暗い

270 ::2007/07/16(月) 05:02:50 ID:F+lWdNCY0
落書き
今から15年くらい前、俺が小学生だったときの話。


俺の住んでた町は広いけど、その分人の密度が少ない過疎った街だった。
で、小学校が町の中心にあって、学校が少ないから、
あっちこっちの地区から子供が通ってた。


まだ変質者がどうの、防犯ベルがどうの、って頃じゃなかったから、
みんな友達2、3人で下校してた。

遠い子で1時間かけて徒歩で通ってたかな。
冬とか暮れるのが早いから、遠い子は部とかにも入らず一気に帰った。

山道だったり、普通の舗装された道路でも、街頭なんか無いからね。
集落の明かりを目指して、2、3人で帰ってたわけ。今は通学班とか組んでるのかな。



271 ::2007/07/16(月) 05:03:25 ID:F+lWdNCY0
でも、中にはそういう友達がいない子がいるわけね。
俺の同じクラスにもそういう子がいた。仮にKと呼ぶ。

その子はちょっと知恵が遅れてる子だったけど、養護学級とか出なくて普通学級に通ってた。

でも、やっぱり地区の遊びグループには入れなかったのね。
で、帰りはいつも徒歩30分の道を一人。

田舎だし、子供が知的障害だからって、親が車で迎えにいったりとかはしなかった。
東門から出る俺は、西門にむかうKをときどき見かけたけど、たいてい1人だったなあ。



272 ::2007/07/16(月) 05:04:32 ID:F+lWdNCY0
ある日の道徳の時間、先生が言ったんだ。
「最近、寄り道をしている子がいるらしいですね」って。

みんなドキっとした。そりゃみんなちょっとは、
ゲーム機が豊富な家でちょっと桃鉄やるとか・・・してた。


でも、いつもはそんな事黙認してくれてる。
先生は続けた。
「別に、暗くならないうちは友達の家によってもいい。
でも、危ないところに遊びにいく子がいる。それはやめなさい」
危ないところ?その話の真意を知ったのは、友達の噂話からだったんだ。



273 ::2007/07/16(月) 05:05:35 ID:F+lWdNCY0
「あのさ、Kだよ。あいつ帰り道、橋の下で遊んでんだ」
確かにKの家の方角には、ちょっと大きな川が流れていて、最近出来た新しい橋と、となりに古い橋が架かっている。
新しい方は街頭があるけど、古い方にはそんなものはない。石造りの古い橋だ。
橋のしたには河川敷が広がっていて、一応階段があって、そこにいけるようになっている。

河川敷は子供の身長くらいの草が茂ってるが、
橋の真下は光があたらないのか、ちょっとした空間が出来ている。

昼にはちょっとした秘密の遊び場みたいな感じで、
マルイのエアガン持って水面を撃ちにいったりしてた。

Kはそんな遊びに来た事は無かったが。



274 ::2007/07/16(月) 05:06:22 ID:F+lWdNCY0
それは新しい方の橋の話で、Kは古い方の橋の下にいたそうだ。
聞けば同じ地区のやつらは、帰りに新しい方の橋から、
Kっぽいやつが、いつも古い橋の下にいるのを見ていたそうだ。

子供は馬鹿だなーとか思って放っておいてたんだけど、
親にその話をしたらえらく気にして、学校に通報したんだそうな。
Kは昼に職員室によばれていった。
でも、Kはその寄り道をやめようとしない。



275 ::2007/07/16(月) 05:06:56 ID:F+lWdNCY0
Kが帰ろうとしたとき、先生が話しかけたのを聞いた。
「友達と遊ぶのは大事だけど、危険なところで遊ぶのはもうだめだからね」
釘をさされてる。俺はちょっと笑ってしまった。
だけど、なんか違和感があった。
あいつはいつも一人でいるんだ。それに、橋の下にいたのもKひとりって聞いたのに。
もちろん、いくら注意されようとも、それからKが寄り道をやめることは無かったんだ。



276 ::2007/07/16(月) 05:07:33 ID:F+lWdNCY0
祭りの夜。俺は友達と友達の家にいた。
祭り囃子が聞こえる薄暮の中、みんなで花火とかして、普段出来ない夜遊びを楽しんでた。

花火が終わり、俺たちはその家に一晩とまる事になった。
「俺、Kの友達、みたんだ」
一人が唐突に話し始めた。見てはいけないものをみた。そんな言い方だった。
おそらく、あまりの気味悪さにずっと胸にしまっていたのだろう。
「あいつ、橋の落書きにむかって、楽しそうに話してた。いつも」
みんな一瞬しんとなった。
夕暮れ時、カナカナ蝉がなくころ、Kはいつも『友達』といたのか。



277 :ラスト:2007/07/16(月) 05:10:19 ID:F+lWdNCY0
ある冬の日、ついに最悪の事が起こった。
街の防災無線が子供の行方を捜している。Kがいなくなったんだ。

あまりに遅いので親が学校に連絡したところ、『とうに帰った』といわれたのだ。
折からの強い雨。公務員の俺の親父にはリンリン電話が舞い込み、
コートを着て長靴を履いて出て行った。

「顔を知ってるか」ときかれて、俺は親父の車に乗せられた。行く先は当然川だ。

既に先生や近くの同級生、警察・・・台風みたいに人が集まってた。
でも、結局Kは見つからなかった。河川敷にも何も無い。
ただ、橋桁には赤いペンキでマルが描かれ、
その中には人の顔のような落書きがあったのを覚えている。


『行方不明』の貼紙も色あせた頃。
その落書きも消されたのか、もうあとかたも無かった。

それだけの話だ。
友達。ひょっとしてKは今、その友達と一緒にいるのだろうか。



410 :1/4:2007/07/05(木) 03:47:37 ID:ZLRMTVul0
怪人二十面相
俺の爺さんは十年ぐらい前に、痴呆症(今で言う認知症)ってヤツになったんだが、

最初は物忘れ程度だったものの、そのうち明らかに言動がおかしくなってきた。
で、時々“自分は別の人間だと思い込んでしまう”症状が出始めた。
その“別の人間”ってのが、なんとあの江戸川乱歩の『怪人二十面相』だった。

爺さんは昔どっかの劇団に入ってて、二十面相の役を演じた事があったらしいが、
医者が言うには、どうもその頃のイメージが強く出てしまった結果という話だった。
しかも爺さんは、親父=明智小五郎、俺=小林少年だと完全に思い込んで、
何かにつけ俺と親父を相手に、困ったイタズラを仕掛けるようになってしまった。

初めの頃は、俺を便所に閉じ込めて「ははは、どうだね小林君」とか言ってみたり、
親父の腕時計をコッソリくすねて、冷凍庫の中に隠しておいたり程度の話だったんで、
まぁ困るっちゃ困るけど、俺も親父も爺さんを責めたりしないで適当にあしらってた。
いつも二十面相状態ってわけでもなかったし、また始まった~みたいな感じで。
でも、そうやって調子に乗らせてたのが、今思えば良くなかったのかもしれない。

しばらくして、事件が起きた。



411 :2/4:2007/07/05(木) 03:48:43 ID:ZLRMTVul0
その頃はもう、朝のウンコ中に便所に閉じ込められる事は日常茶飯事だったから、
いつものように「参った二十面相!」って呼びかければ、開けてくれるはずだった。
しかし、その日は何度呼びかけても反応がなかった。
通常、ドアを爺さんが押さえて閉じ込められてたんで、思いっきり蹴る事もできず、
俺はただ大声で「参った!もう降参だよ!」と叫び続けるだけだった。

すると外からゴソゴソと音がして、やっとドアが開いたと思ったら親父だった。
ドアの前に脚立が突っ張り棒みたいに仕掛けてあったそうだ。
親父は「その日着て行くスーツが見当たらなくなった」と、方々探し回っていた。
そこへ突然、お袋の悲鳴が。
「キャー!泥棒ー!」

急いで台所へ駆け付けてみると、窓に男の足がぶら下がって見えたと言う。
どうやら、屋根の上に誰かが登って行った途中を目撃したようだった。
俺と親父はその瞬間ピンと来た。
「まさか、爺ちゃんじゃねーか?」

慌てて裏口へ出てみると、案の定それは屋根に登ろうとしている爺さんだった。
なぜか親父のスーツを着ている。おそらく親父に変装しているつもりなのだろう。
何か風呂敷包みを小脇に抱 684:本当にあった怖い名無し:2013/07/19(金) 20:49:12.05 ID:LKvu+4Ia0
家族旅行
子供の頃、家族旅行に行った事があってその最終日の夜、

泊まってたホテルで寝てる時に、誰かに「おいでおいで」と手招きされる夢を見た、
で、夢の中の俺はその誰かの居る方へと歩いていったんだが、
あと少しという所で、グイッと誰かに後ろから引っ張られる感じがして、そこで目覚めた。

目が覚めたら、ホテルの窓から飛び降りようとしてる俺の身体を
後ろから羽交い絞めにして必死で止めようとしてる親父が居た。



713:本当にあった怖い名無し:2013/07/24(水) 22:41:10.44 ID:6ObGnlR+0
真っ赤な顔の天狗
親戚の叔母さんからよく聞いた話


今は70過ぎた叔母さんが10代の頃 仲のいい職場の友達とバス旅行に行く予定だったそうです。
ところが出発の前の晩、真っ赤な顔の天狗さんが山の上で仁王立ちになってる夢を見たそうです。
そして、いざ出発の日 どういうわけか前日に用意した荷物がなくなり
どんなに探しても出てこなかったらしいです。


友達が誘いに来ましたが、事情を話しキャンセルしまた今度と見送ったんだそうです。
それから数時間後、友達の親が血相をかえて家に来ました。
バスが崖から転落したと駐在から連絡があったんだそうです。
友達の一人は亡くなったらしいです。




171 :本当にあった怖い名無し:2007/05/25(金) 10:57:27 ID:vXN3Fb5U0
呪いの連鎖
ここの住人に聞きたい。呪いって信じる?
俺は心霊現象とかの類は、まったく気にとめる人間じゃない。
だから、呪いなんか端から信じていない。
呪いが存在するなら、俺自身この世にはもう居ないはずだから。

自分自身で書くのも嫌になるが、今までもの凄い数の人たちを傷つけてきた。
さすがに人を殺すような事はしてこなかったが、何人もの女の人生を台無しにしてきた。
ヘルス嬢になった奴。ソープ嬢になった奴。そしてAV嬢。

こんな俺だから、もし呪いが存在するなら、俺は生きていないはず。
そんなくだらない俺にでも、心から信頼出来る友達がいた。
今から書く話はそいつの話。本当に長くなるから、うざかったらアボンしてくれ。



172 :本当にあった怖い名無し:2007/05/25(金) 10:58:55 ID:vXN3Fb5U0
今から1年半程まえに、俺は友達に呼び出された。
その時はお互い仕事が忙しく、会うのは約3ヶ月ぶり位だったと思う。
呼び出された場所に向かうと、俺よりも早く友達のAがいた。
「おー早いじゃん」
俺はそう言ってAに話しかけた。
笑いながらAは、「たまには早くくるさ」
そう言い終わると、Aの顔から笑みが消えていった。
 
いつもなら飲みに行って話をするのだが、何となくその日はそんな雰囲気ではなかった。
笑みが消えた後のAの顔が、それを物語っていた。
「どうしても聞いて欲しいことがあるから、家に来てくれないか」
Aの顔に全く余裕が感じられない・・・。
「何かあったのか?」
俺の問いにAは、「家で話すわ」
そう言い終わると、足早にその場を離れた。

Aの自宅に着き、Aは話し始めた。
「兄貴が仕事中に死んだ」
そう聞いた俺は、「えっ兄貴は2年前に死んだんじゃなかったの?」。思わず聞き返した。
「2年前に死んだのは長男。今回死んだのは次男なんだ」
思わず言葉が出てこなかった。

仕事中の事故死らしい。Aの次男が勤めていたのは、ある大手タイヤ工場だった。
その工場で、主に工作機械のメンテナンスをする仕事をしていたそうだ。
作業後のメンテナンスのために整備していた所、大型の工作機械が突然作動し、
その機械に頭部を挟まれAの次男は亡くなった。即死だったそうだ。
それを聞かされて俺は、Aに対して余計に何も言えなくなった。



173 :本当にあった怖い名無し:2007/05/25(金) 11:00:32 ID:vXN3Fb5U0
「2年前に、上の兄貴が事故で死んだときもおかしかったんだ」
長男の事故の話だった。
Aの長男は家族3人で、移動中に大型トラックに正面衝突を起こしていたのだ。
「あの時も即死だった。3人ともな」
Aの顔は、何かに怒っているように見えた。

その事故は、片側2車線の道路で起こった。
現場検証では、Aの兄が反対車線に入り走行した事が原因とされていた。
トラックの運転手の話では、よける間も無いくらいの出来事だったらしい。
Aの言う妙な事とは、突然車線を変えたのもそうだし、
ブレーキペダルとフロアの間に、猫が入り込んでいた事だそうだ。

当然その猫も生きてはいなかった。
「ぶつかる寸前にブレーキをかけたんだろうけど、間に猫がいて効きが悪かったのかもしれない。
効いてても回避する事は出来なかったんだろうけどさ」
「猫なんか飼ってなかったのに」
それを聞いて俺は、「途中で拾ったのかもしれない」
そうAに言うと、「それは絶対にない。猫嫌いだもん」

しばらくAは黙っていた。
俺は少しで気をまぎらわしてやろうと思い、買い物に行きビールなどを調達してきた。
買い物から戻りAにビールを渡し、話の続きを聞いた。

「俺これで天涯孤独になっちゃった」
Aはそう呟いた。
Aの母親は幼稚園の頃に亡くなり、父親は4年前に亡くなっていた。
もう家族で残されたのはA一人だった。
Aの表情はとても寂しげに映った。
その表情が突然変わり、Aは俺に聞いてきた。

「なー呪いって信じる?」
思わず呆気にとられてしまった。
「たまにテレビでやってる、木とかにこんこん釘打ったりするやつ?」
俺はあり得ないという表情で答えてやった。
俺のそんな答えに動ずることなくAは喋り始めた。
「兄貴2人。そして父親も、呪いで死んだのかもしれない」
そこからその話は始まった。



175 :本当にあった怖い名無し:2007/05/25(金) 11:01:51 ID:vXN3Fb5U0
Aは幼少の頃の話を聞かせてくれた。
そこは普通の田舎町で、これから話す、
不可思議な事件が起こりそうな場所では無かったらしい。

Aの実家の近くには、子供心に相手にしたくない家があったそうだ。
ただ単純に、その家のおばさんの見てくれがもの凄く怖かった、というのが理由だそうだ。
野球をしているときに、たまたまボールがその家の庭先に入ってしまい、
しかたなく挨拶をしてボールを取ろうとしたときに、
そのおばさんに鎌を持って怒鳴られたそうだ。
そんなこともあり、その家は子供にとっては恐怖の対象でしかなかった。

小学2年の頃、夜中に我慢が出来なくなりトイレに起きた時の話では、
ザク、ザクと物音が聞こえてきて、トイレの小さな窓から覗くと、
そこには鎌を庭にある大きな木に向かって、何度も突き立てるおばさんの姿があった。
とにかく、その光景があまりにも怖すぎて、その晩は寝ることも出来なかったらしい。
翌日、学校に向かう途中で恐る恐るその木を確認すると、
確かに無数の傷と大きな釘が1本刺さっていたそうだ。

子供の頃は、ただ単純に怖かっただけなんだけど、
今思えばあのおばさんには同情するところはかなりある。
その家の主人はもの凄い酒乱で、毎晩のように飲んでは暴れていた。
あの当時は精神的にかなり参っていたんだろう。
Aはそう言いながら話を続けた。

それから数ヶ月が過ぎ、最初の事件が起こった。
下校途中にAと3人の子供達が、あの家の大きな木の下に、人が倒れているのを発見した。
4人で最初は寝てるのかとも思ったらしい。
それでも気になって、他の子が親を呼んで確認させたところ、すぐに救急車が呼ばれた。
倒れていたのは、その家の主人だったそうだ。
すでに息はなく、死因は心臓発作との事だった。
近所の人の知らせで、農作業に出かけていたおばさんも呼び出され、すぐに病院に向かっていった。



176 :本当にあった怖い名無し:2007/05/25(金) 11:03:20 ID:vXN3Fb5U0
子供だったAは震えていたそうだ。
死体を見た恐怖と、あの晩のおばさんの奇妙な行動が重なって、余計に怖かったらしい。
それから、おばさんは人が変わったように明るくなっていた。前とは比べられない程に。
でも、おばさんの笑顔は長くは続かなかった。

その家には2人の息子がいたが、2人ともその家にはいなかった。
次男は人柄もよく真面目で、結婚をして家を構えていたのだが、
長男は父親に似て酒乱がたたり、定職にもつけなかった。
父親が死に、母親の面倒を見るという名目で、長男は家に戻ってきた。
おばさんにとっては、今まで以上に辛い日々になっていったのだそうだ。
昼間から酒を飲んでは母親に暴力を振るい、近所から何度注意されても直る事は無かった。
母親に対する暴力に、次男も何度も抗議に来ていたようだ。

数日が過ぎた晩、Aは家族で食事をしていた。
すると玄関を激しく叩き、父親を呼ぶ声がする。声の主は、隣に住むお姉さんだった。
「向こうの木の下に人が倒れている」
そう言ってお姉さんが震えていた。
すぐに父親が確認に向かった。
そして確認して戻ると救急車を呼び、子供達に一歩も家を出るなと言い残して、また出ていった。

しばらくして救急車がきて、騒ぎは大きくなり始めた。
窓越しに確認すると、今度はパトカーまで来ていたそうだ。
その騒ぎは一晩中続いた。

翌日の朝、殺人事件が起こったことを知った。
殺されたのは、あの家の長男だった。鍬で頭部をめった打ちにしての殺害だった。
めった打ちにした場所は家の裏だったらしいが、
最後の力を振り絞って、人の目に触れるあの大きな木の下までたどり着いて、そこで息絶えたらしい。
家にいたおばさんが自分がやったと証言したため、おばさんは警察に連れて行かれたが、
翌日の昼間に次男が出頭してきて、おばさんは家に帰された。
地元の新聞では大きく報道されたそうだ。



177 :本当にあった怖い名無し:2007/05/25(金) 11:04:49 ID:vXN3Fb5U0
次男の判決はさほど重くはならなかった。
動機が母親を助けるためだったのと、周りの証言や、
もしかしたら嘆願書も出ててたかもしれないらしく、
刑は思いのほか軽くすんだそうだ。

次男の刑が確定したその日、おばさんは家の木で首を吊って自殺した。
Aは学校にいたため、事件が起こったことは、家に帰るまで知らなかったらしい。

その家では、2年ほどの間に3人も人が死んでしまった。
あの事件が起こった後は、その家には誰もいないはずなのに、
それ以来その家の前を通るのを止めて、大回りして家に帰るのを選んだそうだ。
自宅の玄関からも見える家なのに。

事件から5年くらいが過ぎた頃、あの家の次男は刑期を終えて戻ってきた。
近所の家を謝罪してまわり、礼を言いながらまわっていた。
Aの家にも訪ねきた。父親が対応して、「苦しかったね。これから頑張るんだよ」。そう声をかけていた。

元からの次男の性格を知る近所の人達は優しかった。
次男も一生懸命に働き、以前の暮らしを取り戻そうとしていた。
次男の妻も真面目で、主人が逮捕された後も別れることなく、
帰って来る日を待ちながら家を守り続けていた。

2年後、そんな2人に子供が出来た。
近所の人たちはみんな喜んでいた。生まれてくるまでは。
産まれてきたのは男の子だった。でもその子は心臓に障害を持っていた。
それから次男は、その子の手術のために、今まで以上に働いた。子供を助けるために。
それでも間に合わなかった。
男の子は生後半年で、この世を去ってしまった。

それから2ヶ月後、奥さんは焼身自殺をしてしまった。
後を追うように、次男はあの木で首吊り自殺をした。
近所中に重い空気が流れて、やがてよくない噂が流れ始めた。



178 :本当にあった怖い名無し:2007/05/25(金) 11:06:09 ID:vXN3Fb5U0
あの木があると、これからも良くないことが起こるのではないか。
木を切り倒したほうがいいのでは。
みんなが口々に、木のせいにし始めていた。
それでも、誰も木を切ろうとはしなかった。

しばらくして、自殺したおばさんの遠縁にあたるという男2人がやってきて、
「自分たちがこの木を処分します」と言ってきてくれた。
念のためにと2人はお払いをしてもらい、それからチェーンソーを使ってあっさりと切り倒してくれた。
かなり大きな木だったこともあり、倒した後に細かくするのに時間がかかってしまい、
根の部分は後日にするということだった。
それから数日が経っても、根が掘り返されることは無かった。

木を切り倒した人の一人は、酒に酔い3メートル程の側溝に頭から落ちてしまい、脳挫傷で死亡。
もう一人は、噂では農作業中にトラクターが横転し、下敷きになり死亡したと聞いシャワーの個室はカーテンで仕切られ、地面との隙間は15㎝くらい

その隙間から足が見えた。「終了の時刻となりましたので」と言いつつも異変を感じた
カーテンは薄手でシルエットが解るのに、体の影がない
足が見えてるだけで、よく見ると異様に青白い足

混乱していると真後ろから
「苦しい」
と言われ振り返ると誰もいない。シャワーを向き直ったら足も消えていた

なんだ?と思いながらシャワー室から出ると
「○○~(男性の名前)、おーい」
と俺の足の下としか思えない所から声がした。全力で逃げた

俺の頭の中では、以前、心筋梗塞で溺れてしまった
親子連れのお父さんの事しか考えられなくなっていた



443:本当にあった怖い名無し:2013/09/16(月) 00:07:14.89 ID:xHbrAmmM0
心霊ロケ
(1/2)


霊能者を連れ、某廃墟ホテルへと行き、その様子をカメラに収めるという番組があった。
そのホテルでは昔火災が発生し、多くの人が亡くなった場所でもあり、女性の霊を見た、
叫び声が聞こえるなど、そういった噂が絶えないまさにいわくつきの場所でもあったようだ。

ホテルに入ると中はかなり物が散乱しており、かつてここがホテルとして通常に営業していたとは
思えないほどその光景はひどいものであった。
そこから2F、3Fへと上がって行くと、ふいに霊能者が人が叫ぶような声が聞こえると言い出した。
早速カメラを再生してみると、確かにうめき声?のようなものがかすかに聞こえる。
この声がどうも隣の部屋から聞こえるというので部屋に入ってみる。

部屋の光景は他と同様、散らかっており、かつての面影はない。
ふと目を向けると大きな窓がついており、カメラマンが下から見下ろすと
ちょうど見下ろした位置に大きなプールがあった。
とりあえずホテル内は一通り回ったので、最後にプールへと寄ってからロケを終りにしようと
いう事で、全員プールへと向かうことにした



444:本当にあった怖い名無し:2013/09/16(月) 00:21:17.85 ID:xHbrAmmM0
心霊ロケ(2/2)

プールへと着いたスタッフは、霊能者に何か感じるかと聞いてみた。
すると指をスッと向け、あそこの部屋から物凄い形相をした男がこちらを見下ろしているという。
その霊能者が指を差した方向を見ると、
先ほどうめき声が聞こえるというので覗いてみた部屋である。

「もうこれ以上は無理です。これ以上ここへはいたくない。早く帰りましょう」と怯えた表情の霊能者が言うので、
スタッフも了承し、ロケバスへと引き返すことにした。

ホテルを後にし、車中にて霊能者が恐ろしい話をする。
「私は最初、あの男の霊は我々を見て睨んでいると思った。
でも違うんです。そんなことじゃない。もっと恐ろしいことです。

ホテルの火災は放火によるものです。部屋が燃え、男が逃げられない状況であると知っている中、犯人は男の目の前で息子を惨殺し、
男に見える位置に死体を置いたんです。あのプールへと・・・
男が我々に見せたあの表情は死への絶望とどうすることも出来ない無念によるものです。男は死んだ後も、永遠にその場面を繰り返し
繰り返し見ているんです・・・。」

・・・・犯人はいまだ逮捕されていない



454:本当にあった怖い名無し:2013/09/16(月) 10:25:43.03 ID:3GU7MK1p0
ジンクス
漫画やアニメを実写化すると、不吉なことが起こるというジンクスがある。

「デビルマンの呪い」 出演者、スタッフの事故、監督の急死
「デスノートの呪い」 原作者の逮捕、撮影監督の急死等
「宇宙戦艦ヤマトの呪い」プロデューサー・西崎義展氏が船から転落し死亡した。
「クレヨンしんちゃん』を原作にした『BALLAD 名もなき恋のうた』の呪い」原作者の臼井義人氏が謎の死を遂げている
【噂話】テレビ界のジンクス・法則・都市伝説
http://blog.livedoor.jp/nwknews/archives/4184876.html



477:本当にあった怖い名無し:2013/09/17(火) 12:59:28.72 ID:VCdRSvWp0
>>454
デビルマンの映画が恐ろしいのは、邦画史上最低と言われ、今もネタになる程のヒドイ出来映えだ。



609:本当にあった怖い名無し:2013/09/23(月) 03:33:02.66 ID:4ccit6h+0
手が遅いのと文才がないので、ちょっとずつ書いててくじけそうになってきました
途中までだけど、一度投下します
みなさんの反応見て、続きを書くか検討します・・・すみません

中学の自習時間に先生がしてくれた実体験談?です。
先生から聞いただけの話だけど、臨場感を出すため語り手を先生(俺)として書きました



610:本当にあった怖い名無し:2013/09/23(月) 03:36:32.44 ID:4ccit6h+0
自殺の夢
十年くらい前、俺がまだ大学生だった時の話。

同じサークルでよくつるんでた友達が二人いた。名前はKとH。
俺とHは学生寮に住んでいて、Kだけが安アパートで独り暮らしだった。
どいつも親は別に金持ちじゃないから、仕送りも衣食住でかつかつ程度だったし
大学は最後の自由時間って感じで、講義もそこそこにバイトしては遊ぶ毎日だったよ。

彼女もいない野郎三人。
つるんでゲーセンやカラオケ行ったり、独り暮らしのKの家で夜通しゲームしたり、
今思えば、受験戦争から解放されて精神年齢が逆戻りしたようなアホな大学生活だった。

そんなある日、いつものように三人で馬鹿話してると
Kが「最近おもしろい夢を見る」と言い出した。
連続する夢、夢の続きをまた夢で見るのだと言う。
それも毎晩見るのではなく、数日あいてまた同じような夢を見るらしい。
俺とHがどんな夢かたずねると、Kは「自転車に乗っている夢」と答えた。
自転車に乗って走ってる夢で、夢の中のKは「どこか」に行かないといけないと思っていて
その「どこか」を探しているらしい。

ストーリー性のある夢かと思ってたから、正直つまらねー話だと思ったよ。
それのどこがおもしろいのか、たずねたら
Kは「ペダルを踏む感覚や景色がすごいリアルで、夢と思えない夢だ」と興奮していた。



611:本当にあった怖い名無し:2013/09/23(月) 03:42:34.75 ID:4ccit6h+0
それからなんとなく、Kに会ったら夢の話を聞くのが俺とHの日課になった。
どっちか片方が聞いたらもう片方にも伝える。それでKに会ったらもう一度直接聞いたりして、
なんだかんだでKの夢の内容は、三人で共有する形になっていた。
「昨夜は残念ながら見なかったな」とか
「昨夜は海辺を走った」とか「薄暗くて山道みたいだった」とか
Kの夢に共通してるのは、それがK本人の行動として描かれることと、必ず自転車に乗っていることだった。

俺たちはおもしろがって、Kの夢をあれこれ診断しようとしたりした。
占いや精神分析とかを本で調べてみたり、Kの過去や思い出を聞いてみたり。
夢が現実にある場所かもしれないとKに心当たりがないか尋ねてみたが、
景色を「リアルだ」と思うのはあくまで夢の中のKであって、
目覚めた時に夢の景色をリアルに記憶しているわけじゃない、ということだった。
「実体験のような夢」を見てるだけで、目が覚めれば「夢は所詮夢」ってことらしい。



612:本当にあった怖い名無し:2013/09/23(月) 03:44:06.53 ID:4ccit6h+0
Kの夢に異変が起きたのは、Kから夢の話を聞くようになって一ヶ月近く経ってからだった。
奴はその頃、街中を走る夢を何度か見ていて、最初に聞いた時はその延長だと思ったよ。

K「昨夜は線路の横を走った」
H「昨夜も?」
K「そう、昨夜も。二夜連続!」
俺「すげえ!連夜は初めてだな」

Kは二晩続けて「線路の横を走る」夢を見ていた。
街中を横断する線路で、上下二本の線路の両側は細い道路を挟んで住宅地になっているらしい。
その線路横の細い道路を自転車で走る夢だった。
二晩の夢の線路は続いていて、Kは線路伝いに「どこか」へ向かっている途中だと言う。
その時のKは「ようやく目的地が見えてきた気がする」と、現実の話でもないのにやけに張り切っていた。

それから一週間くらい、俺は課題だバイトだと忙しくてKともHとも話す機会がなかった。

大学で久しぶりにHに会ったら、Kの様子がおかしいと言う。
講義を欠席してサークルにも来なくなり、電話で遊びに誘っても生返事。
新しい夢について尋ねても「うーん、まぁそれなりに」としか言わなかったらしい。

後で考えると本当に直感だったんだが、俺はHからKのことを聞いたその時、ものすごく嫌な予感がした。



617:本当にあった怖い名無し:2013/09/23(月) 05:56:40.31 ID:4ccit6h+0
「とにかくKに会おう」ということになり、電話して居場所を尋ねたら友達の家にいると言う。
外出したくないと言うKを説得して、Kの居場所から一番近かったファミレスに呼び出した。
俺とHは先にそこへ行ってKが来るのを待ってたんだけど、店に入ってきた奴を見て
俺は自分の直感が正しかったことがわかった。

Kは異様なくらいやつれていた。
目の下にすごい隈を作って痩せて、ろくに寝ても食べてもいないようだった。

俺とHはしぶるKを一生懸命説得して、この一週間に何があったのか話すようにうながした。
Kは前置きに「お前らに話をすると本当になりそうで怖い」と何度も繰り返しながら、
ぽつぽつと話した。それはやっぱり、例の夢の話だった。

Kが二晩続けて線路横を走る夢を見た後のこと。
二日間は夢を見なかったらしい。
ところが次の日から、夢は毎晩やってきてKの睡眠を脅かした。

 その日。自転車で線路横を走る。前方には踏み切りが見えてくる。

 次の日。踏み切り前で電車が通り過ぎるのを待っている。自転車にまたがって、一番前で。

 次の日。自転車で踏み切りを渡る。何度も何度も繰り返し渡る。

 次の日。どこかの路地で自転車を降りて、踏み切りへ歩いていく。

 次の日。踏み切りを歩いて渡る途中、線路の真ん中で立ち止まる。

 次の日。線路の上を歩いている。踏み切りを後にして。線路をまっすぐ。



618:本当にあった怖い名無し:2013/09/23(月) 05:59:46.98 ID:4ccit6h+0
夢が進むにつれて、Kにはこの夢が何を意味するのかわかったのだろう。
夢のことを知る俺とHには相談できなかったと語った。口に出せば、正夢になりそうだったから。
Kは眠るのが怖くなった。場所を変えれば夢を見ないかもしれない。アパートを出て友達の家に転がり込んだ。
しかし、夢は毎日容赦なくやってきた。ほんのちょっとのうたた寝の隙にも。
昼夜問わず一日一回必ず。正確にリアルに・・・

「俺は自殺の夢を見ている!」

Kは真っ青になって震えていた。
「この後は何を見せられるんだ?最後まで見たら俺はどうなるんだ?」
もちろん俺とHには、返事のしようがなかった。
Kによると、夢の中のKは「明確な意志を持って」そこへ向かっているのだと言う。
現実のKに自殺願望はないのだが、夢の中のKの自我は淡々と目的を果たそうとしているのだと。
俺とHはとにかく、半狂乱のKを必死でなだめた。
「現実でお前はちゃんと生きていて、自殺なんか絶対にしない。俺たちが絶対にさせないから!」

その日の夜、Kは友達の家を出て、俺たちと一緒にアパートのKの部屋へ戻った。
当面は、俺とHでできる限りKから目を離さないことにしたからだ。
俺はその日、バイトが夜のシフトでどうしても代わりが見つからず、仕方なくKをHに任せて出かけた。

HはKのアパートで、Kを見張りながら一晩すごすことになった。
二人には何かあったらすぐ連絡するよう念押ししていた。
バイト終わっても終電過ぎてKのアパートには戻れず、特に連絡もなかったから俺は寮で寝ることにした。

翌朝7時頃。Hから電話があった時、俺は疲れてすっかり熟睡していた。
Hは「Kは無事だけど、大変なことになった。とにかく早く来てくれ!」と言う。
電話で事情を聞こうとしたが、Kをなだめるのに手こずっているようだった。
Kの声もしていたが、何を言っているのかよく聞き取れなかった。
俺は急いでKのアパートへ向かった。



623:本当にあった怖い名無し:2013/09/23(月) 09:45:18.11 ID:4ccit6h+0
Kは多少落ち着いたのか、泣き腫らした目でぐったり座り込んでいた。
しゃべる元気もないようで、俺はほとんどの説明をHから聞くことになった。
Kは明け方に、またあの夢を見てしまったらしい。

 夢の中で。Kの目には、一面の、青い空が広がっていた。
 線路の上に、仰向けに、寝転がって。
 体の下に、近付いて来る、振動を聞きながら。


俺たちは全員、もう時間がないとわかった。
次の夢を見てしまったら、何か恐ろしいことが起きると思った。
Kは今確かに生きているが、これは明らかにおかしい。正夢じゃなくても、この夢は絶対に異常だ。

それで、Kをどこかの神社で御祓いしてもらおうとか、精神科で深層心理調べるとか、
催眠術?みたいなのでKの知らない記憶が見えないかとか、いろいろ話したけど
俺もHもKもそういうのに詳しくなかったし、詳しい知り合いもいなかったから
とりあえず自分たちで原因を探ることにした。
まだ朝で、そういう頼れるかもしれない場所がどこも開いてなかったのと、
俺たち自身が焦っていて、とにかく何かして動いてないと不安だった。

今度は俺が憔悴したKを見ることにして、昨夜寝ずの番をしたHは調査に出ることになった。
眠りたくないKは俺と一緒に、Kの部屋やアパート周辺を調べる。
HはKの生活圏周辺の、線路への飛び込み自殺者情報を調べる。
当時はネット普及前で、調べると言っても駅周辺で聞き込みするか、図書館で新聞あさるしかない。
警察にこんなオカルトめいた話して、何か情報が得られるとも思えなかった。
そもそも「いつ?どこで?死んだ奴?がKに悪夢を見せているのか?」当てのない話だしな。

でも事件が解明したのは、結果的には新聞を調べたHと警察のおかげ?みたいな感じになった。



624:本当にあった怖い名無し:2013/09/23(月) 09:47:57.71 ID:4ccit6h+0
俺とKはアパート周辺をうろうろ歩き回っていた。
Kの住むアパートは、駅や線路からは離れた場所にあった。
古い安アパートで外観も中もオンボロだったけど、
二年住んでるKは霊障なんて聞いたことがなかった。


Kの部屋は一階で、裏の駐輪場に自転車を置いていた。自転車にも特に変わった所はなかった。
俺の役割は調査よりKの監視だった。フラフラするKを支えて、眠らせないよう歩かせる。
とりとめないことを延々と話しかけ、返事をうながし、Kの意識が夢に沈まないように注意した。

9時に図書館へ飛び込んだHは、新聞で直近の人身事故情報を探した。
Hから連絡があったのは昼頃。最近二ヶ月の事故情報は、死亡・重傷あわせて5件。
路線名や地名や地図を確認しながら、Kの記憶に残るものがないか調べた。

1件にKが反応した。二週間前に隣県で起きた死亡事故。女性の飛び込み自殺だった。
その日、Kは自転車で隣県へサイクリングに行ったと言うんだ。
見るようになった夢に触発されて、急に自転車で遠出したくなったらしい。
隣県に着いて駅前に自転車を停めて、そのまま歩いて街の散策と食事に出かけた。
事故はその間に起きていたのだが、数時間後に戻って自転車で帰ったKは気付かなかった。

事故を見たのはKではなく、Kの自転車だったんだ。
俺とKは図書館から戻ったHと合流して、もう一度Kの自転車を丹念に調べた。
そうしたら、サドルの真下に黒っぽい物がへばりついていた。
俺たちはすぐに最寄の警察に行って、
その日Kの自転車が事故現場の近くにあったこと、遺体の一部が付着しているかもしれないことを話した。
一応、簡単にだけど、妙な夢の話もした。信憑性が増すのか減るのか、判断迷ったけど一応ね。

もちろんその日のうちに警察から連絡なんか来なかったが、その晩からKの夢はピタリと止んだ。
俺とHはその夜もKの部屋にいて、怯えるKをなだめつつ、結局朝には全員つぶれてた。
目が覚めて、Kは夢を見なかったことを泣いて喜んだ。

数日後、警察から連絡あった。
Kの自転車に付いていたのは、被害者の目玉だったんだ・・・



625:本当にあった怖い名無し:2013/09/23(月) 09:54:14.35 ID:4ccit6h+0
・・・以上です。
本当の話かは知りません。先生の体験談ってことなので。

ただ、女性の事故死とKの夢の始まりが同時じゃないので、女性の自殺願望が
生霊?みたいな感じでKに夢を見せたのか、不思議だと先生は言ってました。



703:本当にあった怖い名無し:2013/09/25(水) 01:58:41.24 ID:ZqzvgZqv0
ネガティブ思考
あまり怖くないかもしれないのですが、
自分が今日の昼間にゾッとした体験?を厄落としを兼ねて書き込ませていただきます。


うちは零細自営なのですが、9月に入ってから売り上げが低調な日々が続いていました。
子供をプールに送った帰り、立ち寄った公園のトイレがどうにも魅惑的に見えてしまい、
つまり、とても吊り易そうなトイレだ、と。
それから毎日死ぬことしか考えられなくなり、このままの売り上げが続いたら、自分が死んで保険金で精算しよう、と。

そうすれば子供にも楽をさせてやれるし、家も守れるし、いいことずくめじゃないのか?と。
むしろこの状況で死なない方がどうかしているし、親として子供を守るには先ず吊って、その保険金を残すことが人の道じゃなかろうか、とか。
そんなことばかり考えていました。

今日のこと、そこのトイレの前を通ったら、救急車と消防車が来ていて、
先を越されたような気持ちで野次馬をしていると、女子トイレで中年女性が吊っていました。

最初は、こんなことをされたら自分がここを使えなくなってしまう!というような、
負けたような奇妙な悔しさすらありました。

ところが、野次馬の中のオバさん方が仰るには、8月の上旬と下旬に次いで3人目だと。
ここのトイレどうなってるの!と、騒ぐ声を聞いて、一気に憑き物が落ちました。
帰りの道中、死ななくてもいい理由が沢山みつかって、本当にどうかしていたのだと思いました。

自殺の名所とか、引き込まれるとか、あまり信じていなかったのですが、
本当にそういうことはあるし、そういう場所はあるものだと今では信じられます。
それから、あんなにおかしな病んだポジティブシンキングで自殺を実行してしまったら、
魂というものがあるならば、絶対に成仏はできないだろうとも思いました。
 

自殺を考えるとどんどん明るく楽しくなってきて、
それ以外の方法が無くなってしまっていたので・・・。

金銭的にきついことは変わりませんが、自殺は選択肢から外して頑張ります。



786:本当にあった怖い名無し:2013/09/27(金) 06:10:59.25 ID:npUPDq9j0
UFO
15年くらい前の話です。

ちなみに女です。
夜出発で友達と海への旅行を控え、シャワーを浴びて髪をドライヤーで乾かしていました。
そこはお風呂場の前室で、ちょっとした小窓があります。
暑いので窓を空けて何気なく窓の外の隣の家の屋根を見ると、その向こうの方に何か光る物が見えます。

なんだろう。
髪を乾かす手を止めてじーっと見てみると遠くの方に強く光る小さな物体がありました。
あっ、UFOだ。
あまりに突然の出来事に怖さなどよりもワクワク感が強く、
こちらが見つかったら嫌なので電気を消してまたドライヤーをかけながら見ていました。


髪を乾かし終わってもまだゆらゆら動いているので、旅行の話題にもなると思い写真に撮って見ようと簡易ポラロイドカメラのチェキ(当時はそれしかカメラを持ってなかった)を部屋に取りに。
戻ってもまだフワフワと動く物体。
チェキを構えてシャッターを切るとストロボがピカッ。
あっ光っちゃったと思った直後、その光る物体がどんどん大きくなる。

あきらかに物体が大きくなって来たので見つかったのかもしれないと思い、
恐怖でそっと窓を締めてまだ起きている居間の家族のもとへ。

今の出来事を母や姉に話し、カメラの写真を見せると、流石に何も写ってなくて信じてもらえない。
旅行の為、友達の迎えも来るのであまりゆっくりも出来ず、
居間で化粧などしながらUFOの事もあまり気にならなくなり雑談。

その後は何事もなく友達と海へ出発しました。



787:本当にあった怖い名無し:2013/09/27(金) 06:12:22.19 ID:npUPDq9j0
そして一泊の旅行も終わり(実質0拍です)家に帰ると何か問題があった風。
何かあったの?と母に聞くと昨夜姉の部屋に不審者が入ってイタズラされたって大事件。
警察も来て姉も聴取されて大変だったみたいです。
当の姉からは何故か私がめちゃめちゃ怒られて、どうしたの?と話を聞くと。
 

要約。
昨夜寝静まってから急に金縛りみたいになり、気付いたら部屋に誰か人がいる。それも何人か。
起きたくても体は動かなくてその人達に体を触られまくったり何かされてる。
それも1時間くらい長い時間に感じたらしい。
姉の体には無数のあざ。
体が動けるようになった時には誰も部屋にいなかったけれど、
怖くなって母に話しあざもあるので警察へ連絡。

家は鍵がかかっており、押し入られた形跡もなく、
思い当たるのは妹が昨夜見たUFOのことくらい。


それで私に怒ってた。
実際に警察も来たので15年くらい前の神戸市内の警察の方なら知っているかもしれません。
もし私が旅行へ行かなければ私がそうなっていたかもしれないし、
姉には申し訳ない気持ちでいっぱいでした。

これには後日談もありますが、それはあまり怖くはないので省略します。
長い文章お付き合いありがとうございました。



798:本当にあった怖い名無し:2013/09/27(金) 13:40:22.16 ID:6NDb/CEg0
査定
つい昨日の出来事なんだけど聞いてくれ


先日父が亡くなって家を一軒相続したんだが、立地は悪くないものの大分ガタが来てるし、
無駄に広すぎるんで、妻と相談した結果売り払うことにしたんだ。
幸い、遺品の整理をしてる最中にも、
度々不動産屋の広告やら名刺が入ってたんで、そこに電話し、

結局4社で委託、及び買取の査定をして貰う事になった。

で、そのうちの3社目。結構今風の感じの、垢抜けた30代前半位の青年が査定にやって来た。
ハキハキと喋るし、感じも悪くない。しかも査定額が、前2社に比べると、1千万近く高い。
俺も妻もほぼここに決めかけてて、その旨を告げると、
各室内の写真を撮らせて欲しいと言ってきたんで、

快諾し、俺が付き添って改めて各部屋を案内して廻った。



799:本当にあった怖い名無し:2013/09/27(金) 13:41:39.40 ID:6NDb/CEg0
で、仏間の隣にある8畳程の小部屋の扉を開け、
中に青年を入れた瞬間、扉に手を掛けたままの状態で突然の金縛り。

金縛り自体は何度も経験があったんだが、こんなに唐突に、
しかも立ったまんまっていうのは初めてだったんで、

一瞬何か重篤な病気でも出たんじゃ無いかと思ってパニクってると、すぐ耳元で女の声がした。

くぐもった感じで、大きさの割に凄く聞き取り辛いんだが、
「苦しい」とか何とか言ってる様に聞こえる。

どうやら眼球だけはかろうじで動かせそうだったんだが、
声のする方を見たらヤヴァいと判断し、視線を逸らして室内を見ると、

こっちに背を向け、何やらメモに描き込んでいる青年の背中に、
茶色っぽいソバージュの髪と、妙にゴテゴテした感じの黒っぽい服を着た女が張付いていた…




800:本当にあった怖い名無し:2013/09/27(金) 13:43:53.78 ID:6NDb/CEg0
それだけでも十分怖かったんだが、その女は異様に首が長く(40cm位はあった)、
背中を向けてるのに顔だけはこっちを向いてて、

目玉がカメレオンみたいにギョロギョロと忙しなく動き回ってた。
あまりに現実感が無くて、怖いというより呆然とそいつを見てたんだが、
青年がこっちを向いた瞬間に見えなくなって、ほぼ同時に金縛りも解けた。


当然査定どころではなく、「少し体調が優れないので」と苦しい言い訳をしてお引き取り願った。
その後、思うところがあって、その青年の務めている会社の事を調べてみると、出るわ出るわ悪評だらけ。当然今朝一で、丁寧に断りの電話を入れた。

青年がこっちを振り向いた瞬間、はっきりと「苦しめ」って声が聞こえたんだ。
多分あの青年、もしくは会社ぐるみで色々やらかしてたんだと思う。

そう思いつつも、結局今の今まで一睡も出来なかったんで、これ投下したら眠剤飲んで寝る。



転載元:http://toro.2ch.net/test/read.cgi/occult/1376273448/
http://hobby9.2ch.net/test/read.cgi/occult/1181521657/
http://hobby9.2ch.net/test/read.cgi/occult/1185186584/
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http://blog.livedoor.jp/nwknews/archives/4111308.html
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