150_1

253:本当にあった怖い名無し:2013/09/09(月) 21:20:20.50 ID:5NVN9PnXO
玄関に立つ男
心霊関係じゃなくて申し訳ない

先日の日曜に体験した冗談抜きで体中から冷や汗が吹き出して止まらなかった話
俺は嫁と娘と息子の四人家族でアパートに暮らしている。
ここは結構な田舎で都市部で起こる犯罪とはほぼ無縁な土地なので(と思い込んでた)気温の高い日なんかは玄関のドアを半分開けた状態で
日中は風通しを良くしたりなんて事が日常だった

先日の午前もそんな状況で、私用で外出した嫁の変わりに
俺が息子と娘を面倒見て居間でまったりしていた時の事




254:本当にあった怖い名無し:2013/09/09(月) 21:27:43.80 ID:5NVN9PnXO
「喉が乾いたー」と息子(5)が、玄関と直通のキッチンに走って行った。
居間のドアは開けっ放しなので冷蔵庫を開ける姿は丸見え

横目で見える息子のいつもの光景、でもその日は違った。
お茶を取ってから今度はコップと玄関方向に向き直った息子が容器を落とした。

なにやってんのよと俺が息子を直視すると、
玄関を物凄い形相で見つめて微動だにしてないんだよ

しばらく間があって異常を感じた俺がキッチンに入って玄関を見ると、
そこに見たこともない若い男が立ってた




255:本当にあった怖い名無し:2013/09/09(月) 21:37:11.48 ID:5NVN9PnXO
見た目二十代ぐらいだろうか、夏らしい格好をしてたけど雰囲気がおかしい
軽く息が切れててしきりに半開きのドアから外をチラチラ見てる。
しばらく金縛りに合ってた俺だけど、今ここには子供がいるって事を思い出すと
全身の毛が逆立つような感覚に襲われて男に怒声を浴びせた

俺「お前なにやってんだ!」
男「・・・・・・ちょっと疲れた。いや外にいるから・・・・ちょっと」
俺「だからテメーはなにやってんだそこで!!!」
男「・・・・・」
ここで異常を感じた娘(12)が居間から顔を覗かせてすぐに引っ込む
俺が何を聞いても男の返事は訳が解らないモノばかりだった



257:本当にあった怖い名無し:2013/09/09(月) 21:50:22.56 ID:5NVN9PnXO
どれくらい時間が経ったのか覚えてない
話も通じないので無言で対峙する俺と男、
俺も相当テンパってたんで子供守るにはどうすればいい?、
あれか包丁しかないかとかもうギリギリの事考えてたら

先ほどから外をチラチラ見てた男が急に玄関から外へダッシュ。

それと同時に「おい待て!コラ!」の声と共に扉の隙間から制服警官が見えた

「????」と安心で半ば腰抜かした俺が呆然としていると、
娘が「呼んだら来てくれた」と携帯片手に登場。そこで俺、全力で腰が抜けた

後で警官から聞いた話、俺らがまったりしてた朝に露出狂の男が近所に出没。
他の住民からの通報で警官が捜索してる途中だったらしい

段々と追い詰められて逃げ場を失った男が思わず最後に飛び込んだのが家だったと言うわけ

最後に警官が一言「あいつはコレをやっとるみたいだったからまともな判断が出来なかったんだな」と注射器のジェスチャーをされて、俺ちょっと泣きました
これが昨日あった俺の信恐です。大したことなくてスマセン



258:本当にあった怖い名無し:2013/09/09(月) 21:59:34.90 ID:PoXLoVyMO
>>257
特に被害が無くて本当に良かった(汗)

娘さんの好判断が素晴らしいね!


最近そういうの多いからマジで怖いわ…



259:本当にあった怖い名無し:2013/09/09(月) 22:13:06.72 ID:5NVN9PnXO
>>258
被害ありました
男とのやり取りの最中に息子の襟首引っ付かんで居間に押しやった際に、畳で肘を擦りむいたみたいです
俺的には居間に押しやったつもりだったんですが、息子いわく「投げられた」と言ってました・・・・



7:1/2:2007/07/23(月) 21:24:16 ID:GJIXBzgy0
異変
じゃあサクッと数年前の話


高校2年のころHという同級生がいた。
そいつは優等生で人当たりも良く、相手が不良だろうがオタクだろうが
分け隔てなく接し、大半の生徒から好かれていた。俺もそんなHが嫌いじゃなかった。

冬休みが明けて3学期が始まったときHに異変が見え始めた。いつも
ニコニコしていたのが全く笑わなくなり、休み時間も席から離れず、
ずっと机に伏せたままにしている。冬休み前より確実に頬もこけている。
風邪でもひいたのだろうと誰もそれほど気にしていなかったのだが、
ついには学校に来なくなった。

心配をした友人がHの親友であるFに
「Hどうした?入院でもしてるのか?」と聞いた。
「入院はしていないみたいなんだけど、体調が悪いらしい。
 今日帰りにお見舞いに行こうと思ってるんだ」
とFが答えた。すると友人が俺達もついて行くと言い出し、俺も流れで
お見舞いに行くことに。

Hの家はマンションの3階だった。Fが玄関のインターホーンを押すと、
玄関のドアが開き中からHの母親が出てきた。
「あら?F君こんにちは。あとは同級生の方達?わざわざありがとうね。
 ごめんねあの子今寝てるのよ。病気はたいした事無いんだけどね」
と、明るく答えた。その様子からして深刻な病気では無いのだろうと
俺が思っていると、家の奥からHが出てきた。



8:本当にあった怖い名無し:2007/07/23(月) 21:25:02 ID:GJIXBzgy0
一瞬それがHだとは思えなかった。顔は痩せ細り青ざめている。なにより
目が違う。キツネのようにつり上がってるのだ。
そんなHが部屋の奥から四つん這いでこちらを見て、口をムニャムニャ
動かしている。寒気が全身を走った。これがあのH??
Hの母親も奥からHが出てきていることに気付き、慌てて俺達3人を玄関
から外に押し出しドアを閉めた。

帰り道、さっきの事が理解できないでいた俺と友人は黙って歩いていた。
その沈黙をFが破った。
「・・・Hは猫に呪われてるんだと思う・・・猫が憑いている」
「は?」俺と友人はFの方を見た。
「Hは空気銃で猫を撃つのが趣味なんだ。野良猫を見つけては・・・クラス
 メイトの名前をつけて…撃つんだ。俺、可哀想だからやめろよって言った
 んけど、Hがやってるとなんか間違ったことやってるように思えなくなっ
 てきて・・・」

猫が憑いている!?んなバカな!でもあのHの変貌ぶりといったら・・・・
・・・そんなことが現実に起こりえるのか??
つーかHの趣味が猫撃ち?クラスメイトの名前つけてって・・・

などと混乱してるとFが、もういっかいHの家に戻ってこの話をHの母親に
説明してくると言い出した。俺達はもう関わりたくなかったのでそこでFと別れた。
Hはそのまま学校には来ないで転校という形で去っていった。
後日、Fの話によると、あのあとFも交えてH家で家族会議が開かれ、Hの
父親の実家近くの寺だか神社だかにHを預けることになったらしい。
「Hが可哀想だからこの話は他のクラスメイトには話さないであげて欲しい」
とFは言った。
ごめんF。クラスメイトには言わなかったけど、2chに書いちゃった。



43:本当にあった怖い名無し:2007/07/24(火) 03:10:06 ID:bIuQ8mSK0
夢の続き
よく、この話を聞いたら本当に霊が出てきて何かをやらないと死ぬ

という話がありますが。それにまつわる話です。
読む方は自己責任でお願いします。
小学生の頃の同級生にKと言う奴がいた。こいつは早い話イジメられていた。

そしてこのKは昼休みになると怖い話が載っている本をいつも読んでいて
トイレの電気を消すだけで泣く、もの凄い怖がりだった。
ある時、Kを怖がらせてやろうぜと言う話がでた。
その当時学校では『不気味ちゃんと』いう話が
はやっていて、
その話を聞くと夢に不気味ちゃんが出てきて、

扉がいくつもあるところに連れて行かれ、
正しい扉を選択して進んでいかないと死ぬとか
そんな話だった。

この話を実際に聞かせて、みんなで本当に出たといって脅かしてやろうと思った。
しかし、Kは怖い話が好きでこの話を知っているだろうと思ったので、
この話では駄目だということになった。

そして、みんなでKが怖がる話を作ろうと言う事になった。
昼休みの時間を使ってみんなで何日も考えた。



44:本当にあった怖い名無し:2007/07/24(火) 03:11:13 ID:bIuQ8mSK0
こうして出来た話の内容がこれ。
今までに夢を何度も見ていると思うが、その夢の続きを見ることがある。
続く夢は実は忘れているだけで最後には殺される夢である。
そして、この話を聞くと夢の中で殺される時に本当に死んでしまう。
つまりこの話を聞いてから同じ夢を最後まで見たら殺されてしまうと言う事だ。

そして、この話をKにした。Kは泣きそうな顔になっていた。さらに俺達は続けた
『俺、殺される直前におきた』『包丁持ったばーさんに追いかけられた』
『俺の友達で実際に死んだ奴がいる。』
Kはガクガク震えていた。
俺達は学校で毎日Kをからかった。Kは嘘だろ?嘘だろ?と泣きそうな声をだすだけだった。
Kは虐められていたので、まわりのクラスメイトに、あの話は嘘だろと聞いても
みんな『本当だと』答えていた。Kは何日も寝ていないようで、目の下を真っ黒にして
ふらついて壁にもたれながら歩いていた。



45:本当にあった怖い名無し:2007/07/24(火) 03:12:03 ID:bIuQ8mSK0
ある日のこと、学校にいくと朝のホームルームで先生が暗い声で言った。
『K君が亡くなりました。』俺達はビックリした。
もともと喘息もちで体の弱かったKは自宅のベッドで死んでいたらしい。
そして一週間くらいたってから、一緒にKを虐めてたTがこんな事を言い出したのだ。
『Kが出てくる夢を何度もみる。夢であいつが追いかけてくる』
一瞬変な空気が流れたが、怖い話を考えたのもほとんどTだし、Tが怖がらせるために
わざと言っているのだと思ったのか、変な空気を断ち切るためなのかなんなのか
みんな『俺もみた』『俺もw』『俺もだよww』と口々にみたと言い出した。

俺もそれに合わせて『俺も見た』といった。
Tはムキになって『本当に見たんだよ!マジだってマジだよ』と言い出した。
俺にはこれが、怖がらせるための演技にはとても見えなかった。
他の奴らは鈍いのか、気づいているのにわざとなのか『俺もみた・・』といった
その場の空気は冷め切っていた。Tは泣きそうになっているように見えた。
Tはしつこく続けていたが、みな避けるように相手にしたがらなかった。



46:本当にあった怖い名無し:2007/07/24(火) 03:13:57 ID:bIuQ8mSK0
次の日、Tが死んだ。心臓麻痺でベッドの上で死んでいたらしい。
俺達は愕然とした・・ 
Kの呪いだと思った。次は誰が死ぬのかなどと思っていた。
しかし、何事もないまま俺達は全員小学校を卒業した。
俺はまもなくして転校した。そして月日は流れ俺は大学生になった。
俺はTが死んだのは偶然だったと確信していた。

そんな時、大学のサークルの合宿に参加することになった。
合宿の最終日の夜、みんなで夜に怪談話をして盛り上がっていた。
俺はKの話をした。みんな結構怖がっていたみたいだが笑っていた。
次の日の朝、Kが夢に出てきたと言う奴が3人いた。3人ともチャライ奴らだ。
『昨日聞いたKとか言う奴がマジで夢に出てきて追いかけてきたぜ!マジビビッタ』
3人ともこんな感じで話している。俺は笑って聞いていた。
そして、3人はKの話をずっとしだした。



47:本当にあった怖い名無し:2007/07/24(火) 03:14:42 ID:bIuQ8mSK0
『Kはチビできもかった』
『そんでタラコ唇だったべ』
『で、目が超細い』
『まじかよ!ガリガリで短パンみたいのはいてなかった』
3人ともそれぞれの夢でみたKが同じだったと言い出したのだ。
周りの奴らは3人が自分達を怖がらせようとしているのだとおもってそれを聞いて
爆笑していた。
俺は一人震えていた
それはまさにKの事だったからだ。

おわり



103:行列:2007/07/24(火) 16:07:03 ID:pK0ulkQA0
行列
知り合いから聞いた話です。


彼女の弟は霊感が強いらしく、小さい頃からよく
「そこで男の人が見てる」と泣き出すようなことがあったそうです。


そんな話を聞いた叔父さんが、
「そんな奴叔父さんがみーんな連れていっちゃうから安心しろ!」と笑いながら言いました。

叔父さんが帰るとき、弟は窓から帰っていく叔父さんをずっと見ていたそうです。

そして後から
「何か見えてたの?」
と聞くと、
「叔父さんが歩いてる先に髪の長い女が立っていて、髪をクシでとかしながらずっと叔父さんを笑いながら見てた。
叔父さんがその女の横を通り過ぎても、女は叔父さんの後姿をずっと見てたよ。ちなみに…」

そこで言葉を切って

「叔父さんの後ろにはズラーって行列ができてて、本当にみんな叔父さんの後ろについていってた。」

その叔父さんは、それからすぐに身体を壊し入院したそうです。

その知らせの電話がかかってきた時、弟はうつむいてすぐ部屋に行ってしまい、
それから弟はもう自分が見えることを家族にも話さなくなったと言っていました。


おわり

文才なくてすいません・・・



246:本当にあった怖い名無し:2007/07/25(水) 16:51:12 ID:ouAnunOyO
おばけの木
一週間くらい前の話。

うちの近所に公園があって。
その公園の中にあるデカイ木は、なんか不気味で俺や地元の子供は
「おばけの木」とか「あの木の下には幽霊が出る」なんて事を言ってた。


俺には隣町に住んでる祖母がいて、子供の時に、その公園に祖母と行った時に、
「おばあちゃん、あの木の下にはお化けが出るんだよ」みたいな話をした。

その婆ちゃんが、2ヶ月前から、事情があってうちで同居し始めたんだけど、
婆ちゃんは風呂が好きなんで、近所にあるスーパー銭湯に、
先週、一人で自転車で出かけたんだ。


そしたら、帰ってきてから俺に、
「さっきあの公園の前を通ってきたんやけど…あの木はホンマに夜みたら気持ち悪いなぁ」
って言うんだよ。
めちゃくちゃビックリした…
なぜなら、その数日前にそのお化けの木は切り倒されたから。
婆ちゃんにその事を言うと、「えっ!?じゃあ違う木と勘違いしたんかなぁ…
でも、確かにあの木が、お前が昔お化けの木って呼んでた木やと思うんやけど」とか言ってた。

婆ちゃんが見た木は何だったんだ…ただの勘違いだと思いたい…



248:本当にあった怖い名無し:2007/07/25(水) 17:39:06 ID:rAoswz+lO
>>246
こういう話好きだ



254:これはチョット怖かった:2007/07/25(水) 18:58:57 ID:ixbWg1mQ0
鬼ごっこ
170 :本当にあった怖い名無し:2007/07/23(月) 06:19:24 ID:MwfIi9S30

これは俺が小学校6年の時に、同じクラスのSって言う奴との間に起こった出来事です。
コイツはいつも挙動不審でわけのわからない奴だった。
事業中はいつも寝ていて
給食だけ食べていつも帰っているだけという感じだった。
もちろんクラスでは馬鹿にされていたし
俺も馬鹿にしていた。
今にして思えば軽い知的障害があったのかもしれない。


小学校の3年か4年の頃も一緒のクラスで、
このSも含めて数人で鬼ごっこをやった事がいちどあった

チャイムがなった後にイスに座ったら終了と言うルールだった。
つまりチャイムがなった後に、鬼を残して全員が席についたら鬼が負けという事だ。

最初は俺がじゃんけんに負けて鬼になった。
Sは一人だけトボトボ歩いていたのですぐにSにタッチした。

Sは鬼になっても走らないでトボトボ歩いていた。
チャイムがなってもそれは変わらなかった。

チャイムがなるとみんないっせいに教室に向かい自分の席に着いた。

S以外は全員自分の席についた。

『あいつ追いかけてこないからつまんねーな』『あいつなんなんだよ』
などとみんなでSの文句をいっていた。そしてまもなくしてSは教室に入って来た。
そしてなぜか泣いているふうに見えた。Sはイスに座っている俺にまっすぐ向かってきた。

そしてあろうことか俺に殴りかかってきた。
どうやらイスから無理やり立たせようとしてきたのだった。

それとほぼ同時に担任が教室に入って来たので
そのまま喧嘩にもならないまま終わってしまった。

Sのやった行動はクラスの奴が全員みていたのでSと遊ぶ奴はもちろん、
話す奴もいなくなってしまった。

そしてSの半径5m以内に近づかないゲームというのがクラスで流行りだした。
これはSと同じクラスの間中ずっと続いた。
・・そういえばSが授業中に寝るようになったのもこの頃からだったような気がする。



255:これはチョット怖かった:2007/07/25(水) 19:00:09 ID:ixbWg1mQ0
171 :170:2007/07/23(月) 06:22:39 ID:MwfIi9S30
小学校6年の7月くらいに席替えでSと同じ班になった。
これは狭い会議室を一緒に掃除する事を意味していた。
さすがに近づかないゲームは終わっていたが関わりたくなかった。

この会議室は先生が見ていない場所なので、
だれも真面目に掃除をするものがいないところだった。

俺は手のひらの上にホウキを乗せてバランスをとって遊んでいた。
他のやつらも適当にホウキを振り回して時間を潰していた。
Sだけが糞真面目に掃除していた。


掃除の終わりを告げるチャイムが鳴った。
みんなそれと同時にホウキを掃除箱に放り込んで

逃げるように会議室をでていった。俺はほうきでバランスを取る遊びの途中だったので、
バランスを崩して終わったらホウキをしまおうと思っていた。
俺はバランスを崩しゲームが終わった時

会議室にSと二人きりということに気づいたので、
すぐにほうきをしまって教室から出ようと思った。


そして同時にしまったと思った。Sが掃除箱の前で仁王立ちしているのだった。
今思えばホウキをその辺にほっぽり出して教室から出ればよかったのだが。
ホウキが出ていると怒られると思ったので、Sに言った『そこ邪魔だからどけよ・・』
Sは言った『あの時タッチされてない』
そういうと猛ダッシュでSは俺から逃げていった。

教室に帰ってからもSは追いかけてもいないのに俺から勝手に逃げ回っていた。
自分のイスに座るとSはニヤニヤして勝ち誇った顔で俺を見てきた。
あの時の続きをやっているのだろうか??そしてこれは、この日から毎日続いた。
最初は呆れていたし相手にしていなかったが、
まえに突然殴られたときやり返していなかった事なども

あってか、凄くムカつくようになった。

しかし、タッチでもしようものならこの馬鹿と鬼ごっこをすることになると思ったのでこらえた。
相手にしなければ勝手に止めると思っていたが、Sの行動はエスカレートしていった。
トイレに行くのにもイスに座ったまま引きずりながら行くようになったのだ。
そして勝ち誇った顔で俺を見てきた。俺はSがムカついてしょうがなくなっていた



256:これはチョット怖かった:2007/07/25(水) 19:01:02 ID:ixbWg1mQ0
172 :170:2007/07/23(月) 06:23:51 ID:MwfIi9S30
そして俺はある事を思いついた。
終業式の日に俺がタッチして逃げれば学校が始まるまであいつはずっと

鬼になるのだから、もの凄く悔しがるに違いないと思ったのだ。
もちろんSは俺の住んでいるところを知らないし。教えてくれる友達もいない。
あいかわらずSは俺から逃げ回っていたが、
タッチされた時の悔しがるさまが想像できて

逆に笑えるようになって来た。

そして、とうとう終業式の日がやってきた。
俺はSが運動靴に履き替える為に上履きを脱いだ時に

タッチして逃げると言う作戦を立てていた。
終業式が終わり帰りの会も終わった。
俺はSを相手にしていないふりをしてそそくさと教室をでた。


Sは馬鹿なので学校で使う道具をこまめに持って帰っていなかったので、Sの机だけ荷物が
凄いことになっていた。俺は逃げやすいように手ぶらで済むようにしていた。
俺は運動靴をはいて、隠れてSが来るのをワクワクしながら待った。
30分くらいして、パンパンのランドセルを背負ったSが、荷物をひきずりながら歩いてきた。

Sが上履きを脱いだ。
俺はその瞬間うしろからSの頭をおもいっきりはたいて、『タッチーw』と

憎々しい声で言ってその場から全速力で逃げた。
Sは想像以上のもの凄い反応をした『ををぉーおー』ともの凄い大声で叫んだのだ。
俺は笑いながら走った。必死で悔しがりながら走ってくるSを見てやろうとふり返った。
この時はあの大荷物じゃ走って追いかけてきてないかもしれねーつまんねーのなどと思っていた。

しかしSは靴下のまま、荷物もほっぽり出して俺を追いかけてきていた。
Sの必死さに俺は大笑いしながら走った。
Sは『殺す!』『呪う!』『待て!』を
もの凄い声で叫んでいた。
最後のほうは喉が変になっているのに無理やり出しているような声だった。

俺は家に帰ってからも笑いが止まらなかった。あーせいせいしたと心から思った。



257:これはチョット怖かった:2007/07/25(水) 19:02:11 ID:ixbWg1mQ0
173 :170:2007/07/23(月) 06:24:42 ID:MwfIi9S30
夕方頃、家でテレビを見ていると、『をおうー』という人間とはおもえないような声が聞こえた。
Sが殺すといっている声だと直感的に感じ冷や汗がでてきた。
あいつ、まだ探してるのかよ・・俺・みつかったらどうなるんだよ・・と
その日の夜、家に緊急電話連絡網が、回って来た。
Sが死んだからだ。

トラックに跳ねられたらしい・・
後で知った事だが信号を無視して道路に飛び出してきたらしい
そして靴を履いておらず足の裏と喉がズタズタだったそうだ。
そして、Sが事故にあった時間は丁度おれがあの声を聞いた時間だった。
Sが大荷物で教室から出てくるのが遅いせいか、俺が関っている事は誰にもばれなかった
もしかしたら死ぬ直前まで、Sは叫びながら走り続けていたのかもしれない・・

あの不気味な声だけで終わればどんなに幸せだった事か・・



258:これはチョット怖かった:2007/07/25(水) 19:02:50 ID:ixbWg1mQ0
175 :170:2007/07/23(月) 06:30:00 ID:MwfIi9S30
その夜、Sが死んだ日に聞いたあの声が聞こえてきた。
今度は追いかけられる番なのかもしれないと思った。
それからというもの、俺は毎日イスに座って過ごしている。

イスに座っていれば安全かもしれないと思っているからだ。
今はまるであの時のSのマネをしているような生活をしている。
イスに座って寝ている様など、授業中に寝ていたSそのものだ。
今ではSのように他人が突然追いかけてくるようにおもえて近づくことができない
また半径5m以内に近づけないゲームをやることになるとは、何と言う皮肉だろう。



259:本当にあった怖い名無し:2007/07/25(水) 19:07:07 ID:ZUcwUSHWO
Sの事を想うと怖いというより切ない



267:本当にあった怖い名無し:2007/07/25(水) 22:39:49 ID:BfO+C5KF0
気にするな
スレ違いだったらスマソ


僕が中学2年生だったとき、めちゃめちゃ仲のいい友達がいた。
友達の家は母と姉との3人暮らしで、俺はよくその友達の家に泊まりに行ってた。

僕はその友達の家に泊まって夕飯食べたら、ゲーセン行くことにしてその友達の家を出た
その時は気にとめなかったけど、
その家に周りをウロウロしてやたら僕達のほうを気にしてるような
人影があった。 
そしてゲーセンで2時間ぐらい遊び、お金も無くなったところで帰ることにした。


そして友達の家に着いたとき、さっきのウロウロしていた人影がまだ家の前を彷徨っていた。
「あいつ、俺等が家を出たときもいたよな・・・ なにあれ?」と、友達に尋ねたが、友達は
「気にしなくていい。さっさと家入るぞ。」と言って、そそくさと家の中に入ってしまった。

そしてテレビを見たり、ネットをやったりして午前3時ぐらいになって、
「そろそろ寝るかぁ」と友達が言って、僕は寝る前にトイレに行くことにした。
小便して洗面台で手を洗っていたときに、もの凄~~く人の気配を感じた。 

ハッとして横を向いた時に
洗面台の横の壁にある窓から茶色い帽子をかぶった人が、
眼をカッっと見開いて瞬きもせずこっちを
ジ~~っと僕を見ていた。
僕は「ウハァ!!!」と飛び跳ねて、走って洗面台を出て部屋でマンガを読んでいた友達に、
「さっき!便所で人が人が覗いてた」と言ったら、
友達は「うるせぇなぁ~。気にするなって」と言って寝てしまった。


その夜、玄関のほうからガチャガチャと音がしたり洗面台のほうから
窓をキィ~キィ~と窓を引っ掻く音が聞こえてきたりと
僕は寝れなかった。

それから、いくら友達にそのことを聞いても教えてくれないので友達のお姉さんに聞いてみたら、
あれは、3ヶ月ぐらい前からいるお姉さんについてるストーかだったらしい。
あの夜、玄関から聞こえたガチャガチャって音はそのストーカーが
扉のポストから家の中を覗いてる音だったらしい・・・。


下手糞な文でスマソ



269:本当にあった怖い名無し:2007/07/25(水) 23:30:50 ID:+F+B/o/iO
慣れちゃってる友達が怖いわ…てか警察とかに言わなくて姉ちゃん大丈夫なのかな



284:1/5:2007/07/26(木) 04:15:20 ID:huQLbI0n0
カーテンの向こう側・・・
俺の体験談の中でも怖い方?の話しを投稿するから、心して読め

出窓がある部屋とか部屋に小さな窓があるヤツは気持ちよく読めないかも。。。
この話しにタイトルを付けるとしたら、カーテンの向こう側・・・って感じになる
では・・・


今、住んでるマンションの前に住んでたマンションの時の話しなんだけど
俺は2階の角部屋に住んでた。
そこは3DKのマンションで学生の俺には広すぎる状態ではあった。
でも、都内ではないから家賃は80000円。
バイトもしてたし、仕送りもあるし、5万くらいで1ルームに住むより
全然いいわってことで、そのマンションに住んでたんだけど
住んでから気付いた。(しかも3ヵ月後くらいにwwwww)
・・・道路挟んではす向かいがセレモニーホールだって事に。

その時はマジで「うわぁ・・・。」って思った。
しかも、リビングに小さな小さな出窓がついてて、そこからセレモニーホールが丸見え。
だから、夜通し明かりがついてる時なんかは、あぁ、今ここに死体あるのか・・・とか
何かちょっと怖い想像もしてしまったりしてた。
まぁ、一応カーテンつけてるし、別に害はないしってことで、
逆に、その小さな出窓を開けて外を眺めながら
タバコを吸うってのが俺の日課みたいになってたんだよね。



285:2/5:2007/07/26(木) 04:16:15 ID:huQLbI0n0
そんなある夜、いつもの様に部屋の電気を落として、出窓開けてタバコ吸ってたんだ。
そしたら、ふと視界の隅で何かが動いてるのを捉えた。
何の気なしにそっちを見ると、セレモニーホールの屋上を誰かが歩いてる・・・。
ちょうどその時、セレモニーホールは色の塗り替えをやってたから
建物の横に足場もあったし、作業員かな?と思ったんだよね。
その時は不思議と怖いとかはまったく思わなかった。

でも、夜中も3時近いのに塗り替えやらないよな・・・と思って、
メガネを取ってきてもう一度よく見てみた。
その瞬間、めちゃめちゃ怖くなった。
屋上を歩いてると思ったのはまず間違いで、
どう考えても屋上のフェンスを乗り越えて

フェンスの外を歩いてるんだ・・・。

そこにどれ程のスペースがあるか知らないけど、普通の精神のヤツだったら
そんなとこ歩くわけない。
次に、それはワンピースというか、白衣というか・・・
何か青白っぽいスカートの様な服を着た女だった。
俺はマジでその瞬間、こいつ精神病患者で自殺する気だ!!って本気で思った。



286:3/5:2007/07/26(木) 04:16:53 ID:huQLbI0n0
その女は、両手を上に上げたり、横に広げたりしながら
その屋上のスペースを右へ左へ行ったり来たりしてた。
横にスペースなんてないんだろうから、この時点でおかしかったんだろうけど
全然気付かなかった。

俺は通報しなきゃ…って考えはまったく浮かばずに、
何故かその光景に見入っちゃったんだよね。ボケーっと。。。
そして、タバコの2本目を付けて、もう一度そっちを見た時に
女が止まってて、明らかにこっちを見てるのに気付いた。

げぇっ!バレた最悪…。って思うと同時くらいに
女が両手を前へならえの感じで俺の方にゆっくり下から上へ上げるように突き出して
地面と平行に上がりきるくらいのところで、前のめりに倒れて行った。
マジで声も出なかった。何か超ゆっくり女が倒れていくのが見えてた。



287:4/5:2007/07/26(木) 04:19:35 ID:huQLbI0n0
…と思ったのもつかの間、女がこっちに向かって両手を伸ばしたまま
大きな口を開けてぶわ~って飛んで来た。
この時の俺のとっさの行動は今思っても奇跡。
すごい速さで出窓ガラスを閉めて、カーテンを引いた。
んで、後からカーテンの上からカギをかけた。
その行動が終わって、2秒後くらいだったと思う。

息をつく間もなく、その窓が ドンドンドン!!!!!!!って三回叩かれた。
しかも、音の大きさや激しさからするに両手で。
マジで半分くらい腰を抜かしながら、手探りでリモコンスイッチで電気つけて
神経ピリピリさせながらしばらく震えてた。
絶対にあの女入ってくる!って思って。

でも、結局、10分経っても20分経っても何もなくて
気分的に落ち着いてきたから、今のは何だった??って思いだして
もう一度見てみようかな…って事になった。
それで何もなければ何か安心して眠れるって思ったんだよね。
でも、カーテンを開けちゃうのは怖かったら、代わりにカーテンの隙間を
片側押さえつつ、ほんのちょっとだけ親指分くらい開いてみた。
そしたら、そこに窓に思い切りギューッってされて、白くなってる指の一部が見えた・・・。



288:5/5:2007/07/26(木) 04:20:29 ID:huQLbI0n0
後はもう、そのまま一睡もしないで朝を迎えたよ。
次の朝は思い切って、その窓を開けたけど別に窓に何か手形が残ってるとかはなかった。
でも、俺はその時以来、一年以上、夜にそのカーテンは開けなかったし、
出掛ける時もそのカーテンとリビングのメインのカーテンだけは閉めて出掛ける様になった。

夜に帰った時にそいつが張り付いてたら怖かったから。
結局、その後は家では一度もそういう事に出くわした事はなかったけど
あの時のあの女が何なのか、何の目的で窓にべばりついていたのかは
永遠の謎・・・だろうね。


長い上にオチがなくてすまん。



289:本当にあった怖い名無し:2007/07/26(木) 04:26:18 ID:bFHkRqmj0
怖ぇ~な。



430:本当にあった怖い名無し:2007/07/27(金) 05:35:39 ID:9YKf0xnvO
黒いもや
怖くないかもしれんが俺的には洒落にならん話。
明日が同窓会なんで急に思いだした

消防の時、Yという友達がいた(やすしとかノックで有名な名前)
あだ名はノックでかなりのいじられキャラだった


夏休みにノックと俺を含む男女5対4でプールに行ってプール内鬼ごっこをしていた
みんな泳ぎ疲れて鬼ごっこがグダグタになった頃俺はプールサイドで、
みんなとしゃべっていた


プールには飽きていて帰るノリだったんだが、突然プール内で女子の叫び声がした
何事かとプールを見てみると女子が溺れたようにもがき、すぐ横にノックがいる
みんなでプールに飛び込み女子を助けると、しきりに体を触られた!溺れさせられた!
と怯えながら訴えていた。近くにいたのはノックだけ。女子は触られたと言ってる
ノックはいじられキャラのせいもあり、その日から水中痴漢と呼ばれるようになった



431:本当にあった怖い名無し:2007/07/27(金) 05:40:54 ID:9YKf0xnvO
ここまでなら単なる笑い話だけど俺は水中痴漢の時に見てしまったんだ
他のみんなは気付いてなかったけど、女子の体に黒っぽいもやのようなものが
まとわりついていて、もやの中に無数の手や顔があった
その手や顔が女子の体の自由を奪っているように見えた

ノックは女子に触っていなかったし、距離的に触れる位置じゃなかった
俺は中学に入ってからもプールで見た黒いもやを10回くらい見ている
それはいつもノックの体から出ていてプールの時のようにはっきりと人の顔がある時もあった
もやはノックの近くの人や触った人に移っていく。

そして移った人は数日後に怪我をしていた

もやが移った次の日に、運動神経抜群の人が体育祭の練習で骨折したり
修学旅行の前日に大怪我した人は旅行中、体にもやがまとわり付いてた
移ったもやがずっと消えない人は慢性的な腰痛を抱えていたらしい
今思えばノックのクラスは怪我人が多かった気がする…

幽霊は全く見えないのになぜ俺だけにもやが見えるのかもわからん
俺は誰にも言えなくて、22の今になってもノックは痴漢の汚名を着せられている
明日ノックに会う正直怖い



497:1/3:2007/07/27(金) 20:28:00 ID:fHf/4u540
ヒョウセエ
一般的に見て洒落にならないかどうかはさておいて、
俺的にめちゃくちゃ怖かったことを思い出したので書く。

ちょっと会話だとかは定かじゃないから、半分フィクションだと思って欲しい。


俺は幼少期、G県の山間部に住んでいた。
まあ田舎にありがちな話だけど、隣近所は全部自分の一族。
イトコや、ハトコ?っていうのか?そういう諸々とよく連れ立って遊んだもんだった。

中でも一番俺が懐いていたのは、
年の近い(といっても10くらいは上だったようだけど)父方の叔父。

なんでもよく知っているし、絵や楽器も上手くて、
俺と同じくらいの年齢の親戚ガキ共はみんな彼によく懐いていたらしい。


「らしい」っていうのは、つい最近まで俺も、俺の兄貴も弟も、彼の存在を忘れていたから。
法事でつい最近G県を訪れた折に、従姉がふと彼の名前を出して、ようやく思い出した。
今にして思えば、なんであんなに親しくしていたのに忘れていたのか、
さっぱりわからないんだけれどね。


その日、俺の兄貴が「小学○年生」みたいな(もしかしたら「てれびくん」とかだったかなあ)雑誌の付録で、手作り日光写真機を入手して、
俺や弟が「自分たちも欲しい」とダダをこねた。


すると叔父さんがヒョイッと現れて(いつも不意に現れる人だった記憶がある)、
「よし、そんなら叔父ちゃんがこさえてやる」みたいなことを言って、
翌日には手作りらしい写真機を俺と弟、従姉にくれた。


叔父さん、俺、兄貴、弟と従姉、5人でどこかの・・
どこだっただろう、境内みたいな場所だったと思うんだけど、
とにかく見晴らしと日当たりのいい場所で早速撮影開始。

・・と言っても、日光写真ってものはだらだらと待つ時間ばかりが長くって、
当初のワクテカも、数枚の作品が完成する頃には飽きに変わってしまっていた。




498:2/3:2007/07/27(金) 20:28:31 ID:fHf/4u540
叔父はそれを見越していたのか、伸縮式の望遠鏡を持参しており、
俺たちに順繰り順繰り見せてくれた。

何度目かの俺が覗く番が回ってきた時、俺はなんだか妙なものを見つけた。
刈り取りが済んで一面さみしくなった田んぼの、すごく遠くの一枚に、変な人影?がいた。

毛の黄色い、白い?猿? みたいな生き物が、ふらふらしている。
「ふらふらしている」と書くと衰弱とか泥酔みたいだけど、
そういうんじゃなくって、妙な踊りを踊っているみたいだった。

タコみたいにくにゃくにゃしてて、やけに気味が悪かったのを覚えてる。

少し寒気を感じた俺は、叔父に「変なのがいる」と望遠鏡を渡した。
叔父は望遠鏡をあちこちに向けて、俺の言う変なものを探していた。
そしてややあって、「お、これかあ。確かにこれは妙な」とまで言って、叔父は黙ってしまった。
みるみるうちに顔色が悪くなって、露骨なくらい震えていた。

俺はすぐに「これはただごとじゃない」と察した。
俺の後に望遠鏡を覗く順番だった弟もそれを見ていたが、
何が起こったのかわからない様子だった。

確か、兄貴と従姉は少し離れたところで日光写真機をいじっていたと思う。



499:3/3:2007/07/27(金) 20:29:03 ID:fHf/4u540
それからどうやって帰ったのか覚えていない。
記憶の中でのシーンは、本家の座敷に飛んでいる。
俺、兄、弟、従姉、4人並んで正座させられ、目の前には顔なじみの神主のじいさまがいる。


無理に酒を飲まされ、頭に変な粉をかけられた。
俺は粉のことをはっきり覚えてはいないんだけど、
従姉と弟が言うに、あれは一握りの灰だったらしい。

じいちゃんは怒っていた。ばあちゃんは泣いていた。
「ヒロヤス(叔父の名)はアテラレてしまった、ヒョウセエ(?)を見てしまった」と親父が叔母に言っていた。
「気違いになってしまった」「一生治らないの?」「治るってのは聞いたことがない」みたいな会話があったそうだ(俺は覚えてない。兄の記憶だ)。

あの踊っていた猿?のようなものは、ヒョウセエというバケモノだそうで、
「間近でヒョウセエを見ると、ばかになる」と聞いた。

俺のように、「何か妙なものがいるぞ」というくらいではなんともないが、
その顔を見てしまったら、もうダメらしい。


「叔父さんはそれから亡くなったの?」と俺が聞くと、従姉は「生きてる」と答えた。
「生きてるけど、会えないよ」
特別な療養所(精神病院のことだろうかと思う)に今もいるらしい。
「完全に精神を病んでるから、会わないほうがいい」と、彼女はうつむいたまま言った。
なんでも、従姉は3年ほど前に会ったんだそうだ。
見るかげもなくやつれていて、へらへら笑ったまま、くにゃくにゃと変な動きをしていた、らしい。


読んでも怖くないかもわからんね。
ついさっきまで楽しく笑いあっていた人が、
ほんの一瞬でアレになってしまうという出来事が俺的にものすごく怖かったんだけどさ。




573:本当にあった怖い名無し:2007/07/28(土) 15:37:07 ID:KaFlAMmy0
>>499
「ひょうすべ」って妖怪なら知ってるけどなあ
http://ja.wikipedia.org/wiki/ひょうすべ



534:新聞屋(1:2007/07/28(土) 01:07:25 ID:8KYt0b4R0
新聞屋
叔母さんから聞いた話。

何年か前に、法事で久々に叔母さんの家族や親戚連中と会って皆で酒飲んでたんだけど、
どういう流れか忘れちゃったがしつこい勧誘の電話の
話題になってね。
どんだけ悪質でムカツク勧誘を経験したかって自慢話
みたくなったんだよね。

未だ携帯も普及してなくて、着信番号表示のサービスも無い時代だった
から、いとこ姉妹の1人が、友達か勧誘か分からなくて電話に出るのが
イヤになったとかこぼしてた時にオレが使った撃退法を披露したんだよ。
それは、勧誘電話にある程度話を合わせておいて、相手が乗ってきたら
やっぱり止めますってバッサリ断る。その間10分くらい話に興味が有る
振りしててバッサリね。これは相手もがっくりくるだろ。

当然勧誘の
ヤツはエキサイトするから、興奮してぎゃあぎゃあ言い始めたら
「文句が有ったら電話じゃなく家まで来い」って言ってやるんだ。
で、マジで家まで来やがったら速攻で110番してやる、と。実際に不動産
の店からのしつこい勧誘で新築しませんか?ってのに腹が立ってたときに
オレがやったんだよ。ま、そん時には勧誘のヤツは来なかったけど、来たら
本当に110番してやろうって思ってた。
結構親戚連中には受けて、みんな爆笑してたんだけど叔母さんが言うんだよ。
『T(オレの事)ちゃん。本当に来なくて良かったよ・・・』って。



536:新聞屋(2:2007/07/28(土) 01:08:28 ID:8KYt0b4R0
叔母さんが昔住んでたアパートの玄関のドアには(今じゃ殆ど姿を消して
しまってるけど)新聞受けが付いてたのね。オレが小学校の頃、確かに
見た記憶が有るから30年くらい前かな。その頃の高級なタイプはドアの
内側にボックスが付いててボックスの中に新聞とかが溜まるんだけど、
叔母さんの家に付いてるのは単純なタイプで郵便や新聞を外から
突っ込むとドアの前にポトンと落ちるヤツ。

ある日のこと。お昼のワイドショウ見てた叔母さんはかかって来た電話に
出たんだけど、これが新聞屋からの勧誘で、しつこいったらなかったらしい。
常套句のセリフ『結構です』とか『間に合ってます』とか言うと
「何で結構なんですか?」とか「間に合ってるかどうか分からないでしょう」
と来る。叔母さんを始めオレのオフクロの家系は伝統的に勝気で気が強い女
が多い。「電話じゃ何ですから、お宅まで」と言う新聞屋に『来れる物なら
来て見やがれ!』風な勢いでカッとして電話を叩き切ったらしいんだよ。

いつもならそのままTVに戻るんだけど、その時は妙に引っ掛かる気持ちが
有ったらしく(本当に来たら面倒だな)って思ったらしい。
で、TVの前に有ったA新聞を、新聞受けに入れておこうと考えた。新聞屋
が来てもライバル新聞を見れば諦めるだろうって。
新聞を持って玄関に立つと目の前で“ピンポン”ってブザーが鳴った。



537:新聞屋(3:2007/07/28(土) 01:09:03 ID:8KYt0b4R0
冗談抜きで飛び上る程ドキっとしたらしい。
いくら気が強いって言っても女だし、思いがけないタイミング
の良さ(悪さ?)に体が痺れてしまって黙ってドアを見てた。
“ピンポン”“ピンポン”“ピンポン”“ピンポン”・・・・・。
ブザーがずっと鳴り続けてるんだって。しばらくしたらブザーが鳴り止んだ。

と思った瞬間。
例の新聞受けがパタンと開いて指がニョキっと出て来た。
片手の指が4本、バタバタ閉じたり開いたりしてる。何かドアの向うの人に
気付かせようってしてる様だったって。こっち見ろって感じで。
叔母さんが固まったまま見てるとそのうち4本指がスッと新聞受けから消えた。
ほっとするとすぐさま人差し指が1本だけ差し込まれて来て叔母さんの方を
ジッと指差してるんだって。

これには親戚一同、ぎょえーってなったんだよね。
マジかよ~信じらねぇ新聞屋
じゃねえか。
そしたら叔母さん『止めれば良かったんだけどさ』って言うんだ。
本当に後悔してるって。
叔母さん、新聞受けを手前に引いて覗いたんだって。もう帰ったかなってね。
そしたら目の前に男の口が有ったんだって。ニカって笑った男の口が。



570:本当にあった怖い名無し:2007/07/28(土) 14:42:11 ID:/Qon6NG70
黒い生き物
俺が厨房だった時の話


今みたいに暑くて二階でアイスを食ってたら母ちゃんが
「タロウ(犬の名前)の散歩に言ってくるきんねー!」って言ったのが聞こえた。
俺はアイス舐めながら適当に返事した。

アイスを舐め終わったのでアイスの棒を捨てに
一回に降りたらタロウが庭で尻尾振りながら俺の方に向かってきた。

「え?散歩行ったんじゃねーの?」とか思って母ちゃんの名前を呼んだけど変事は無かった。
変だなーとか思って取り合えず母ちゃんを探しに外に出てみた。

あちこち探している内にやっと公園の近くで母ちゃんを見つけた。

だけど「母ちゃん!」って呼んだけど返事は無かった。
よく見ると母ちゃんの足元には真っ黒でヌメヌメした君の悪い生物がいた。
形は犬なんだけどそれ全然タロウじゃないの。
光沢があるっていうかなんか気持ち悪かった。

直感で「ヤバい!!」って俺は思って母ちゃんを引きとめようとしたんだけど丁度トラックが来て母ちゃんは引かれて跳ね飛ばされた。
その瞬間黒い奴は素早く逃げて向かいの草むらの中に飛び込んで消えた。

母ちゃんは幸い骨数本折っただけで済んだ。

その時の事を母ちゃんに聞いてみたんだけど『タロウにリード(紐)を付けようとしたら
目の前が真っ暗になってそこから全然覚えてないらしい。

ただしばらく立ってから俺が母ちゃんを呼ぶ声が聞こえたらしい。
だからそっちの方へ行こうとしたんだけど、その時引かれた、みたいな事を言っていた。

結局あの黒い生き物は何だったのだろう。

俺が今まで生きてきて一番不思議な出来事。
あんま怖くなくてスマソ。



740:本当にあった怖い名無し:2007/07/30(月) 14:04:08 ID:UwW9yW4/O
母が昔住んでた家
退屈な授業の合間にひとつ。


私の祖母は、一般的に霊とか言われるものに敏感だった。
そう言うものは遺伝する、とよく聞くが、
例に漏れず私たち兄妹もそれを受け継いでいる様だ。

私はあまり覚えていないが、母から前住んでいた家の話を聞いた。

私たち家族は、住んでいたマンションが建て直されるので、
父の知人に借家を紹介してもらった。
築3年程で、白い壁に青い屋根の袋小路に位置するその家は、
庭も広く当時私が通っていた幼稚園にも近かったので、
すぐにみんなが気に入った。



741:本当にあった怖い名無し:2007/07/30(月) 14:07:12 ID:UwW9yW4/O
母から聞いた前住んでいた家の話。

その家に住み始めてひとつき。
母が深夜におかしな音を聞き始めた。
夫は仕事、子供たちは自分の隣で寝ている。
それなのに、深夜2時をすぎると何処からか、シャララ..シャララと乾いた音が聞こえる。
夜に調べるのは怖いから、昼間に探してはみたが、
音の正体は見つからなかった。



742:740:2007/07/30(月) 14:08:52 ID:UwW9yW4/O
深夜の物音に慣れて来たある日、母は息子たちを小学校へ、
娘を幼稚園へ送り出し、出掛けた。
買い物をし近所の友人たちとの会話に花を咲かせていたら、
気が付けば15時を過ぎている。
急いで帰宅すると、まだ、誰ひとりとして家にはいなかった。

子供たちが帰ってくる前に掃除を済ませておこう。
そう思った母は、2階に向う。
だが、2階行くと掃除どころではなかった。
2階の障子全てが破かれている!
(補足だが、うちの障子は3x6くらいの
小さい長方形がたくさん並んでいるタイプだ。
その1マス1マス全てに5つの小さな穴が空いていた)
驚いた母は、盗難にあったものはないかを探した。
だが家は、荒らされるどころか、何かが侵入した様子もない。
手の指の形あけられた穴に手をあててみると、
自分の指よりも随分と細い。
これは子供たちの悪戯だろうと思い、母は子供たちの帰宅を待った。



743:740:2007/07/30(月) 14:10:21 ID:UwW9yW4/O
「ただいまー」
息子たちが帰ってきた。
母はふたりを2階に連れていって問いただす。
けれど、ふたりは言う。
「俺達じゃない」
「だって俺達じゃ1番上までとどかないし」
確かに、ふたりはまだ小学校高学年で、背伸びをしても1番上までは届かない。
「それにこの穴、俺の手より小さい」
下の方の息子が手をあてると、穴は次男の指よりも細い。
それは長男でも同じだった。

「それに母ちゃん、俺達が帰ってきたのは母ちゃんの後だろ?
俺達じゃ家にはいれない」
言われてはじめて気付く。
子供たちには鍵を持たせていなかった。

しばらくして、他にも色々と不可解なことが起こり、
この家を引っ越すことになった。
相談してみたら、この土地自体が私たちの血が合わなくて、
亡くなった人たちが助けを求めて集まるらしい。
袋小路だったことも原因して、
よくないものがそこに集まってしまった様だ。



744:740:2007/07/30(月) 14:11:21 ID:UwW9yW4/O
最後の大掃除の時に、
自分たちは使っていなかった押し入れの天袋の掃除をした。
そこで前の人の忘れ物を見つける。
どうやら、おもちゃ箱のようだ。
片付けようと持ち上げると、母が毎晩聞いていた
シャララ..と言う小さな積み木のぶつかる音が響いた。

他にもこの家では色々とありましたが、長くなるので割愛します。
長文失礼しました。



745:本当にあった怖い名無し:2007/07/30(月) 14:12:56 ID:ToEtN5SM0
淡々とした文章の中に、そこはかとない怖さが・・・



787:本当にあった怖い名無し:2007/07/30(月) 19:27:58 ID:W0N7ZVlyO
投稿させていただきます。
私は8年前、15歳の時に今の家に引っ越してきました。
この家はもともと母の友人一家が暮らしていた家なんですが、
その一家が引っ越して空き家になっていて、そこに私達家族が引っ越してきたんです。


でも、この家はどうもおかしい…
しょっちゅう金縛りにあうわ、家の中で変なモノを見てしまったり、人の気配がしたり…
それも、特に私の部屋でそういう体験をする事が多い。

それもそのはずで、以前この家で暮らしていた一家は、ワケありの一家なんです。
その家の娘さん(母の友人)は、若い頃に失恋で自殺。
その後、残された両親は借金の為に夜逃げのように引っ越していったらしいんです。

その娘さんが使っていた部屋が、今の私の部屋。

私は今は普通に毎日を過ごしていますが、数年前に失恋して自殺を考えた事があって…
結果、自殺なんてしなかったんですが、もしあの時に本当に自殺していたら、
近所の人に「あの家は呪われた家じゃない?前に住んでた娘さんも、
今住んでる家族の娘さんも失恋で自殺したよ」なんて噂されるかも(;^_^A




788:本当にあった怖い名無し:2007/07/30(月) 19:28:39 ID:W0N7ZVlyO
続きです。この自殺した娘さんは、京都に行って、橋から飛び降り自殺したらしいのですが…
私はなぜか昔から京都に行きたくて行きたくて。
去年、彼氏に「今度どこかに旅行に行こうか」と言われた時、
すぐに京都に行きたい!と言い、京都に行く事になりました。


京都といえば、たくさん観光地はあるんですが、私はなぜか渡月橋に行きたくて。
京都についてからも、渡月橋に行きたい!他の所は行けなくても良いから、
渡月橋だけは絶対行く!と渡月橋に向かいました。

旅行が終わって帰宅して、母に渡月橋は綺麗だったよーと話すと、
母に「渡月橋は、あの子が自殺した橋だ」と聞かされてゾッとしました…


私はその時、「だからあんなにも渡月橋に行きたかったのかぁ。もしかしたら、これをキッカケにして、家の中での怪奇現象がなくなったりして」と期待したのですが、何も変わらず…

つい一昨日も、夜中に金縛りで目がさめると、
部屋の中を黒い塊がフワフワと浮かんでるのが見えました(;^_^A

本当、不気味な家です。
これだけでもじゅうぶん不気味なのに、さらに家のすぐ裏が墓地ですw
くだらない長文、失礼しました



818:本当にあった怖い名無し:2007/07/30(月) 22:42:11 ID:YED1/Qg+0
アニー
イカの話があったので、自分の体験を一つ。

20年以上前のことです。

あまり料理が得意ではないウチの母親が近海モノの生イカを買って来ました。
新鮮なそのイカをどうやって食うか?ちょっとした家族会議がありました。
イカそうめんなんてのもありましたが、当然母親はさばけません。
で、火を入れるのはもったいないということで、塩辛にすることにしました。
塩辛はみんな大好物です。
ワタを出し身を短冊に切って混ぜ、大き目の器にいっぱいの塩辛が出来上がりました。
親父は既にメシの上に山盛りの塩辛をのせて食い始めていました。
自分もアツアツのメシをよそって、さあ食うぞと塩辛の器に目をやりました。

なんと!!塩辛が一瞬動いたのです。グニョって。
声も出せずに塩辛の器を凝視しました。
また動きました!しかもよく見ると器の中のあちこちで動いています!!
自分はその「動く塩辛」を一つ箸でつまみ上げました。
それは箸に摘まれて元気にのたくっていました。

凍りつく家族。見つけた自分がいけないみたいな空気になってます。
とりあえずみんな食うな!と、夜だしそれしか出来ません。
翌朝一家で病院に行きました。元気にのたくる「それ」をコップに入れて。

寄生虫でした・・アニサキスというやつです。
幸いにも家族で寄生された人間はいませんでした。
(噛み切られると死んでしまうらしい)
以来、実家では塩辛はタブーとなりました。

長文すいません。



821:本当にあった怖い名無し:2007/07/30(月) 22:51:57 ID:JpiQusiL0
塩辛美味しいのに(´;ω;`)ブワッ
生は本当に気をつけんとな



822:本当にあった怖い名無し:2007/07/30(月) 22:55:05 ID:QByaiw5O0
>>821
美味いのにな。調べたら新鮮なヤツほど危ないんだと・・・。
塩辛+ご飯が好きだから気をつけんと・・・・



935:本当にあった怖い名無し:2007/07/31(火) 17:37:57 ID:UHiq0Pky0
オギソ
胸糞の悪いレスのせいで胸糞の悪いことを思い出したんで貼っておく


小学生の頃、俺は親友のA、Bとともに農業学校で肝試しをやったことがある
俺とBは凡人だったが、Aは霊感があったようだし、
可愛い幼馴染がいたりで只者ではなかった。

彼は率先して怪奇現象に関わるような気質があって、
今回話す事と別の事件で小学校で怖い目にあったりもした。


農業学校は広大だった。
田舎とはいえ、近くには駅とか住宅街もあったんだが、その学校の周りだけは妙に森深く、
特に実習用の畑の真中にいるとまるで北海道かどっかの草原にいるように思えた。
恐らく、まだ町が開発され始めたばかりの頃に開校したんだと思う。
学校の帰り道に近道として大学を突っ切る事もあったが、
暗く、人気の無い、背丈までもある雑草に覆われた畑を通る事は当時の俺にも恐ろしかった。

Aが肝試しの場に選んだのは農業学校の中にある古びたコンクリート造りの建物だった。
学舎や学生寮からはグラウンドを隔てて、実習畑の近くの森の中に立地していた。
用途はわからない。正面ドアのところに木の札が合ったが字が風化して読めなかった。
ガラスは所々割れ、そこには合板が張り付けられていた。
たまに開いたそこからは暗い中が少し覗けるだけだった。




936:本当にあった怖い名無し:2007/07/31(火) 17:39:32 ID:UHiq0Pky0
俺たちはAの家に泊まり、夜中に出発する事にした。
Aの家族はこの馬鹿な行動を容認してくれた。今思えば阻止してくれれば良かったと思う

俺たちは小学校脇から森に入り、沢を渡って実習畑に入った。
灯りはAが持ってる懐中電灯しかなかったが、満月な夜だった。
草むらを踏み分け、馬鹿な話をしつつ、建物に向かう途中、
一度Aが「誰かにつけられてる?」と言った。


立ち止まって周りを見回したが草むらの中には誰も見えなかった。
こんな学校の中で追跡してくる奴なんているはずないし、野良猫かなんかだろうと納得したが、
俺も森の中に緑色の不可解な光を見たような気がしていた。
怖がってると思われるのがイヤで言わなかったが。そんなこんなで一応、無事に建物には着いた。

正面ドアは封鎖されていたし、窓は合板に覆われていたので、どうするのかと思ったが、
俺たちはAに促されて裏側に回った。そこには非常階段があった。
登ると、建物の屋上に出た。そこには二つの非常口があって、片方は鍵が開き、半ば開いていた。
中にはいるとちょっと自分達が建物の二階にいることが分かった。



937:本当にあった怖い名無し:2007/07/31(火) 17:40:22 ID:UHiq0Pky0
二階は講堂を見下ろすような場所だった。
どうやら建物は5つのフロアに分かれているらしく、講堂とその二階、中央に玄関、
そしてもう一つの部屋とその二階があるらしい。
俺たちは下に降り、パイプ椅子が散乱する講堂を調べたが、あまり面白いものは無かった。

俺たちは強がって「大したことないなぁ」などと笑っていたが、
中央玄関への扉があいている事に気付いた。なんでも前に来た時は開いてなかったらしい。
そこで、Aもまだ行っていない奥のフロアに行ってみようという事になった。

玄関ホールは下駄箱くらいしかなかった。奥に進むと、机が大量に置かれている部屋があった
置かれているというか、学校の教室掃除の際に机を後ろに動かすのを乱雑にした感じで、
部屋の中央に机が無ければ言いといった感じで滅茶苦茶になっていた。
そして部屋中にはエロ本が散乱していて、悪臭が漂っていた

本は無修正の裏モノばかりで、今思えば”ロリ”ものばかりだった。
俺とAはマセガキだったので当初の目的を忘れ、喜んで読み始めた。
そういうものにあまり興味の無いBだけは懐中電灯の周りを退屈そうにうろついていた。

何分ほどたった頃だったか。
Bが帰ることを促し始めた頃、遠くから不気味な、唸り声のようなものが聞こえてきた




938:本当にあった怖い名無し:2007/07/31(火) 17:41:09 ID:UHiq0Pky0
Bが「オギソだ!」と言った。当時の俺にはバケモノの名前にしか聞こえなかったが、
実際には小木曽という地元では有名な障害者の名前だったらしい。
俺はオギソなる人物の詳細は知らなかったが、
声からしてヤバいのは子供ながら理解できた。

だが、俺たちは建物の中にいたのでビビりつつも、少し余裕はあった。
「オギソがいなくなるまでエロ本読んでいようぜ」とBにエロ本を読みつづける口実を与える事も出来た。

だが、状況は予想より悪かった。オギソの声は全く遠くなることはなかった。
それどころか少しずつ近付いてきた。
そして、あろうことか我々の頭上からドアノブを回す音が聞こえてきた。

鍵が開いてなかったもう一つの扉を開けようとしていたのだ。
俺たちは完全に萎縮して、懐中電灯を消して黙り込むくらいのことしか出来なかった。
幸い、彼も鍵を持っているわけではないらしく、ドアは開かなかった。
だが、奇声は止まなかった。そう、俺たちが侵入したもう一つの扉は開いているのだ。

俺たちは息を潜め、隠れる場所を探した。こうなった以上、講堂から逃げることは出来ない。
散乱している机の中にも隠れるような場所は無い。この階の二階に隠れるしかなかった。



939:本当にあった怖い名無し:2007/07/31(火) 17:41:50 ID:UHiq0Pky0
講堂と同じく、二階は下の机が散乱した部屋を見下せる構造になっていた。
逃げようと思ったが、オギソが開けようとしていたドアは大量のガラクタに塞がれて開かなかった。
俺たちは息を潜めてガラクタの隅で小さくなっていた
二階には隠れられそうな物陰も無く、覗き込まれたら即座にアウトだった。

やがて、奴の声が遂に部屋の中に侵入してきた。天井に懐中電灯の光が映るのが見えた。
もちろん俺たちのものではない。オギソの懐中電灯だった。
俺たちを探しに来たのか?と思う。俺たちは既に半泣きだった。
ただ、声は出さず、息も最低限に抑えていた。

下でオギソはなにやら作業をしているようだった。
椅子を激しく蹴り飛ばす音や、何かをする音が聞こえていた


突然、オギソとは違う叫びが響いた。その声は女、しかも俺たちと同じ年頃くらいの声だった。
ぎゃーぎゃーと、泣き声で、今思えば「痛い」とか「助けて」とか叫んでいたように思える。
下で何か、蹴ったり叩いたり、それだけではない不気味な音が沢山聞こえたような気がした
だが俺たちは萎縮しきっていてそれを確かめる事は出来なかった。
そのまま、何時間もオギソと、その女の声を聞き続けることしか出来なかった。
女の声は途中で止んだように思えた




940:本当にあった怖い名無し:2007/07/31(火) 17:42:21 ID:UHiq0Pky0
女の声が止んでからどれだけ経ったか、オギソがようやく動き始めた。
行きと同じく、机を蹴り飛ばしながら、ドアノブを滅茶苦茶に回しながら。
声は少しずつ遠ざかりながら、そして俺たちの隠れている二階の近くの屋上を通って、そしてまた遠ざかっていった。
最初、俺たちは動かなかった。罠に思えたのだ、そのまま何時間もそこにいた。
そしてやがて、眠っていた。

眼を覚ますと、窓に打ち付けられた合板の隙間から光が見えた。
もう朝だということが分かった

オギソの声ももう聞こえなかった。俺たちはようやく立ち上がると、一階に降りた。
そこには血と、大量の汚物が転がっていた。それだけだった。
女がどこにいったのかは分からなかった

俺たちは皆、そこで吐いた。そして、何か悪い事をしたような後味の悪さに襲われていた

結局、俺たちは無事に家に帰ることが出来た。Aの親にも何も言われる事は無かった。
オギソを見たという話もあまり聞かなくなり、俺は一度もオギソを見ることは無かった
だから、俺たちはあれを秘密にすることにした。

一つだけ忘れられないTV番組がある。それは他愛も無い番組間の地方ニュースだった。
アナウンサーが俺たちの住む町の近くで同年代の女の子が行方不明になったことを知らせていた。

以上です



転載元:http://hobby9.2ch.net/test/read.cgi/occult/1185186584/
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http://blog.livedoor.jp/nwknews/archives/4111308.html
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