韓国の政治活動家で歌手のキム・ジャンフンが7日、8月末に日本へ訪問することを明らかにしたが、右傾化が進む日本で安全面の不安があるとして、複数の韓国メディアがその動向を報じた。

キム・ジャンフンは、これまで竹島の領有権主張に関するさまざまな活動を行ってきた。昨年8月には、韓国の学生らと水泳リレーで竹島（韓国名：独島）へ渡るイベントを行った。

また、2011年には日系韓国人の保坂祐二氏と竹島を紹介するウェブサイト「Ｔｒｕｔｈ　ｏｆ　Ｄｏｋｄｏ」を開設。2012年1月には、韓国広報専門家の叙敬徳とともに来日し、従軍慰安婦に対する謝罪と賠償を求めるチラシを、新宿や渋谷などの街角に1500枚貼るなどした。

キム・ジャンフンの所属事務所の関係者は、「キム・ジャンフンは、先日行われた京畿道ＤＭＺ平和コンサートに訪れた日本のグループＬＵＶのプロデューサーやその他の関係者などと、さまざまなプロモーション会議をするために、8月末に日本に行くことに決めた」と明らかにした。

しかし、「極右傾向が目立つ今の日本の状況を考え、少し先送りする方がいいのではないかと周囲は引き止めている。（日本に）入国出来るかも疑問であり、ほかの独島と慰安婦運動をする人と違ってキム・ジャンフンは顔がよく知られているので、安全面でも懸念がある」と付け加えた。

キム・ジャンフンは、「良いプロデューサーと企画者たちに会い、東京公演をしてみたい。日本でも1度は公演の思い出を作りたい。京畿道ＤＤＭＺ平和コンサートで日本のグループと和音を作ったように、音楽の中では友情が生まれ、一緒にできると信じている」と説明した。

また、「これとは別に、独島と慰安婦問題については、よりいっそう激しく緻密に計画された活動をしていくだろう。それは歴史であり、真実だからだ。これを区別できなければ、日本は先進国ではない。韓国のファンはこれを区別している」と強い意志を表明した。

キム・ジャンフンは現在、京畿道ＤＭＺ平和コンサートの激しい準備の後遺症で病院に入院しているという。（編集担当：李信恵・山口幸治）

http://news.searchina.ne.jp/disp.cgi?y=2013&d=0807&f=national_0807_010.shtml