悪書追放再び、ネット版「白ポスト」を設置これは嘘ニュースです
ウェブサイト「バーチャル白ポスト」
悪書追放サイト「バーチャル白ポスト」を立ち上げたのは、「つとむ」を名乗る25歳の男性。サイトでは「コンビニやレンタルビデオ店など、現実の生活では青少年がわいせつ物に触れられないようゾーニング(販売場所の制限)が行われているが、インターネットでは制限なく誰もが触れられる状況にある」と説明。先月7日、愛知県で2歳男児がインターネットを使って1歳女児の裸の画像を閲覧していたとして、児童ポルノ禁止法違反で補導された事件を例に挙げ、その危険性を訴えた。
「バーチャル白ポスト」は、パソコンに保存されているわいせつな画像、漫画雑誌、同人誌、アニメ、映像などのデータを送信する仕組み。送信したデータはパソコンのハードディスクから復元されることなく完全に消去されるため、ゴミ箱に捨てるより確実だという。また、送信データの「ファイル形式」「タイトル」「作者(出演者)」「作品中特にわいせつな部分(ページや時間)」の記入も呼びかけている。これら情報はデータベース化し、今後の運動に活用する。
管理人の男性によると、開設後まもなくPTAや婦人団体が同サイトへの協力を呼びかけたことが功を奏し、1か月間で約30万コンテンツが投函。データ量はすでに280TB(テラバイト)に上っているという。
男性は取材に対し、「かつては友人間での貸し借りにとどまってきた、このようなけしからんコンテンツの流通は、インターネットで不特定多数に届くようになって爆発的に増加した。さらにここ数年はスマートフォンの普及に伴って盗撮被害が増えるなど、コンテンツの拡大傾向に歯止めがかからない。これらのわいせつ物をネット上から追放するため、ぜひ協力してほしい。BLは要らない」と呼びかけた。
【用語解説】:悪書追放運動
1960年代、健全な青少年育成を目的に、ヌードグラビアや官能小説など性的な表現を含む新聞・書籍を「有害図書」として焚書、また政府に対しこれら有害図書への法規制を求めた主婦やPTAによる市民運動。この運動の一環として有害図書を捨てるための「白いポスト」が全国に広まった。
また安倍首相は先月の党首討論会で、児童ポルノ禁止法案改正について「アニメやCG等々についてはですね、『表現の自由との関係で慎重にする』ということになっています」と発言。児童ポルノに該当する可能性があるイラストなどの単純所持について、事実上政府のご機嫌次第でどうにでもなることを明らかにしている。