エーリカ「ミーナとトゥルーデがいなーい」ペリーヌ「少佐もです!」
- 2013年09月25日 20:10
- SS、ストライクウィッチーズ
- 11 コメント
- Tweet
- 1:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/09/25(水) 14:22:08.19 ID:HzI5RapC0
欧州 第501統合戦闘航空団基地 食堂
芳佳「バルクホルンさん、今日でしたっけ。クリスさんのお見舞いに行くの」
バルクホルン「あ、ああ。そうだ」
芳佳「折角ですからゆっくりしてきてくださいね」
バルクホルン「そうさせてもらうつもりだ」
ミーナ「ふふっ。宮藤さんのおかげで、トゥルーデも定期的に顔を見に行くようになったのよ? 少し前までは全然行こうとしなかったのに」
芳佳「どうして私のおかげなんですか?」
バルクホルン「こ、こら、ミーナ。余計なことはいうな。それよりも、車を出してくれ」
ミーナ「はいはい。それじゃ、宮藤さん。ごちそうさま」
芳佳「はいっ。気をつけてくださいね」
美緒「――ミーナ、ここにいたのか。たった今、上層部から緊急招集がかかった。すぐに出発する準備をしろ」
ミーナ「え?」
バルクホルン「……」
- 3:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/09/25(水) 14:28:17.91 ID:HzI5RapC0
美緒「どうせ下らないことを聞かされるだけだろうが……って、どうした?」
ミーナ「あ……えーと……」
バルクホルン「行ってきてくれ、ミーナ」
ミーナ「でも、トゥルーデ……」
バルクホルン「気にするな。ハルトマンに運転を頼むことにする」
芳佳「あ、あの。ハルトマンさんは昨日あった夜間戦闘でまだ寝てるんじゃ……」
バルクホルン「叩き起こすから問題はない」
ミーナ「トゥルーデ。流石に可哀相よ」
バルクホルン「だが!!」
美緒「ああ。そうか。見舞いに行く日だったか。すまない、バルクホルン」
バルクホルン「少佐の所為ではない」
芳佳「そうだ。シャーリーさんに頼んでみましょうよ。シャーリーさん、運転上手いんですよね。確か」
バルクホルン「シャ、シャーリーか……うーん……。奴に頼むぐらいなら、ストライカーを使って……」
ミーナ「流石にストライカーユニットの使用は許可できないわよ。素直に頼んでみたら?」
- 5:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/09/25(水) 14:33:38.34 ID:HzI5RapC0
シャーリー「運転?」
バルクホルン「頼めるか?」
シャーリー「まぁ、喜んで。たまにはドライブもいいしね」
バルクホルン「安全運転で頼むぞ」
シャーリー「まっかせろぉ。フルスロットルで行くから、すぐに会えるって」
バルクホルン「事故でも起こして私がクリスに会えなくなったら、一生恨むぞリベリアン!!!」
シャーリー「はいはい」
芳佳「よかったですね、バルクホルンさん」
バルクホルン「道中、不安にたまらないがな」
シャーリー「文句をいうなら、荷台に載せるぞ」
美緒「はっはっはっは。よし。これで憂いはなくなったな」
ミーナ「……美緒。私は少し心配だけど」
美緒「何故だ?」
ミーナ「私と美緒、シャーリーさんとトゥルーデがいなくなるのよ? それって……」
- 10:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/09/25(水) 14:39:48.39 ID:HzI5RapC0
シャーリー「え? 少佐と中佐もでかけるんですか?」
美緒「呼び出されてな」
シャーリー「あぁー。大丈夫か?」
バルクホルン「……やはり、私とシャーリーは残ろう」
芳佳「そんな!! ダメですよ!! あんなに楽しみにしていたじゃないですか」
バルクホルン「だが、大尉以上の士官が不在になるというのは問題だ」
美緒「何も問題はあるまい。まだ中尉が3人もいる」
ミーナ「美緒」
バルクホルン「1人は夜間哨戒明けで眠っているし、もう1人も昼過ぎまでは起きては来ないぞ?」
美緒「最後の1人がきちんと指揮をとってくれるだろう」
ペリーヌ「訓練始めないと……」テテテッ
ペリーヌ「あぁ……メガネ、メガネ……」テテテッ
シャーリー「……いいんですか?」
美緒「ハルトマンが起床してくれば、なんとでもなる。はっはっはっは。仲間を信じろ」
ミーナ「そうね。ネウロイも昨日出現したばかりだし、しばらくは大丈夫よね」
- 13:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/09/25(水) 14:48:35.14 ID:HzI5RapC0
シャーリー「エンジン始動!!」
バルクホルン「静かに運転しろ。全く」
芳佳「気をつけてくださいね」
バルクホルン「宮藤。昼を過ぎてもハルトマンが起きてこないようなら、叩き起こせ。私が許可する」
芳佳「で、できませんよぉ」
バルクホルン「あいつにはそれぐらいしても――」
シャーリー「よっしゃぁ!! いくぞぉ!!!」
バルクホルン「ぉわ!! いきなり飛ばすな!! 速度を落とせ!!! シャーリー!!!」
芳佳「いってらっしゃーい!!」
美緒「宮藤」
芳佳「あ、はい」
美緒「私たちもすぐに出る。ハルトマンとサーニャが起床次第、お前から伝えておいてくれ」
芳佳「わかりました!」
ミーナ「何かあったらすぐに連絡してね?」
芳佳「大丈夫ですよ。なんとかなりますから、きっと」
- 14:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/09/25(水) 14:54:29.50 ID:HzI5RapC0
食堂
芳佳「――というわけです」
リーネ「じゃあ、今日一日は指揮官が不在なの?」
ペリーヌ「そ、そんな……わたくしが訓練をしている最中に……少佐が言ってしまわれたなんて……」
エイラ「てことは、今日は実質休日ダナ」
芳佳「そ、それは違いますよぉ」
エイラ「なんで? うるさい大尉たちや怖い少佐と中佐がいないんだ。羽を伸ばしてもいいじゃないか」
芳佳「で、でも」
ペリーヌ「そうですわよ。エイラさん。決められた訓練、決められた任務はきちんとありますでしょう? そもそもここは前線基地ですのよ?」
エイラ「だから?」
ペリーヌ「だからって……!! わたくしたちは常に戦闘待機中であることをお忘れですか!!」
エイラ「ネウロイは昨日でたばっかりなんだし、大丈夫だろ」
ペリーヌ「そんなことわかりません!! 最近は出現する頻度が高くなっていますでしょう!?」
芳佳「あ、あの、ケンカはしないでください」
リーネ「な、仲良くしましょうよ」
- 16:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/09/25(水) 15:02:33.53 ID:HzI5RapC0
ペリーヌ「いいですか、宮藤さん、リーネさん、エイラさん」
芳佳「は、はい」
ペリーヌ「本日、隊長以下大尉以上の上官が不在です。ということは、中尉であるわたくしが指揮を執る。当然のことですわね」
芳佳「坂本さんもペリーヌさんがいれば大丈夫だろうって言ってました」
ペリーヌ「さ、坂本少佐が……?」
芳佳「はい」
ペリーヌ「ま、まぁ、サーニャさんやハルトマン中尉はまだ起きてらっしゃらないようですから、さ、坂本少佐がわたくしを信頼するのは、至極真っ当なことですわ」
エイラ「はぁ? ただの消去法だろ?」
ペリーヌ「な、なんですってぇ!?」
リーネ「エイラさん!!」
エイラ「ツンツン眼鏡が指揮官はちょっと危険じゃないか? それならサーニャのほうがよっぽど」
ペリーヌ「このぉ……!!」
芳佳「あの、ペリーヌさんもサーニャちゃんも私たち頼りにしてますから」
リーネ「そ、そうですよ。ペリーヌさんがいないと、困ります」
ペリーヌ「ふんっ。とにかく、坂本少佐たちが戻ってくるまでは、わたくしに従ってもらいますから。よろしいですわね」
- 19:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/09/25(水) 15:09:11.86 ID:HzI5RapC0
芳佳「はい。よろしくお願いします」
リーネ「できるだけ迷惑をかけないように頑張ります」
ペリーヌ「よろしい。お二人とも、午後には訓練がありますからね」
芳佳「はい」
ペリーヌ「それでは、後ほど」
エイラ「なんだよー、あれ。調子にのってんなぁ」
芳佳「エイラさん。今日はいいじゃないですか。ペリーヌさんが私たちの中では一番の上官であることは間違いないですし」
リーネ「そうですよ」
エイラ「まぁ、いいけどー。勝手にしてくれ」
芳佳「エイラさん……」
リーネ「だ、大丈夫かな?」
芳佳「ちょっと不安だね」
ルッキーニ「シャーリー!! あれ? ここにもいなーい」
芳佳「あ、ルッキーニちゃん。おはよう。シャーリーさんなら今朝でかけたよ」
ルッキーニ「えぇぇ!? そうなのー!? ならぁ、今日はリーネでいいや!」
- 22:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/09/25(水) 15:14:03.12 ID:HzI5RapC0
リーネ「え? なんの――」
ルッキーニ「うにゃぁー!!!」ギュッ
リーネ「ひゃぁ!! ちょ、ちょっと!! ルッキーニちゃん!?」
ルッキーニ「あたしの1日はぁ、ここから始まるのぉ」モミモミ
リーネ「や、やめてぇー!!」
芳佳「……」
ルッキーニ「シャーリーには劣るけどぉ、リーネでも満足ぅ」スリスリ
リーネ「いやぁー!!」
芳佳「おぉぉ……」
リーネ「よしかちゃーん!! たすけてぇー!!」
芳佳「あ……えっと……」
ルッキーニ「にひひ。芳佳もどう?」
芳佳「え? い、いいの……?」
リーネ「だ、だめぇぇ!!!」
エイラ「……やっぱり、今日の501はダメダナ。ま、私も参加するけど」ワキワキ
- 23:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/09/25(水) 15:19:31.27 ID:HzI5RapC0
外
リーネ「……」
芳佳「あの、ごめんね。リーネちゃん」
リーネ「もう、ひどいよぉ……」
芳佳「ほ、ほら!! 洗濯物干しちゃおう!! ね!?」
リーネ「うん……」
芳佳「あ」
リーネ「どうかしたの?」
芳佳「向こうの空。なんだが、暗くない?」
リーネ「ホント……。雨が降りそう……」
芳佳「洗濯物は室内で干したほうがいいかな?」
リーネ「うーん……そうしよっか?」
芳佳「よし! リーネちゃん、そっち持って」
リーネ「うん!」
芳佳(坂本さんたち、大丈夫かな……?)
- 26:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/09/25(水) 15:24:53.41 ID:HzI5RapC0
正午 食堂
芳佳「はーい。お待たせしましたぁ」
ペリーヌ「いただきます」
エイラ「まぁす」
ルッキーニ「ごっはん! ごっはん!!」
リーネ「……なんだが、寂しいですね。やっぱり」
ペリーヌ「そうですか? ルッキーニさんがいるだけで随分と賑やかですけど」
ルッキーニ「えへへー。ありがとう、ペリーヌっ」
ペリーヌ「褒めてません」
エイラ「……サーニャはまだ起きてこないしなぁ。水も喉に通らない」モグモグ
リーネ「そういえば、ハルトマン中尉もまだだね」
芳佳「あ、いけない。バルクホルンさんに起こすようにって言われたんだ。ちょっと行って来るね」
リーネ「私もいくよ」
芳佳「大丈夫。リーネちゃんはごはん食べてて」
リーネ「う、うん」
- 27:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/09/25(水) 15:30:38.46 ID:HzI5RapC0
ハルトマンの部屋
芳佳「ハルトマンさーん!! 起きてますかー!!」コンコン
『あと、95ふーん』
芳佳「開けますよー?」ガチャ
芳佳「失礼しまーす……」
エーリカ「すぅ……すぅ……」
芳佳「ハルトマンさーん。お昼ですよ」
エーリカ「あと……180分……」
芳佳「あの、ハルトマンさん。もうおきてください。私たち、ハルトマンさんがいないと困るんです」
エーリカ「うぅん……ペリーヌがいるじゃぁん……」
芳佳「ペリーヌさんだけじゃ大変なんですってばぁ」
エーリカ「……だいじょうコメント一覧
-
- 2013年09月25日 20:33
- いちげと
-
- 2013年09月25日 21:16
- 本編のようだった
-
- 2013年09月25日 21:17
- ぺリ犬さんかわええ
-
- 2013年09月25日 21:22
- いいねえ
-
- 2013年09月25日 21:27
- 下っ端エイラちゃんペロペロぉ!
-
- 2013年09月25日 21:55
- オチも良かった
-
- 2013年09月25日 22:01
- ※5
エイラ“さん”だろデコ助野郎ぉ!
-
- 2013年09月25日 22:38
- ペリーヌかわいい
-
- 2013年09月25日 22:39
- お姉ちゃん車運転できないんだったな
宮藤は中々のドライビングテクニック習得してるから
妹の運転する車でドライブを楽しむお姉ちゃんがいつか見れるんだな
-
- 2013年09月25日 22:50
- これはペリーヌさんが輝いてるいいSS
-
- 2013年09月25日 22:55
- ストパン愛の感じられるssだった
特にエーリカが良かった
-
スポンサードリンク
ウイークリーランキング
最新記事
アンテナサイト
新着コメント
苗木「泣いたらなんとかなった」 (以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします)
遊星「新型エンジンが完成しない……」 (以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします)
遊星「新型エンジンが完成しない……」 (以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします)
智子「私がアイドル…?」輝子「フヒヒ…」 (以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします)
遊星「新型エンジンが完成しない……」 (以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします)
苗木「泣いたらなんとかなった」 (以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします)
十神「おい、苗木!女風呂を覗くぞ!」 苗木「合点!」 (以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします)
苗木「泣いたらなんとかなった」 (以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします)
遊星「新型エンジンが完成しない……」 (以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします)
遊星「新型エンジンが完成しない……」 (以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします)
QRコード
スポンサードリンク