千枝「り、リーダーを決めます!」晴「おう」キリッ ありす「……」ファサッ
- 1: ◆ohd.LsER4s:2013/09/24(火) 21:14:12.24 ID:PI5WN2tGo
千枝「えっと、モバPさんに…その、リーダーを決めるようにって言われたので…あの…」
晴「おう、そうだな」キリリッ
ありす「……、……」ファサッファサッ
※モバマスSSです- 2: ◆ohd.LsER4s:2013/09/24(火) 21:17:15.35 ID:PI5WN2tGo
佐々木千枝(11)
結城晴(12)
橘ありす(12)
- 3: ◆ohd.LsER4s:2013/09/24(火) 21:18:56.10 ID:PI5WN2tGo
千枝「こ、この三人でユニットを組むようになって…しばらく経ちましたけど…」
晴「そういやリーダーが誰かってのは決めてなかったな?」
ありす「……まあ、分かり切っているいることを、敢えて決めるまでもありませんからね」
晴「はっはっは、よくわかってんじゃねえか! さっすがあ・り・すちゃんはおりこうさんだな?」
ありす「ふ、ふふふっ……、相変わらず結城さんの頭はサッカーボールのように空っぽですね?」
晴「ああん? 空っぽじゃねえぞ、空気って物質が詰まってんだろうが……ご自慢のタブレットで調べてみろよ、優等生?」
ありす「……なるほど、なら調べてみましょうか? 私のタブレットは物理的にも優れていますので、ふふふっ…」
千枝「あ、あの…えっと…、うぅ…」
- 4: ◆ohd.LsER4s:2013/09/24(火) 21:19:51.53 ID:PI5WN2tGo
千枝「け、ケンカはダメです…! そ、そういう子はリーダーに相応しくないって千枝は思います!」
晴「ぐっ、確かにそうかも…」
ありす「……すみませんでした、ちょっと大人げなかったですね」
千枝「わ、わかってくれれば良いんです…。あ、あの…それで、ですね? 私たちのリーダーなんですけど…」
晴「ああ、わかってるよ…しょーがねえな! すっげーめんどくせえけど…オレに任せとけって!」
ありす「はあ? 何を言っているんですか結城さん? どう考えてもリーダーに相応しいのはこの私です!」
晴「ほーん? 今日は随分とおもしれえこと言うのなお前?」
ありす「……なんですか? お望みならいくらでも論破してあげますよ?」
千枝「ああ、また始まっちゃった…」
- 5: ◆ohd.LsER4s:2013/09/24(火) 21:21:48.19 ID:PI5WN2tGo
ありす「大体ですね、結城さんはアイドル活動にそもそもノリ気じゃないように思っていたんですが?」
晴「そ、そりゃまあ…そうかもしんないけどよ……オレがリーダーだったら、もうちょっとカッコいい路線で活動できるかもしれないし」
ありす「結局自分のことしか考えてないじゃないですか! そんなことでリーダーの器が務まりますか!」
晴「じゃ、じゃあお前はリーダーとして相応しいってのかよ!?」
ありす「当然ですよ、……佐々木さん、リーダーの条件は何だと思いますか?」
千枝「え? …えっと、やっぱりみんなを引っ張って行ってくれるようなオトナの人…かな?」
- 6: ◆ohd.LsER4s:2013/09/24(火) 21:22:33.38 ID:PI5WN2tGo
ありす「素晴らしい解答ですね! ほら、結城さん…わかりましたか?」
晴「……いや、すまん。何が?」
ありす「オトナ、ですよ! リーダーはオトナな女性が努めるべきなんです!」
晴「……なあ千枝? こいつが何言ってるかわかるか?」
千枝「え、えっと…つまり、ありすちゃんはオトナってこと、かな?」
ありす「その通りです! ……あと橘です、ありすではなく」
晴「えぇ~、オトナぁ? こいつがかぁ?」
- 7: ◆ohd.LsER4s:2013/09/24(火) 21:24:09.11 ID:PI5WN2tGo
ありす「何ですか、当たり前でしょう。少なくともこの三人の中なら、私が一番オトナです!」
晴「ほー、そうか? 例えばどんなとこが?」
ありす「そうですね…、まず私が一番背が高いです」
晴「オレと1cmしか変わらねーだろ! ほとんど一緒だろうが!!」
ありす「……ふっ、みっともないですね。負けを素直に認められないのは子供の証拠ですよ?」
晴「うるせえっ! 成長期なんだしすぐ追い抜くっつーの、ばーかばーか!」
千枝「あ、でも千枝の方がここはおっきいかも…」ペタペタ
- 8: ◆ohd.LsER4s:2013/09/24(火) 21:24:35.98 ID:PI5WN2tGo
ありす「――っ!?」
晴「……おお、胸か…それは盲点だったわ。つかそれならオレが一番でけえぞ! ほっらオっトナ~!」
ありす「――せ、成長期なんだからまだわかりませんよ!!」
愛海「それはどうかな?」
晴「大体外見でオトナかどうか決めるって発想がオトナじゃねえよ、オトナなら中身だろ、なーかーみ!」
ありす「ぐぬぬ…、結城さんの割には随分と的を射たことを…」
千枝「い、いま一瞬わるい子の姿が見えたような…あれ?」
- 9: ◆ohd.LsER4s:2013/09/24(火) 21:26:22.83 ID:PI5WN2tGo
わるい子(14)
- 10: ◆ohd.LsER4s:2013/09/24(火) 21:27:11.02 ID:PI5WN2tGo
ありす「でも、中身でだって私はオトナですよ。もう料理だってちゃんと出来ますからね」
千枝「わ、わぁ…ホントに? 千枝も、ありすちゃんのお料理食べてみたいかもです!」
ありす「ふふっ、良いですよ。今度、オリジナルのイタリア料理をごちそうしてあげます」
千枝「お、オリジナル? す、すごいね…自分で考えて作ってるんだ…」
晴「……なあ橘。お前、こないだ出演した料理番組で結構やらかしてたって話じゃなかったか?」
ありす「ええ、それは認めますよ。だからあれ以来、頑張って料理の特訓をしてるんです。最近作ったものは、母にも褒めてもらったんですよ?」
晴「えー、マジかよ……信じられねえな」
ありす「証拠だってありますよ! 母に作った料理の写真がタブレットにありますから…ちょっと待ってください」
千枝「お料理かぁ…千枝もお母さんのお手伝いとかはしますけど…、まだ一人では何も作れないです…」
晴「そんなもんだろ、……オレなんて皿洗いくらいしかできねえし」
千枝「そ、それはお料理なのかな晴ちゃん…?」
- 12: ◆ohd.LsER4s:2013/09/24(火) 21:27:51.05 ID:PI5WN2tGo
ありす「ほら、この写真です! どうですか、とってもおいしそうでしょう?」
晴「どれどれ? ……えーと、これスパゲッティか?」
千枝「ミートソース…? それにしては色が何だか、ピンク…ですね?」
ありす「ストロベリィペーストにホイップクリームをミックスした特製ソースです!」
千枝「えっ?」
晴「なん、だと…?」
ありす「どうですか、とってもおいしそうでしょう!」ニコニコ
千枝「う、うん…そうだね…」ニッコリ
- 13: ◆ohd.LsER4s:2013/09/24(火) 21:29:07.52 ID:PI5WN2tGo
千枝「め、珍しいよね? ケーキみたいだけど、苺とスパゲティって…ちょっと味の想像がつかないような…」
ありす「苺は苺の味がしますけどね…? あっ、お肉は苺と一緒に焼いているのでとっても柔らかくなっているんですよ!」
千枝「そ、そうなんだ! …よ、よくわかんないけどおいしそうです!」
晴「……おかしい、何かがおかしい」
千枝「しぃ~! 晴ちゃん、ダメ…それ以上は言っちゃダメです…!」ヒソヒソ
晴「…お、おう。わかってるよ、すまんな」ヒソヒソ
ありす「……?」キョトン
- 15: ◆ohd.LsER4s:2013/09/24(火) 21:30:30.80 ID:PI5WN2tGo
ありす「ほら、これが食べている時の母親の顔です。とっても良い笑顔でしょう?」
晴「……あ、ああ…そうだな」
千枝「わ、わぁ…! き、きっと…その…お母さんも、ありすちゃんにご飯作ってもらって嬉しかったんだね!」
晴「(……いやいや、ありすの母ちゃんすげえ無理して笑ってるよこれ…引きつってるもん、顔)」
ありす「そう…ですかね。私の母は仕事で忙しいですし、家族で食事も中々取れないですから…そう思っていてくれたら、私も嬉しいです」
晴「(何かちょっと重めの話きちゃったあああ!?)」
千枝「ぜ、絶対そう思ってくれてるよ! その…料理は愛情だって、! ありすちゃんのお料理からは、とっても愛情を感じます!」
ありす「ふふっ、愛情ですか…あまり私に似合わないかもですけど、…えへへっ」
晴「い、いやあすごいなあ橘は、オレも見習わないとなー(棒」
ありす「なんですかその棒読みは…?」
晴「何でもねっての、あはは…」
千枝「(……よ、良かった、これで何とかなった…かな?)」
晴「……なあ千枝? オレは今日ちょっとだけオトナになれたような気分だよ…」ヒソヒソ
千枝「オトナって大変なんですね。……ありすちゃんのお母さん…どうか負けないで…」ヒソヒソ
ありす「んん? どうかしましたか?」
千枝「――い、いいえ! なんでもありまへん!」ニッコリ
- 16: ◆ohd.LsER4s:2013/09/24(火) 21:32:32.79 ID:PI5WN2tGo
ありす「と、いう訳で! ……私がオトナであるということがお分かり頂けましたか?」
晴「あー、いやまあ百歩譲ってお前が料理できるとしよう。でも料理が出来ないオトナも沢山いるんじゃないか?」
ありす「む、確かにそうかもしれません」
晴「あとお前が言いそうなことを先に言っとくと、学校の成績が良くなかったオトナもいるからな?」
千枝「千枝はお料理じゃなくて、お裁縫が得意ですけど…だからといってオトナな訳ではないですね…」
ありす「それもそうでしょうね。……なるほど、これではいくら自分でオトナであると主張してもキリがなさそうです」
- 17: ◆ohd.LsER4s:2013/09/24(火) 21:33:02.18 ID:PI5WN2tGo
千枝「オトナになるって、どういうことなんでしょうか……やっぱり難しいなぁ…」
晴「うーん、なんだろうな?」
ありす「文句を言わず、与えられた仕事をきちんとこなすこと…じゃないですか?」チラッ
晴「おう、オレに言ってるつもりならそれブーメランだぞ橘。いい加減ありすであることを受け入れろ」
ありす「ぐぬぬ…」
千枝「だ、だからケンカはダメですってば…もぅ…!」
- 18: ◆ohd.LsER4s:2013/09/24(火) 21:34:01.28 ID:PI5WN2tGo
ありす「では、客観的な評価を入れましょう! 誰が一番オトナか、事務所の方に訊いてみるのはどうですか?」
晴「おお、めずらしくまともなこと言うじゃねーか! 良いぜ、少なくともお前には負けねーぞ?」
千枝「あの…、今さらですけど、リーダーが決めるってお話も忘れないでください…」
ありす「それも忘れてはいませんよ、一緒に訊けば良いじゃないですか!」
晴「うっし、決まりだな! 誰が選ばれても文句言うなよ!」
千枝「じゃ、じゃあ最初は…あの人たちに訊いてみましょう…」
- 19: ◆ohd.LsER4s:2013/09/24(火) 21:34:57.02 ID:PI5WN2tGo
【ニュージェネ&トラプリに訊いてみた】
凛「……え、誰がオトナかって?」
卯月「千枝ちゃんたち三人の中で、ですか?」
未央「うーん、……中々難しいね、その質問は」
加蓮「そりゃ…オトナと言ったら千枝ちゃんじゃないの?」
奈緒「……コメント一覧
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- 2013年09月24日 23:53
- 超エキサイティング!!
-
- 2013年09月24日 23:53
- なんてこった、志乃さんがpassion属性だったとは・・・
-
- 2013年09月24日 23:57
- ※1バトルドォーム!
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- 2013年09月24日 23:57
- 美優さんは大人じゃないのか?
-
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