トヨタ系列の最大手部品メーカー「フタバ産業」(愛知県 東証一部上場企業)の子会社が、
中国政府幹部にワイロを贈って逮捕された事件について報じられています。
画像:【「フタバ産業」】
http://www.futabasangyo.com/
今月11日に「不正競争防止法」違反(外国公務員への贈賄)の疑いで逮捕された香港の「フタバ産業」
子会社「雙葉科技」の代表で「フタバ産業」の元専務・寺田武久(68才)容疑者。
寺田容疑者は2002年~2007年の間に約5千万円のワイロを中国の地方政府幹部や税関職員に
贈り続けていましたが、2007年12月に中国広東省の工場で発覚した違反の処罰を軽くするため、
3万香港ドル(約45万円)などを渡した疑いが持たれています。
愛知県警の取調べに現在、
「中国での事業展開にワイロは欠かせず、効果は絶大だった」
と語っていると伝えられ、今後、本社なども含めて調査が進められます。
なお、ワイロを受け取ったとされる中国政府幹部はマスコミの取材に対し、
「私には工場設置や税金に関する権限はなかった。彼らが私に金を渡す理由がない」
「名刺を交換しただけで、どんな人か覚えていない」
と主張しています。
逮捕時の「フタバ産業」の発表
平成25 年9 月12 日
各 位
元役員の逮捕について当社の元役員が、逮捕されたことにつきましては、重大なことと受け止めてい
ます。本件につきましては、関係各方面の方々に、深くお詫び申し上げます。当社元取締役である寺田武久氏が、平成19 年頃に、海外子会社(中国法人)
において行ったとされる行為を被疑事実として、逮捕されましたことは、当社
としては誠に遺憾です。当該元役員は、ビジネスデザイン研究所への不正な金
融支援に関与し、平成21 年5 月に辞任しており、当社は、現在も当該役員を被
告として、損害賠償請求訴訟を行っております。当社では、平成21 年頃に、ビジネスデザイン研究所への不正な金融支援が発
覚したことを契機として、海外子会社の管理体制を抜本的に見直すなど、コン
プライアンス体制を強化して参りましたが、引き続き、コンプライアンス体制
の強化に尽力してまいる所存です。(引用元:http://www.futabasangyo.com/ir/download/pdf/130912.pdf)
今回の件に【ネットの声】は・・
- 違和感がある
- なんか裏がありそう
- 郷に入っては郷に従え
- ワイロ天国中国なのに
- 中国じゃワイロは基本だぞ?
- 今さらかよ
- 中国側はおとがめなしなんだろ?
- これじゃ中国進出もう出来ないし、在中企業は困るんじゃない?
- 海外進出は他国にしとけ
- 人治主義の中国に日本の常識か
などがあるようです。
中国では企業はもちろんのこと、警察や役人の間でもワイロが当たり前といわれています。
大きな企業ゆえに同業他社と比べ、目立ってしまったようにも思います。
日本政府も外交ではワイロなどを使うこともあると聞きますし・・
建前と現実がかい離していますね・・