ある国が最悪だったとして、その国民まで、敵視するのはだめじゃん。

①とりとめないけど、ぼんやり思ったことをつらつらと。こないだ台湾人の友人と随分長い
おしゃべりをした。彼女のおばあさんは戦前、日本人教師に教育を受け、日本人の家で
お手伝いの仕事をしたりしていたそうだ。おばあさんが当時何を考えていたのか、孫である
私の友人にも多くは分からないだろう。

②でもその友人はこう言っていた。「おばあさんにとって、日本という“国”が決して良いもの
だったわけじゃない。台湾は日本じゃない。日本軍がやっと去ったと思ったら今度は国民党政府。
〈狗が去って豚が来た〉そう揶揄した時代があった。けど、おばあさんの記憶には、懐かしい
“日本人”がいた。

③こんな日本人、こんな日本人の先生、そんな話をよく聞いた。その記憶はおばあさんにとって、
とても大切なものだったはず」。大事なのは“国”じゃない、人。どんな顔が浮かべ。どんな話を
思い出したのか。それを子どもや孫に語り継ぐ時、どんな顔で語ったのか。それは「国」の話とは
全く別次元の話。

④中国人や韓国人が嫌いで嫌いで仕方がない、と自分で思ってるねとうよは多い。けどおそらく
その大部分は、リアルで普通の中国人も韓国人もろくに知らないんだろう。まず「国」が嫌い。
理由は「反日だから」だからその国の「人」も嫌い。脳内妄想を膨らませられるのはそもそも情報量が
極端に少ない故。

⑤でも、こんな次元の低い嫌悪感であっても、こんなのがある限り自分からその国の「人」に接しよう
としないだろうし、その国へ行ったりしようともしないだろう。そうなるとますます、狭くて暗い無知の
井戸の中で脳内妄想に怯え、反響する自分の声でますます妄想を膨らます。挙げ句にネットで
誹謗中傷。

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http://togetter.com/li/569545