先日、ドラマ「半沢直樹」を見ていまして、半沢のライバルである福山の持っているタブレットが気になってしまいました。翌日、録画したものを検証した結果、「REGZA Tablet AT700 」であることが判明しました（カメラの位置より推測）。ドラマのスポンサーも東芝ですし、これはほぼ間違いないと思われます。半沢の「机上の空論、いや、タブレット上の空論だ！」という福山へのセリフが、データ偏重型の私の耳にずっと残っている今日この頃です。

さて、私も一介のサラリーマンです。普段は一般企業に勤めております。金融業界ほどではないにせよ、それなりの社内のしきたりがありますし、組織である以上、他部署との根回しに多くの時間を費やすこともしばしば。理不尽なことも多いです。半沢のように「倍返し」と威勢よく反発したものなら、仕事が回ってこなくなるのがオチ。半沢直樹はあくまでもドラマの中の世界です。実社会で倍返しなどしないほうが良いに決まっています。

しかしそれでも、仕事で実績を残したいと思うのは誰だって同じ。誰かに倍返しするのではなく、「今の自分に倍返し」すれば、少なくともほかの人に迷惑にはならないはずです。ということで今回は、ITガジェットを駆使して、今の自分をもっとパワーアップする方法を紹介します。朝起きてから寝るまでの1日を、最近買った「Nexus 7」と「iPhone」を使って順を追って紹介していきます。
　

通勤時間（8:00-9:00）

朝の通勤時間は、Nexus 7のようなタブレットを駆使します。「Kindle（Android／iOS／無料）」アプリを使って読書をしたり、RSSリーダーである「Feedly（Android／iOS／無料）」を使ってニュースをチェックしたりしてみます。日経電子版 は月額4000円、朝日新聞デジタル は3800円となっており、紙の新聞を購読するのとほぼ同じコストが掛かります。日経の場合、無料会員登録だけでも月10本まで有料記事を読めますし、無料ニュースサイトの情報だけで十分という方は、とくに電子版を契約する必要はないでしょう。

ちなみに私はKindleで「オレたちバブル入行組」を読みながら通勤しています。新型Nexus 7は軽いので片手で持てるため、右手でつり革を、左手でタブレットを持って電車に乗ることが可能です。

午前中（社内での仕事）

社内でタブレットを使っていると、妙齢な上司から「〇〇君は仕事中に遊んでいる」と思われてしまいますので、さりげなくiPhoneを使います。ラウンジなどにおいてある新聞を [
「CamScanner（Android／iOS／無料）」を使ってデジタル化したり、「DAYLINE（iOS／350円）」を使ってiPhone標準のカレンダーやGoogle Tasksと同期させたりするなどして作業の効率化を図りましょう。

前者は台形補正してくれるのがポイント高いです。これによってきれいにPDFファイルが作れます。後者はGoogle Tasksと同期可能なので、タスクの抜けもれを回避することができます。

午後（社外での仕事）

社外ではガジェットを存分に活用しましょう。ちょっとした作業をカフェでやりたい場合は、「カフェマップ （Android：250円／iOS：170円」を使ってカフェの場所を探します。営業などで土地勘のない場所に行った時も、このアプリさえあればアポのある場所周辺のカフェを探せます。

PDFファイルの閲覧などには、やはり「Adobe Reader（Android／iOS／無料）」が便利。PDFファイルにハイライトやコメントを追記できます。これなら、万が一パソコンを持ち歩いていなくても、スマホなどで校閲が可能です。

外での仕事でよくあるのが、「データを紙出力したい」というニーズ。USBメモリさえ持っていればキンコーズなどの店舗で印刷もできますが、「netprint（Android／iOS／無料）」をダウンロードしておくと、メールに添付されているファイルをそのままセブンイレブンで印刷できます。パソコンを経由せず、そのままプリントできるのが便利ですね。

交通費の精算の吸い出しには、「Suica Reader（Android／iOS／無料）」を使います。Nexus 7はNFCに対応しているので、Nexus 7を使ってSuicaのデータを読み取りましょう。毎回交通費をメモするのが面倒な人にとって、月末にサッと利用データを読み取れるこのアプリは、きっと重宝するはずです。

退社後（20:00以降）

飲み会の場でぜひとも活用したいのが、割り勘アプリ。「割勘なう（iOS／無料）」を使えば、男性と女性の支払額を別にして男性の支払いを多めに計算できます。「飲み会割勘i（iOS／無料）」は4つのグレードごとに計算できるので、部長職・課長職・係長職・平社員という具合で飲み会の代金にそれぞれ傾斜をつけることも可能。これを持っていれば、上司に一目置かれること間違いなしです。

今回紹介したアプリ以外にも、まだまだビジネスで使えるものはたくさんあります。ぜひガジェットとアプリを駆使し、今の自分に「倍返し」してやりましょう。

（近藤恭介）