マクドナルドは「ピープルビジネス」 原田泳幸氏がマックで変えたこと!
27日、日本マクドナルド会長兼社長として活躍されてきた原田泳幸氏が新たな社長を招き、マレーシアなどを担当していたサラ・カサノバ氏をあて、マクドナルドの立て直しを加速させることが発表されましたが、原田泳幸氏はマクドナルド会長兼社長就任後、どのような改革をおこなっていたのでしょうか。
更新日: 2013年08月30日RSS
27日、日本マクドナルド会長兼社長として活躍されてきた原田泳幸氏が新たな社長を招き、マレーシアなどを担当していたサラ・カサノバ氏をあて、マクドナルドの立て直しを加速させることが発表されましたが、原田泳幸氏はマクドナルド会長兼社長就任後、どのような改革をおこなっていたのでしょうか。
更新日: 2013年08月30日RSS
■ 日本マクドナルドに新社長就任
「結論を言う。2004年から11年まで8期連続プラスの業績だった。12年12月期は9期ぶりに減収減益で終わった。今年は増益を目指すということだ」
原田泳幸
日本マクドナルドホールディングス(HD)は27日、原田泳幸会長兼社長が、傘下の事業会社である日本マクドナルドの社長を退く人事を発表
後任にカナダ出身女性のサラ・カサノバ氏が就いた
サラ・カサノバ氏について「私は店舗運営の経験がないが、カサノバ氏は現場オペレーションで素晴らしい能力があり、強化できる部分だ」と述べた。
■ ITから外食という異業種に転進した原田氏!
原田氏はアップルコンピュータ(現アップル)日本法人社長から平成16年2月に日本マクドナルド副会長に転身。
原田氏が社長に就任した04年以降、同社は05年「えびフィレオ」、07年「メガマック」、08年「クォーターパウンダー」といった高価格商品を投入し、既存店売上高はプラスを維持
蛯原 友里をCMに起用に人気を博した「えびフィレオ」
経営改革で、6期連続での営業増益を実現
同社を再建し、飽和市場の中で売上げを30%増加させた。
■ では、マクドナルドで何を変えたのか?
GettyImages Photo by Keith Brofsky / Photodisc
マクドナルドに移ってからの2年間、最も力を入れてきたのが人材開発といって過言ではありません。
レストランはピープルビジネスですから、従業員が整って初めて店ができる。
当時の経営陣は人材のパイプラインを整える前に多店舗展開を先行するという間違いを犯した。
「店舗の拡大が人の成長よりも速かった。マクドナルドはピープルビジネス。人があって店舗がある。この順番を間違えていた。」
その結果、何が起きたか。外食産業の基本であるQSC(品質、サービス、清潔さのこと)が悪化した
「何かがおかしくなった時、その会社が本来要求される基本を忘れていることがよくある。まさにマクドナルドはQSCという基本を忘れていた。徹底したQSCの回復に取り組むことで、1年目にして業績がプラスに転じた。」
GettyImages Photo by Thinkstock / Comstock
"原田氏は今現在でもQSCが優先順位の第一だと強調する。"
基本が徹底されていないと新しい事をやっても失敗する。「らしさ(強み)」を知ることでなぜ売れたのかを把握。
客単価を上げて成長することは一朝一夕には非常に難しい。そこで売上アップのためには客数を増やすことが要求される。すべての投資効果を最大化するために徹底してQSCを磨く。
■ CEOという職種は、経営のプロフェッショナル!
混沌とした日本経済の中で8年間右肩上がりの経営実績を残した
IT業界から外食業界のまったくの異業種しかも経営トップの転職は、日本では極めて稀なケース。
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