ちひろ「プロデューサー行使券」【安価】
- 1 : ◆S.3OfNv5Fw 2013/09/12(木) 21:15:08.67 ID:l8mvNLGz0
P「……」
ちひろ「こんな物を発行しました」
P「はぁ……はい?」
ちひろ「はい。いつも頑張っているアイドル達の御褒美にでも思いまして。
お仕事で一定ポイントを溜めると報酬として受け取れるように……」
P「いやいや、なんですかそれ。俺聞いてませんよ」
ちひろ「あれ、言ってませんでしたっけ?」
P「はい」
ちひろ「じゃあ今言いました」
P「悪党の常套句だなその台詞は。え、ほ、本当にそんな物を作ったんですか? いつ?」
ちひろ「結構最近ですよ。一週間くらい」
P「最近……お、教えて下さいよそんな最近なら」
ちひろ「教える気は無かったもので。プロデューサーさんに対するドッキリもありますから」
P「無意味なドッキリだ……むしろ俺が阻止しようとしない為に教えてないだけでしょう」
ちひろ「中々鋭いですねプロデューサーは」
P「どう考えたってそれしか理由無いでしょう……」- 2 : ◆S.3OfNv5Fw 2013/09/12(木) 21:16:25.95 ID:l8mvNLGz0
ちひろ「とにかく、この券を使えば一回だけなんでもプロデューサーさんに願い事を叶えて貰えるっていう、
そういう謳い文句で発行したんです」
P「横暴ですよ……え、それ、業務命令か何かですか?」
ちひろ「いえ、貴方の良心を後ろ盾にした私独自の企画です」
P「もっと性質が悪いじゃないですか」
ちひろ「だってこうすれば、アイドルの皆さんも頑張れると思って……別にお金とかは発生してませんから。
物品交換とかでもありません。私が、アイドルの皆さんに粗品をあげてるだけです」
P「まぁ、まぁ百歩譲ってそういうのを発行してしまったのは良いとして……じゅ、需要ないでしょう」
ちひろ「ありますよ」
P「どうしてですか。俺を、ぱ、パシれるからですか?」
ちひろ「そんな目的で使う子なんていませんよ。きっと……」
P「最後の方だけ呟くように言うのやめて下さいよ」
ちひろ「でも、日頃頑張ってるアイドルを労える、良い機会じゃないですか」
P「オフの日に呼ばれたこっちの身にもなって下さいよ……まぁ、それは良いとは思いますけど……」
ちひろ「でしょう?」
P「……で、オフの日に、ここに呼ばれたって事は……もう集めた子がいるって事ですよね?」
ちひろ「えぇ、三人程」
P「多いなぁ、中々……」
ちひろ「とりあえず、朝、昼、夜とそれぞれの時間帯でアイドルのお願いを叶えてあげてください」
P「三回のお願い事を叶えろ、ですか……ランプの魔人にでもなった気分です」
ちひろ「中々素敵な言い回しじゃないですか」
P「……あ、あんまり過激な事はしないように言って下さいよ?」
ちひろ「はい、それはもう。さて、そろそろ>>5が来る頃ですよ」
- 3 :以下、新鯖からお送りいたします 2013/09/12(木) 21:17:36.33 ID:C1EGORaho
ksk- 4 :以下、新鯖からお送りいたします 2013/09/12(木) 21:18:50.32 ID:XVLN86Izo
ksk- 5 :以下、新鯖からお送りいたします 2013/09/12(木) 21:19:09.43 ID:q6dsmh5Y0
ユッキ- 14 : ◆S.3OfNv5Fw 2013/09/13(金) 20:04:10.63 ID:WGjq4eMR0
ちひろ「さて、そろそろ友紀ちゃんが来る頃ですよ」
P「友紀?」
ガチャッ
友紀「おはようございまーす!!」
ちひろ「おはよう友紀ちゃん。今日も元気ね」
P「お、おはよう友紀。今日お前も休みじゃなかったか?」
友紀「うん、そうだよ。だから、これを使いに来たんだ!」ピラッ
P「……なんだい、その手作り感満載の紙きれは……」
友紀「え? これでプロデューサーに色々お願いできるんでしょ?」
P「あぁ……それね……それかぁ……」
ちひろ「ちなみに私の手作りです」
P「言われなくてもわかってますよ」
P(なんだろう。自尊心とかはさして無いはずなんだが、あんな図画工作で使うような厚紙で作った紙きれで、
良いようにされるのはなんか癪だ……)
- 15 : ◆S.3OfNv5Fw 2013/09/13(金) 20:04:55.92 ID:WGjq4eMR0
友紀「はい、ちひろさん! これ使うよ!」
ちひろ「はい、じゃあこれから昼の時間まではプロデューサーさんは友紀ちゃんのお願いを叶えるランプの魔人になって頂きます」
P「……はぁ。はい、わかりました。俺も腹をくくりましょう」
友紀「やったーっ!」
P「えっと、まだ朝の八時だからな……あんまり声は大きくしないでくれ……。
酒は飲んできてないよな?」
友紀「まだ飲んでないよ」
P「(まだ……)はぁ……ま、まあいいか。それで、俺に叶えて欲しい事って何だ?」
友紀「へへっ、それじゃあね――」
……
- 16 : ◆S.3OfNv5Fw 2013/09/13(金) 20:05:38.61 ID:WGjq4eMR0
友紀「よーしっ! 準備完了! 行くよープロデューサー!」
P「あぁっ。ミットめがけて投げてこい」
友紀「まずは手始めに……ストレート……」ザッ
P「……」
友紀「ノーワインドアップの……スリークォーター!」ビュッ
P「おっ」パシッ
友紀「よし! ちゃんとストライク!」
P「へぇー……中々良い球投げるじゃないか」
友紀「へへっ、これでも中学までマウンドに立ったりしてたんだから、当然だよ!」
P「まぁ、前に始球式やった時もちゃんとキャッチャーまで届いてたしな。
あの時は少し暴投気味だったけど。ほら」ビュッ
友紀「あ、あの時は緊張してたんだよ」パシッ
P「まぁなぁ。あんだけの観客の前で投げた事なんて、無かったろ」
友紀「うん。だから、いつ始球式の仕事が来ても良いように、こうやってプロデューサーとキャッチボールして練習する事にしたんだ!」
P「成程……」
- 17 : ◆S.3OfNv5Fw 2013/09/13(金) 20:06:35.95 ID:WGjq4eMR0
友紀「まぁ、本当はこの時間じゃデイゲーム辺りも見に行けないから、こういうお願いしたんだけどね」
P「居酒屋も開いてないしな。まぁ今の時間帯は俺が飲ませないけど」
友紀「うぅ……他の二人にジャンケンで負けてさ……あたしの番は朝になっちゃったんだよ」
P「そういう事か……これ見よがしにさっき寄ったコンビニでまじまじとビールコーナー見やがって……。
こっちまで恥ずかしかったぞ」
友紀「誰なんだろうね、お酒は夜飲む物とか言い始めた人は!
いつ飲んでもおいしいのに!」
P「昔の偉い人だろ。まぁ、こうやって土手に来て、運動するのも良いかも知れないな。
俺も最近運動不足だったし」
友紀「へへっ、あたしの粋な計らいだよ!」
P「それはどうも。ところで、さっきのフォーム誰の真似だ?」
友紀「澤村だよ」
P「あぁ、澤村……お前もあれくらいトレーニング好きになってくれりゃなぁ……」
友紀「えぇー、ちゃんとしてるよー」
P「ははっ、冗談。それくらい知ってるよ。
終わった後ビールとかあおってるから、そういうイメージが薄いだけでな」
友紀「レッスン終わった後のビールが良いんだよ。疲れた後の体に流しこむみたいにキンッキンに冷えたビールを入れるのが……」
P「……まぁ、それは反論できないな。ただもう少し節度を守って飲んで欲しいかな。
歩けなくなるまで飲むのは世間体と体の為に、やめた方が良い」
友紀「大丈夫だよ。酔ってもプロデューサーがちゃんと送って行ってくれるしっ」
P「……あぁ、そう」
- 18 : ◆S.3OfNv5Fw 2013/09/13(金) 20:07:16.92 ID:WGjq4eMR0
友紀「よーしっ……今度は、何投げようかなーっ」
P「何……え、変化球とか投げないよな? キャッチボールだろ?」
友紀「投げるよ、モチロン! その為にミットまで持ってきたんだから! あ、サイン決めとく?」
P「俺取れないよ……素人なんだから」
友紀「大丈夫だよ! あたしのプロデューサーなんだから!」
P「何だか嬉しい言葉だけど、でもこの前落ちるスライダーだとか何とか言ってたなかったか?」
友紀「うん!」
P「なんか嫌な予感がするんだが……し、始球式では変化球投げないだろ?」
友紀「いや、わからないよ。阿部選手にお願いしてサイン決めて、投げるかも知れないし!」
P「……」
友紀「よーしっ! じゃあ投げるよプロデューサー!」ザッ
P「ちょ、ちょっと待て」
ビュッ
友紀(あ、ちょっと抜けて低めに行っちゃった)
- 19 : ◆S.3OfNv5Fw 2013/09/13(金) 20:08:56.44 ID:WGjq4eMR0
ボトッ
友紀(プロデューサーの手前で地面に落ちちゃった)
キーン
P「うごっ」
友紀(あ、プロデューサーの股間に……)
ガクッ
友紀「……プロデューサーっ!!」
……
- 20 : ◆S.3OfNv5Fw 2013/09/13(金) 20:09:27.21 ID:WGjq4eMR0
P「あーイテェ……大丈夫かなこれ……」
友紀「プ、プロデューサー大丈夫? ひ、冷やしたりしなくても……」
P「い、いや結構。もうある程度引いて来たから」
友紀「ほ、ほんとに大丈夫?」
P「あぁ、大丈夫大丈夫。ただもう少し休ませてくれ」
友紀「わ、わかった。いやーファールカップも持ってくれば良かったか……」
P「……持ってるのか?」
友紀「うん」
P「……そうか(何でそんな物を……)」
- 21 : ◆S.3OfNv5Fw 2013/09/13(金) 20:10:07.68 ID:WGjq4eMR0
カーンッ
P「ん、バットの音? あぁ……あっちのグラウンドで草野球してんのか」
友紀「あ、ほんとだっ」
P「家族連れの応援もいるみたいだなぁ……遠目から見ても、何かのどかだ」
友紀「そうだね」
P(今日は風もちょうど良いくらいに吹いてるし、こうやって草場に体放ってるのも良いなぁ)
P(遠くから響くバットの音と、風が草を撫でる音を聞きながら、太陽に身を晒す、ってな)
P(うーん……詩的な事考えても痛み引かないな……)
友紀「ねぇプロデューサー」
P「……ん? どうした友紀」
友紀「ちょっと見に行こうよ。草野球」
P「え? 別にいいが……お前が行ったらちょっとした騒ぎになるぞ?」
友紀「そんなの大丈夫だって! 応援しに行こうよ、プロデューサー!」グイッ
P「お、おい友紀っ」
友紀「大丈夫大丈夫! 投球練習もあるし、プロデューサーが痛くなくなるまでの間だから!」
P「……はぁ、全く……わかったよ」
……- 23 : ◆S.3OfNv5Fw 2013/09/13(金) 20:10:51.20 ID:WGjq4eMR0
友紀「かっとばせー!」
カーンッ
友紀「打った打った! 二塁に行ける……よし! 勝ちこしのランナーが出たよプロデューサー!」
P「あぁ。しかし……お前どっち応援してるんだ?」
友紀「どっちも!」
P「あぁそう……」
友紀「いやぁー、やっぱり応援するのって良いよね!」
P「あぁそうだな。しかし、やっぱりサイン攻め喰らったな友紀」
友紀「あははっ、まぁね! あたしもそれなりに有名って事だよ!」
P「野球好きな人なら、そりゃ知ってるか。でも、ゲームの進行、少し遅らせちゃったんじゃないのか?」
友紀「平気だよ! 皆大丈夫だって言ってくれたから!
それに、いつも応援して貰ってるんだからこういう時に返さないと!」
P「そうか……まぁ、それなら良いか」
友紀「でも、結構ゲームの進行早いね。もっと遅いのかと思ってたけど、もう9回裏だよ」
P「そうだな」
友紀「そして四番打者だよー……くぅーっ、用意されたみたいな場面っ……」
P(本当に、野球が好きなんだな)
- 25 : ◆S.3OfNv5Fw 2013/09/13(金) 20:11:36.97 ID:WGjq4eMR0
友紀「あコメント一覧
-
- 2013年09月21日 20:55
- おはようございました
-
- 2013年09月21日 21:49
- なんか言葉のまわしかたに違和感しか感じなかった
-
- 2013年09月21日 22:03
- 奏の趣味の映画鑑賞が活かされたSS初めて見た
このPも恋愛に関してちゃんとした自分なりの考えを持っているのがよかったよ
ところであの占い師は誰だったんだろう。
やっぱ朋?
-
- 2013年09月21日 22:19
- やりにくい子ばかりだったろうにきちんと書けてるのはすごいな
安価SSでここまでできれば上々じゃないか?
-
- 2013年09月21日 23:02
- ※4
奏と若林もユッキも書きやすい方じゃない?きちんと書けてるのは同感だが
-
- 2013年09月21日 23:43
- 続編また読みたいぜ
-
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