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久「誰もいない部室で……」


阿笠「できたぞ新一、ワシらの赤ちゃんじゃ」
夜空「な、なぜ私の股間から男性器が・・・・・・」
平塚「……や、やっはろー!」ガラガラ  八幡「!?!?」ビクッ





1:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/08/06(火) 20:56:57.19 ID:MK6L5miA0




<清澄高校 麻雀部部室>



ガチャ



久「あれ?私が一番乗り?」



久(おかしいわね……いつもはこの時間なら誰かしらいるものだけど……)



久「あ!」



久(忘れてた!今日は部活が休みだったわ!)



久「あちゃー……うっかりしてたわね。私も歳かしら?なんて…」



シーーーーーン...



久「…………誰も……いない、か」



久(なんか新鮮……1年生の頃を思い出すわ)



久(こんな風に……ホワイトボードに担任の似顔絵描いて、その横にふきだしで……)キュキュ..



『おならぷっぷー』



久(変な事書いたりしたっけ……ふふ、懐かしい)








2:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/08/06(火) 20:59:23.54 ID:MK6L5miA0




久「あ、そうそう。このペンを置く溝を使って、2本のペンを思いっきり……」



久「えい!」シューーー..ガコ!



久(こんな風に滑らして遊んだわね。赤と青、どっちが勝つか、って)クスス



久「あー……ほんっと懐かしいなー♪たまには1人もいいわねー!」



久「あとどんな事したかなー?あ、そうだ!テンションが高い日はソファーに頭突きもしたっけ……えい!」ボスッ!



久「っ……いったーい……昔よりなまってるかも………なまって………なまって……」



久「♪なまってしまってワンワンワワン、ワンワンワワン!ワオーン!っつってね」



久「なまって、ぬぁもぁって~~、Now More Tell!ヘイ!………ってね」



久「………ベッドに乗って降りてを高速でやった時もあったっけ。よし」



久「はっ……ほっ……ふっ……はぁっ……」バサバサバサバサ..



久「はぁはぁ……疲れた時には~~~枕の匂いを嗅ぐ、と」スーーー..ハァァ..








3:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/08/06(火) 21:01:34.75 ID:MK6L5miA0




久「ゲップを自由に出せるように練習もしたなー♪……結局出来なかったけど…」



久「……うん、時が経ったし再挑戦してみよう。息を吸って………」スゥー..



久「……………………………………………………………………」



久「無理やねん!無理やがなー!」アハハハ!



久「ゲップでえへんのやでー!かなわんわ~、の流れでもっかいベッド!」



久「はっ……ほっ……ふっ……はぁっ……」バサバサバサバサ..



久「あはははは!おっかしー……」



久「あ!思い出した!1人でオセロした時もあったわ。確かこの棚の中の箱に入って……あれ、4桁のダイヤル錠が付いてる」



久「懐かし~。この箱には1人遊びグッズを色々入れてたのよね。まこが入部してから使ってなかったからすっかり忘れてた」



久「ようし!忘れてた記念にベッドに挑戦!はっ……ほっ……ふっ……」バサバサ!



久「枕!」スーーー..ハァア..



久「と、鍵を開けないと。確か……0721……っと。若気の至りね」フゥ








5:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/08/06(火) 21:03:41.01 ID:MK6L5miA0




カチャ



久「あった。懐かしい~!オセロやろっと」ジャラ



久「…………ふむ」パチ



久「……えっ?そこに置く!?あちゃー、見落としてたわ」パチ



久「………むむむ……圧倒的不利な状況ね……」



久「なんですって?別に諦めてないわよ!ちょ、ちょっと待ってよ………」



久「…………………」



久「あ、ああ~~!大変!大魔王の襲来よ!」ガシャーーー!(盤上を薙ぎ払う)



久「……これは引き分けね。あららら……♪あららラブ サンバティトゥナイ!」フォゥ!



久「はいはーい!提案がありまーす!なんだね?竹井君」



久「前歯2本だけを使ってポッキーを食べるのがいいと思いまーす!なるほど、やってみたまえ!はい!」



久「ふんふふ~ん、ポリポリポリポリ……」



久「あー、美味しかった」








7:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/08/06(火) 21:06:03.67 ID:MK6L5miA0




久「この空き箱は……よぉし、ここからゴミ箱に入れるわよ~」



久「左手はそえるだけ………えい!」ポイ!



ヒュー..



久「外れたぁ!!…………♪外れラブ サンバディトゥナイ!」フォゥ!



久「………と見せかけて!」



久「上履きチャアアアアアアアンス!」ワーイ!ワーイ!



久「説明しましょう!ポッキーがゴミ箱を外しても、右と左の上履きのどちらかがゴミ箱に入れば、私の勝ちなのだ!!」



久「そおれい!」



ヒューン!



久「またサンバディトゥナイかぁ……でも最後の一靴!一靴て!なんでや……ねーん!」シュ!



ヒューン!ガコッ!



久「は、入った~!!ゴオオオオオオオオル!ヒューヒュー!」ダンス!ダンス!



久「試合を決める一発でしたね竹井選手!MVPです!なんつってねー!あっははははは!」



久「あ、そうだわ!この高ぶりが収まる前に、雑巾サッカーででワールドカップしよう!私ブラジルもらいっぴ~!あははは!」








8:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/08/06(火) 21:09:26.85 ID:MK6L5miA0




久「ロッカーさん、いらっしゃぁ~い!つってね!うそうそ、こっちから開けに行きますよー!」



久「せーの……フィーーーファーーー!!つってねー!!」ガチャ!



咲「……………………」



久「……………………」



咲「……………………」



久「……………………」



咲「……あ、あの私……休みなのに部室に来てしまって……怒られると思って隠れただけで……その……」



久「……………………」



咲「ぶ、部長…………」



久「……………………」



咲「私…………な、何も見ていません……」



久「……………………」



咲「……………部長?」



久「あぁ……」フラッ..



バターーーン!








9:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/08/06(火) 21:11:34.73 ID:MK6L5miA0




咲「部長!?た、大変!」



久「もうおしまいよ……後輩に1人遊びを見られるなんて……うぅ……」



咲「い、いえ…………私は何も……」



久「嘘。ここからなら全部見えるし聞こえるもの」



咲「う……」



久「……幻滅したわよね?」グス



咲「し、してませんよ?誰でも1人の時は羽目を外しますし……」



久「嘘よ……私は、ホワイトボードにおならぷっぷーって書いたり、ダイヤル錠を0721でロックしてる女なのよ?」



咲「…………」



久「意味なくベッドを乗り降りして……タイムなんて計ってないのに急いじゃってさ」グス..



咲「それは……微笑ましかったですよ?」



久「そんなわけない!じゃあゲップはどうなのよ!……下品な事を練習してた過去を知られて…」



咲「ど、努力家です」



久「変なダジャレのノリで歌って……脳内会話はダダ漏れよ………もう……嫌、消えてしまいたい」








10:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/08/06(火) 21:13:48.88 ID:MK6L5miA0




咲「!?だ、ダメです!」



久「っ!」ビク



咲「あ、驚かせてごめんなさい。部長が消えてしまいたいなんて悲しい事を言うから……我慢できなくなって」



久「咲……」



咲「あの……私、部長が1人で楽しそうに遊んでるのを見て、嬉しかったんです」



久「え?」



咲「私は……部長がなんでもできるスーパーウーマンみたいに思ってましたから」



久「そんな……買いかぶりすぎよ」



咲「いえ、学生議会長をやりながら麻雀部の部長をやって、キレイで、スタイルよくて、みんなに優しい……」



久「お、オーバーなんだから…///」



咲「だから……部長がはしゃいでる姿を見れて、私はとっても嬉しかったんです!」



久「咲……」








11:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/08/06(火) 21:16:01.35 ID:MK6L5miA0




咲「その……こんな言い方失礼かもしれませんけど、子供っぽくて可愛いかったです」



久「そ、そう?普通幻滅するんじゃないかしら?今まで偉そうに部長やってたんだから……」



咲「偉そうなんて思った事はありません。それに…」



久「?」



咲「……もしかしたら、こっちが部長の本当の姿なんじゃないかって……そんな風に思ってしまうくらい自然な笑顔だったので」



久「あ……」



咲「…………すいません、生意気言ってしまって」



久「……ううん、いいのよ」



咲「…………」



久「…………」



咲「…………」








12:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/08/06(火) 21:16:41.77 ID:1g5ayS9sO




咲ちゃんいいこ









13:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/08/06(火) 21:18:08.66 ID:MK6L5miA0




久「…………あの、ね」



咲「?はい」



久「私、大人になろうと思ってたの」



咲「え?」



久「家庭の事情なんだけど、とにかく早く大人になって1人でもやっていけるようになろうと思った」



咲「…………」



久「もちろん、大人っぽい性格になったって早く卒業できるわけでもないけど……そうしようって頑張ったのよ」



咲「はい……」



久「………それだけの話。うん」



咲「…………」








14:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/08/06(火) 21:19:48.91 ID:RBpLuNCTT




なんか笑えばいいのか泣けばいいのかよくわからない









15:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/08/06(火) 21:20:31.20 ID:MK6L5miA0




久「……さてと」スクッ



咲「あ、あの……部長」



久「なぁに?」



咲「私は、子供っぽい部長も好きですから!」



久「へ?」



咲「その……きっかけはこんなでしたけど、私にできる事があったら……」



久「ありがと。もし機会があったらお願いね」テクテク



咲「あ……」



咲(このままじゃ……部長が行っちゃう……)



咲「あ、あの!」



久「?」



咲「私は……部長の秘密を知りました!」



久「!」



咲「だから……私の秘密も言います!」








17:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/08/06(火) 21:22:45.40 ID:MK6L5miA0




久「え?いや、そんな……」



咲「私は……部長が好きです!!」



久「…………………え?」



咲「今までも……すごい人だなって憧れはありましたけど……今日の部長が可愛すぎて……好きになってしまいました!!」



久「ええと……その……え?//」



咲「////」



久「え、ええーと………それ、冗談……じゃないわよね?」



咲「は、はい!」



久「でも……咲は和と付き合っているんじゃなかったの?」



咲「いえ、和ちゃんは大好きですけど、あくまで友達……いえ、親友としての愛情ですので」



久「そう……なんだ」



咲「はい」



久「…………」



咲「…………」








18:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/08/06(火) 21:25:39.50 ID:MK6L5miA0




久「…………私、めんどくさい女よ?」



咲「え?」



久「温厚そうに見えるだろうけど、嫉妬深くて結構すぐムッとするし」



咲「わ、部長に嫉妬されたいです」



久「さっきの行動を見てもわかるように、子供っぽいところもあるわ」



咲「はい。そんな部長を好きになりました」ニコリ



久「ひ、人目がないところだとダラーッとして格好よくないわよ?」



咲「………想像してみたら可愛かったので大丈夫です」



久「……そ、そう。それなら……えと……つ、付き合う?」



咲「あ………」



久「…………//」



咲「は、はい!!」








19:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/08/06(火) 21:29:57.67 ID:MK6L5miA0




久(その日から、私は咲と付き合う事になった)



久(多分、秘密を知られたショックを引きずっていて、冷静な判断ができない状態だったんだと思う)



久(何故なら、女性同士というのもあるし、部内でカップルがいるとなると色々問題も起きるかもしれない。それと正直な話、私は当時、咲に対して好意は持っていた

けど、それは恋愛感情じゃなかった。だからあの日の私が冷静だったら断っていたと思う)



久(咲に対しては、私の夢を叶えてくれた仲間という印象の方が強くて、まこ、和、優希、須賀君を含め、戦友といった感じで恋愛対象ではなかった)



久(でも、今思うと……咲と付き合ってよかったと思う。心からそう思う)



久(本当の自分をさらけ出せる、なんて大げさだし、学校での自分の振る舞い方には慣れていたけど、やっぱりありのままの自分でいるのは楽だ)



久(咲の純粋さは私の心を癒してくれた。咲の優しさは私を温かい気持ちにしてくれた。咲の存在は私に恋愛の楽しさを教えてくれた)



久(みんなに隠して付き合っている以上、辛い事もあるはずなのに、咲は一言も文句を言わず、笑顔でいてくれる)



久(その笑顔を見ると、幸せな気持ちになるとともに、少し胸が痛む。だから私は……)








20:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/08/06(火) 21:31:54.81 ID:MK6L5miA0




まこ・和・優希・京太郎「えええええええええ!!?」



和「ほ、本当ですか!?」



久「ええ。正真正銘、私たちは付き合ってるの」



咲「ひ……部長!?」



優希「お、おおお………驚きだじょ……」



和「咲さん……」



まこ「全然気付かんかった……京太郎はどうじゃ?」



京太郎「い、いえ……俺も全く……」



久「黙っていてごめんなさいね」



和「……どうして」



久「ん?」



和「どうして交際している事を明かしたのですか?わ、私は偏見ありませんが女性同士ですし、黙っていた方が都合がいいと思いますが……」



久「うん……でも黙ってたら咲がとられちゃうかもって思ってね。だってこんなに可愛いんだもの♪」ギュッ



咲「わわ……///」








22:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/08/06(火) 21:34:07.41 ID:MK6L5miA0




和「そんな理由で……」



優希「大胆だじょ」



咲「部長……私のために…」



久「違う違う。自分のためよ」



まこ「……あんたらしいのぉ」クスッ



京太郎「確かに……」



久「というわけで、私が咲が大好きなの。咲は私の彼女。だから誰にも渡さないわよ」



咲「部長……」ウルウル..



和「………ふふっ。そこまで言われたらしょうがないですね」








24:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/08/06(火) 21:36:18.63 ID:MK6L5miA0




優希「ラブラブだじょ」ニコ



京太郎「部長を敵に回すなんてごめんですって」ニコリ



まこ「その通りじゃ」フフ..



久「ん、じゃあそういう事で」



咲「………久さん」ボソッ



久「…なぁに?」



咲「大好き」



久「ん。私も大好きよ……――――」








26:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/08/06(火) 21:38:37.34 ID:MK6L5miA0




数日後



<清澄高校 麻雀部部室>



和「……………」



和(部長は、ここで1人遊びをした日に、咲さんと交際するようになったと言っていました)



和(もしかしたら……この部室で1人遊びする事によって何かしらの力が働き、恋愛に繋がるのかもしれません)



和(全くもって科学的ではありませんが………ええ!オカルトを否定するために、あえて私も試してみるとしましょう)



和「1人遊び……部長は何をしたのでしょうか……」



和「…………考えても仕方ありません。私なりの1人遊びをしましょう」



和「やはり……あれでしょうか///」(ベッドに乗る)



和「ん……はぁ……」



和(こうして牌で擦って……点棒で……あぁ、いつも使ってる道具で私はイケナイ事を……///)ハァハァ..








27:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/08/06(火) 21:42:06.07 ID:MK6L5miA0




和(おそらく、部長が1人でこのような行為をしているのを見た咲さんは部長に欲情し、気持ちを抑えきれずに告白したのでしょう)



和(それほど、人が淫らに本能を貪る姿は刺激的……私はそういう動画を見ただけでも抑えきれませんでした。もし目の前で行為が行われたならなおさら……)ハァ..ハァ..



和「んっ、あああっ!…………はぁ……はぁ……」



和(だめっ……もう……限界ですッ)ビクン..



和「あああああーーーっ……!」ガクガク..



和(…………達してしまいました……)ハァハァ..



和「こ、これで……」



和(……いえ、きっと誰もいません。今の行為は無意味に終わるでしょう。ですが……一応、念のため確かめましょう。ではロッカーを……)



カチャ..キィ..



優希「…………」



和「えっ」



優希「…………」



和「ゆーき……」



和(この展開……オカルトだと思っていましたが……ゆーきが……私の恋人に!?)ドキドキドキ..








29:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/08/06(火) 21:45:08.81 ID:MK6L5miA0




優希「のどちゃんは……」



和「は、はい!」



和(ゆーきとなら……上手くやっていけそうです///)ポ



優希「変態だじょ」ククク..



和「へ?」



優希「ま、いいじょ。変態さんは……私が管理してやるじぇ!!」モミュ!



和「きゃあ!」



優希「ぐへへへ……のどちゃんは……これから私の性奴隷になるんだじょ!!」モミミ



和「……せ、性奴隷!?」



優希「柔らかいじょぉお……///」モミモミモミ!



和「こ、恋人を見つけようとした結果、同級生の性奴隷になるなんて……そんなオカルトありえません!!」



優希「ありえるじょ~!!」ツネリッ!



和「あぁん!!」



おわり








31:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/08/06(火) 21:48:26.21 ID:RBpLuNCTT




おつかれちん









32:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/08/06(火) 21:50:36.63 ID:1g5ayS9sO




おつおつ








キョン「その旅行は抱きまくらを持っていってもいいのか?」
雪ノ下「中二病でも恋がしたい…?」
京子「風邪かぁ…」