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クマについての興味深い10の話 : カラパイア

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 海外サイトに、クマについての面白知識がまとめられていた。32000年前、フランスのショーヴェ洞窟で初めてその姿を描かれて以来、クマは人間を魅了してきた。現代でも、医師たちはクマの冬眠サイクルに注目して、精神的トラウマを負った患者の治療に役立てようとしている。クマはこの地球上でとても魅力的な生き物のひとつなのだ。
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10.アメリカのクロクマは黒とは限らない

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 アメリカのクロクマは黒とは限らない。ブラウン、黄褐色、ブロンドとその色は多岐に渡っている。西海岸、特にカリフォルニアのヨセミテ国立公園では、黒い毛のクマはむしろ少数派だ。カナダのブリティシュコロンビア州だけには、ほとんど白に近いクロクマ、シロアメリカクマがいる。

 インディアンのツィムシアン族は、このクマを神聖なものとして考え、狩をしたり、毛皮目当ての密猟者にクマの居場所をおしえたりすることは決してしなかった。しかし、現在では数が減り、1000頭もいない。捕まったのはたったの一匹だけで、クローバーと名づけられたこのクマは現在、ブリティッシュコロンビア野生生物公園で見られるという。



9.10万ドル(1千万円)のクマ肉

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 クマの肉を常食する文化はほとんどないが、2010年、アゼルバイジャンで奇怪な事件が起こった。有力な役人の息子であるアナー・ママドフが友人たちとあるレストランを訪れ、酔った勢いで、店が飼っていたクマを殺して料理するよう注文した。レストラン側はクマを手放したくなかったので、100万ドルという法外な金額をふっかけて諦めさせようとしたが、金持ちの家の出であるママドフは驚きもしなかった。翌朝、ママドフはひどい二日酔いで目覚め、クマ肉に大枚を払いヘリコプターを要請して家に帰ったという。味の方はいかがなものだったのか?



8.人間とレスリングの撮影中、野生の本能が芽生えたクマ

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 数年前までは、カーニバルやスポーツイベントなどで人間とクマがレスリングする余興は珍しいものではなかった。たいていクマは口輪をかけられ、ツメは取ってあった。クマに組み伏せられずに一定時間持ちこたえた者には、賞が与えられることもあったという。

 俳優のウィル・フェレルが出演したスポーツコメディ『セミプロ』の中でも、クマとのレスリングシーンがある。ここではロッキーという5歳のクマが使われたが、パフォーマーとして訓練されていた名優クマだったのに、なぜか慣れていたはずの調教師のステファン・ミラーの喉を引き裂いてしまった。他の調教師たちが慌てて取り押さえたが、ミラーはその場で絶命した。フェレルのスタントとしてクマとのレスリングシーンを演じていた矢先だった。



7.アフリカにクマはいない

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 クマは世界中に生息しているが、野生動物の宝庫であるアフリカにだけはいない。一時、ヒグマの亜種であるアトラスヒグマというクマが、アフリカ大陸北部アトラス山脈付近に生息していたことある。現在でも時々、目撃証言があるが、アトラスヒグマは1870年代に絶滅したと信じられている。

 ローマ時代にも、アトラスヒグマの数はかなり減少したらしい。というのもコロセウムでかなりの数の動物たちが見世物の格闘に使われたからだ。ケニアでは、謎めいたナンディ・ベアというクマがいると言われているが、アメリカのサスカッチやヒマラヤのイエティのような大型の未確認動物である。



6.クマと信頼関係を結ぶのは難しい

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 映画の中に出てくるクマは、多くがダグ・スースが訓練したクマたちだ。スースは680キロも体重があるバートというアラスカヒグマを飼っていた。彼は死ぬまでに『レジェンド・オブ・フォール』など11本の映画に出演した名優クマだ。現在でも、スースのグリズリーたちは、テレビドラマ『CSI』や『ゲーム・オブ・スローンズ』などに出演している。

 スースはこのような大型の野生動物とうまくやってきたが、そうでない人もいる。やはり動物トレイナーだったジェームズ・“グリズリー”・アダムズは、クマに襲われた傷がもとで死んだし、アラスカのカトマイ国立公園でグリズリーと一緒に夏を13回過ごしたと言われているティモシー・トレッドウェルも結局クマに殺された。


5.インドのクマは獰猛

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 おそらくトラと隣あわせで生活しなくてはならないせいだろう。インドのナマケグマやツキノワグマはかなり獰猛なことで知られている。ナマケグマは食中性で、その長いカーブしたツメでシロアリをすくって食べると思われてきたが、同じそのツメで人間の喉もかき切る。

1957年、インド南部のマイソールで、ナマケグマが暴れまわり、少なくとも12人が死亡、それ以上の人数が怪我をした。2009年、隣国のパキスタンと争いの絶えない北部のカシミールで、逃げてきた4人のイスラム分離主義者たちが、洞窟の中でツキノワグマに遭遇した。AK47を持っていたにもかかわらず、ふたりが殺され、三人目は負傷した。2013年5月には、インド東部のオリッサで数頭のクマが村を襲い、8人を殺した。



4.ホッキョクグマはクマの中では弱い方

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 地球温暖化のせいで、世界中の氷が溶け、住処を追われたホッキョクグマが南のいとこたちとはちあわせする可能性が出てきたという話もある。アラスカヒグマとホッキョクグマは、現存する最大級の種としてライバル同士で、ホッキョクグマのほうが体は大きいが、獰猛さではアラスカヒグマに負ける。

 グリズリー(ハイイログマ)はホッキョクグマに比べて巨大なツメをもっていて、筋骨逞しい隆起した上半身にはものすごい力がみなぎっている。グリズリーが一撃でバイソンの頭蓋骨を割った目撃例もあるという。もし、ホッキョクグマとグリズリーが出会ったら、ホッキョクグマは戦わずして降伏するだろう。



3.アラスカにあるクマの楽園

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 アラスカの南東にあるアドミラルティー島には、4100キロ以上の野生の王国が広がっている。息をのむほどの自然の美しさだけでなく、ここは北米のアメリカクロクマが密集する巨大生息地でもある。ハイキングに行きたいなら、経験豊富なガイドを一緒に行くのが賢明だろう。



2.ウクライナで行われていたクマにウォッカを飲ませるという遊び

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 2012年、ウクライナはUEFAユーロサッカー選手権のホスト国のひとつとなった。外国人の流入などに先立って、エコロジー担当の大臣は深刻な問題に直面していることに気がついた。

 ウクライナではレストランやバー、ホテルなどで、ウォッカベアと呼ばれる余興がひそかに人気だったのだ。これは客を楽しませるために、クマをアルコール攻めにするという、残酷な仕打ちなのだが、これまで一般にはあまり知られず目立たないように行われていた。政府は、グリーンピースやPETAといった動物保護団体からのプレッシャーもあって、選手権が始まる前にすべてのウォッカベアを自然に帰すという命令を下した。



1.ルーズベルト大統領のクマ狩りの真実

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 テディベアの逸話は、アメリカの子供たちなら誰でも知っている。セオドア・ルーズベルト大統領がある日、クマ狩りに行ったが、一頭も仕留めることができなかった。お付の者が小グマを捕まえてきたが、ルーズベルトは撃たなかったという。ここから大統領の慈悲深くスポーツマン精神にのっとった心がけという評判が定着した。大統領とクマのマンガが描かれ、おもちゃメーカーがクマのぬいぐるみを製作した。これがアメリカのテディベアの始まりだ。

 しかし、この話は実際は心温まる逸話とはかなりかけ離れていたという。この1902年のルーズベルトのクマ狩りは、政治家や軍の上層部、ジャーナリストたちが随行した世間の注目を浴びたイベントだった。ルーズベルトは、アメリカ史上、最年少の大統領であるだけでなく、大統領の座が転がり込んできたのは、選挙ではなく、前任者のウィリアム・マッキンリーが暗殺された結果だったため、彼が大統領としてふさわしいかどうか、疑問の声もかなりあった。

 このときのガイドは、アフリカ系アメリカ人のホルト・コリアーで、たくさんのクマを仕留めた経験があった。コリアーは大きなツキノワグマを追い詰め、大統領にとどめの一発を撃たせるために、残忍に打ち据えた。ルーズベルトが現場に到着したとき、すでにクマは半死半生の状態だった。ルーズベルトの狩りの記録には、情けをかけたというような記録はこれっぽっちもないが、その点彼は抜け目がなかった。その場にマスコミも大挙してかけつけていたため、アメリカ国民に自分を印象づけるまたとないチャンスと考えたのだ。

 そこでクマにとどめをさすのを頑なに拒んだという有名なエピソードにつながっていくわけだ。ルーズベルトは背中を向けたとたん、クマを安楽死させるよう命令した。他の者がナイフでついにとどめをさしたのだ。

via:listverse・原文翻訳:konohazuku

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