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真涼「はたらく暁の聖竜騎士さま」鋭太「おい」


鈴乃「ルシフェルが…バイトだと!?」
紬「御嬢様と呼びなさい」
タモリ「世にも奇妙なニートの物語」


1:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/08/15(木) 22:35:12.55 ID:QXhZKWAT0




鋭太「夏休みの登校日か…」



真涼「…」



鋭太(真涼、明らかにイライラしているな。いや、原因はわかってるんだが)





生徒A「これ彼氏と遊園地に行って買って貰ったんだー」



生徒B「いいなー」



生徒A「やっぱりこういうのは金額より、思い出だよ思い出!」



生徒A「これを見るとね…えへへ。彼氏と楽しかったのを思い出すんだー」



生徒B「いいなー」



生徒A「それに遊園地に行ったお金ね、彼氏がバイトで頑張って稼いでくれたんだ!」



生徒A「私の為だって…きゃーーーー」



生徒B「羨ましいなぁー」





鋭太(俺と真涼は恋愛アンチだからこういう会話を聞くだけで…)



真涼「」ギロッ



鋭太(こっち見んな)








2:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/08/15(木) 22:41:11.30 ID:QXhZKWAT0




■帰り道



真涼「一緒に帰る…というか、会う自体が久々ね」



鋭太「そりゃあ夏休みだし。会う必要もないしな」



真涼「…私のメール無視してるわね」



鋭太「10通に1通は返信してるだろ?」



真涼「私はあなたの彼女なのに、クラスの子みたいにデートに行っていないわ」



鋭太「偽彼氏(フェイク)だしな」



真涼「…実は黙っておくつもりだったのだけど」



鋭太「ん?」



真涼「最近また告白してくる連中が増えたの。鋭太と私じゃあ釣り合わないって」



鋭太「ま、まあ、そうかもな」








3:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/08/15(木) 22:46:18.74 ID:QXhZKWAT0




真涼「それに最近あなたが私を放置しているのが噂になっているのよ。それで…」



鋭太「やだ。デートには行かない。俺はこの夏すべての呪縛から解放されて、勉強するって決めてるんだ」



真涼「…」



真涼「はぁ~。わかったわ。もうっ」



鋭太「…」



鋭太(な、なんなんだ!?)





鋭太(なんでそんな悲しげな顔するんだよ)



鋭太(いつも通り、ノートで脅せばいいだけなのに)



真涼「…」シュン



鋭太(あ~~~~~~~~~~もう!)








4:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/08/15(木) 22:51:08.20 ID:QXhZKWAT0




鋭太「わかった!1日!1日だけだからな!」



真涼「ほ、ほんとう?」



鋭太「ただし、デートは1回1日だけだからな!」



真涼「約束してくれるかしら?」



鋭太「ああ、約束してやるよ。絶対に1回行く。命かけてもいいぜ」







真涼「ふふっ。ありがとう鋭太」



鋭太「え?あっ、ああ」



鋭太(や、やっべぇ。久々にこいつのこんな笑顔見たら…俺までニヤけそう…に…)








6:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/08/15(木) 22:56:14.02 ID:QXhZKWAT0




 

………





鋭太「あ?なんで?」



真涼「私の為にバイト頑張ってね。鋭太」



鋭太「俺と違う方向に帰ろうとするな!納得してないぞ!」



真涼「今日のクラスの恋愛脳共の話を聞いていなかったの?」



鋭太「…ああ、彼氏と遊園地に行ったのどうのって話か?」



真涼「ええそうよ。その話の中で…」



鋭太「そういえば『遊園地に行ったお金は、彼氏がバイトをして稼いだ』とかどうのこうの言ってたな」



真涼「ええそうよ。それで」



鋭太「もしかしてお前もああいうのに憧れるの?」



真涼「え?は?…………はあ?」








8:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/08/15(木) 23:01:43.14 ID:QXhZKWAT0




鋭太「じょ、冗談だ!だからそんな怖い顔すんな!」



真涼「怖い顔だなんて…」プクー





鋭太「まあ、お前の事だから『彼氏からのプレゼントをみんなに見せつければ、変な虫が寄ってこなくなります』とか言うんだろ?」



真涼「…それでいいわ。じゃあ期待してるわよ鋭太」



鋭太「あーはいはい。バイトはしねーけどな」








9:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/08/15(木) 23:05:58.87 ID:QXhZKWAT0




■次の日



愛衣「え?どこで!?季堂くんどこでバイトするの!?」



カオル「バイト?いいんじゃないかな?」



鋭太「え?なんで?」



カオル「バイトって社会勉強になりそうだし、大学への進学の時に少しは役に立つかもだよ?」



鋭太「う~ん。そうか?」



愛衣「教えて!ねえ!愛衣ちゃん通うから!通い妻になるから………妻だって、キャーーー」





カオル「それに少しでも貯金しておけば。ほら、大学生活で…いくら奨学金付きでもバイトは必要になるでしょ?」



鋭太「ああ、その時に楽になるかもな」



カオル「そうだよ。下手すると大学で勉強とバイト…勉強も医学部なら今まで以上に大変だろうし」



愛衣「愛衣ちゃんまた大勝利しちゃう?しちゃうかも?」








11:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/08/15(木) 23:11:41.40 ID:QXhZKWAT0




鋭太「勉強で忙しいから、勉強とバイトの両立の練習も兼ねた方がいいって事か」



カオル「うん、そういう事」



愛衣「夏休みのバイトは申請が必要なの!私が学校側に提出しておいてあげるから、ここにバイト先の住所を書いて!」



鋭太「…」



愛衣「タッくん?ねえタッくんってば!」



鋭太「うっせええええええええええ!」



愛衣「って、ここ図書館よ!静かにしないとダメじゃない」



鋭太「お前が言うな!」



カオル「あははは。あーちゃんは元気だなー」








15:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/08/15(木) 23:16:09.73 ID:QXhZKWAT0




愛衣「で、どこでバイトするの?」



鋭太「教えたらどうする気だ?」



愛衣「だって、ウエイターのタッくん…えへへ。紳士的な顔で…キリッてして…えへへ」



カオル「あっ、それいいかも」



鋭太「おい!変な妄想してるんじゃねええぇ!」








16:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/08/15(木) 23:21:40.69 ID:QXhZKWAT0




■数日後



鋭太「いらっしゃいませー…って」



千和「えへへ、来ちゃった」



姫香「エイタがマグロナルドのコスプレしてる」



鋭太「コスプレじゃねーよ。あっ今から昼飯か?」



千和「うん。えーくんの初バイトを応援しにきたんだ」



姫香「わたしこういうお店初めて。楽しみ」



鋭太「ありがとうな二人とも。じゃあ今日は俺の奢りな」



千和「ううん、いいよ。えーくんは自分の為に頑張ってるんだもん。足引っ張りたくないし」



姫香「うん。わたしも」



鋭太「まあ、そう言わずにさ」





千和「じゃあ、肉2倍盛り魔王バーガー10個」



姫香「わたしはシェイーク100個。旅館のお客様へのお土産にする」



鋭太「おい!!」








18:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/08/15(木) 23:26:00.38 ID:QXhZKWAT0




 

………





鋭太「ったく、あいつら普通のセットを頼みやがった…せっかく奢ってやるのに」



先輩「いい友達じゃんか」



鋭太「先輩!?」



先輩「お金が必要でバイトしてるんだろ?それをわかってくれるいい友達だと思うぞ」



鋭太「あ、ありがとうございます」



鋭太(この先輩、俺と声が似てるんだよなー)








19:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/08/15(木) 23:30:22.25 ID:QXhZKWAT0




 

………





愛衣「」ニコニコ



鋭太「えーと、ご注文は?」



愛衣「キリッっとして」



鋭太「へ?」



愛衣「キリッとして『お嬢様、ご注文は?』って言って。紳士みたいに」



鋭太「はぁ~」





鋭太「お、お嬢様、ご注文は?」キリッ



愛衣「あ…あぅぅぅぅぅぅ//」



鋭太「あ、あーちゃん!?」



愛衣「愛衣ちゃんお外走ってくるうぅぅぅぅ!」



鋭太「ち、注文は!?」








20:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/08/15(木) 23:33:53.04 ID:QXhZKWAT0




 

………





鋭太「いらっしゃいませー」



真涼「ふーん。頑張ってみるみたいね」



鋭太(ああ、この流れは全然予想できた。予想通り)



真涼「じゃあ、スマイルをお持ち帰りで」



鋭太「どこにだよ!」



真涼「もちろん家に…って何を言わせるのよキャッ」



鋭太「なにが『キャッ』だ!気持ち悪いわ!」





真涼「えーじゃあー、べ、別に鋭太の事なんて好きじゃないけど、一人寂しそうだからお持ち帰りしてあげるわっ」



鋭太「ツンデレ風に言うな!っていうか寂しそうってなんだよ!寂しそうって!」



真涼「だって、毎晩一人でさびしく」



鋭太「うおおおおおおおおおおおおおおお!!!」








21:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/08/15(木) 23:39:21.35 ID:QXhZKWAT0




真涼「さて、冗談はさておき…そうね。サラダを頂こうかしら」



鋭太「ありがとうございます。280円になります」



真涼「じゃあ、カードで」



鋭太「すみません。当店ではクレジットカードはご使用できません」



真涼「…え?」



鋭太「…」



真涼「あ、あら?」



鋭太(真涼が真っ青になってる…初めて見るぞ。こんな真涼)








22:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/08/15(木) 23:44:04.90 ID:QXhZKWAT0




真涼「そうね…」



鋭太「はぁ~。ほら奢ってやるから食べていけよ」



真涼「…いえ、帰るわ」



鋭太「いいから奢られろって、ったくみんな拒否すんだよなー。せっかく奢ってやるって言ったのに」



真涼「みんな?」





鋭太「ああ、千和にヒメに冬海。みんな拒否っちまいやがった」



真涼「…じゃあ、頂くわ。ご馳走になるわ鋭太」



鋭太「え?お、おう。食べてけ」



真涼「ふふっ。私が鋭太の初めて…悪い気分じゃないわね」



鋭太「なんだよ。それ……」








23:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/08/15(木) 23:50:02.93 ID:QXhZKWAT0




■バイト最終日



鋭太(1週間の短期とは言え疲れた…)



鋭太(それにしてもお金を稼ぐってこんなに大変だったんだな)



鋭太(確かにこれはこれで大切な社会勉強になるな)





鋭太「いらっしゃいませー」



真涼「ふふっ。今日もスマイルのお持ち帰りで」



鋭太「お客様?それはできないといつもって」



千和「えーくん、今日が最終日でしょう?だから来たよー…って、夏川?」



真涼「あらあら、どっかのチワワさんが肉の匂いに釣られてきたようですね」



千和「へぇ~、どっかの小悪女さんは毎日えーくんのバイトの邪魔してるの?彼女からストーカーにランクアップしたらどう?」



鋭太「お、おい。レジ前でやめてくれ」








24:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/08/15(木) 23:53:50.46 ID:QXhZKWAT0




愛衣「タッくん~。今日も食べに来たわよー。って別にタッくんがいるから来たわけじゃないんだからねっ」



姫香「エイタ。今日はマスターと来た。ギュっとして?」



真涼「あら?あなた達は…」



千和「あっ。みんなーこっちこっちー」



鋭太「おい。いい加減に注文してくれ…」








25:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/08/15(木) 23:57:10.38 ID:QXhZKWAT0




 







真涼「というわけで乙女の会の活動を行います」



姫香「おー」パチパチパチ



愛衣「ちょっと!私忙しいんだけど!」



千和「この新発売、勇者バーガーも中々美味しいねっ」



鋭太「俺の休憩時間がー」








26:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/08/15(木) 23:58:03.67 ID:fjsewWk30




また愛衣ちゃんが大勝利してしまうのか









27:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/08/16(金) 00:01:31.52 ID:KzG1eykh0




真涼「今回のお題はいかにナンパされるかです。モテカワたるものナンパの一つや二つされないといけません!」



愛衣「あーでも、ナンパって相手が面倒なのよねー。いちいち断るのがね」



姫香「さすがマスター。わたしは一度しかされた事がない」



千和「…」モグモグ



鋭太「でも、真涼もそんなに言うほどされた事ないよな?」



真涼「いえそんな事はありません。世の中の男性達は私を見た瞬間に濡れ濡れです」



愛衣「へー、意外だなー。告白はあんなにされてたのにね?」



千和「やっぱり、見ただけで性格が悪いのがわかるのかな?」



姫香「会長が?信じられない」








28:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/08/16(金) 00:05:36.81 ID:KzG1eykh0




鋭太「ああ違うんだ。こいつってさ、あまりに美人だから敬遠されてるんだよ」



千和「っ!?」



愛衣「学校ナンバーワンは伊達じゃないわね」



姫香「さすが会長。わたしとは次元が違う」



真涼「ええ、実を言うとその通りなんです。だからナンパについては冬海さんから説明をお願いします」



愛衣「どうやってされるかかー。そうねー。普通にやっていればされるんだけどね」



姫香「さすがマスター。マスターもわたしと次元が違う」



愛衣「そうね。他には…」








29:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/08/16(金) 00:09:28.67 ID:KzG1eykh0




真涼「はぁ~…私とした事が、どうやらお題を間違ったようですね」



鋭太「…」



愛衣「そうとも言えないわよ?」



愛衣「ナンパされるって事は、服装や身なりを普段から気をつけてるって事でしょう?」



愛衣「常に周りの視線を気にするのって重要だと思うわ」



愛衣「だって、いつどこで運命の人と会うかわからないしね」



真涼「そうですね。ちょっと近くのコンビニまでジャージで行って、会ってしまったでは最悪な結果になりますしね」



姫香「なるほど、勉強になる」





鋭太「あっ、休憩終わりだ。じゃあな、みんなゆっくりしていけよ」



真涼「ええ、あと8時間ほどゆっくりしていくつもりです」



鋭太「ゆっくりしすぎだ!!」








30:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/08/16(金) 00:13:42.56 ID:KzG1eykh0




■その夜



鋭太「よう」



真涼「どういう風の吹きまわしかしら?鋭太が私を呼び出すなんて」



鋭太「いや、最近のお前なんか変だから気になってな」



真涼「そうだったかしら?」



鋭太「乙女の会はグダグダだし」



真涼「そうね。否定しないわ」








31:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/08/16(金) 00:17:45.18 ID:KzG1eykh0




鋭太「食事はあまり好きじゃないのに俺のバイト先に顔を出すし」



真涼「それは鋭太で遊びたかった……会いたかったから」



鋭太「さ、最後に、偽恋人(フェイク)のくせに俺と…俺が稼いだお金でプレゼントやデートに行きたいって言ったところかな」



真涼「それは冒頭で言った通り、学校で言い寄る男が増えたせいよ」



鋭太「夏休み中に増えるわけがねーよ。そもそもな」







鋭太「真涼…本当はさびしかったんだろう?」








32:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/08/16(金) 00:22:53.32 ID:KzG1eykh0




真涼「…私の偽彼氏(フェイク)ごときが何を言ってるのかしら?」



鋭太「だったらさ、その偽彼氏(フェイク)ごときにバレナイようにしっかり演じろってんだ」



真涼「…」



鋭太「ほらよっ。これ」



真涼「え?」





鋭太「プレゼントだよ。欲しかったんだろう?」









真涼「時計…」








34:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/08/16(金) 00:28:15.90 ID:KzG1eykh0




鋭太「俺のバイト代で買った時計だ。初めてなんだから大切にしてくれよ」



鋭太「あとついでに、さびしくなったらそれを見て思い出してほしい」



鋭太「お前は一人じゃない。俺もいるし、自演乙のメンバーだってお前の事を仲間として認めているって」



真涼「…」



真涼「ばーか」



鋭太「へ?」





真涼「だれがこんな安物を大切にしてあげるもんですか」



鋭太「なっ」



真涼「…でも、偽彼氏(フェイク)からの初めてのプレゼント…」



真涼「偽恋人(フェイク)を演じる上で大切だから、仕方なく大切にしてあげるわ」



鋭太「おい」





真涼「ふふふっ♪デザインは中々いいわね。プレゼントをくれた本人は間抜け面なのにね」



鋭太「おいいい!!!!」








35:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/08/16(金) 00:33:05.47 ID:KzG1eykh0




真涼「ほら、今度はデートに連れて行ってくれるんでしょう?計画を練りましょう」



鋭太「あっ、それに関しては提案があってだな」



真涼「あら?グズ太にしては珍しく積極的ね」



鋭太「なんだよ!グズっておい!」



真涼「で、どこなのかしら?」








36:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/08/16(金) 00:38:23.11 ID:KzG1eykh0




鋭太「図書館で勉強とかどうだ?真涼も好きな本が読めるし、俺は勉強が出来る」



鋭太「さらに冷房もある!これ以上の良物件はないぜ?」



真涼「ふふっ。いいわよそこで」



鋭太「だよなー。冗談…って、何だと!?」





真涼「私は鋭太と一緒ならどこでもいいって言ってるの。図書館デート楽しみね」



鋭太「な、なななななななな!」



鋭太(こ、こいつ冗談で言ってないのか…)








37:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/08/16(金) 00:43:09.18 ID:KzG1eykh0




鋭太「じ、実は今のは冗談で、本当は遊園地にだな」



真涼「あら?鋭太は図書館以外も行きたいのね?」



鋭太「はあ?」



真涼「鋭太は私と遊園地に行きたいの?」



鋭太「あー、はいはい。そうですよ。行きたいなー真涼さんとー」



真涼「ふふっ。男が照れても可愛くないわよ」



鋭太「ってか、お前が連れていけって言ったんだろうが!」



真涼「あら?そうだったかしら?」



鋭太「あーわかったよ。日時は………………でいいか?」



真涼「ええ、用事があるけど、空けておくわ。鋭太の為に」



鋭太「っ!?」





真涼「あら?ゆでダコみたいよ?」



鋭太「うっせえ」








38:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/08/16(金) 00:46:56.05 ID:KzG1eykh0




■帰り道



真涼「じゃあ、遊園地の前に図書館デート楽しみにしてるわよ」



鋭太「ああ、勉強の邪魔をしないなら誘うさ」



真涼「何か弁当を作ってくるわね」



鋭太「俺が作るからそれは止めろ」



真涼「ふふっ。鋭太の手作り弁当楽しみね」



鋭太「しまった…無駄な労力が」







真涼「わざわざ家まで送ってくれてありがとう」



鋭太「ああ」



鋭太(というか初めて家まで送ったぜ。いつも拒否るからな)





真涼「じゃあ、おやすみなさい鋭太」



鋭太「おやすみ真涼」








40:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/08/16(金) 00:49:32.28 ID:KzG1eykh0




真涼「あっ、そういえば忘れていたわ」



鋭太「ん?」





真涼「プレゼントありがとう鋭太。末代まで大切にするわね」



鋭太「偽彼氏(フェイク)からのプレゼントなのにか?」



真涼「鋭太からだからよ」





………





鋭太(『鋭太からだからよ』と言った時の真涼…)



鋭太(今日一番の笑顔だった…)





鋭太(俺は皮肉にも少しだけ…)



鋭太(ずっとそばでその笑顔を見たいと思ってしまった)







鋭太(ああ、これからもずっと…)





       終わり








42:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/08/16(金) 00:52:55.74 ID:YAbnB/SCO












恒一「いないものになってから逆セクハラが凄い」
P「どうやら響に嫌われたみたいなんだが……」
一夏「性欲を持て余す」