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巨大な牙とふさふさの毛。現生のゾウの類縁と言われるマンモスは、約400万年前から1万年前頃までの期間に生息していたと考えられているが、そのマンモスとおぼしき生物の動く姿が、1943年、ロシア、極東のサハ共和国、ヤクーツクで撮影されていたという。
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映像は、第二次世界大戦中のソ連時代に捕虜としてシベリアの収容所送りとなった、ナチス党員のホルガー・ヒルデブラントというカメラマンが撮影したものだそうだ。ヒルデブラントは1945年に死亡したとされているが、死後数十年がたち、その遺品がドイツへと返還され、その遺品の中にこのフィルムが含まれていたという。
マンモスが絶滅した理由は諸説あるが、今だ正確な原因はわかっていない。有力な説として氷河期末期の気候変動に伴う植生の変化を原因とするものがあるが、他にも、ヒトの狩猟によるもの、巨大な嵐、細菌、ウィルスなどによるという説もある。
今月10日、英国とスウェーデンの共同研究チームがマンモスが気候変動により絶滅したことを示す新たな証拠を、広範にわたるDNA調査により発見したと報告した。
チームはマンモスの骨、歯、牙のサンプル88個のDNAシークエンシング(配列決定)を行い、ユーラシア大陸北部と北米大陸に生息したマンモスの20万年にわたる系統樹を作成した。
その結果、生息数が大きく変動した時期が2度あり、いずれも氷期と氷期の間の「間氷期」に当たる時期だったことが分かったそうだ。12万年前の温暖な時期には、マンモスの生息数が減少し、生息地も分断されたため、西欧特有のマンモスが出現。その後訪れたのは、後期更新世と呼ばれる10万年ほど続く寒冷な時代で、これは地球上で最後に起きた氷期となった。
ただ、なぜすべての種が絶滅したかを理解するには、マンモスが最後まで生き残っていた場所を突き止める更なる調査が必要だという。
マンモスはモフモフタイプの太く長い体毛で全身を覆われた中型のケナガマンモスが有名だが、実際にはマンモスは大小数種類あり、シベリア以外のユーラシア大陸はもとより、アフリカ大陸・アメリカ大陸に広く生息していたとされている。
サハ共和国では今年、凍結状態のマンモスの死骸が発見されている。発見されたマンモスは、1万〜1万5千年前に死んだとみられ、保存状態がきわめて良く、調査を始めてまもなく、皮膚から血が流れ出したという。ロシアの研究者らが、採血し、厳寒でも凍らない血液の特殊な性質を調べている真っ最中だというが、他にもマンモスに関しての知られざる事実が発見されることを期待しているんだ。
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コメント
1. 匿名処理班
日本には獅子舞ってのがあってだな・・・。
2. 匿名処理班
こいつはすげぇ!本物っぽい
3. 匿名処理班
なんでこんなにマンモスってわくわくするの?
4. 匿名処理班
ナウマンゾウだっていたんだ象
5. 匿名処理班
雪が降りしきってて、肩の筋肉の動き方、脚の運び方、尻尾も微妙に動くところ、鼻の先をくっと少し持ち上げてるしぐさ、足もとの雪が動く様子、短い耳とフサフサした毛と長い牙、作りものだとしたら極めて良くできてる。というか本物に見える。