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【語彙力の無い枕草子】 春のアレヤバい。 | DDN JAPAN

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【語彙力の無い枕草子】 春のアレヤバい。

 
 
 
枕草子.jpg
【語彙力の無い枕草子】

春のアレヤバい。
なんか山のところの紫のやつヤバい。雲ヤバい。

夏はなんかアレ。
光るやつ、虫の。アレヤバい。をかし。雨も。

秋も相当パない。
夕方ごろ鳥めっちゃ飛んでる。びびる。超すごい。あと夜もすごい。虫すごい。

冬寒い。明け方超寒いけど雪好き。

Twitter / EX250F

なんだ天才か。

だいたい合ってる。超わかる。ヤバい。

枕草子: 春はあけぼの

春は、あけぼの。
やうやう白くなりゆく山ぎは 少し明りて紫だちたる雲の細くたなびきたる。

夏は、夜。
月の頃はさらなり。闇もなほ。螢の多く飛び違ひたる。また、ただ一つ二つなど、ほのかにうち光りて行くもをかし。雨など降るもをかし。

秋は、夕暮。
夕日のさして、山の端(は)いと近うなりたるに、烏の寝どころへ行くとて、三つ四つ、二つ三つなど、飛び急ぐさへあはれなり。まいて雁などの連ねたるがいと小さく見ゆるは、いとをかし。日入り果てて、風の音、虫の音など、はたいふべきにあらず。

冬は、つとめて。
雪の降りたるはいふべきにもあらず。霜のいと白きも、またさらでも、いと寒きに、火など急ぎ熾して、炭もて渡るも、いとつきづきし。昼になりて、ぬるくゆるびもていけば、火桶の火も、白き灰がちになりて、わろし。


(現代語訳)

春は、あけぼのの頃がよい。
だんだんに白くなっていく山際が、少し明るくなり、紫がかった雲が細くたなびいているのがよい。

夏は、夜がよい。
満月の時期はなおさらだ。闇夜もなおよい。蛍が多く飛びかっているのがよい。一方、ただひとつふたつなどと、かすかに光ながら蛍が飛んでいくのも面白い。雨など降るのも趣がある。

秋は、夕暮れの時刻がよい。
夕日が差して、山の端がとても近く見えているところに、からすが寝どころへ帰ろうとして、三羽四羽、二羽三羽などと、飛び急ぐ様子さえしみじみとものを感じさせる。ましてや雁などが連なって飛んでいるのが小さく見えている様は、とても趣深い。日が沈みきって、風の音、虫の音など、聞こえてくるさまは、完全にいいようがない。

冬は、朝早い頃がよい。
雪が降った時はいうまでもない。霜がとても白いのも、またそうでなくても、とても寒い時に、火を急いで熾して、炭をもって通っていくのも、とても似つかわしい。昼になって、寒さがゆるくなってくる頃には、火桶の火も、白い灰が多くなってしまい、よい感じがしない。

清少納言 - Wikiquote


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