影


5:本当にあった怖い名無し:2007/08/26(日) 03:29:00 ID:ADrVpUaXO
這いずる男
さっき聞いた今日の話しなんですけど…


私はスナックでバイトをしてて、そこの厨房の女の子から聞いた6時間前の話しです。

彼女は9時出勤の女の子の送迎で1人女の子を乗せて、
次の女の子の家に向かっていました。

女の子の家まで300メートルのところで、不思議な人に会ったそうです。
前方の道の端の溝から男の人が這いながら出てきたそうです。
それだけでも十分不思議なのに、男の人は上半身のみの人でした。

驚いて目が離せなくなってしまった彼女の車が
ちょうど男の横に来たとき、ばっちり顔と顔が合ってしまいました。


普通の人なんです。
下半身さえあれば。

あまりにもはっきり見えたので彼女は車を止めて後ろを振り返りました。
男の人がこちらに向かってきます。


その瞬間逃げるように急発進して、その場を離れたそうです。

女の子を乗せてまた同じ道を走ると、溝のようなものはなくなっていました。



61:留守電:2007/08/27(月) 03:32:48 ID:ieyaKpHa0
留守電
後輩から聞いた話。


居酒屋で飲んでるとき、携帯が鳴った。
非通知なので無視した。しばらくすると又掛かってきた。
今度も非通知だった。
後輩の携帯は非通知の場合、留守録とかにならない様に設定して
あったのでメッセージは残らない。

「だって夜に仕事の客先関係とかだと、かったるいじゃないスか。
で、あえて出ない事にしているんスよね」
次の日に対応すりゃ良いし、会社とか友人なら番号出るし、留守録
聞いてマジで緊急なら掛け直せば良い。

帰りの電車の中でも3回も掛かってきた。
ヤツも変に意地になって絶対に出ない事にして電源を切ったらしい。

家に帰ると部屋にある電話の留守録のランプが点滅していた。
『何度も携帯に電話したのに、何で出ないの?これから行くから・・・』
って聞いた事も無い女のメッセージが入ってた。

「勿論これも間違い電話っスよ。だけど偶然に携帯と家の電話に
間違い電話が掛かってくるのってアリですかね?気持ち悪いっスよね」
後輩は次の日に即行で携帯の番号を変更した。
家の電話の方はコードを引っこ抜いて、しばらく掛からない様にしたという。



63:本当にあった怖い名無し:2007/08/27(月) 03:37:51 ID:C2YyoWLBO
確かに偶然でも恐いな。



94:ポケットの中身は?:2007/08/27(月) 13:35:10 ID:ieyaKpHa0
ポケットの中身は?
1/2

実家がお寺のMさん。
商売柄?か、小さい頃から結構不思議な体験も多かったらしい。

「今は実家を出ちゃって、お寺はアニキに任せてるんだけどね」
女子高に通っていた頃、家がお寺という異色なキャラの彼女には
その手の相談が多かった。お寺にあるお札を使って、勝手に
お払いの様な真似事をしていたという。
お払いの仕方など当然知らない彼女のやり方は、恐い体験をした
って相談を受けた時に、お札を渡して以下のように言うだけだった。
「その場所にお札を持って行って自分の名前を書いて来て。そしたら
私が預かるから」一枚千円でちゃっかりとバイト代も稼いでいた。

修学旅行の時だった。当然の様に夜になるとMさんに相談する人が
部屋に集まってくる。その時は、イタズラ半分に肝試しに行ったと
いう仲良しグループ4人の相談だった。
親身に相談にのってあげ、持ってきたお札を渡した。
違う学校に通ってるという人の分も含めて5人。
「一晩で5千円でしょ。良いバイトよね。彼女達も安心だし」

旅行から帰って次の日曜には、5枚のお札が戻ってきた。
彼女なりに“供養”と称してお札は寺の裏にある焼却炉に入れて
燃やしていたそうだ。



97:ポケットの中身は?:2007/08/27(月) 13:35:49 ID:ieyaKpHa0
2/2
そんなある晩の事。
洗濯しながら部屋で漫画を読んでいたMさんは、洗濯機の
ガタガタいう大きな音を聞いた。

「よく洗濯機に一杯詰め込みすぎちゃうと、ガタガタって
振動するでしょ?ドラムが廻らなくなっちゃって」
溜まっていた洗濯物を一回で洗おうと、チョッと詰め込みすぎた
かな、と思いながら庭に有る洗濯機を開けた。

その中には生首が5個入っていた。

「ぎゃっ」と悲鳴を上げてMさんは両親を呼びに行った。
両親と洗濯機を覗くと、生首は消えていた。

Mさんは例のお札をポケットに入れたまま、洗濯してしまったのだという。
両親にバレたMさんは、メチャクチャに怒られた。
当然、お札のバイトはそれ以来止めたそうだ。



135:本当にあった怖い名無し:2007/08/27(月) 21:58:24 ID:CRjnNHW50
教室の子供
知り合いの塾講師から聞いた話。


その人は塾の講師になるまで小学校の先生をしていて、ある年に
新潟の山奥の小学校に勤務したそうだ。
ある日夕方の6時頃残ってる生徒がいないか教室を見回ってた。

そしてある教室の後ろに男の子が1人立ってるのが廊下側の小窓から
見えたらしい。その男の子ってのが坊主頭に半ズボンのなりで
顔や腕は真っ白だったんだって。

先生は「もう遅いから帰れー」と廊下から言ったが聞こえてない様子だったので
ドアを開けてまた繰り返したそうだ。
その瞬間に男の子はこっちに振り返って人間じゃありえない大ジャンプして
教室の前の黒板の辺りまで飛び、黒板にあたる直前にフッと消えたらしい。



159:本当にあった怖い名無し:2007/08/28(火) 00:15:27 ID:Wvi1sIqmO
>>135
新耳袋にありそうな話だな
映像が浮かんだ



302:1/3:2007/08/28(火) 22:27:28 ID:b7rL4+uP0
夜の山道ドライブ
昔の話。俺は夜の山道を車でよく走っていた。

知り合いに無理言って譲ってもらったMGミジェット。
時代遅れのボロい車だったが、嬉しくてしょうがなく、毎晩のようにバイト
終わりで山に行っていた。

その日も深夜0時過ぎにバイトが終わり山に向かった。
6月の中旬ぐらいだったと思う。空は曇っていたが雨が降りそうな気配は無い。
車の幌を外しバイト先の駐車場を出た。

バイト先から山道の入り口までは約20分。今はその山道には平日・週末問わず
走り屋の車で溢れているが、その頃は週末にチラホラ数台いるぐらいで、平日
の深夜は貸切状態だった。

国道から山道の入り口に向けて右折する。
車は1台も見当たらない。速い車に迷惑かけないで済みそうだ。

その山道には道路灯も無い。ヘッドライトの灯りだけが道路を照らす。
慎重にギアチェンジをしながら走って行く。
しばらく走ると、直線と比較的緩やかなカーブのエリアになる。
そこで一息ついてスピードを落とした。この辺りが山の一番深いところになる。
このまま進むと他県に抜けてしまう。
「そろそろ戻ろうかな」と考えながらタバコを咥えて直線をトロトロ走っていた。



303:2/3:2007/08/28(火) 22:28:06 ID:b7rL4+uP0
道は50mぐらい先で右にカーブしている。ヘッドライトのハイビームが白いガード
レールを照らす。
そのときヘッドライトの照らす先に何かが見えた。
「?」目を凝らしながら車のスピードを落とし、ゆっくり近づく。
人だ。若い男。20代前半ってところか。右カーブ入口辺りのガードレールの向こう
側で下を向いて立っている。
(単車でこけて、何か落としたのかな?)
と思い、カーブ手前で車を止めて声をかけた

「大丈夫ですかー?なにか落としました?」
結構大きな声で話しかけたのだが、その男は下を向いたままでこちらには
目もくれない。っていうか、車のヘッドライトで照らされていて、一度も
顔をあげないってどういうことだ?
と、そのとき気付いた。単車なんてどこにもない・・・車も無い。
徒歩でここまで来るなんて考えられない。しかも男は懐中電灯すら持っていなかった。

・・・急激に恐怖が体中を駆け巡る。
その恐怖心に気付いたかのように、急に若い男は下を向いたまま、ガードレール
を越えて俺のいる車道側に出ようとしだした。
俺はビックリして車を急発進させた。男を避けるように反対車線のガードレール
すれすれにそのカーブを抜けていく。
怖い・・・風がさっきより冷たく感じる。寒さと恐怖で歯がガタガタいっている。
チラリとバックミラーを見たが、月の灯りも無いそこには暗闇しかない。
やはりあんなところに人がいるはずが無い。
車の幌を外したことを後悔する。怖さ倍増だ。タイヤのスキール音を立て、
ガタガタ震えながら山道を抜けていくと、やっと他県の国道が見えた。



304:3/3:2007/08/28(火) 22:28:39 ID:b7rL4+uP0
国道への出口にはパトカーが数台止まっていて、1人の警官が山道から出てくる
俺の車を止めた。
「おい!どこからこの山に入ったんだ!?」と怒鳴られたが、
「変な奴が山の中に!!!」
と、俺は警察の質問など無視して騒いだ。そのまま署に任意同行。

なんでもその日の昼(日が替わっていたので正確には前日の昼)に、その山で
バラバラ遺体が発見されたらしい。
俺が山に入った側の県でも、山道への通行止めをしていたはずだ、と言われたが、
俺が入ったときにはパトカーなんて1台もいなかった。

犯人は既に捕まっていて、犯人の自供で遺体が発見されたので、俺に容疑が
かかることはなかったが、俺の「変な奴がいた」発言が面倒なことになり
なかなか帰らせてもらえなかった。
その男の特徴と目撃したところを説明すると、警察が見に行った。
でもそこには誰もいなかったし、ガードレールの向こう側を人が歩いた形跡もなかったらしい。

あれこれと調書を取られ解放されたときにはもう空が明るくなってきていた。
帰り際、警察に亡くなった人はどんな人かと聞くと、中年の女性とのこと。
俺が見たのはその亡くなった人ではなかったようだ。少しホッとした。
・・・じゃあアレはなんだったんだ?

家に帰り気絶するようにすぐ眠った。目を覚ましたのは夕方だった。
テレビをつけると、そのバラバラ殺人事件はニュースでも大きく取り
上げられていた。俺は煙草を吸いながらボーッと見ていた。

『・・・昨晩、山中遺体で発見された○○○○さんの長男□□さん22歳が
 自宅で首を吊っているところを遺体で発見されました。
 遺体は死後15時間以上たっており・・・・・・・・・』

俺が見た若い男だった。
そして、何故ずーっと下を向いたままだったのかを理解し身を震わせた。
それからもう山には行っていない。



548:本当にあった怖い名無し:2007/08/30(木) 22:51:21 ID:W525Svdw0
おまえだった
自分にとっては不思議な話。友達にとっては洒落にならない怖い話。


10年くらい前の話。もう一人の僕がが出現した。
友達から、昨日、本屋にいたのよねと。僕には身に覚えなくて、???の状態。
友達曰く、声を掛けたけど逃げるように外へ出て行ったということ。
その日は仕事でその時間に本屋に行くのは不可能の状態。
友達に話したら、「それじゃ、よく似た人だったのか」となんとなく納得していた。
その数日後、友達がボーリング場でもう一人の僕に遭遇した。
その時、もう一人の俺は女の子とボーリングをしていたらしい。

その日は確かに彼女と遊びに行っていたが、ボーリング場には行っていない。
山梨県の本栖湖にドライブに行っていて、地元に帰ってきたのは深夜だった。
その話をしても、友達は「絶対、おまえだった」と。
その時、ボーリングには僕を知っている友達10人近くで行っており、

みんなが目撃していた。それと、今回は会話もしたという。

それから何日かたったある日。
仕事帰りにコンビニ寄った。駐車場に入って行くと友達がいた。
僕を見て青い顔をしている。どうしたのかと思い、車から降りて友達に近づくと、
友達「どうしてこっちから来るんだよ」
僕 「???」
友達「だから、どうしてこっちから来るんだよ」
僕 「えっ、何を言ってるのか分からないんだけど…」
友達「今、あっち出て行った」と僕が来た反対方向に顔を向けて混乱気味に言った。

それから詳しく聞いたんだけど。
もう一人の僕が駐車場から出て行って、車に乗ろうとしたら反対側から僕が入って来たらしい。
本当に10数秒の差だったらしい。会話もしたし僕本人に間違いないらしい。
その時数十秒早くコンビニに到着していたらどうなっていたのか、と思うけれども。
僕にとっては不可思議な話。友達にとっては洒落にならないくらい怖い話。



549:本当にあった怖い名無し:2007/08/30(木) 22:58:29 ID:KV5VBozh0
>>548
あなたにとっても洒落にならないんじゃない?
会ってたら死んでたかも



551:sage:2007/08/30(木) 23:12:15 ID:W525Svdw0
>>549
会ってたらやばかったですかね。
あんまり恐怖は感じなかったのが事実なんです。
友達は相当怖かったらしく、数ヵ月、会うたびに「本物か」と確認してました。



562:本当にあった怖い名無し:2007/08/30(木) 23:56:02 ID:HfQI3IVrO
コピペ
告白
76:1/2 :2007/08/24(金) 16:27:24 ID:JAAE+jjN0

高校生の時、同じクラスの変な男子(クラスに必ず一人は居る感じの)に付きまとわれたことがある。
クラスのほぼ全員が一度は彼をいじめてたんだが、私はそうしなかった。
何となく乗り気じゃなかったから。


で、ある日から彼が急に擦り寄ってくるようになったというか・・・
「○○ちゃんだけが俺の味方なんだよね」「○○ちゃん、俺のこと好きなんでしょ?」
とか言って何かと近づいてくるようになった。

いじめには加担してなくても、逆に優しくもしてなくて、
何で彼がそんな風に言うのかわからなくて怖かった。

そもそも可愛くないし。

それから暫く経った日の朝、通学路で彼と出くわした。
既に住所は割れてたわけで、その前も度々待ち伏せみたいなことがあったから
「またか」くらいにしか思わなかった。

でも彼はいつもみたいに「○○、迎えに来たよ」ってにやにや笑ってなくて。
いきなり「好きだ」と言いやがった。
「嫌だ無理」って反射的に返してて、逃げようと思ったところで目が覚めた。

自分の部屋のベッドの上に居て、ちゃんとパジャマ着てた。
夢で良かったーと思いつつ準備やらを済ませて登校。


夢と同じ位置に彼が居た。
クソ真面目な顔してこっちに来る。正夢だったみたいで、彼に「好きです」と言われた。
「今日友達と待ち合わせしてるから、急ぐんだ。ごめん」って言ってまた逃走。

目が覚めた。また夢だった。
気持ち悪いなぁと思ったけど、それだけで欠席するのもアホくさくて家を出た。
でも案の定居た。



563:本当にあった怖い名無し:2007/08/30(木) 23:58:08 ID:HfQI3IVrO
77:2/2 :2007/08/24(金) 16:30:46 ID:JAAE+jjN0
「好きだ」、「ごめん」、逃げる、目が覚める。10回くらい同じ繰り返しがあったよ。

次に起きた時、どうしていいか分からなくて泣いてしまった。
確かに怖かったけど同時にかなりイラついてて、
どうせこれも夢だろうから・・・ってことでパジャマで外に特攻。


んで、其処に居る彼の胸ぐら掴んで泣き喚いた。
「ふざけんな」とか「何なんだよ」とか「いい加減にしろ、覚まさせろ」とか、
寝癖ついた髪で鼻水たらしてパジャマ姿で。

思いつく限りの文句を言ってたんだけど、それも尽きてまた静かになった。
彼はぽかんとした顔で私を見てて、でも暫くすると「ごめんなさい」って頭下げてきた。

「これまで俺をフってたの、愛情の裏返しじゃなかったんだね。
ごめんね、○○ちゃん。もう大丈夫だからね」みたいな事を俯いたまま喋ってた。


もう覚めなかった。格好が恥ずかしくて死ぬ気で家に走った。
夢で言われただけなのに、現実の方の彼に文句言って悪かったなーって後悔してたんだよ。今までずっと。

最近、あの時の彼の台詞が変だってことに気付いた。それまで一度も彼から告白されたことなかったから。それに、あの時は「好き」と言われる前に掴みかかってた。
誰に言っても「どうせそれも夢だろw」「夢オチwww」と言われるが、ほんとに怖かった。長文駄文イミフすまそ。



566:本当にあった怖い名無し:2007/08/31(金) 00:01:16 ID:B3MZTU010
>>563
昔ドラマであった、何度も同じ一日を繰り返して抜け出せなくなる話を思い出した。



586:本当にあった怖い名無し:2007/08/31(金) 01:26:55 ID:KKmFz4BQO
恐怖の味噌汁
先日友達と飲んでたときの話。


最近オカルトにはまり始めている私が
「一度くらい、心霊スポットとか行ってみたいな~w」
というと、ある男の子(以下A)が
「俺は心霊スポット行って一度痛い目みたからもういいや」
という。

Aが高校生の時に、夜中に友達と数人で心霊スポットを回って遊んだことがあったらしい。
色々回った後、ある廃病院に行き着いた。

正面の門は閉まっていて入れなかったので、裏から回って二階に登って侵入。
うろうろと歩き回り、先ほど入れなかった正面に出てみた。
すると、何ヶ所かにこんもりと土が盛ってあるのに気付いた。
盛り塩のような形で、でも何のために盛ってあるのかは不明。
ただ明らかにそこだけ真新しい土が盛ってあり、いかにも不審である。
Aが調子に乗って「何これ、やばくね?やばくね?ww」とはしゃいでいると、
「おい、A…お前踏んでる…」
「あっ…」
Aは既に右足で盛り土を踏んでしまっていた…

その時は何も起こらなかった。
しかし、次の日の夕飯で事件は起こった。

Aが食卓につくと、母親がいつになくアツアツでグッツグツの味噌汁を運んできた。

次の瞬間



587:586続き:2007/08/31(金) 01:29:20 ID:KKmFz4BQO
母「あっ」

不自然なほど突然、母親が味噌汁を豪快にぶちまけた。
味噌汁はAの右足に命中した。
A「!!!!!!!!!!」

当然酷い火傷だ…
急いで病院に行くと、
「後もう一歩酷かったら皮膚移植でしたね…」
と言われ、Aはぞっとしたそうな。

Aは包帯ぐるぐる巻きで学校へ。
一緒に廃病院に行った友達には大爆笑されたが、
Aは一人で「呪いだ…」と思い、気が気でなかった。
それ以来、心霊スポットなんてこりごりだという。

結局、盛り土が何だったのかは分からないままだが…

心霊スポットに行く方は、その時何もなくても、後で痛い目みないように、気をつけて下さいね。



592:本当にあった怖い名無し:2007/08/31(金) 01:52:35 ID:h1PNbJRP0
>>587
つーか母ちゃんが可哀想だな
超後悔したはずだ…



823:本当にあった怖い名無し:2007/09/02(日) 22:35:31 ID:h6TX01Db0
ざわざわ
私の両親が岡山のホテルにて体験した話。

町内会の旅行のツアーに参加した私の両親は、
岡山の見るからに怪しいホテルに泊まる事になった。
ホテルに入ると一瞬にして分かる異様な雰囲気。
嫌だなと思いながらも、
心霊体験を経験した事のない二人は余りそういう事は
考えずに部屋に着いた。

一通り、観光を終え部屋に戻った二人、
隣の部屋は近所のおばちゃん達の相部屋、
一向に納まらない隣のザワザワという音にも
「盛り上がっているんだな」程度しか考えず、そのまま床に就いた。

 そして、その夜に異変は起こった。
母親の夢の中、ホテルの部屋に入ってくる青白い顔をした男の人。
夢の中、恐怖におののきながら母は隣で寝ている父に必死になって
「お父さん、お父さん」と呼びかけるが声にならない。

そして、その男の人はそのままベランダに向かって、
すぅーと消えていった。そして夢はそこで終わる。
そして朝になり、母は慌てて父に自分の夢の話をした。
すると父は、驚いた事を口にした。
「俺も夢で見たよ、部屋に入ってくる男の人を・・・」
二人は同時に夢の中で同じ男の人を見ていたのだ。

 そして、帰りのバスの中、母は隣の部屋のおばちゃん連中に
「昨日は、夜遅くまで盛り上がっていたんだね」と聞いた。
すると「えっ。昨日は疲れていた事もあって、すぐに寝たよ」
「えっ。じゃあ、あのずっと人が話していた様なザワザワとした音は・・・」

 後日談として聞いた所、そこのホテルは、精神病院の跡地に建てられた物らしい。



17:本当にあった怖い名無し:2007/08/21(火) 21:04:25 ID:BaNpxVdnO
お盆の出来事
一年に必ず四、五回眠るとき目をつぶってるのに自分の部屋が見える。

怖くていつも布団を被ってしまうんだがある日、二日続けて奇妙なことがあった。
去年のお盆近くに、またいつもの現象が起きたので右横向きに体制を変えて
布団を被った時、何か背中の方に妙な違和感があった。




18:本当にあった怖い名無し:2007/08/21(火) 21:12:42 ID:BaNpxVdnO
なぜか振り向いたらヤバイ気がしてそのまま寝ようとした時、
背中を誰かが押してるのが分かった。

しばらく耐えていたんだが我慢の限界で振り向いてその手を掴んでしまった…。
次の瞬間、その手が握り返してきた。

もちろん部屋にはあたし一人だけ。
みるみる怖くなったあたしは慌ててその手を振りほどいて逃げるように電気をつけた。



19:本当にあった怖い名無し:2007/08/21(火) 21:20:17 ID:BaNpxVdnO
おそるおそる壁の方を見るとそこにはもう何もいなかった。
その日は結局怖かったので一回のソファで休んで夜が明けた。
次の日、まさか二日続けては起きないだろうと思い、また自分の部屋のベッドでねた。
そしたらまた同じ現象が起きた…。
昨日の夜のことがとっさによぎって凍りついたあたしは
必死にうる覚えのお経を心の中で繰り返していた。




20:本当にあった怖い名無し:2007/08/21(火) 21:29:21 ID:BaNpxVdnO
そしたらイヤな予感がした。
前日と同じように布団を被っていたんだが急にお腹の上に何かが乗ってる感じがした。
ギュッと目をつぶってたえていたんだがその何かが突然布団をめくってきた。
顏付近までそれが近づくのが分かって声みたいなのが聞こえた。
それは必死に「苦しい、痛い」という女の人の声で、
ピークに達したあたしはとっさにごめんなさいごめんなさいと繰り返していた。




21:本当にあった怖い名無し:2007/08/21(火) 21:34:09 ID:BaNpxVdnO
わらにもすがる思いで誰か助けて!と心の中で叫んでいたら急に体が軽くなって
最後に「ちっ!あともう少しだったのに!!」とさっきの女の人の声とは違う
老婆のような声が聞こえてそのまま気絶したのか気がついたら朝だった。

他にも色々怖い体験あるがあれが数かぞえる中でも十位以内に入るくらい怖かった。



539:1/6 ◆zGZvSd/ejg :2007/08/23(木) 13:56:50 ID:YIRWFY/pO
心霊トンネル
私は零感だから都内や近場の心霊スポットが好きで冷やかしに行って遊んでました。

毎回一緒に行く友達も零感だから心霊スポットで
周りがビビる様な事を平気でしたりしていました…。


私達が心霊スポットに行く事を止めるきっかけになった事件を書きます。
神奈川某所にある心霊スポットのトンネルに、男1人・女2人で行った時の話しです。
(女友達をB男友達をCとします。)
車で山道を進むとゲートがあり不法投棄を注意する無機質アナウンスが流れ、
真っ暗な山中で街中の心霊スポットにはない空気にBと最初は喜んでました。


有名なスポットだからかすでに車が一台止まっていたし、
普段から心霊スポットに遊びに行く三人に恐怖心はありません。

暗い山中だと聞いていたためいつもより大きなライトを持ちトンネルに向かいました。
トンネルにつくと前のグループの明かりやふざけて騒ぐ声で怖いなんて思いませんでした。
トンネルを抜けるとBが先にキャンプ場跡があると言い、
このまま帰ってもつまらないと思い行く事にしました。




542:2/6 ◆zGZvSd/ejg :2007/08/23(木) 13:58:54 ID:YIRWFY/pO
キャンプ場までは舗装された山道をしばらく歩きます。
途中で追い付いた前のグループと、お互いの自己紹介をしながら
道を進んで行くとすぐにキャンプ場跡にたどり着きました。

川があり涼しい空気に最初は全員安心していました。
「キャンプ場だし次回はみんなでキャンプしに来たいね!」
なんて冗談を言いつつ石橋を渡ります。

突然Cが
「静かにっ…」
て言い、みんなびっくりして黙りました。

C「…声が聞こえた気がしたから。」
と言うと同時に
女性?の笑い声が微かに川の音に混じり聞こえました。



545:3/6 ◆zGZvSd/ejg :2007/08/23(木) 13:59:35 ID:YIRWFY/pO
「自分達以外にも誰か他のグループがいるんじゃない?」
と言う合流した男D・E・Fが言い、怖がる女の子を安心させるために
D「おーい?誰かいますか~?」
と呼びかけました。

誰からも返事はなくさらに笑い声だけは聞こえます。

E「川の音で気付いてないんだよ。」
C「何人かの声がするし話してるから返事しないんじゃない?」
F「普通にキャンプしてるんじゃない?話しかけに行こうよ」

怖いと思わない男性達は声がする方へ歩きはじめました。

※これからそこ行きたい人の為に声の聞こえてきた場所までの進み方を書きます※
最初の石橋(確か一ノ橋でした)を渡り道標がある所まで進みます。
道が二本に別れ、左に石橋がありました。

右の道は草などが生えていますが進めます。
ここを進むと道は少し険しいですが監視棟?につきます。
声はこの辺りにいます。



546:4/6 ◆zGZvSd/ejg :2007/08/23(木) 14:00:23 ID:YIRWFY/pO
監視棟までの道で起きた事があります。
前から誰かの声がしてこちらに向かって来てるようでした。
合流したグループの女の子2人が怖くて歩けないと言うので皆で声の主(全員が中年男性の声だったと言います)を待つ事にしました。

声の主は暗い山道をライトを持たずこちらに歩いて来ます。
酔っ払い?の様な話し方で何を言ってるかは聞き取れません。


声が近くまで迫った時に私達は気付きました。

声は確実に確実に近づいて来ています…しかし姿は見えません

川音はしてるので近づくまで足音は聞こえない事もあると思いますが…10m…5mと声だけが近づいて来ます。

…そして声は何か嫌な感じと共に私達の間を通り抜けて行きました。

ここで引き返すと声を追い掛けてしまうので怖いですが先に進む事にしました。



548:5/6 ◆zGZvSd/ejg :2007/08/23(木) 14:02:35 ID:YIRWFY/pO
監視棟につくまでに合計4回声とすれ違いました。最初の声は男性で後は女性2人と子供です。
みんなぶつぶつと何かを呟いてるのですが何を言ってるかは聞き取れませんでした。

8人いて全員無言で監視棟につきました。声とすれ違い時間もたってるしすぐに戻ろうと話しをしてると、最初に聞こえた女性の笑い声が川の方からしました。

E「誰かいますか~?」

返事なんてありません。
Eが呼びかけると同時に空気が変わったのを覚えています…。

そしていきなりキャンプ場の奥の方から声にもなってない様な叫び声が聞こえ、気付いたら私達は石橋の所まで走っていました。
8人いるのを確認してみんなで手を取り合い車まで行き逃げる様に東京へ帰って来ました。



551:6/6 ◆zGZvSd/ejg :2007/08/23(木) 14:07:49 ID:YIRWFY/pO
最後に私はもう二度と心霊スポットには行きたくありません

長文乱文ですいませんでした

どこに行ったかは書きませんが、ここの皆さんならすぐに特定できると思います。

私なりに調べたら監視棟(正式名称ではないかもしれません)のさらに奥にバンガローがあるそうです。叫び声はその方向からしました

これから行く人がいたら気をつけて下さい



560:本当にあった怖い名無し:2007/08/23(木) 14:30:02 ID:/viWo2dx0
>>551

多分そのトンネルの場所は知ってるわ
神奈川の親戚の家に厄介になってた時にそこのトンネルはマジでヤバいから
行かないようにと言われた記憶がある
ビビりの俺には到底行けんわwwww



587:本当にあった怖い名無し:2007/08/23(木) 17:13:23 ID:RCm4dOdB0
オークション
どこに書けばいいのか分からないけどここが近いのかなって思って書かせてもらう。


オークションでグラフィックカードを落札したんだわ。
大体15kくらいのやつ。

落札者に悪い評価ちょっとあったけど、概ねよかったし、
書いてることやQ&Aもまともだったんで落札。

オークション終了後5分後にはメールが届いて、振込み手続きを行い、
その3日後には品物が届いてた。
すごく厳重な梱包で、色々忙しかったからあけるの面倒になって
放置してたんだわ。
PCのスペックアップもただなんとなくしたいな、ってくらいだったし。

それから3ヶ月近く経って先週末その荷物やっとあけたんだわ。
中にグラフィックカードはちゃんと入ってた。

あと何十か何百かよく分からないくらいのゴキブリの死骸と大量の人の爪。
からからに乾燥するとかなり曲がるのな。

なんていうか寿命が3年くらい縮まったよ。
本気で倒れそうになった。嫁が俺の声聞いて驚いて来た後失神するし。



589:本当にあった怖い名無し:2007/08/23(木) 17:37:21 ID:w4X87UN30
>>587
KOEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEE



670:要塞 1:2007/08/23(木) 23:44:22 ID:9imPtsHKO
要塞
俺の通ってた中学校まで行く途中に、やたら高い壁(?)に囲まれた家があった。

友人とその家の前を通るたび、へんな家だよな、と話していた。
なにしろ門以外、すべてが高い石の壁に囲まれており、
しかも、それより高い木々がはみ出していて、

まるで森みたいになっていたんだから。

でも表札はあるし、(すごい難しい漢字で、読めなかった)
確実に誰かの家という事は分かってた。
でも、住んでるのがどんな人か、というのは、
中学三年まで知る術がなかった。



672:要塞 2:2007/08/23(木) 23:46:15 ID:9imPtsHKO
中学三年のある日。クラブの朝練の為、早朝6時ぐらいに一人で学校に向かっていた。
そしたら途中で、事故の現場に遭遇したんだ。
あの石の壁の家に、トラックが派手に突っ込んでいた。
幸い運転手は無事だったみたいで、トラックから降りて携帯で何かを話していた。
で、あの城壁みたいな石の壁には、事故のせいで派手な穴が開いていたんだけど、
歩くスピードを落として、ちょっと中を覗いてみた。

中に居たのは、数え切れない程の大量の人間。男か女もわからない。
みんな、カクカクした妙な動きで何かをしていた。

??・・・と中の状況が理解できないまま、でも足を止める訳にはいかず、
そのまま学校へと向かったんだ。



673:要塞 3:2007/08/23(木) 23:49:17 ID:9imPtsHKO
その日の学校は4時間の日で、クラブも朝のみの日だったから、
学校を出たのが12時ぐらいだった。

また、あの石の壁の家の前を通る・・・。
と、まだトラックが突っ込んだままだった。
えー、まだ片付けてないのかよー、などと思いながら近づいていくと、

運転手が、トラックが開けた穴の向こうに向かって土下座してる。
何だろうと気になって、また歩くスピードを緩めて壁の奥を見たんだ。

・・・あれだけ居たはずの者達はただの一人もいなくなっていた。
代わりに、とてつもない大きさの人間?(上手く表現できない、申し訳ない)が一人だけ居た。
身長は、4メートルはあったと思う・・・



675:要塞 4:2007/08/23(木) 23:52:47 ID:9imPtsHKO
びっくりして、というよりかは呆気にとられて足がとまってしまった。
トラックの運転手はひたすら土下座してる。
そいつは、カクカクした妙な動き(朝に見たあの人間達の動き)をしながら、
巨大な家の柱に半身を隠して、もう半身だけで運転手を睨んでいた。
目がやけに大きくて、ぎょろりとしていた。
訳がわからないまま、俺は何となく、一瞬だけ運転手の方に目をそらしたんだ。

そして、もう一度前を向いた時、その巨大な人間が、
運転手じゃなく俺の方を睨んでいる事に気付いた。
柱をガリガリとかじりながら・・・

途端、これ以上は見てはいけないと、慌ててその場から逃げたんだ。

その後、一日休みを挟んで、次の登校の時にはもう完全に石の壁は修理されていた。

俺がいくら考えた所で、あれが何だったのかは解らない。
もう、大分遠くに引っ越してしまったしね。

でも、一連の出来事が不可解すぎた故に、今でも鮮明に思い出せるよ。



681:1/3:2007/08/24(金) 00:17:06 ID:i+pDIZ0u0
早朝マラソン
十数年前の話なので、色々足したり引いたりしながら書きます。


小学5年生の頃の話。
ウチのクラスは健康の為に、早朝マラソンを義務付けられていた。
1時間目が始まる前に、学校の外周を走らなければならない。
俺と友人は走るのが嫌で、他のクラスメイトより30分早く学校に行き、
走ったフリをし、サッカーとかして遊んでいた。

その日はいつもより早く学校に着いたので、サボり仲間の友人はまだ来ていなかった。
7時00分。友人が来るまであと15分、他の生徒が来るまであと45分ぐらい。
1人でサッカーしてもつまらないので、教室で友人を待つことにした。

学級文庫の『まんが日本の歴史』を読みながら待っていると、人の
クスクス笑う声がしたので顔を上げた。が、誰もいない。
「アレ?」と思っていると、教室の入り口の隅にある掃除用具入れが
少し開いていて、そこから誰かがコチラを覗きながら笑っている。
暗くて顔は確認できなかったが、そんなことするのは馬鹿な友人に決まっている。

俺は、「あ~ ○○遅いな~~」と、わざとらしく独り言をいいながら、
席を立ち上がった。と、同時に、机の上に飛び乗り、トン!トン!トン!と、
義経よろしく八艘飛びで机を渡り、掃除用具入れに体当たりして扉を閉めた。
体で扉を閉めながら、手でガンガン掃除用具入れを叩き、アハアハ笑いながら、
「ギブ?ギブ?」と中にいる友人に聞いていた(馬鹿だ)。
すると、教室のドアが開き、友人が入ってきた・・・?
「なにしてるん?」と、友人は冷めた声で言った。



682:2/3:2007/08/24(金) 00:17:39 ID:i+pDIZ0u0
「・・・え?おまえ今この中に入ってなかった?」
そう訊ねると友人は、
「なんで俺がそんな臭い中に入らなアカンねん。…つーかアレ誰が来てるん?」
と言いながら、窓の方を指さした。

指をさした方を見てみると、窓の横に束ねられたカーテンがふくれている。
俺たちもよく同じ事をするのでわかる。誰かが中にくるまっているのだ。
「いや・・・俺以外まだ誰も来ていなかったけど・・・・???」
俺が戸惑っていると、友人は手に持っていたサッカーボールを「誰やねん!!」
と叫びながら、ふくらんだカーテンに投げつけた。ボールは見事カーテンの
ふくらみに直撃した。しかし、ボールは跳ね返らず、カーテンはふわりと
ボールを受け止め、他のカーテンと同じように真っ直ぐ窓から垂れ下がった。
「あれ????????」と思った瞬間、

「ガン!ガン!ガン!ガン!」

と、掃除用具入れの内側から誰かが叩きだした。
俺も友人もビックリして教室を飛び出した。
廊下に出ても教室の中の掃除用具入れはガンガン叩かれている。
俺も友人も怖くなって職員室まで走っていった。



683:3/3:2007/08/24(金) 00:18:16 ID:i+pDIZ0u0
担任はまだ来ていなかったが、他のクラスの先生がいたので、
「教室に変な奴がいる!」的なことを言い、教室まで一緒についてきてもらった。
教室は既に静まりかえっていた。先生に掃除用具入れを開けてもらったが誰もいない。
説明を求められ、「マラソンする為に朝早く教室で○○君を待っていたら…」
と、起こったことを一から説明した。
漠然と怒られるような気がしていたが、先生は
「このことは誰にも話したらダメだよ。担任の先生には私から伝えておくから」
と、やさしく肩をたたいてくれた。

しかし馬鹿な友人と俺は先生との約束を守らず、その話を言いふらしてまわり
一時期学校は騒然となった。

先生にはこっぴどく怒られたが、みんな怖がるので早朝マラソンは無くなった。



690:本当にあった怖い名無し:2007/08/24(金) 01:02:44 ID:iXnmP/QNO
>>683
先生は何で口止めしたんだろう。他の生徒が怖がるからとかかも知れんけど
わざわざ口止めしたってことは何か事情知ってたのかな



692:本当にあった怖い名無し:2007/08/24(金) 01:22:23 ID:i+pDIZ0u0
>>690
それはわからないんだ。
なんせ俺たちが話してしまったことで、児童・保護者・学校側を
巻き込んでの大騒ぎになった。
もしかしたら知ってる奴いるかもしれない。大阪とだけ言っておく。



746:ずもっく:2007/08/24(金) 15:35:27 ID:bP+rVO72O
バスルーム
あんまり怖くないが聞いてくれ。


我が一族は一応歴史だけは無駄にある一族なんだ(僕で16代目)。
で、何故か女は異常に霊感が強いっていう不思議な一族。

僕はというと、男なのに何故か霊感強しOTL

まぁ前振りはこのへんにして。


この間、会社の研修で東北の研修所(ト○○ムの研修所)に行ったわけよ。

で講義受けて、みんなで酒飲んで、寝るかーってなるじゃない。

酒飲む前に、風呂に入ってたから(ちなみに風呂は各部屋にあるユニットバス)
湯船にはまだお湯をはりっぱなしだったんだ。

いつもはお湯抜いて、しっかり片づけてから寝るんだけど、
その時は酒も入ってたからめんどくさくて寝ちゃったんだよね。



で、寝てからそんなに経たないうちに、何かの音で目が覚めちゃった。
寝ぼけながらも、何の音だろう…?と聞いていると、どうやら水音。って言っても、
ポタポタ、とかじゃなくて、バケツ一杯をひっくり返しているような音が
規則的に延々と続いてる。しかも明らかに自分の部屋のバスルームから。


『何でそんな音が?』って考えた瞬間、急に嫌な寒気がしたんだよね。
氷のプールにぶち込まれた気分だった。



747:ずもっく:2007/08/24(金) 15:43:03 ID:bP+rVO72O
とりあえず、このままじゃうるさいうえに怖くて寝られないし、
仕方なくバスルームを覗いてみることにしたんだ。


で、バスルームを扉の外から覗いてみると、
明らかに人のカタチをした何かがバスルームを歩き回っている。

その何かが一歩踏み出す度にバシャッっていう水音がした。

『この音だったのか…。』
とか冷静な事考えながらも、この後どうすれば良いのかわからない。


でも、結局開ける事にしたんだ。

『3、2、1…GO!』って心の中で呟いて、電気をつけると同時にバスルームの戸を開けた。

明るくなった一瞬の中、それは見えた。

水が人のカタチを成して歩く様を。

それは目が合った(実際目は無かったんだけど、何故かわかった。)
瞬間に、バスルームの床に崩して散らばった。



しばらく呆然としちゃった後、何気なく浴槽を見たら、
確かに満タンにはったままだったはずが、キレイに空っぽになっていた。



その後はユニットバスの床がビショビショになってしまったので、
びびりながらも拭き掃除しましたw


ありゃ何だったんだ…。
これから寝る時は浴槽空っぽにしてから寝ないと怖くてたまらんw



748:本当にあった怖い名無し:2007/08/24(金) 15:46:39 ID:4CeNmLJL0
風呂場に人陰あるのに良く開けれるな。
俺なら怖くて外出て警察呼ぶわ。



749:本当にあった怖い名無し:2007/08/24(金) 15:54:33 ID:SOyldp6DO
多分個室でしょ 自分以外いるはずがない状況で
そうなったらそういうものだろうし
開けるのがてっとりばやそう



750:本当にあった怖い名無し:2007/08/24(金) 16:01:05 ID:1gUEbe2b0
訪問者
昨日の夜の話 食わず嫌い王見ながら遅めの夕飯を食べてたとき


“ピンポーン”
(ちなみにワンルームのアパートです)

玄関行って何の躊躇いもなくドアを開けてしまった
見知らぬ女が季節はずれの暑そうなワンピースを着て黙って立っている
今現在、付き合っている彼女は居ないし、過去に付き合った女でもない
色々考えたが全く心当たりが無いので、数秒の沈黙の後

俺「どうかしました?」
女「・・て」声がか細くて聞こえない
俺「え?」
女「・れて」

と言った次の瞬間、半開きのドアの縁を ガッ っと女が掴んできた
突然の出来事でビビッたが反射的にドアを閉めようとした
女は片足を突っ込んできて入ろうとしている
さっきのか細い声とは裏腹にすごい力だ
なんとか振り切ってドアを閉め、鍵をかけた

“ドンドンドンドンドン”
“ピポンピポンピポン”

ドアを叩きながらチャイムを連打してる
俺はあまりのことにパニック状態で腰が抜けたような感じで身動き出来ない
どれぐらい時間が経ったかわからないが、やがて音は聞こえなくなった
まだ心臓がバクバクしてる



751:本当にあった怖い名無し:2007/08/24(金) 16:01:37 ID:1gUEbe2b0
と、今度は隣の部屋から“ドンドンドンピポンピポン”って聞こえてくる
ひぇーーーー なんなんだあれはと、我に返り家中の戸締りチェックをし
部屋の真ん中でガタガタ震えてた
すると今度は2つ隣(恐らくだが)部屋のドアを叩く音がする
やっと落ち着いた頃には物音しなくなってたけど怖くて眠れなかったよ・・・・

ドアから手を振りほどく時に女の爪が引っかく音
キリキリっていうかカサカサっていうか・・・
あの音が耳から離れない・・・

詳細は謎だが予測するに、精神的に病んでる方だと思う
確かに生きてる人間だったけどマジで怖かった



845:1/2:2007/08/25(土) 02:58:47 ID:Zv/8f9wK0
無視だよ
5年ほど前、学校や会社の備品(蛍光灯とかね)を配達するバイトをしてた。

1日10件ほどを車でのんびり回る楽なバイトだった。
ある日、いつものように小学校に配達に行ったら、用務員のおじさんが
「この備品は体育館の倉庫にいれておきたい」って言うから、
二人で荷物抱えて
体育館に行った。

その日は夏休み中だったので学校に児童は居なかった。
体育館もシーンと静まり
かえっていた。
倉庫は舞台の上手(かみて)から下手(しもて)に抜ける地下通路にあった。
10年ぶりぐらいに小学校の体育館の舞台に上がり
『なつかしいな~。舞台こんなに低くかったっけ?』などとキョロキョロしていた。

そのとき視線を感じてふと天井を眺めた。すると舞台の天井に架かっている橋
(お芝居のとき紙の雪とか降らす所)から、低学年ぐらいの水色の服を着た
女の子がこちらを見下ろしていた。
『なんであんなところに女の子がいるんだ?』と、
不思議に思いながら見ていると、
用務員のおじさんが

「あ~見ない見ない。あんまり見ていると君についてきちゃうよ」

と、言って地下通路の倉庫の方に歩いていった。
・・・俺についてくる!?
なんか背筋に寒気がはしり、俺は急いでおじさんの後を追った。



846:2/2:2007/08/25(土) 02:59:30 ID:Zv/8f9wK0
俺が地下トンネルに降りたときには既におじさんは
倉庫に自分が運んできた荷物を
入れていた。
俺はおじさんのところまで駆け寄っていった。するとおじさんは、

「とりあえず荷物入れよう。・・・そこまで降りてきてるけど無視だよ無視。
 どんどん近づいてきちゃうからね」

俺は入ってきたのと反対側の地下通路の入り口に目をやった。
そこにはさっき見た
女の子がぼーっと立ってコチラを見ている。
そりゃもー怖くて怖くて…ガタガタ震えながら荷物を倉庫に詰め込み、おじさんに
寄り添うようにして体育館を後にした。

用務員室でコーヒーを飲みながらおじさんが話しだした。
「君にも見えたか?大体の人が見えないんだけどね」
と笑いながら言った。幽霊なんですか?と聞くと

「よくワカラン。ワシがここに赴任してきたときからあの姿でいるんだ。
 初めてあの子に体育館で会った時にワシ声掛けてしまったんよ。
 どーしたのー?ってな。
 そうしたら懐いてしまったのか、ワシの周りにずーっといるんだよ」

そう話している時に一瞬チラッとおじさんが俺から目線を外して俺の後ろを見た。
俺は反射的に振り向こうとしたら、おじさんがそれを止めた。

「見るな・・・え~・・・あれだ、もう帰ったほうがいいんじゃないか?」


それからの数日間、あの女の子が憑いて来てるんじゃないかとビクビクしながら過ごしたが、
女の子を見ることは無かった。
あの時、用務員室で後ろを振り向いていたらどうなっていたのだろう



924:本当にあった怖い名無し:2007/08/26(日) 08:47:29 ID:+m0METGe0
仏壇のお供え物
私の実家は東北地方の小さい村にあります。

家は田舎ならではというか結構大きく
敷地内には倉まであって今思えばかなり裕福な家庭だったのかもしれません
その倉なんですが、小学生の頃よく親に隠れて中で友達と遊んでたりしました
ある日、2人で中の骨董品をいじっていた時に変な物を見つけてしまったのです。

大きさは大人のコブシぐらいで、黒い毛糸が絡まったボールのような物で
何であるかはよく分かりませんでした。
汚らしく、興味も無い私は元のソレを場所に戻そうとした時
友達の一人が何故か興味示したみたいでソレを私から取り上げ
投げて遊びだしたのです。その瞬間世界が暗転しました

気がつけば私は病院のベッドで寝ていました。
後日、親に状況を聞くとどうやら友達2人と川遊びをしていて流されて溺れたみたいで
一緒に居た友達の一人は亡くなっていたみたいです
その時はさっき見ていたのは夢だと思っていました。



925:本当にあった怖い名無し:2007/08/26(日) 08:49:47 ID:+m0METGe0
退院して、親に付き添われて亡くなった友達の家に行った時
仏壇を見て驚きました
お供え物の横に一つだけ明らかに異様な物があ死んで詫びろったです
それは、夢で見たあの黒い毛糸の塊で
友達の両親いわく、亡くなった時にポケットに大事そうにしまっていたそうです
私は急に怖くなって親の顔を見ると、何故か親のかも険しくなっていました

帰路につく途中親が突然、私に問いただして来ます
倉を中の物に触ってないかとか色々と聞いてきました
私は正直に夢で倉で遊んでいた事話しました

親は険しそうな顔をしていましたが、その場はそれ以上何も聞いてきませんでした

それから20年近くたった最近になってあれは何だったのかを聞いてみた所
昔、この地方は水害が酷く
それを治める為に人柱を使って増水を治めるという事していたみたいで
その時、犠牲になった人の毛髪を使ってお守りを作っていたらしいです
それが、あの毛糸塊だったそうです

今思えば、あの夢も夢じゃなかったような気もします



698:本当にあった怖い名無し:2013/08/04(日) 15:07:33.05 ID:YdeLNrCQI
妹の部屋
これは今から五年位前に実際に体験した話です。

当時、私は会社員で、妹は高校生でした。
その日、私は仕事から定時で帰宅し、
リビングに入ってすぐソファーに寝転がって漫画を読みはじめました。


まだ夕方で、夕日が沈む前だったので電気はつけなくても充分明るかったのを覚えています。
しばらく漫画を読んでいたら何やら二階から、「キャハハ」と笑い声が聞こえてきました。
何人かの話し声がします。

あぁ、また妹が友達連れて二階で遊んでるのか。
と思って、気にせず漫画に集中しようとしてたんだけど、
だんだん二階で話しが盛り上がってきたようで、笑い声がどんどん大きくなってきました。


あ~うるさいなぁ。
と思いながら気にしないように我慢していたんだけど、やがて笑い声が
「キャハハハハ」から、「ギャハハハハ!!!!」になり、床をダンダン叩き出しました。

しまいには、笑い声が叫び声になってきて、
「ギャヤァアアアアアアアヴヴヴヴヴヴひひひひゥボォォオオオオオ!!」
とか言いながら、リビングの天井の電気が揺れる位ダン!ダン!ダン!ダン!って蹴りまくってる。

獣の断末魔みたいな。
マキシマムザホルモンのデスボイスみたいな声がずっと響いてる。

これには私もムカついて
「はぁ?ありえない!
うるさすぎて近所迷惑になるだろ」
と、さすがにキレて二階に文句言いに行くことにしました。
リビングから出て廊下を歩き、階段を登ろうとした時に、ふ…と、おかしいことに気がつきました。



699:本当にあった怖い名無し:2013/08/04(日) 15:09:44.23 ID:YdeLNrCQI
廊下の横に玄関があるのですが、
…あれ…?私の靴があるだけで…友達の靴どころか…
…妹の靴もない。
え?靴がない?
じゃあ、今、この家に居るのは私だけ…!?
えっ?じゃあ…さっきの笑い声は…?

と、そこまで気づいた時に、顔をあげてしまったまま金縛りになってしまいました。
さっきまでの笑い声が消えて、家の中は静まりかえっています。
目の前には、真っ暗な階段。
シーンとした二階は、暗くて何も見えない。

一気に恐怖が襲ってきて、怖くて早く逃げ出したいのに金縛りで動けずにいたら、
二階の奥(妹の部屋の方)から、…ギギ…キィィィッ…と、扉を開ける微かな音がしました。

私はもう恐怖で体中から変な汗かいて、顎がガクガクしてた。
少ししてから、
…みしっ。………みしっ。
と、誰かが床を踏みしめながら歩いてきている音がしてきました。

階段のほうに、誰かくる…!



700:本当にあった怖い名無し:2013/08/04(日) 15:11:10.35 ID:YdeLNrCQI
と思ったとき、がくんと力が抜け、パッと体が自由になり、
一目散に階段を離れてリビングに駆け込みました。

リビングに入ったら、すでに部屋が真っ暗になっていたのでびっくりした。
いつの間にか日が沈んでいたのです。

慌ててリビングの電気をつけて、テレビを大音量でかけて、
ソファーで丸まってぶるぶる震えながら、母の帰りを待ちました。

あの時、玄関の靴に気づかなかったら、一体二階で何をみてしまったのだろう…?
二階にいったい何が居たのだろう…?
(因みに、妹が帰宅してからこの話をしたら、妹に何故かキレられ、妹は二度と二階の部屋を使わなくなってしまいました。)
妹の部屋はその後も色々怖い事があったので、機会があればまた投稿したいと思います。
長文駄文失礼いたしました。



817:本当にあった怖い名無し:2013/08/07(水) 08:42:08.35 ID:oH2t4wiW0
さしあげますから
もう10年以上前の、大学時代のこと。
実家の近所にある小さい運送会社で荷分けやトラック助手のバイトをしていた。
現場を仕切っていたのは、社長の息子で2つ年上の若旦那。
んでバイト仲間に同じく大学生のAくんがいた。
Aくんは自他共に認めるアホキャラ
だったが、
明るくて元気で同僚としてはすごくイイ奴だった。


会社は町外れの国道沿いにあったけど、隣町の商店街の近くにも倉庫があった。
倉庫といっても普通の二階建ての民家。一階が広い土間になってて、何年か前まで
そこで商売をしていたらしいが、借金とかで店を畳んで住人はいなくなり、
その
運送会社が借金の片?として手に入れたんだって。
ただすぐに使う当てもなかったので、とりあえず空き家のままになっていた。

んであるとき、若旦那が嬉しそうに俺に写真を見せてきた。
「見てみ?あの倉庫で写真撮ったらコレよ!」
見ると薄暗い民家の中を撮った写真なんだが、どの写真にも白っぽい丸い光
みたいなのとか、白い煙みたいなのがバンバン写っていた。
「うわっこれ心霊写真ですか?」「凄いやろー。あの家は出るんだよ」
人がバーンと写ってるわけじゃないので俺は(レンズのゴミだったりして)と半信半疑
だったけど、しばらくして若旦那がその家に荷物を入れて倉庫として使うことにした。



818:本当にあった怖い名無し:2013/08/07(水) 08:42:36.44 ID:oH2t4wiW
若旦那と俺とAくんが移動する荷物をトラックに積んでいると、
普段あまり現場に
来ない社長が俺たちを呼んで言った。
「中崎(タカサキ?だったかもしれん)の家に行くんやろ。二階には上がんなよ」
何のこっちゃと思ったけど、倉庫として使うのは一階の土間だけと聞いていたし、
若旦那もあーはいはいと聞き流していたから気にしなかった。
三人でトラックに乗ってバカ話をしながらその家に到着。正面のシャッターを開ける。
あまり空気の入れ替えもしないみたいで、中はかび臭かった。

シャッターを開けると4畳半ぐらいの土間があり、その奥は茶の間と台所。その奥に
風呂と便所(らしい)。向かって左側に二階へ上がる細い木の階段があった。
奥行きのある家だったから二階に二間ぐらいあるんだろうなーとか考えていた。

土間を片付けて荷物を積み込み終わると、若旦那がニヤニヤしながら言った。
「・・・なあ、二階行ってみようや」
俺はその日、バイトが終わったら友人と呑む約束があったので早く帰りたかったが、
Aくんは「行っちゃいますかぁ?」とノリノリ。俺もイヤとはいえず付き合うことになった。

靴を脱いで、若旦那、俺、Aくんの順で階段を上がっていく。
やたらにきしむ木の階段を上がり切ると薄暗い廊下になっていて、右側に部屋が三つ。
入り口はフスマだった。
一番手前の部屋から開けていった。一番手前(土間の真上)は三畳ぐらいの物置。
真ん中と一番奥の部屋は6畳間で、焼けた畳があるだけでカラッポだった。
白状すれば俺も「社長がああ言ってたし、何かあるかも」とちょっとだけスリルを楽しんで
いたが、ぶっちゃけ何も起きなかった。
Aくんは「何もないすねー」とか言いながら携帯で写真撮りまくってた。
「まーこんなもんだ。帰るべ」と若旦那を先頭に俺、Aくんの順番で階段を降りた。



819:本当にあった怖い名無し:2013/08/07(水) 08:43:23.94 ID:oH2t4wiW0
トントントンと俺は土間まで降りて、Aくんを振り返った。
俺に続いて階段の一番下まで降りてきたAくんの様子がおかしい。
いつもニヤニヤしてるような顔なのに、こわばった真顔で、
なんでか歯だけゾロっと剥き
出して、じっと立っている。
そして、ビデオの逆再生みたいに、今降りてきた階段を
こっちを向いたままで後ろ向きに
登りはじめた。

俺も若旦那も冗談か?と思ったが、Aくんはそのまま階段をトン、トン、トン、トンと後ろ向きに
登っていく。進行方向を確認したりもせず、顔はずーっとこっちを向いたまま。真顔で歯を
剥きだした顔のまんまだ。
Aくんは後ろ向きのまま階段を上がり切ると、後ろ向きのまま廊下の奥に後ずさって行って、
見えなくなった。

なんか只事ではないと感じて、俺と若旦那は階段を駆け上がった。
Aくんは廊下の、一番奥の部屋の襖の前で正座していた。上半身がふらーりふらーり揺れていて、
顔は泣き笑いというか、ホロ酔いで気持ちよくなった人みたいに目をつぶってへらへら笑っていた。

「おいA!」と何度呼びかけても反応なし。
そして、Aくんの前のフスマがゆっくり開いた。
Aくんが正座したままフスマの方へ少しずつ動き始めた。

Aくんの体はそのまま部屋の中に入っていって、フスマがまたゆっくり閉まった。

血相を変えた若旦那が俺を押しのけて廊下を走り、
フスマをバーンと開けた。俺も追いかけた。

Aくんはからっぽの部屋の真ん中で、
身体を伸ばした気をつけの状態でうつ伏せに横たわっていた。

二人でAくんを引きずり起こした。そのとき、Aくんがずっと何かを呟いているのに気づいた。
俺にはこう聞こえた。
「さしあげますから。さしあげますから。さしあげますから。さしあげますから。さしあげますから」

そのままAくんを外に引きずっていったが、いくら呼びかけても正気に戻らない。
若旦那が携帯で救急車を呼んだ。



820:本当にあった怖い名無し:2013/08/07(水) 08:43:51.42 ID:oH2t4wiW0
尻つぼみで申し訳ないけど、その後のことは断片的にしか知らない。

その後、若旦那は社長にムチャクチャに怒られてた。
事務所の衝立の向こうで話の内容はよく聞こえなかったけど、他の社員さんがポロッと
漏らしたのは、借金で店を畳む時にあの家で人死にがあったらしい。もちろん社長は
知っていて、何かの手続き(お祓い?)を済ませて「きれいになったら取り壊すつもりだった」
とか何とか。それ以上の詳しいことは、若旦那の口からも聞かせてもらえなかった。

Aくんは精神的な発作だろうということで入院した。
何度か見舞いに行くうちにお母さんから話を聞いた。
Aくんは夜になると毎晩ベッドから出て、床でうつ伏せに横になっているとのことだった。

あのときAくんが写真を撮っていた携帯の画像を見せてもらえないかとお願いしてみたが、
「もうお寺さんに預けてありますので」とのことで、写っていたものは見せてはもらえなかった。

しばらくして俺は大学が忙しくなってバイトを辞め、
やがてAくんの見舞いにも行かなくなってしまった。

最後に行った時はもうAくんはガリガリに痩せていたが、
それでも毎晩床にうつ伏せに寝ていたそうだ。

軽はずみにあんなことをするんじゃなかった、俺にもなにか起きるかも…とビビっていた時期も
あったが、結局、俺の身の上には何も起きなかった。今のところはね。

バイトしていた運送会社はまだあるが、こないだ帰省した時に前を通りかかったら、あの倉庫は
なくなって駐車場になっていた。



821:本当にあった怖い名無し:2013/08/07(水) 09:02:20.39 ID:h+GwST1g0
A君は引っ張られてしまったんだろうね……
正座したまま移動していったってのは、つま先だけでずっずっ、と進む感じ?
それとも、ほんとに正座の姿勢のまま身体が移動していったのだろうか?
後者だったとしたら相当怖いんだが



824:本当にあった怖い名無し:2013/08/07(水) 09:11:41.91 ID:oH2t4wiW0
>>821
正座のまんまだったよ。
なんで動いてるのかわからなくて気が動転して「…ガンタンクみたい」
ってバカなことを考えた考えたのを覚えてる。



825:本当にあった怖い名無し:2013/08/07(水) 09:19:02.88 ID:I+itKyGe0
オーソドックスだけど久々に読める話を見た気がするな
Aは何を「さしあげる」つもりだったんだろうな



907:本当にあった怖い名無し:2013/08/09(金) 22:55:23.84 ID:9aEKD89G0
ヒロコちゃん
少し前にクラス会があって、話題になってしまった子供の頃の体験をまとめてみた。

よかったら聞いて。怖くないかもしれないけど、そのときはスルーしてください。



908:本当にあった怖い名無し:2013/08/09(金) 23:03:17.77 ID:9aEKD89G0
私の実家は結構な田舎にある。徒歩2分くらいで海、くらい海の近くなんだけど、
その海は、底が急に深くなってたりして、結構危ない。もちろん遊泳禁止区域。
しかも電車で2駅くらい行けばちょっと有名な海水浴場があったりするから、
海水浴とかしてる人はめったにいないかな。

砂浜で、波も穏やか、水もまぁまぁ綺麗だったんだけど。



909:本当にあった怖い名無し:2013/08/09(金) 23:15:05.41 ID:9aEKD89G0
私は生まれた時からずっとここで暮らしてるから、そんな海でも大好きで。
だけど、あれが起きてから、私はちょっとだけ、海が怖くなっちゃった。特に夜の海は苦手。
怪談話とは違うかもしれないけど、ちょっと不思議で、とっても悲しい話。

それは私がまだ小学生の頃。学校が夏休みに入る、少しだけ前の話。
私はその日、友達と花火をする約束をしてた。その中に、色が白くて、小さい女の子がいた。
彼女は、家庭の事情ってやつかな、小さい私にはよく分かんなかったけど、
おばあちゃんと二人暮らしだった。

ヒロコちゃんっていう、名前だった。



910:本当にあった怖い名無し:2013/08/09(金) 23:23:21.48 ID:9aEKD89G0
うちのママ、すごく優しくていいママなんだけど、
ヒロコちゃんと遊ぶって言うとさ、いつも少し嫌な顔をした。

小さい頃は知らなかったけど、彼女のお父さん、つまりおばあちゃんの息子さんは、ちょっと問題がある人だったみたい。

知ったのは随分後だったけど、まぁお決まりの酒、金、女にだらしない人だったそう。
私は知らなかったんだけど、夜中に急にやってきて暴れたり、
なんてのもご近所の間では噂になってて。

ママとしては心配だったんだと大人になった今では思うよ。

そんな訳で、その日私はママに嘘をついて、
友達みんなで花火をするよとしか言わずに花火に出かけた。

ヒロコちゃんも来るってこと、隠したの。



916:本当にあった怖い名無し:2013/08/10(土) 00:20:31.64 ID:vEToq2Ko0
(続き)午後8時すぎ。海に着くと、みんなの騒ぐ声が聞こえた。
暗いから顔なんて見えないけど、シルエットと話し声で、
あそこら辺にいるなって分かったから、私も砂浜に足を取られながらも駆け付けた。

みんなは、私が着くと待ち切れなかったのかすぐに花火を始めた。
私は、ヒロコちゃんまだなんだな、って気付いたんだけど、
その内来るかって気楽に考えて、その輪に加わった。

子供だけの花火って、とっても嬉しくてさ。なんかみんな変にテンションあがっちゃって、
いつも以上に騒ぎまくってたのを覚えてる。




918:本当にあった怖い名無し:2013/08/10(土) 00:33:16.11 ID:vEToq2Ko0
はしゃぎまくってる内に、花火が残り少なくなって、
あとはメインのロケット花火を残すだけになったんだけど、ヒロコちゃんはまだ来てなかった。

流石にメインを先にやっちゃうのは悪い気がして、
ヒロコちゃんが来るまで待とうって言ったんだけど、

みんなは今日はもう彼女は来ないよって。

確かに、結構遅い時間になってそうだったし、結局私も賛成してしまった。

ロケット花火ってさ、別に綺麗でも何でもないんだけど、
なんか子供心にぐっとくるものがあるよね?

なんだかんだ言っても私も、早くロケット花火がしたくて仕方なかったんだと思う。



921:本当にあった怖い名無し:2013/08/10(土) 00:46:08.72 ID:vEToq2Ko0
いけないって分かってたんだけど、私達は海に向かってロケット花火を打つことにしたのね。
今は、本当にそんなことしなければよかったって思ってる。
あれがすごくいけないことだったってことも。


ひゅーんって音を立てながら、海に向かって、1本の光の矢が進んで、それから消えてく。
ひゅーんって飛んでくロケット花火を目で追って、
海を見つめてるとね、真っ暗な海面に、何かが見えたんだ。

その瞬間、誰も言葉を発しなくなったから、たぶん全員が気付いてたんだと思う。
みんな横1列に並だままで、ただ波の音が響いてた。




922:本当にあった怖い名無し:2013/08/10(土) 00:54:35.95 ID:vEToq2Ko0
そこにいたのは、ヒロコちゃんだった。
彼女は仰向けになって、波の動きに合わせてふわふわと浮いてた。
おかしいんだよ、けっこう遠くて、しかも真っ暗だったのに。見えるわけなんてないの。
そもそもそれが人であることすら、分かる筈なんてない。

でも、なんでか全員分かってるみたいだった。
私達の誰ひとり、そんな彼女を見ても叫び声ひとつあげなかった。

誰も目を逸らさない。ただひたすら、浮かんでる彼女を見てた。



924:本当にあった怖い名無し:2013/08/10(土) 01:11:55.47 ID:vEToq2Ko0
次の日、私達は担任の先生に彼女が行方不明になったって聞いた。
後で知ったんだけど、一緒に花火をした全員が、
昨日の花火に彼女が来ることを親に内緒にしてたんだって。

私達は、あのことを他の誰かに話すこともなかったし、内輪で話題にすることもほぼなかった。
すごく怖かったし、何故か絶対に口にしちゃいけない雰囲気だった。
そして彼女が見つかることがないまま夏休みになって、2学期が始まると、
元々大人しかった彼女がいないことを気にする人は誰もいなくなってた。


ママ達の噂では、彼女のお父さんが
どうかしちゃったんじゃないかってことになってるけど、本当の所は分からない。




926:本当にあった怖い名無し:2013/08/10(土) 01:20:51.59 ID:vEToq2Ko0
あの時花火に参加してて、クラス会に参加してたのは、私ともう1人だけだった。
酔っぱらったその子が、泣きそうな声で呟いた言葉がとても印象的だった。
「自分で、海に入っていったんだよ。みんなが、帰れって言ったらさ、ヒロコちゃん、自分で。」

今でも思い出す。波にゆらゆら揺れる彼女と、彼女を見つめる、皆の真剣な目。
たぶん一生忘れられないと思う。

暑い夏の出来事。



928:本当にあった怖い名無し:2013/08/10(土) 01:57:21.89 ID:qMtNPSDr0
つまり先に集まってた友達らは、
ヒロコちゃんが海に入ってったのを知ってた上ではしゃいでたわけか……

変にテンションあがってたとか
今日はもう彼女はこないよとか
全員わかってるみたいだったとか

オチを知った上で読み返すと、心底ぞっとする

直接的な恐怖じゃなくて、人の無意識の中にある悪意が垣間見えるような、そんな話だね
こーいうのを待ってたんだよ



転載元:http://toro.2ch.net/test/read.cgi/occult/1373588806/
http://hobby9.2ch.net/test/read.cgi/occult/1188060154/
http://hobby9.2ch.net/test/read.cgi/occult/1187683050/
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http://blog.livedoor.jp/nwknews/archives/4111308.html
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