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ゾンビが発生しパンデミック、そしてまだ未感染者である人間との激しい戦いを描いた、マックス・ブルックスによる終末ホラー小説「WORLD WAR Z」が、、マーク・フォースター監督、マブラッド・ピット主演の3D映画となった。
この映画の見所はなんといってもそのゾンビの数。これまでのゾンビ作品にでてくるゾンビは画一的でノータリンなイメージのものが多かったが、この作品のゾンビはもうちょっとお利口にできている。
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「エージェンツ(Agents)」と呼ばれるこれらのてんこ盛りゾンビはCGアーティストが一種の人工知能用い、一定のパターンで動くようにプログラムしたデジタルボットで、各々に独自の規則性を持たせ、それらを同時に動かすことで、まるで壁に群がる夜行虫のような、気味の悪いゾンビがうごめくシーンをつくっているという。
そのメイキング映像が公開されていた。
映画内で特に象徴的なシーンはエルサレムにある壁にゾンビが這い上がってくるシーンなのだが、このシーンで使われたゾンビの数は約8,500体にもなるという。ここに巨人が進撃してきたらと思うと、日本のあの作品もハリウッド映画化かと思ってしまうほどだ。
原作のゾンビは走ることができないが、映画版では『28日後...』や『ドーン・オブ・ザ・デッド』に登場するような「機敏に動けるゾンビ」になっている。
実際に人間じみた動きをするてんこ盛りゾンビ。とてもCGとは思えないわけだが、これは人間のモデルの動きをキャプチャーし、それに合わせる形でCGを制作したためだ。人間のゾンビ化プロセスに違和感があったことから、手直しのためにわざわざブダペストから80名もの曲芸師を呼び寄せてモデルにしたという。ただし、エージェントの動きをプログラミングした後も、違和感のない完璧なシーンの完成には数カ月がかかったという。
映画のあらすじはこうだ。
フィラデルフィアに住む元国連職員ジェリー・レインは、妻と長女レイチェルと次女コニーと共に自動車に乗っていたが、いつもとは様子の違う交通渋滞にはまってしまう。人間を狂暴化させる謎の疫病が世界各地で流行し始めており、フィラデルフィアの街はゾンビの大群に襲われ始めていたのだ。
人々が混乱して逃げまどう中、ジェリーはゾンビに噛まれた男が12秒後にはゾンビと化し、人々を襲い始めるのを目撃する。
ジェリーは街を離れるが、現場への復帰を要請される。途中で出会った少年トミーとジェリーら一家の5人は、ティエリーが派遣したヘリコプターでニューヨーク沖の海上に浮かぶ米海軍艦隊の艦へ収容される。収容人数には限りがあり、民間人の避難民が地上の避難所へ移される中、家族らを安全な艦にとどめておくため、ジェリーは軍による作戦への参加要請を断りきれなかった。こうして、ジェリーは米軍基地へと飛び立った。
日本でもいよいよ8月10日公開だ。てんこ盛りゾンビがうごめくさまをちょっと見に行ってみようかと思う。
ワールド・ウォーZ 予告編
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コメント
1. 匿名処理班
モスクア
2. 匿名処理班
群集シミュレーションやね
3. 匿名処理班
元は我々と同じ人間のハズだのに…
死んだとたん「ゾンビー」という名の何者かに変化させるあちらの連中には
理解できない趣味嗜好を感じるな
4.