澪田「こうして寄り目になってみると、ハムちゃんが二重になって見えるよ!」 田中「それは残像だ」
- 1:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/11/25(日) 20:31:49.23 ID:CuLHKwvN0
MorningTime レストラン
澪田「うげっ! マジッすか! 軽音界の妖精と呼ばれる唯吹にもついに
幻視というファンタジー能力が!?」
田中「フッハッハ! 残念だがそれは見当違いだ」
田中「貴様の眼(まなこ)は下等な人間がもつ1パーツにしては上等なモノのようだ――だがしかし
俺様が率いる破壊神暗黒四天王のスピードを、人間如きの肉眼で捉えようとは笑止!
つまり貴様がいま見ているのは、破壊神暗黒四天王の力であって貴様の力にはあらず!」
澪田「でもー、唯吹が寄り目を直すと残像きえてますよー?
これで唯吹が自発的に寄り目になるからこそ、ハムちゃんが増殖することが証明されたっすねー!」
田中「ぐぬぬぬ……!」
- 2:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/11/25(日) 20:35:19.83 ID:CuLHKwvN0
左右田「最近、妙に仲がいいよなあの2人」
日向「そうだな」
左右田「南国の島に訪れる一夏かぎりの恋のアバンチュールかー ロマンだよなー」
左右田「ソ、ソニアさんはどうですか?
そういうの興味あります?」
ソニア「……」
日向「……ソニア?」
ソニア「はい! 水戸黄門は未来人だったと思います!」
日向「え? いや、誰もそんなこと聞いて――」
ソニア「そうですか! では私はDVDに録り溜めていたドラマを脳内再生する作業があるので、これにて失礼いたします!」
日向「いやだから、それにいろいろ矛盾してる……って、行っちまった」
左右田「スゲー! 王女様となると後頭部あたりにDVDスロットとか内蔵されてんのかなぁ!
ソニアさん解体してぇえええええ!」
日向「クイーンをマシーンにしてどうすんだよ」
- 4:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/11/25(日) 20:39:45.67 ID:CuLHKwvN0
九頭竜「ったくよ……メシ食ってる時に解体だのどうの騒ぐんじゃねーよ……食欲が失せるだろうが」
終里「ふぉーか?」
九頭竜「そりゃあお前は平気だろうよ……」
西園寺「そんな事よりどチビちゃんさー そこにある醤油とってくんないかなー?」
九頭竜「どチビだぁ? 西園寺くらいしか見当たらねーな、自己暗示かけてるヒマあんならテメーで取りやがれ」
西園寺「はぁあああああああ!? 私は需要があるチビなんだよ!
アンタみたいに自分の役割に則(そく)してないチビじゃないから!」
九頭竜「ご、極道にだってチビくらい居んだよゴラァ! 俺だって需要があるチビだ!」
罪木「さ、西園寺さんも九頭竜さんも、それくらいに――」
西園寺・九頭竜「うるせぇんだよ!」
罪木「ひぇええ! 二人いっぺんにですかぁあああ!?」
日向「……アレは仲がいいのか?」
左右田「……前よりはマシなんじゃね?」
狛枝「あんな取るに足らない事でぶつかりあう希望……! ボクはね、朝から最高の気分だよ!」
左右田「あーはいはい……お前のソレは学級日誌の出来事欄にでも書いてろよ」
日向「見た担任が泣くぞ ケンカを煽って喜ぶ生徒とか」
- 5:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/11/25(日) 20:42:37.92 ID:CuLHKwvN0
澪田「はじめちゃーん! おはよーっす!」
日向「うわぁあっ!?」
左右田「い、いつの間にこんな近くに……」
澪田「知らないんすかー? 人が感じる時間の早さは、各々違うんすよ?
だから「いつの間に」なんてのは、的外れもいいとこなんす! 左右田い性理論っすねー!」
左右田「いやいやいや、今のは何かニュアンスが違った! ぜったい違った!」
田中「相対性理論だと!? オレの前でその名前を出すとは、かの運命石の扉に導かれても責任はとれんぞ!」
左右田「面倒くせぇのも召喚されるしよぉおお!」
日向「ははは……」
- 6:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/11/25(日) 20:47:12.95 ID:CuLHKwvN0
七海「浮かない顔だね」
日向「え? あぁ、そういう顔してたか?
……多分、ちょっと疲れてるだけだ」
七海「そっか、みんなには私から言っておくからさ 戻って休んでてもいいよ?
今ならみんなも騒いでて気づかないしさ」
日向「……そうだな じゃあ頼むよ、七海」
七海「任せて おつかいはRPGの基本だから」
日向(……今のは遠回しにお礼のアイテムを催促されたのか?)
弐大がモノクマのバズーカに倒れて数日が経った
弐大の経過が知れないのもそうだけど、「後付けの病原体」がどうの独り言をしていた
モノクマの悪巧みを推し量れない事がなにより不安をかきたてる
こうして横になってもそんな感情は一向に消えない
せめて目が覚めた時は、もう少しマシな世界で目覚められたら――
- 8:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/11/25(日) 20:50:49.78 ID:CuLHKwvN0
DayTime 日向のコテージ
日向「……」
日向「……よく寝た、な」
日向「歩いて眠気でも覚ますか」
DayTime ミライホテル敷地内
日向「やっぱり外の空気はいいな」
澪田「おやおやー? はじめちゃんじゃないっすか!
顔色もスッカリ晴れ晴れ愉快ですなー!」
田中「体はもういいのか?」
日向「あぁ、もう大丈夫 ……田中と澪田は、どこかに出かけるのか?」
田中「ライブハウスだ コイツが我が破壊神暗黒四天王に楽器を弾かせろと、うるさくてな」
日向「そうか」
日向(良かったな澪田 一緒に表現したい誰かが、また見つかって)
- 10:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/11/25(日) 20:55:46.97 ID:CuLHKwvN0
澪田「じゃあまたっす! はじめちゃん!」
田中「疑心暗鬼の発露は縁の切れ目と同時に、縁の繋ぎ目をも紡ぎ出す
貴様が俺様のコトバの真意を推し量れた時に、再び合間見えようではないか!」
澪田「あーら不思議! 疑心暗鬼疑心暗鬼って早口に言うと、ギシアンギシアンって聞こえますね!」
田中「ぐぬぬ……!」
日向「……あはは、またな――」
日向「――ん? ……ソニア? どうしたんだ、そんな物陰から」
ソニア「……」
日向「おーい、ソニアさーん」
ソニア「……」
日向「ソニアちゃーん」
ソニア「……」
日向「……ソニアたーん」
ソニア「は! どうかいたしましたか日向さん!」
日向「それはこっちが聞きたい」
- 11:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/11/25(日) 21:01:04.54 ID:CuLHKwvN0
ソニア「べ、別にわたくしは上の空などではありません! 女心と秋の空っていうじゃない! です!」
日向「それじゃ余計に挙動不審だぞ……?」
ソニア「はぅ……そ、そうでしたか」
日向「どうしたんだよ 何か悩みでもあるのか?」
ソニア「田中さんが……構ってくれないんです」
日向「あー……」
ソニア「わたくしはドラマでよく言うあの、過去の女になってしまったのでしょうか……」
日向「いや、それは誇大解釈が過ぎるから余り言わない方がいいと思う」
日向「田中に構って欲しいか……自分から何かアクションを起こしたりはしたか? その、現状を改善するために」
ソニア「お出掛けの誘いは何度かいたしましたが、どれも先着一名様なるタイムサービスでして」
日向「そ、そうか……」
日向(いつから日本のタイムサービスはそんなイジワルな難易度に……?
左右田……早くきてくれ (ツッコミが)間に合わなくなっても知らんぞ……)
日向(でもその先着って十中八九“澪田”の事だよな
アイツらを応援した直後に、手のひらを返すような助言をソニアに与えるのはどうなんだ……?)
- 13:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/11/25(日) 21:06:10.30 ID:CuLHKwvN0
日向(オレにはみんなの未来を創れないのか……いや、そんな事はない)
日向(どちらかの意志をとれば反発してしまうなら、どちらの意志も通せるジンテーゼを創るしかない
それが、未来って事なんだ!)
ソニア「ひ、日向さん……? なんだか、最後の難局に挑む主人公のような顔つきになってますよ?」
日向「ソニアと澪田が先着一名を争うなら その先着一名を二名にするまでだ」
ソニア「ですが、両手に花な田中さんがお相手では集中してお話できません!」
日向「ならソニアと澪田が交互かつ均等に、田中と二人きりになれるような状況を考えよう
三人で一緒に出掛けるのは愚問だな そしてソニアが田中といる間に、澪田の気を引ける何か、いや……誰かでもいいか
ソレに従事している必要もある」
日向「そうなると、ソニアと田中と澪田と不特定多数の誰か
ソイツらが全員、同一の場所にいながら何かを楽しめるイベントを催すのが
最も自然だと思う」
日向「澪田とソニアのどちらにも、田中に構う理由が出来ると同時に、田中から離れる理由も出来るからだ」
- 14:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/11/25(日) 21:11:54.53 ID:CuLHKwvN0
ソニア「なるほど、問題はイベントが何かという事ですが……そこまで任せてしまってはソニアの名折れ!」
ソニア「ありがとうございます日向さん 考えがまとまりましたわ!
失礼します」
日向「またな」
日向「……それにしてもテンプレートな三角関係だ いや四角か」
日向「左右田、本当に間に合わなくなっても知らないからな」
モノクマ「日向くゥウウウん!」
日向「わぁああ!?」
モノクマ「朝から晩までぼっちぼっちぼっちで、日向クンまさかの仲人プレイ?
自分の好きな人を寝取られて感じちゃうアブノーマラー?」
日向「う、うるさいあっちいけ!」
モノクマ「なーんだつまんないのー ところで新しい動機の話なんだけどさぁ」
日向「代わりの話題選びも最悪だなコイツは……相変わらず」
- 16:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/11/25(日) 21:15:23.09 ID:CuLHKwvN0
モノクマ「その種になるハズだった病原体なんだけど、いろいろと滞っちゃってんすよ」
日向「そのまま挫折してくれ頼むから」
モノクマ「まっ、ボクがバラまくまでもなく
オマエラってばもう病気にかかってるようにも見えるけどね、うぷぷ」
日向「……恋の病とか言うなよ?」
モノクマ「なぬ!? 日向クンに思考を読まれただと!?」
モノクマ「ミスター凡夫の異名をもつ君に遅れをとるなんて、ボクは非常にショックだよ……」
日向「そんな不名誉な異名を与えられた俺の方がショックだよ……」
モノクマ・日向「はぁ……」
- 17:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/11/25(日) 21:20:52.17 ID:CuLHKwvN0
モノクマ「ボクの予定ではね?」
日向「うん?」
モノクマ「あの絶望病が広まれば、3人ていど余裕でブチ死んでたんだよ?
ツインテが刺殺されて盛り髪が絞殺されて、ざんばらヘアーが犯人してた予定だったのに……」
日向「なんで髪型に死因もり込むんだよ! イメージがイヤに固まるだろ!
中途半端な匿名する位なら最初から実名だせよ!」
モノクマ「いやいや、最初から匿名にする気ナッシングだから
オマエラってば髪型だけで言い分けられるから面白いよねー、アンテナヘアー君」
日向「誰がアンテナヘアーだ!」
- 18:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/11/25(日) 21:25:52.50 ID:CuLHKwvN
コメント一覧
-
- 2013年10月01日 20:13
- 澤村、田中、ハムに見えて野球SSかと思った
-
- 2013年10月01日 20:17
- ちょうどダンロン2やってたから少しだけ歓喜
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- 2013年10月01日 21:19
- 好きです
-
- 2013年10月01日 21:20
- 七海が裏切り者なんだよなぁ
-
- 2013年10月01日 21:38
- アニメ化前のSSは面白いの多いよね
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- 2013年10月01日 21:40
- 脳内再生率が異常
この人一体何周遊んだんだろう
-
- 2013年10月01日 22:07
- 狛枝はホモ
-
- 2013年10月01日 22:18
- 面白かった!
澪田と田中っていい組み合わせだったんだな
-
- 2013年10月01日 23:08
- ――「違う! な、七海は――横はねボイン」
不意討ち訴訟
-
- 2013年10月01日 23:14
- ※4
仮にも仲間全員の導き手だというのに
-
- 2013年10月01日 23:29
- 豚神『………』
-
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