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アメリカの死刑囚10人の「最期の言葉」 : カラパイア

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 普通に生きている人は、自分の死期を他人によって定められることはない。だが、死刑制度のある国で、死刑宣告を受けた者は、自らの犯した罪を、その命をもって償わなければならない。

 人は明日も命があるという前提があるからこそ生きていける。例え犯罪者といえど、明日につながる未来がないと悟った者の言葉というのは興味深いものがある。これらは、死刑執行の直前に死刑囚らが残した言葉の記録である。最期まで罪を認めようとしないもの、罪を認め後悔するもの、神に感謝するもの、家族を想うもの、それぞれに違った人生の縮図がある。
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1.ジョナサン・グリーン

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■最期の言葉
 俺は無実だ。誰も殺していない。あんたらは無実の人間を殺すのか? この左腕のせいで俺は殺される。ひどく痛い。

--- 罪状 ---
2000年6月21日、テキサス州モンゴメリー郡で、12歳の白人の女の子を誘拐、自宅に連れこんで絞殺。女の子はレイプされていた。グリーンは彼女の遺体をいったん自分の家の裏庭に埋め、その後掘り返して家の中の椅子の後ろに放置した。


2.ジェフリー・ウィリアムズ

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■最期の言葉
 アホなポリ公たち、これで子供たちが殺されるのを止めるつもりなんだろう。罪もない子供たちが殺されるのを。俺がひとり殺したり殴ったりしたら、さぞかし俺を殺したいだろう。すべては神がしくんだことさ。聞いているか? 俺は俺のことを愛してくれる奴はみんな好きだ。愛してくれない奴は嫌いだ。

--- 罪状 ---
1999年5月19日、盗んだ車を運転中、30歳の白人警官に車を止められ、逮捕されそうになったため、その警官の胸を撃って逃亡した。警官は自分のパトカーに戻り、無線で応援を呼んだが死んだ。




3.カルロス・グラナドス

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■最期の言葉
 愛している、おふくろ。愛している、親父。そして、サラ、アマンダも愛している。キャシー、きみを傷つけるつもりはなかった。俺は君にすべてを捧げた。それが怒りの原因だった。でも、傷つけるつもりはなかったんだ。すまない。言うことはそれだけだ。

--- 罪状 ---
1998年9月13日、ジョージタウンのガールフレンドの家で口論になったあげく、キッチンナイフで彼女を刺し、その3歳の息子アンソニーも殺した。翌日、通報を受けた警察が家にかけつけると、そのガールフレンドと息子が複数の刺し傷を受けて床に倒れているのを発見した。そのとき、グラナドスが部屋に入ってきて、警官に向かって自分を撃ってくれと叫んだ。グラナドスは自分の喉や両手首をナイフで傷つけていたが死にきれず、ひたすら撃ってくれと懇願し続けた。


4.ハンベルト・リール

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最期の言葉
 自分のしたことすべてを謝りたい。たくさんの人びとを傷つけた。自分のような人間が許されるとはとうに思っていない。俺に人生には常に主イエス・キリストがいた。彼なら許してくれたのはわかっている。その許しを受け入れていた。すべてを受け入れてきたんだ。もうこんなことは終わりにしよう。俺がすべての責めを負う。すまない。許してくれ。心から申し訳ないと思う。許して欲しい。

 人生はきっと続いていく。被害者の遺族にも謝りたい。できれば許してもらいたいと思う。信じてくれるかどうかはわからないが、人生は続いていくんだ。きっとそうだ。人類にとっても、おれの正義にとっても。あんた自身のためにも俺を許して欲しい。きっと人生は続いていくのだから。許して欲しい。心から後悔している。それだけだ。さあ、実際に許してみせてくれ。それにもうひとつ。メキシコ、万歳。

--- 罪状 ---
サンアントニオに住む16歳のアドリア・サヴェダは、リールによって誘拐され、バッドで性的暴行を受け、15キロのアスファルトに頭を打ちつけられた。陰部にバットの破片が突き刺さったままの、彼女の遺体がレフォルマドライブのはずれの小川近くで発見された。逮捕時のリールの顔や体には引っかき傷があった。


5.マーク・ストローマン

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■最期の言葉
 こうして担架に横たわり、死がもうすぐやってくるという今でさえ、俺はとても心穏やかだ。主イエスキリストよ、どうかそばにいてください。俺はとても落ち着いている。この世にいれば、憎み嫌い続けなくてはならない。もうそんなことはやめなくてはならない。憎むことは苦しみの人生になるだけだ。こうして死を待っているのに、俺は穏やかだ。アメリカ人であることを、誇りに思っている。テキサス人であることも誇り高い。アメリカに幸あれ。すべての人に神のご加護があるように。

 さあ、早いとこ終わらせてしまおう。ヘイゼルウッド局長、感謝する。ありがとう、みんな。スパーク、愛している。おまえたち全員愛している。コーナ、愛している。すべてがすばらしい。光栄だった。それを確信している。これで眠りにつくよ。おやすみ。いち、に、ほら・・・

--- 罪状 ---
2001年10月4日、テキサス州メスキートのコンビニに強盗に入ろうとして、49歳の中東系の男性店員を殺した。


6.ヴォーン・ロス

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最期の言葉
 ずっと俺を支えてくれた家族に礼を言いたい。みんな、愛している。死ぬのは怖くない。俺は平気だ。大丈夫。友人たち、愛する人たち、マリアン、愛している。俺のためにここに来てくれてありがとう。案の定の結果だったよ。おまえたちにとって辛いことなのはわかっているが、これを乗り越えていかなくてはならない。奴らが法廷で言ったことは嘘なのはみんなわかっている。これが真実じゃないことは俺たちにはわかっている。おまえたちには強く、前に進んで欲しい。

--- 罪状 ---
2001年1月31日、テキサス州ラボックで、ロスは18歳の黒人女性と、53歳の白人男性を射殺。ふたりの遺体は峡谷に置き去りにされた車の中から発見された。


7.ドニー・リー・ロバーツ・ジュニア

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■最期の言葉
 ミスター・ビヴィンス、アレン、ジョーイ、ここにいる全員に、本当に申し訳ない。みんなをこんなに苦しめるつもりはなかった。取り消せたらと思わなかった日は一日たりともない。今日以降、みんなには前に進んでいってもらいたい。これを期に、もう終わりにして。

 あんなことは本当はしたくなかったのは確かだ。俺はあなたの娘を愛していた。神に祈りたい。天国で彼女に会わせてくれるなら、彼女に謝ることができる。すまない。ジョーイ、きみが来てくれて嬉しい。本当にきみにも謝りたい。マルホ、きみは6年半の間、ぼくのために一緒にいてくれた。感謝する。彼女のことを大切にしてやってくれ。きみたちのことを愛している。きみたちみんなにさよならを言おう。さようなら。ぼくの娘に愛していると伝えてくれ。おまえも愛してくるのはわかっているよ。すまない。ジョーイ。本当に。

--- 罪状 ---
2003年10月15日、テキサス州ポーク郡で、ロバーツは白人女性に近づいて金を要求した。女性はロバーツの同棲相手だった。拒絶されてかっときたロバーツは彼女の頭に三発くらわせて殺した。それからロバーツは女性の息子の車で逃走した。


8.エルロイ・チェスター

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■最期の言葉
 あんたの愛する人を奪ったからといって、そんなに俺を憎まないでくれ、と言いたいだけだ。そんなこと今更いっても意味がないことはわかっている。誰があんたの愛する人を殺したのか、あんたは知るべきだと思ったから、俺は本当のことを話した。

 神はすべてを見ている。俺のことを憎まないでくれ。どうしても憎むというなら、あんたは後で神と取引しなくちゃならない。俺のために、人生をむだにしないでくれ。だが、俺を嫌わないでくれ。あんたの愛する人を奪ったことは申し訳ない。ミズ・スージー、スーザン、法廷で俺のために戦ってくれてありがとう。ここ数年、俺を支えてくれて感謝する。エルロイ・チェスターは悪い人間ではない。自分のことは自分がよくわかっている。たくさんの人が俺が殺人なんか犯すような人間じゃないと言ってくれる。だが、実際はやっちまった。それが俺の最期の言葉だ。看守さんよ、さあ、やってくれ。

--- 罪状 ---
1998年2月6日、テキサス州ポートアーサーにあるキム・ライマン・デレオンの家に忍び込んだ。デレオンの14歳と16歳の娘をレイプして、ちょうど帰ってきた彼女たちのおじ、ウィリー・ライマン三世を射殺し、家にあった宝石を盗むと逃走した。捕まった後、チェスターはこの殺人のほかに2件の殺人、3件目を計画中だったことを自供。犯行は白人を嫌悪するあまり、逆上していたせいだと言っている。


9.ラモン・ヘルナンデス

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■最期の言葉 
 俺の言うことが聞こえるか? 言わなかったかな? おまえの目は父親に似てるって。この数日で気がついたよ。おまえたちをこんな目にあわせてすまなかった。俺がおまえたちを愛していたとみんなに言ってくれ。子供たちに会えてよかった。みんな愛している。ママやみんなに言ってくれ。こんな苦しみを与えて本当にすまないと。ブレンダに愛していると伝えてくれ。後ろの列にいるやつらに言ってくれ。これからもいろんなことがあるのはわかっている。戦い続けるんだ。諦めちゃいけない。

--- 罪状 ---
2002年3月31日、テキサス州サンアントニオで、ヘルナンデスはほかのふたりと共に、37歳のヒスパニック系の女性から盗みを働き、拉致、レイプして殺した。そして遺体を森の中に運び、穴を掘って埋めた。まだ彼女が生きている間に、ひとりに穴掘り用のシャベルを買いに行かせていた。


10.リチャード・アーロン・コブ

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■最期の言葉
 人生は死であり、死は人生だ。人類がたどり着いたこの不条理がいつか終わりになることを望む。人生はあまりにも短い。みんなの俺に対する敵対心が晴れることを望む。人生は短すぎて、憎しみや怒りに苛まれている暇はないのだ。言いたいことはこれだけだ。

--- 罪状 ---
2002年9月2日、テキサス州チェロキー郡で、コブともうひとりの共犯者は、男ひとり女ふたりを拉致した。男は射殺し、女はレイプしてから射殺し、遺体を野に放置した。

via:acidcow・原文翻訳:konohazuku

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