『月刊ビッグガンガン』新連載、「シノハユ　the dawn of age」の第1話　慕(しの)
「咲－Saki－」シリーズ新連載は「咲－Saki－」の冠が取れて「シノハユ」とシンプルに。これというのも「咲-Saki-」シリーズに登場するプロ雀士たちの若き姿を描くからで、宮永咲は全く登場しませんから。

風景からして場所は横浜。時代を計算すると…18年ほど前でしょうかね。

この時 小学4年生の白築慕(しらつき しの)が主人公。麻雀が大好きな、活発な女の子のようです。特に月1回ある家族麻雀の日を楽しみにしている様子。ここまで得られる情報は
・父親はいない(たぶん離婚)
・母親はヤンママ(っぽい)。名前はナナと言うらしい。もしくは「ナナコ」とか。
・叔父のリチャードソンこーすけを慕っている
・慕は家計のやりくりをして料理が得意なスーパー小学生

母親と こーすけと卓を囲む三人麻雀が大好きなことがこの絵からわかります。いつまでもこんな時間が続けばいいと思ってた。いつまでもこんな機会があるだろうと思ってた。けれどそれは翌日に崩れ去る──
　その翌日　母は行方不明になった──
エエエエェェェェ(´Д`)ェェェェエエエエ　なにこの急転直下な展開は！　ふざけんなよ母親！　それじゃ育児放棄じゃねーか。39ページ、母親の顔が二度描かれていることから機会を伺ってる、というか少なくとも事件に巻き込まれた類じゃないことは確実。弟が上京している間に失踪した計画的犯行でしょう。

翌年春、慕はこーすけの住んでいる島根で一緒に暮らしてました。その瞳は輝きを失ってることが痛々しい。麻雀牌を取り出しては母親を想い出して泣いてる日々が続いてるみたいです。
新しい学校で麻雀やってる子に声を掛けたらなんか嫌なヤツ。名前は石飛閑無(いしとび かんな)だそうだ。

麻雀は好きじゃないけど勝つためにやってる。それは去年 私を倒した瑞原はやりを倒すため！
はやりん ｷﾀ━━━(ﾟ∀ﾟ)━━━ !!　後年プロになるだけあって、さすがに小学生の頃から強かったんですね。石飛閑無は はやりんに敵意をむき出してるけど一番上の画像のように、やがて同じ高校に通うことになります。慕の成長もさることながら、この二人の関係も今後の楽しみとなりました。

麻雀牌を売った(預けた)こーすけは酷いな。本人としては母親のことを思い出すから辛いだろうとの考えでも、慕にとっては母との絆でもあるのだから絶対に手放すべきでないでしょうよ。

麻雀大会で優勝すれば母親が見つけてくれるかもしれない、帰ってきてくれるかもしれないと思い会場目指して走る慕。咲は姉と会いたいために麻雀部に入りました(その割には臆して会いたくない心境だったりします)。和(のどか)は咲と離れたくないために優勝を狙ってます。そして慕は行方不明の母と逢いたいがため。他の誰よりも動機が重いことから応援しないわけにはいきませんね。　つづく