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舞台はタイの小さな商店街。そこで1人の子どもが薬屋で盗みを働いた。奪ったものは痛み止めの薬と栄養ドリンクだ。「なんでこんなもの盗んでくの?」 薬屋のおばちゃんは声を荒げる。「まあまあ」 そこに止めに入ったのは食堂のおじちゃんだ。「お母さんにあげたくて・・・」 うなだれる少年。「お母さん病気なの?」 食堂のおじちゃんがそうたずねると、少年はコクンとうなずいた。
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おじちゃんは、おばちゃんに薬代を支払い、娘に店の野菜スープをもってこさせ、少年に渡した。
気まずさからおじちゃんに渡された薬とスープを奪い取るように走り去っていった少年。
そして30年後。
気のいい食堂のおじちゃんは、困っている人を見ると放っておけないようだ。ホームレスに店の食品をわけてやる。
ほら、もってきな。
ところがそんなおじちゃんの身に不幸が襲い掛かる。
病に倒れ、頭を打ち、重体となる。
治療費は高額だ。日本円にして246万円。タイの物価でこの金額は相当なもの。
どうしても父親に治療を受けさせてやりたい。
娘は家を売る決断をする。
娘はいつものように父親の看病をしていた。疲れていてすこし眠ってしまったのかもしれない。気が付くとベッドの上に手紙が置いてある。
それは医療費の明細書だった。まだ支払っていないのに残金が0になっている。そこにはこう書かれていた。
「支払いは既に30年前にいただいております。痛み止めと野菜パックです。」
娘は記憶の糸をたぐり寄せた。
そう。あの時のあの少年。
父親を今、担当してくれているあの医師は、
あの時のあの少年だったのだ。
これは、タイの携帯電話会社、「True Move H」のCMなのだが、YOUTUBEに公開されるやいなや世界中から大反響を呼び、再生回数が260万回を突破した。
心が動かされる瞬間はどこの国でもどんな人でも一緒だ。それは、一方通行だった心と心がつながった時だ。
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