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「ライ麦畑でつかまえて」ホールデンが再び登場!! サリンジャー新作5作品が "遺言により" 出版へ | DDN JAPAN

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「ライ麦畑でつかまえて」ホールデンが再び登場!! サリンジャー新作5作品が "遺言により" 出版へ

 
 
 
JD_Salinger.jpg
(┘°Д°)┘ なんという胸熱

困惑するほど俺得ッッ あぁ… 眩しい、眩しすぎて目を開けていられない

『ライ麦畑でつかまえて』『ナイン・ストーリーズ (笑い男、バナナフィッシュにうってつけの日などの短篇集)』などで知られるJ・D・サリンジャーの未発表5作品が、彼の遺言により2015年〜2020年のあいだに出版されることが明らかになった

気になるタイトルは、「ライ麦畑でつかまえて」の主人公、ホールデン・コールフィールドを描いた作品や、「フラニーとゾーイー」に登場するグラース一家に関する新たな物語が含まれる

この出版については、映画監督 シェーン・サレルノが10年の歳月と私財200万ドル(約2億円)を費やし制作、9月6日にアメリカで公開されたドキュメンタリー映画『Salinger (サリンジャー)』と、監督が執筆に加わったというサリンジャーの伝記本の中で明らかにされた

◆『The Last and Best of the Peter Pans (ピーターパンの最後にして最高な話)』
→ あの『ライ麦畑でつかまえて』の主人公ホールデン・コールフィールドが登場すると思われる作品

◆『The Complete Chronicle of the Glass Family (グラース家の全歴史)』
→ 彼の作品ではお馴染み、グラース家のシーモアに関する5つの短編集

◆『A World War Ⅱ Love Story (第二次世界大戦のラブストーリー)』
→ サリンジャー自身が戦争直後にナチス協力者の女性シルヴィアと送った短い結婚生活が基になっている

◆『A Religious Manual (宗教マニュアル)』
→ 彼が「ラーマクリシュナのヒンドゥー教学校」を信奉していた話

◆『A Counterintelligence Agent's Diary (対諜報員の日記)』
→ サリンジャーが第二次世界大戦中、捕虜がスパイでないかを尋問する”防諜部隊”にいた頃の話
(※それぞれのカッコ内は正式な邦題ではなく、DDNによる和訳です)

サリンジャー作品が最後に発表されたのは1965年。彼は人とのコミュニケーションを極度に避ける性格として知られており、2010年に91歳で亡くなるまで米・ニューハンプシャー州で50年近くひっそりと暮らしていた。その間、執筆活動を続けていたいう情報はあったが、何を執筆していたのかは謎に包まれたままだった

しかし、サリンジャーは自身の死後における作品の出版について、何らかの指示を残していたようだ。極端に秘密主義であった彼に合わせ、家族と出版社は何も公に発表して来なかったのだ

戦争は彼をPTSD(心的外傷後ストレス障害)に追い込んだ。友人に宛てた手紙にもこう書いている:「僕は身を隠す穴を掘ったんだ、臆病なほど深く。」

サレルノ氏はサリンジャーが死ぬまでずっとPTSDと共存していたと考え、こう話している:「もう一度『ライ麦畑でつかまえて』を読むと、きっとこれが実は戦争小説だと気づくはずだ」

【ドキュメンタリー映画『Salinger』のトレーラー】




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