旅に出よう ―海外生活10年のOgiが送る旅行講座 欧州編(1)
日本企業の現地駐在員として欧州に移住して、気が付けば早くも10年近くが過ぎました。赴任した当時のことはつい昨日のようにさえ感じますが、この間、日本ではなかなか見ることができないような色々な風景と出会う事が出来ました。
どこまでも続く向日葵畑や地平線。肩が触れ合うくらい狭い路地に干された洗濯物と水路の街。赤茶に灼けた大地と青い海…。町中に薫る牧草の匂いに親切な人々。どれもこれも素晴らしい経験でした。
これらはほんの一例であり、実際には有名ガイドブックにも書いていないような街での体験も多くしてきています。今回、少しでも多くの人に、こうした人生の記憶に残るような体験をしてもらいたいと思い、個人旅行を対象とした海外旅行のノウハウを書いてみる事にしました。
旅行関連の情報はネット上にいくらでも溢れていますが、ここでは海外の運転事情や格安航空会社(LCC:ローコストキャリア)の使用方法など、比較的情報の少ないトピックスを中心に、筆者なりの視点や経験を織り交ぜながらご紹介致します。
なお、基本的には自分の経験を元に書くので、情報の偏りにはご容赦下さい。また、情報の正確性には最善を尽くしますが、ここでの情報を元に、最終的には予約先などの公式サイトをご確認ください。また、弊サイトの情報から発生し得る如何なる被害、障害にも弊サイト及びライターは補償、賠償しかねます。自己責任にてお願い致します。
計画立案
兎にも角にも大事な計画立案。この時点ではあまり細かい計画にこだわらずに、「旅のテーマをどうするか」といった、全体的な方向性を決めておくと、今後の交通機関や宿泊施設が絞り込みやすくなります。
筆者の場合は、この時点で決める事は「一週間程度ビーチに行く、総予算は家族全員で50万円前後、飛行機は乗り継ぎ無し、宿はミドルクラスのホテル又はアパートメントホテル、現地での移動はレンタカー」といった程度で、ここから条件に合う場所や移動方法を絞り込んで行きます。
大事なのは “何がしたいか” ですので、あまり詳細は考えないでおきましょう。「有名観光地巡り」「グルメツアー」「マイナースポット巡り」「ドライブ旅行」程度で十分だと思います。後述もしますが、どの国に入ってどの国から出るかも大雑把にイメージしておくとルートが考えやすくなります。
航空券について(1)
いきなり航空券の予約を行っても構いませんが、現時点では計画がかなり漠然としています。どのような可能性が有るのかを検索し、具体案を計画に肉付けしてゆきます。
まずは旅行のコストで一番のウェイトを占める航空券の情報を探ってみたいところですが、その前に少し脱線して、ここで一度航空券購入にかかるコスト構造を説明しておきます。航空券購入というと少し語弊があるかもしれませんが、要は航空機を利用して旅行をするためにかかる費用で、「航空券購入の際に支払う必要がある費用」の事です。
航空券予約の際には「航空券代+空港税等」「航空券代+各種諸費用」や「航空券代+燃油サーチャージほか」などと表記してある事が多く、場合によっては航空券代だけを大きく表示し、その他の費用については表記が無い場合があるので注意が必要です。
なぜなら、航空券代以外の費用、特に「燃油サーチャージ」がびっくりするほど高く、場合によっては航空券代よりも高いということすら普通にあるからです。この料金については、各航空会社が独自に設定出来るようになっており、日本-欧州間の場合、燃油サーチャージはおよそ3万円〜5万円となっています。
航空券代 | これが航空会社としての収入で、機材償却費用や人件費といった 燃料以外の費用はこの収入で賄われ、残った分が会社の利益となります。 |
国内空港使用料 | 国内の空港施設使用料の事で、空港を運営するための施設、 管制等の維持管理費用です。空港独自に金額が定められており、 だいたい1000円~3000円程度です。 |
各国空港税 | 国ごとに定められた、空港使用料等を含む諸費用で、税関・ 入出国審査・検疫の費用や、各種税金となっています。 かなり複雑なので詳細は省きますが、およそ数千円~1万円程度 となることが多いようです。 |
航空保険超過負担料 | 米国同時多発テロ以降、航空機利用のリスクが高まりました。 それにともない、航空会社が賭ける保険料が増加し、そのコストを 旅客に転嫁したものです。 個人で加入する「海外旅行傷害保険」などとは全く意味合いが異なり、 個人ベースでは保険の意味をなさないので、注意が必要です。 金額的には数百円レベルのものです。 |
燃油サーチャージ | これが悪名高き燃料費用で、欧州便の場合は3~5万円となります。 ざっとボーイング777の燃費を65m/L、航空燃料JET A-1の金額を 80円/L、成田ーロンドン間を9600Km、乗客数を300人として 計算すると、一人当たり約4万円の負担となります。 |
航空券購入に掛かる費用の内訳。
今回はまず導入として、航空券にまつわる費用について見てみました。次回は航空券の種類から、具体的な路線検索や、購入方法などを調べてみましょう。
これは良い。
私も小さい頃に海外に3年半ほど住んでいましたが、今一度旅行に行こうとすると忘れてしまっていることが多いのでとても参考になります。
記事すごいおもしろい。はやくつぎ読みたいわー
こういう記事探しても意外とないんだよね。
第2弾も期待してます。
こういう記事はとても参考になります。
これにガジェットの機能や便利さも合わさった記事とかも期待してます!
やっぱ飛行機って燃費悪いな
距離・人数辺りの燃費は船や鉄道や自動車より良いんじゃないの?
そういえば最近ガジェット自体が目的化していたけど、もともと旅行なんかのためのガジェットだな
なるほどそうだったかも・・・!
国内車中泊バージョンもありましたらよろです。
とりあえず家を出よう
海外旅行してる間にどうモバイルしたらいいのかの記事もお願いします!
ガジェ好きたる者、やっぱりそこが気になるよね
ちなみに俺は、SIMフリーのスマホを持って行って、現地のSIM差して使ってる
今だとwifi機器のレンタルとかもあるから、いちいちこういうことやるのは手間だと思うけど、
現地のキャリアやショップに行ってみたいじゃない
俺が見たYouTubeの某有名動画投稿者は日本の空港で海外用ルーターをレンタルしてたな…
なーに俺にはググールマップがある・・・
俺もグーグルマップで世界を股にかけてるからな
日本人と欧州人の感覚の違いにより生じる誤解や、欧州人のアジア人に対するいわれなき差別的体験などレポートして下さい。
燃料サーチャージ(´・ω・`)
燃料差赤字(´;ω;`)
今年受験を控えてる身としては、大学、そして社会人へと目標を持って進みたいし、海外にもいってみたいと思う。こーゆー個人旅行とかに役立つ話題ってのはすごくありがたい。第二弾も待ってます。
こんな情報待ってました!次回はよ、お願いします。