お笑いコンビ「ダウンタウン」の松本人志(まつもとひとし 50才)さんが手がけた新作映画『R100』

(10月5日公開)公開を目前に、映画監督としての心境を語りました。

画像:【松本人志】
松本人志
http://www.oricon.co.jp/news/entertainment/2028880/1/

まずは2011年に公開された前作『さや侍』を振り返りながら、

「『さや侍』でストレスを感じていたワケでは無いんですけど、反動という部分は当然ありましたね。スタッフやキャストには「基本、笑いはないつもりで」って言ってたんですよ。
まぁ本がおかしいから、どこかで“こぼれる笑い”はあるのかもしれないですけど、作り手の姿勢としては変に笑いを取らないで行こうという考えでしたね」

「笑いを閉じ込めるような作り方なんですけど、圧力釜みたいなもんでどこかで蒸気が漏れるんですよね。
漏れたところで笑ってくれる人もいると思うんですけど、漏れたことに気付かない人もいるんでね(笑)」

と映画では意図的な”笑い”を組み込んでいないと話しました。

画像:【映画『R100』のポスター】
映画『R100』のポスター
http://natalie.mu/owarai/gallery/show/news_id/99901/image_id/204132

(映画『R100』は俳優・大森南朋が演じる主人公のサラリーマン・片山貴文が、謎のクラブ「ボンデージ」に入会することがきっかけで、数々の美女たちに翻弄される姿を描いた作品となっています。)

続いて、自身の作る映画について

「僕が一貫していっているのは、僕の映画はコメディや喜劇ではないんですよ。
言い方は難しいんですけど、コメディ映画を撮るべき人とそうでない人……やっぱり役割があると思うんですよ。
例えば、三谷(幸喜)さんなんかは前に出る人ではないので、徹底的にコメディ映画を作っていい人だと思うんです。でも、僕が徹底的にそこ(コメディ)を推し進めても上手くいかないと思う」

「結局、監督やって、脚本も作って編集もやってとなると、よく分からなくなってくるんですよ、
良いのか悪いのか(笑)」

最後に

「4作目を撮り終えて、今回はホントに勉強になったんですよ。
やっぱり、今までは自分が主役であったり、素人のおっちゃん使ってやったりして、それはそれで良かったんですけど、今回は色々な役者さんを演出したりとか……メチャクチャなんですけど、
一番監督らしいことはしたかなって思うんです。
(監督としての)自分の進むべき道が見えたんですよね」

とし、映画監督としてさらに飛躍したいという思いを語りました。

(引用元:http://www.oricon.co.jp/news/entertainment/2028880/full/)

また21日、宮城県・仙台市で開かれた『R100』のPRイベントに出席した松本さんは今作について、

「R100」PRイベントで語る松本人志
http://news.ameba.jp/20130922-109/

「この映画は、見ていただいた皆さん全員が『メチャメチャ良かった』と思うことはあり得ないと思っています」と語り、「僕の映画は必ず賛否両論を受けるんですが、それは僕の宿命であり、誇りでもあると思っています」

「好きになってくれる方はどんどん好きになるし、好きになれなかった方も、しばらく離れることができなくなるような映画」のほか、「コメディでもなく、シリアスなドラマという訳でもありません。アートの要素だったり、僕の思ういろいろなものを詰め込んでいます」

とコメント。

また

「笑いは、狂気や悲しみ、アートと紙一重だと思っているんです。サルバドール・ダリの絵って、一コマ漫画っぽい部分があったりするじゃないですか」と例えながら、「今回は笑いを封じ込めてシリアスにして、だからこそそこから笑いが漏れてしまうような、そんな映画にしました」と説明。「企画段階や、編集中に、コントのように普通に笑えるものになりそうになったら一度考えなおす、ということを徹底しましたね」

と映画制作でのエピソードも語りました。

(引用元:http://news.mynavi.jp/news/2013/09/22/019/)

松本人志監督。

4作目にして、ようやく監督業というものが見えてきたみたいですね。

これまで『大日本人』(2007年)、『しんぼる』(2009年)、『さや侍』(2011年)、そして『R100』(2013年)と2年ご

とに規則的に公開されているので、次作は2015年でしょうか・・!?

今回の『R100』はこれまでの作品とはまた一味違い、豪華俳優陣を揃え、映画らしさが前面に出た作品と

いう印象を持ちました。

今作は海外での評価はあまりよくないものですが、今後、映画監督としての才能を開花できるのか注目です。