115番元素「ウンウンペンチウム」の存在が確定 ―まもなく周期表に追加される見通し
スウェーデンのルンド大学の研究チームはこの度、かつてロシアのドゥブナ合同原子核研究所で行われた115番元素の生成実験を再現することに成功したと発表しました。
新元素の発見を確定的なものにするには2つの異なる研究所が実験を行い、同様の結果を得られなければなりませんが、今回、同研究チームが10年前にロシアで行われた実験の再現に成功したことで115番元素の存在が認められました。
115番元素は、初めて発見された際に「ウンウンペンチウム」という仮称を与えられていますが、これはラテン語とギリシャ語で特定の数字を表しているに過ぎず、後に別の正式名称を与えられる予定です。元素名の仮称は全てこの命名ルールに則っているため、110番から119番までの元素の仮称は全て「ウンウン~ウム」という形になります。仮に日本語で115番元素の仮称を表すならば「イチイチゴニウム」といったような名称になるでしょうか。
原子番号はそれぞれの元素の陽子の数を表しており、この番号が大きくなるほどより重い元素になることを意味しています。例えば、自然に存在する中で最も重い元素はウラン(原子番号92)とウラン鉱石の中に極微量に含まれているネプツニウム(原子番号93)です。
92番以降の元素は全て人の手によって生成された人工の元素になります。現在はサイクロトロンを用いて特定の元素を別の元素と衝突させて合成を図る方法が主流になっており、今回の115番元素もカルシウムをアメリシウムに数ヶ月間衝突させ続けることで生成されました。
実験の過程でほとんどのカルシウム原子は跳ね返されますが、時折、アメリシウム原子と融合することがあります。この際に115個の陽子を持ったウンウンペンチウムが生成されるのですが、今回の実験で生成されたウンウンペンチウム原子は1秒とたたずに崩壊してしまいました。最も半減期が長い同位体である「ウンウンペンチウム291」でも、僅か1分という短さです。
ウェストミンスター大学のポール・フッカー教授はこのような自然界に存在しない、ごく短命な元素をわざわざ人工的に作り出す意味について次のように語っています。
「すぐに崩壊してしまうのですから、こうした不安定な元素に使い道がある訳ではありません。しかしそこから原子を結合した状態に保つ力についての知見が得られ、ひいては宇宙が結合した状態を保っている仕組みについてさえも、より多くのことが解るのです。この手の話を学生とよくするのですが、それがそこにあるからというのが私のシンプルな答えです」
このような、たとえ役に立たないとしても何か新しいことを発見しようとする姿勢は実に素晴らしいものです。研究者に限らず、知性ある人間の模範的な性質だと言えるでしょう。人類の探求に終わりはありません。
おまけ
以前、ウンウンペンチウムは空想的な話や陰謀論によく登場していた元素で、UFOや超常現象を信じる人達の間では、ウンウンペンチウムには安定した同位体が極秘に存在しており、UFOなどに搭載されている反重力装置の動力源になっていると長年考えられていました。
もちろん、この元素に安定した同位体は存在しませんし、私も過去にそういった本を読んだことがありますが、反重力装置の動力源として有効だとする科学的な根拠は全く示されていませんでした。
これからも増え続けるのかね
うんうん
絶対ウンチを想像した人がいると思うんだ。
それはさておき、長くても1分しか安定しないというのは儚いけど
何か秘めたるパワーを持っていそうという夢があるね。
名前ふざけてんのかと思った
文系だね
なんというか、図の点を結んでいったら魔法陣が書けそうwww
うーん、このネーミング
111はウンウンウニウム
元素記号3文字なのね
正式名称付いたらまた変わるんでね?
書き手の意図「このネーミングを皆が知ったら盛り上がるだろうな」
読み手の意図にあってると思う。奇妙なネーミングだ。
ゾンビになるのかね
「モホロビチッチ不連続面」を初めて聞いた時と同じ感覚、教室中がクスクスと。
科学と関係なくて申し訳ないけど、自分が小学生の時は
ポディマ・ハッタヤさんが人気だったわ
UFO飛ばせる日も近いな。
正式名称は是非ジャパニウムでお願いします。
>最も半減期が長い同位体である「ウンウンペンチウム291」でも、
>僅か1分という短さです。
むしろ、合成元素にしては結構な長寿命じゃないか?
(゚ー゚)(。_。)ウンウン σペンチ (-_-)ウム
0点 !!