22正式版から約6週間、Mozilla がウェブブラウザ Firefox 23の正式版をリリースしました。すでに各国語版・各OS向けに配布中です。
デスクトップ版の主な更新点は、微妙にディテールが整理されモバイル表示でもきれいになった新ロゴ採用、セキュリティのためHTTPSページ中のHTTPコンテンツをブロックする混合コンテンツブロック、開発者ツールにオプションパネル追加、設定項目の変更、そのほか全般的な改良・修正多数。
また同時にAndroid版も23にアップデートしました。スクロールで隠れるナビゲーションバーやリーダーモードのフォント切替など、モバイル向けUIを中心に多数の新機能や変更が施されています。
デスクトップ版リリースノート (v23.0)
Android版リリースノート (v23.0)
Android版ダウンロード (Google Play)
このバージョンでの変更点
新機能混合コンテンツをブロックするようになりました。これにより中間者攻撃や HTTPS 通信を利用するページの盗聴を防げます。( 詳細についてはこちら )
新機能開発ツールにオプションパネルが追加されました。
変更「画像を自動的に読み込む」「JavaScript を有効にする」「常にタブバーを表示する」のチェックボックスを環境設定から削除しました。
変更ロゴを新しい物に変更しました。
変更about:memory のインタフェースを改善しました。
変更アドオンのインストール通知インタフェースをシンプルにしました。
変更DXVA2 を利用して高速に H.264 のデコードできるようになりました。これは Windows Vista 以降で利用できます。
変更利用する検索エンジンへの変更を、ブラウザ全体に対して行えるようになりました。
変更コンテンツセキュリティポリシ (CSP) の文法と動作が標準に合わせたものへ変更されました。
変更<input type="file"> の描画を改善しました。(Bug 838675)
変更wrtc.org の音声リサンプラーを Speex の物と置き換えました。また仮想 44000 Hz を削除しました。
変更「画像を自動的に表示する」と「タブバーを常に表示する」のチェックボックスを設定から削除しました。またこの二つの設定を初期値に戻しました。
開発者HTML5 の <input type="range"> が実装されました。
開発者キーボタン用の新しい ARIA ロールを利用することで、タッチインタフェース向けのページをよりアクセシブルにできるようになりました。
開発者ソーシャルAPI を利用してページを共有する機能が追加されました。
開発者Web コンソールが更新されました。
開発者text-decoration: blink; から点滅効果が削除されました。また blink 要素をサポートしなくなりました。
開発者開発ツールにネットワークモニタが追加されました。
修正いくつかのセキュリティ問題を修正しました。
既知の問題
未解決Flash ビデオを全画面で再生中にバックグラウンドへ切り替えられた Firefox は再表示時にフリーズします。(Bug 809055)
未解決ロックされたプロファイルで Firefox を起動しようとするとクラッシュします。 (Bug 573369)