エレン「面倒くさい」
- 1 :以下、名無しが深夜にお送りします 2013/09/23(月) 04:31:49 ID:AMvs2NP2
アルミン「え?」
エレン「話聞くのも面倒くさいなー」
アルミン「いやいや!エレンが暇だから本読めって言ったよね?!」
エレン「覚えてる訳無いだろー」
エレン「面倒くさい」
アルミン「言った事くらい覚えててよ!!」- 2 :以下、名無しが深夜にお送りします 2013/09/23(月) 04:32:33 ID:AMvs2NP2
カルラ「エレン、お父さんがそろそろ行きましょうって」
エレン「え、やだよ面倒くさい」
アルミン「お出かけするんですか?」
カルラ「ええ。患者さんの所に行くのよ」
カルラ「同い年の娘さんがいるから、話し相手に連れて行きたいの」
アルミン「そうだったんだ」
エレン「面倒くさい」
アルミン「そんな事言ってないで着替えなよ!」
エレン「アルミン、着替えさせてくれ」
アルミン「嫌だよ!!」
エレン「あーぁ。じゃあ行けないなー」
アルミン「………」
エレン「娘さん、かわいそうだなー」
アルミン「ズルいよその言い方!!」- 3 :以下、名無しが深夜にお送りします 2013/09/23(月) 04:33:48 ID:AMvs2NP2
~ アッカーマン宅 ~
グリシャ「いいかい?仲良くするんだよ」
エレン「えぇ…面倒くさい」
エレン「まぁ…一方的にかまってくれるなら考えてもいいけど」
グリシャ「お前は一体誰に似たんだ…」
エレン「遺伝子のイタズラじゃないかなー」
グリシャ「……俺に似たのか」- 4 :以下、名無しが深夜にお送りします 2013/09/23(月) 04:35:06 ID:AMvs2NP2
ガチャッ
グリシャ「……これは!」
エレン「………」
グリシャ「エレン!」
グリシャ「いいかい、お前は麓で待ってるんだよ!!」
エレン「麓までいくの面倒くさいけど…わかった」
グリシャ「ならよかった!」バタバタバタ…!!
エレン「面倒くさい事に…巻き込まれたな…」トボトボ- 6 :以下、名無しが深夜にお送りします 2013/09/23(月) 04:36:11 ID:AMvs2NP2
~ 小屋 ~
ミカサ(寒い…)
ミカサ(お母さん…私は何処に逃げれば良かったの…?)
窓の外
エレン(…気まぐれに歩き回ってみたら)
エレン(面倒くさい現場を目撃してしまった)- 7 :以下、名無しが深夜にお送りします 2013/09/23(月) 04:37:04 ID:AMvs2NP2
エレン(どうするか…大人を呼ぶか?)
エレン(何処にいんだよこんな田舎)
エレン(迷子になるのがオチだし)
エレン(何より面倒くさい)
エレン(憲兵団呼びに…)
エレン(こんな子供の言うこと聞くか?)
エレン(色々質問されて時間取られるだけだ)
エレン(何より面倒くさい)- 8 :以下、名無しが深夜にお送りします 2013/09/23(月) 04:37:40 ID:AMvs2NP2
エレン(犯人を説得するか?)
エレン(説得で納得するなら最初からこんな事しないだろ)
エレン(そして何より)
エレン(説得するのが面倒くさい)
エレン(こんな面倒くさい事をするなんて)
エレン(とんだ悪者に違いない)
エレン「………」
エレン「………」
エレン「駆除するか」- 9 :以下、名無しが深夜にお送りします 2013/09/23(月) 04:38:20 ID:AMvs2NP2
グリシャ「く…!エレン!何て事を……」
エレン「有害な獣を駆除した」
グリシャ「珍しく面倒くさがらずに行動したのがこれとは!!」
エレン「いや、面倒くさかったよ」
グリシャ「お前は面倒くさいのに自分の命を投げ打つのか!!」
エレン「…でも」
エレン「……早く…家に帰りたかった」
グリシャ「………」- 11 :以下、名無しが深夜にお送りします 2013/09/23(月) 04:39:13 ID:AMvs2NP2
グリシャ「ミカサ、覚えているかい?」
グリシャ「君が小さい頃に何度か会っているんだが…」
ミカサ「イェーガー先生…私は」
ミカサ「これから…何処に向かって帰ればいいの?」
エレン(!)
ミカサ「寒い…」
ミカサ「私にはもう…帰るところがない…」
エレン(こいつ…家無くなったんだな)
エレン(あのダラダラできる空間が…)
エレン(………)- 12 :以下、名無しが深夜にお送りします 2013/09/23(月) 04:39:54 ID:AMvs2NP2
エレン「………」スッ
ミカサ「……?」
エレン「やるよ、これ」グルグル
エレン「あったかいだろ?」
ミカサ「……あったかい…」
グリシャ「ミカサ、私達の家で暮らそう」
ミカサ「え…」
エレン「よし、早く帰ろうぜ」
エレン「俺達の家に帰って、ダラダラしよう」
ミカサ「……うん」
ミカサ「帰る…」- 13 :以下、名無しが深夜にお送りします 2013/09/23(月) 04:40:37 ID:AMvs2NP2
─ 1年後 ─
エレン「あー…薪拾い面倒くさかったなー」
ミカサ「やらないと、生きていけない」
エレン「そうだけどさー。一生ダラダラして生きて行きたいよなー」
ミカサ「それは、全人類の届かない夢」
エレン「ちぇー……あ」
ミカサ「アルミンが、苛められてる」- 15 :以下、名無しが深夜にお送りします 2013/09/23(月) 04:41:26 ID:AMvs2NP2
エレン「おいお前ら…まーだ苛めなんて面倒くさい事してるのか?」
子供1「うるせぇぞエレン!」
エレン「そんなに怒鳴るなよ。体力使っちゃうだろ?」
子供2「こいつは異端者なんだ!考えを改めさせないと!」
エレン「他人のやる事にいちいち熱くなるなよ…面倒くさくないのか?」
子供3「お前の存在が面倒くさいわ!!」
エレン「話し合う体力はもう使いたくない…」
エレン「…これ以上面倒くさい事にならないように」
エレン「……駆除す」
ミカサ「……」ドカッバキッゴカッ!!!
子供達「いてぇぇえええ!!」
ミカサ「…死にたくなかったら、行きなさい」
子供達「くっそぉおお!覚えてろよ!」ダダダダダ!!!- 16 :以下、名無しが深夜にお送りします 2013/09/23(月) 04:42:05 ID:AMvs2NP2
アルミン「壁の外に行くべきだって話したら、殴られた」
エレン「外に行きたいとか面倒くさい事なんで言い出すんだよー」
アルミン「本当にエレンは家が好きだね」
エレン「当たり前だろー布団と友達さぁ」
ミカサ「最近は、布団と一体化する事に興味を持ったらしい」
アルミン「どういう状況なのそれ」
ドオオオンッ!!
三人「??!!!」
アルミン「なんだ?!」スクッ
ミカサ「エレン、ほら立って」ガシッ
エレン「えぇー…面倒くさい…」ヨロヨロ- 17 :以下、名無しが深夜にお送りします 2013/09/23(月) 04:42:37 ID:AMvs2NP2
タタタタ…
アルミン「……!」
エレン「アルミーン?何が見えるんだー?」
ミカサ「…あれは…!?」
アルミン「巨人だ!!」
ドッカァアアアン!!
エレン「!!!」
アルミン「壁が…!!」
ミカサ「早く逃げないと…!」
エレン「!!!」ダッ!!
アルミン「え?!エレン?!!」
エレン「破片が!!家が!!」ダダダ!!
ミカサ「……!」ダッ!!- 18 :以下、名無しが深夜にお送りします 2013/09/23(月) 04:43:13 ID:AMvs2NP2
エレン「母さん!!」ダダッ!!
カルラ「エレン!ミカサ!」
エレン「今助けるから…!!」ガラッ
ミカサ「……!!」ググッ!!
カルラ「逃げなさい!!」
エレン「やだよ!母さんいないと生きていけない!」グググッ!!
ミカサ「おばさんがいないと、エレンの面倒を一人で見ないといけなくなる!」グググッ
カルラ「そんな事言ってる場合じゃないでしょう!!」
エレン「誰が起こしてくれるのさ!誰がご飯を作ってくれるのさ!」グググッ
エレン「誰が…あったかい布団を用意してくれるのさ…!!」ボロボロ
カルラ「エレン……!」- 20 :以下、名無しが深夜にお送りします 2013/09/23(月) 04:43:46 ID:AMvs2NP2
カルラ「エレン…自立する時が、来たの」
エレン「やだよ!やだやだ!!母さんと一緒に生きるんだ!!」
ミカサ「おばさん!私一人では、エレンの面倒見れない!」グググッ!!
カルラ「…二人で力を合わせて…頑張りなさい」
エレン「母さん!!早く出て!!」
ミカサ「おばさん!!早く!!」
カルラ「ごめんなさい…」
カルラ「ハンネスさん!子供達を連れて逃げて!!」
エレミカ「「!!!」」- 21 :以下、名無しが深夜にお送りします 2013/09/23(月) 04:44:27 ID:AMvs2NP2
エレン「………あ」
エレン「……やだ…やだ」
エレン「やだ…嘘だろ……?」
エレン「母さああぁぁあああん!!」- 22 :以下、名無しが深夜にお送りします 2013/09/23(月) 04:45:08 ID:AMvs2NP2
エレン「………」
エレン「駆逐してやる…」
エレン「俺達の家を奪った巨人を…」
エレン「一匹残らず」
エレン「俺が…この手で…!!」
…To be continued- 34 :以下、名無しが深夜にお送りします 2013/09/24(火) 03:30:35 ID:VusHQsdg
─ 数年後 ─
エレン「訓練兵も卒業かー」
ミカサ「エレン、はい」
エレン「あーん…もぐもぐ…」
アルミン「あっと言う間だったね」
エレン「なー?あ、ミカサ次はスープ飲みたい」
ミカサ「はい」スッ
エレン「あーん…もぐっ…この薄いスープともお別れかぁ」
ミカサ「食べれるだけ、いい」
エレン「なー?もう働かないと食っていけなくなるなんて面倒くさいなー」- 35 :以下、名無しが深夜にお送りします 2013/09/24(火) 03:32:10 ID:VusHQsdg
アルミン「訓練は真面目に頑張ってたね!五位だって」
エレン「だって成績悪いと開拓地に戻されるじゃん」
エレン「そしたら誰が俺の面倒みるんだよ」
アルミン「私生活では相変わらずダラダラしてるね…」
エレン「無駄な体力は使いたくないんだ、面倒くさいし」
ミカサ「エレン、私は貴方の分まで体力を使っている」
エレン「ありがとうなぁ」
ミカサ「………」
エレン「俺の手、ミカサの頭の上まで運んで」
ミカサ「?」ヒョイッ ポテッ
エレン「いい子いい子」ヨシヨシ
ミカサ「……///」
アルミン「それでいいのかいミカサ…」- 36 :以下、名無しが深夜にお送りします 2013/09/24(火) 03:33:56 ID:VusHQsdg
エレン「それで、二人は何処に所属するんだ?」
アルミン「僕は調査兵団かな」
エレン「えぇっ?!」
アルミン「え?」
エレン「俺と一緒に駐屯兵団に行こうぜ?」
アルミン「え、なんで?」
エレン「誰が俺の仕事手伝ってくれるんだよ」
アルミン「知らないよ!自分でしてよ!!」
エレン「俺…アルミンがいないと生きていけない…」シュン…
アルミン「うあぁ!そういう言い方ズルいってば!!」- 37 :
コメント一覧
-
- 2013年10月02日 20:23
- あ
-
- 2013年10月02日 20:27
- >>エレン『この家に、生まれたからだ!!』
なんでちょっとかっこいいんだろう…(遠い目)
-
- 2013年10月02日 20:28
- 「悟り開き野郎」のセンスの良さ
-
- 2013年10月02日 20:38
- 女型の巨人戦
ミカサ「何か特別な感情が(ry」
エレン「面倒くさい」
一同「・・・・・・」
こうなるのか。
-
- 2013年10月02日 20:42
- ダラけたいが故に全身全霊で努力する姿勢
正直かっこいい
-
- 2013年10月02日 20:45
- なんでいい話っぽくなってんだよ
-
- 2013年10月02日 20:46
- ※3
怠け野郎とかよりもセンス良くて笑った
-
- 2013年10月02日 20:48
- 玄関のドアには手をかけない、絶対にだ!
-
- 2013年10月02日 20:54
- 進撃SSの中で一番おもしろかった
続き読みたい
-
- 2013年10月02日 20:56
- 苗木くんがナマケモノになるssもあったな。荒らしでエタッちゃったけど
-
- 2013年10月02日 21:01
- 面倒臭がりだがいざという時は強いんだなw
-
- 2013年10月02日 21:09
- 学校行くの面倒くさい
-
- 2013年10月02日 21:24
- めんどくさがりエレンクソかわ
-
- 2013年10月02日 21:30
- エレンがラノベ主人公だったらこんなノリなのかなー
このエレンは少し体型が幼そうなイメージ
-
- 2013年10月02日 21:36
- このエレンならライベルと一緒に故郷に行ってくれそうだ
-
- 2013年10月02日 21:37
- ほーたるか
-
- 2013年10月02日 21:41
- これは良い
-
- 2013年10月02日 22:17
- エレン(早く女型倒してペトラさんにパン食べさせてもらわないとなぁ……あー面倒臭いなあ畜生!)ポカポカ
アニ(なんだコイツめっちゃ強い)ポカポカ
-
- 2013年10月02日 22:30
- ニートの鑑
-
- 2013年10月02日 22:55
- 続き書いてくれ
-
- 2013年10月02日 23:00
- 伝勇伝のライナに似ているな
-
- 2013年10月02日 23:04
- やっぱ楽するための努力は惜しんじゃダメだな
-
- 2013年10月02日 23:08
- こんなエレンやだ~~ と思いつつ、 いいぞもっとやれ~~
-
- 2013年10月02日 23:15
- 頑張って最後まで読んだけど面白くなかった
-
- 2013年10月02日 23:34
- 毎度ジワッと笑ったwww
-
- 2013年10月03日 00:01
- 感想書くの面倒くさい
-
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