグラフ上を歩く動画が投稿された。
その男性の足どりが温度の傾向であり、直接的なので彼がどこに向かうかもわかりやすい。だが、その犬の歩みは男性の歩く道よりもずっと不規則で、うろうろと動き回っている。その犬は特定のデータ点を示している。犬がたまにデータの終点と違う方向に歩いて行くときもある。
ダニエル・クロフォードの曲が緩やかな音程の上昇で温暖化の傾向を証明するのと同様に、男性は長期的な温度変化の傾向を示し、犬の方は年毎に気温データがどれほど急上昇して下降するかを示している。
via:thinkprogress 原文翻訳:R
確かにここ1000年単位で見れば、地球が温暖化に向かっているのは明らかなことだ。ただし、その数十万年、数百万年前からに置き換えると、地球では何度も激しい気候変動、温暖化現象を繰り返しているのも事実のようだ。そしてまた今回も生物界では、何ものかが淘汰され、新たなる何かが誕生してくるのだろうか?
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コメント
1.
2. 匿名処理班
誰かひとりこの曲の練習を始めたら、引っ越す人続出で町が丸々廃墟になりそうな曲だな
3. 汚えええ
ノーベル音楽賞
4.