ロン「ハリー、肉体強化魔法ばっかり覚えてどうするのさ」
- 1:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/09/28(土) 12:40:43.86 ID:3PGoe8Vm0
ハリー「どう、と言われても……」
ロン「入学当初は天才だって持て囃されてたけど、」
ロン「いざフタを開ければ、基本のキ、物を浮かせる魔法もうまくいってないじゃないか」
ハリー「……」
ロン「炎を出す魔法も、占いも、魔法薬学も、全部ビリッケツじゃないか」
ハリー「……」
ロン「正直、ボクやネビルよりおちこぼれな人間がいるなんて思わなかったよ……」
ハリー「……」
ロン「唯一熱心に練習してるのは、肉体強化と、魔法に対する防御呪文だけ」
ハリー「……」
ロン「何でそんなに偏ってるのさ」
ハリー「うーん……何となく、としか……」
ロン「何となく?」
ハリー「相性っていうのかなぁ……なんか、そういうのしかやる気がしないんだ」
ロン「あっきれた!」
- 19:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/09/28(土) 12:45:37.74 ID:3PGoe8Vm0
ロン「おかげで先生たちに怒られっぱなしじゃないか グリフィンドールの皆で庇うの大変なんだからね!」
ハリー「……ほんとゴメン……」
ロン「うん、まあハリーがイイ奴だから、ボクも皆も率先して庇ってるんだけどね」
ロン「でも、杖まで捨てちゃうのはどうかと思うよ」
ハリー「……」
ロン「杖を使うのがイヤだからって、呪文だけで魔法が使えるように練習までして」
ハリー「……」
ロン「おかげですっごく簡単な魔法だって、使えるようになるまで人の何倍も努力が必要じゃないか」
ロン「まったく理解に苦しむよ!」
ハリー「……なんか、杖って性に合わなくって……」
ロン「しかも、今はその呪文すらイヤがってるんだって?」
ハリー「……」
ロン「あのねぇ、杖もなく、呪文もなく、心で念じただけで魔法が発動できるようになるなんて……」
ロン「すっごく大変なことなんだよ?」
ハリー「うん……」
- 31:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/09/28(土) 12:50:27.92 ID:3PGoe8Vm0
ロン「で、どうなの? 最近は寝る間も惜しんで練習してるみたいだけど」
ハリー「うん……とりあえず、これだけ」
ハリー「ふッ!!」
ググ…
ロン「……で、どうなったの……」
ハリー「右腕の筋力が倍に……」
ロン「えぇ!? それだけ!?」
ハリー「……これでも苦労したんだけどな」
ロン「あのねぇ、杖を使って浮遊呪文を使えば、もっと簡単に大きな力を出せるんだよ?」
ロン「そっちの方がよっぽど効率的じゃないか!」
ハリー「うーん……でも、なんか違うんだよなぁ……」
ロン「はあ……まったく強情なんだから」
ハリー「うん……」
ロン「ん、ちょっと待って その手の甲の傷は何?」
- 51:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/09/28(土) 12:57:00.46 ID:3PGoe8Vm0
ハリー「ああ……拳立てだよ」
ロン「ケンタテって何? マグルの世界で自傷行為がブームだって聞いたことはあるけど」
ハリー「それは手首だよ…… これはトレーニングの痕さ」
ロン「トレーニング? 魔法の練習で傷をつくるなんて聞いたことないど」
ハリー「ああ、魔法の練習じゃないんだ」
ハリー「魔法で肉体強化したときに……実際に筋力とか体力とかが無いと、強化した体をうまく操作できないんだ」
ハリー「それに、魔法を使ったあとの筋肉痛やケガも防げるしね」
ロン「え? じゃあ何かい? 君は魔法の練習だけでなく、筋トレもしてるのかい? 徹夜で?」
ハリー「うん……あ、ランニングも」
ロン「あっきれた! それで翌日の授業では居眠りしてるんだから! まったくもう!」
ハリー「……ごめん」
ロン「まあ、ハリーらしいっちゃハリーらしいや」
ロン「ボクもハリーのそういうとこ好きだしね まあいいや そろそろ夕食だし行こうよ」
ハリー「うん」
ロン「今日の献立は何だろうね」
- 66:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/09/28(土) 13:06:17.67 ID:3PGoe8Vm0
───
ロン「ワオ、このビーフステューは最高だね」
ハリー「……」ムシャムシャ
ロン「ハリー、相変わらず野菜も肉もバランスよく、って感じだね 長生きするよ」
ハリー「ホグワーツの食事はほんとに美味しいよ ダーズリー家は脂っこいものばっかりで……」
ロン「ああ、脂っこいのは僕も嫌いじゃないけど、あんまり続くと苦痛だねぇ」
クラッブ「肉!肉!」 ムシャムシャ
ゴイル「ケーキ!ケーキ!」 ガツガツ
ロン「……うん、ボクも野菜を取ろっかな」 モグ…
クラッブ「! おい、あいつ、今俺らを見てなかったか?」
ロン「……」 ビク
ゴイル「ん? ムシャムシャガツガツ そんなことよりもっと食おうぜ」
クラッブ「だな」 ムシャムシャ モグモグ
ロン「ホッ」
- 76:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/09/28(土) 13:15:36.97 ID:3PGoe8Vm0
ハリー「ロン、気を付けなきゃ 揉め事はイヤだよ」
ロン「ごめんごめん」 ムシャムシャ
ハーマイオニー「肉ばかりを摂取すると怒りっぽくなる、という研究結果があるわ」
ロン「おや? ハーマイオニーじゃないか。」
ハーマイオニー「だから貴方も、そのビーフシチューに残してるニンジンもきちんと食べることね」
ロン「……」
ハリー(ハーマイオニーか……あんまり話したことないなぁ)
ハリー(確か学年一の才女だとか……)
ロン「しかし珍しいね、ハーマイオニーから話しかけてくるなんて」
ハーマイオニー「たまたま席が空いていなかっただけよ」
ハーマイオニー「でなきゃ貴方たちみたいなオチコボレの近くになんて座らないわ」
ロン「チェッ 相変わらずひどいや ハリー、ボクたちは大器晩成型なんだよ、なぁ?」
ハリー「うーん、実際オチコボレだから言い返せないなぁ」
ロン「まったく君って奴は…… あ、ニンジンいらない?」
ハーマイオニー「ふん」
- 80:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/09/28(土) 13:18:17.04 ID:vs4xW2vf0
でも死の魔法使われたら即死ですやん
- 87:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/09/28(土) 13:21:00.25 ID:3/WoXf2K0
>>80
当たらなければどうということはない
- 93:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/09/28(土) 13:24:48.64 ID:3PGoe8Vm0
ハーマイオニー「ハリー・ポッター」
ハリー「へ?」
ハーマイオニー「お噂はかねがね。 私が積み重ねたグリフィンドールの点数を切り崩すのがお好きなようね」
ハリー「……いやぁ……あはは……」
ハーマイオニー「他のお仲間たちはアナタのことをマスコットのように好いているようだけど……」
ハーマイオニー「私から言わせればオチコボレは寮のお荷物よ 私がマクゴナガル先生なら、素行不良で退学処分だわ」
ハリー「……」
ロン「おいおい、ボクはともかく、ハリーは決してお荷物なんかじゃないぜ」
ロン「ハリーは、まだ僕たち1年生が習ってない肉体強化魔法まで、本で独学して練習してるんだ」
ロン「魔法使いとしちゃ立派なもんだとボクは思うね」
ハーマイオニー「あら、その立派な魔法使いさんは、空中浮遊の授業のときに羽根を爆発させたのよね?」
ハリー(……恥ずかしい……)
ハーマイオニー「ま、これ以上私が積み上げてきた実績と信頼と量の点数を」
ハーマイオニー「貶めないでね?」
ハリー「……はい」
- 94:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/09/28(土) 13:25:51.58 ID:cSgxD6tl0
1年生だったのか
- 102:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/09/28(土) 13:30:12.93 ID:3PGoe8Vm0
ロン「おいおい、素直に謝っちゃってどうすんのさ」
ハリー「え?」
ロン「そこはもっと言い返さなきゃ 『うるさいこのクシャクシャブロンド!』とかさ、どう?」
ハリー「いや……でも実際、ハーマイオニーみたいな優秀な人たちの足を引っ張ってるのは事実だしさ……」
ハーマイオニー「フン、当然」
ハリー「それに、クシャクシャブロンドはひどいよ とっても綺麗な髪じゃないか 可愛くて、似合ってるしね」
ハリー「まあ、これからは授業中居眠りしないように気を付け……」
バン!
タッタッタッタッ
ロン「おい、ハーマイオニーの奴行っちゃったぞ」
ハリー「えっ……」
ロン「もう、何か怒らせちゃったんじゃないの?」
ハリー「え……そんなこと言ったかな……」
ロン「後で謝っといた方がいいんじゃない?」
ハリー「うん……」
- 125:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/09/28(土) 13:37:06.27 ID:3PGoe8Vm0
───
ロン「いやー、食べた食べた」
ハリー「食べすぎだよ、ロン」
ロン「料理がおいしすぎるのが悪いんだ。 ……でも、クラッブとゴイルみたいに太っちゃったらまずいな」
ロン「ふふ、僕もちょっとランニングに付き合おうかな」
ハリー「! 本当かい! 良かった! 最近一人だとちょっと寂しいし関節技の練習も……」
ロン「もちロン冗談さ!! ボクはこう、頭を使う方が得意だからね。 体を鍛えるのは君に任せるよ」
ハリー「そっか……」
ロン「安心しなよ 夢の中で声援送るから」
ハリー「うん……?」
クラッブ「おい、そのケーキ寄越せよ」
ゴイル「やーだよ、お前も持って来れば良かったのに」
クラッブ「持ってきたけどもう食っちまったんだよ」
ロン「うわ……」
ゴイル「ん?」 チラ
- 131:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/09/28(土) 13:41:50.73 ID:3PGoe8Vm0
ロン「あ、あわわ……」 サッ
ハリー「おいおい、僕に隠れても……」
クラッブ「……オイ お 前 ェ 」 ゴゴゴゴ…
ロン「は、はいぃ!」
クラッブ「ケーキ、持ってねぇか」
ロン「……へ?」
クラッブ「 ケ ー キ 」 ズイ
ロン「も、も、持ってません」
クラッブ「……チッ 行け」
ロン「は、はい! ハリー、行こう!」
ハリー「うん……」
クラッブ「……あん? おい、待て」
ロン「!!」 ビクゥ!
クラッブ「お前……さっき俺たちにガン付けた奴だよなぁ?」
ロン「ッ!!?」 ビクッ
- 140:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/09/28(土) 13:48:16.97 ID:3PGoe8Vm0
ゴイル「……あ゙? あぁ、思い出したぁ……」 ズイ
クラッブ「……」 ズイ
ロン「あ、ひ、……」 ガクガク
クラッブ「ちょうど腹減ってむしゃくしゃしてたし……」
ガシッ
ロン「ひ、ぐっ!? ゲホッ!?」 ジタバタ
クラッブ「一発……」 グ…
クラッブ「殴らせろォ!」 ブンッ!
ロン(もうダメだぁ──!!) ギュッ
ロン「…………」
ロン「……………」
ロン「……?」 パチ
クラッブ「……!?」 ググ…
ガシ…ッ…
ハリー「やめなよ」
- 142:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/09/28(土) 13:48:53.12 ID:rRXqOyRwi
ハリー△
- 159:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/09/28(土) 13:56:06.14 ID:3PGoe8Vm0
クコメント一覧
-
- 2013年09月28日 20:55
- よかった
-
- 2013年09月28日 20:56
- ビーフステューで吹いた
-
- 2013年09月28日 21:08
- インパービアスは盾呪文やなくて防水や
ってツッこもうとしたらルーモスがレーザーになってたからどうでもよくなった
鏡合わせが卑怯すぎて5分ほど笑いっぱなしだったwwww
-
- 2013年09月28日 21:09
- クッソwww
画像のせいでなんにも覚えてねぇ
-
- 2013年09月28日 21:34
- ポッタブぎwww
-
- 2013年09月28日 21:38
- 鏡合わせ反則だろクソがwwwww
-
- 2013年09月28日 21:43
- スレタイで大理石のやつ思い出した
-
- 2013年09月28日 21:46
- なんだこれwww最後の画像で内容ふっとびwww
-
- 2013年09月28日 22:28
- サブミッションこそ王者の魔法よ!
-
- 2013年09月28日 22:47
- 最後に全部持ってかれた
-
- 2013年09月28日 23:04
- >>マルフォイ「ふふっ……そんなつもりは毛頭ありません……」
これは卑怯
-
- 2013年09月28日 23:09
- このハリーさん怖すぎィ!!!
-
- 2013年09月28日 23:33
- ハリーの彼女はジニーだろwww
-
- 2013年09月28日 23:39
- 話よりインパクトのある画像を載せるスレがあるか‼
-
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