戻る

このページは以下URLのキャッシュです
http://labaq.com/archives/51806017.html


「ゾウの密猟が止まらないので、密猟者を殺すことにする」タンザニアの過激な方針に賛否両論の声:らばQ
2013年10月09日 10:58
 

アフリカ象
アフリカのタンザニアではゾウの密猟が深刻で、毎日30頭、年間では1万頭が殺され、絶滅の危機に瀕しています。

象牙を求める密猟が後を絶たない理由に、密猟者を罰する法律が甘すぎたことが挙げられるとして、厳しい法案が打ち出されようとしています。

それは現場で密猟者を見つけ次第、処刑するというものです。

allAfrica.com: Tanzania: Harsher Penalty Awaits Poachers

これまでの法律は緩かったと言い、その抜け穴を利用して密猟が繰り返されてきました。

密猟者には国際的に裕福な実業家などのバックアップがあり、最新の武器を所持し、捕まったときには法的にも援助を受けるなど、厳罰を与えることが難しい状況にあったと言います。

このままではらちが明かないことから、見つけ次第、現場で処刑するという厳しい法律の最終決定が、現在下される見込みであるとのことです。

この過激な方針に、海外掲示板では賛否両論の意見が交わされていました。

●ここまでの状況にになってしまったことが哀しいね。

●ゾウの命は密猟者の命よりずっと価値があると思うね。密猟する連中は経済的な見通しの悪さゆえだろうとは思うが、保護すべきゾウの方が同情できる。容赦なくゾウを殺し続ける非情さを持つ密猟者を罰してやるといい。

●↑処罰に関して先を見越さない見方である。誰が象牙を買っているんだ?

●↑気でも狂ったのか。貧困からくる行動だという扱いをしながら、処刑を裁判なしに行うなんて、なんと退歩した考え方なんだ。腐敗した警察が賄賂をもらって間違った告発で処刑をし始めないとも限らない。

●中国の誰かが精力をつけるために象牙の粉を欲しがるからだ。こういう問題は中国のような東の国々からの要求からきている。その市場を切断しない限りいつまでも密猟者は消えない。

●公平な裁判を捨てる判断をする人々が多いことを残念に思うね。

●ここの掲示板は一体どうなっているんだ。オレは密猟者に同情は一切ない。だがみんな、どの人間も公正な裁判で有罪を証明されるまでは無罪というのを忘れたのか。どんな残忍な罪であろうと処刑は犯罪現場でしかないのだよ。

●↑それは西欧の見方である。一度も行ったことのない土地の人がすることを非難するには早すぎる。

●とても大事な区別をしておきたい。「疑わしい密猟者の処刑」というのと「保護すべき生物が密猟者に殺されないように、それを止める致命的な強制権を与える」というものだ。前者には良心から支援することは出来ないが、後者についてはサポートする。密猟者たちは生物を絶滅に追いやっているし、この致命的な強制権を伴った行動が密猟者にストップをかけるならそれでいいと思う。

●↑自分もそれに賛成だ。これがそんな不当なことだとは思わない。

●自分はフリーの人権レポーターでタンザニアに住み、この問題のいろんな特徴などについて調べたりしている。地域の人々の考察を知るためにインタビューをしている。
ここにいる人々は同じ考えを持っていない。
自分としては断固として、極刑はどんな状況であっても反対という立場ではある。ちゃんとした裁判の手順を踏むことを信条として、それが理想としている。しかしながらタンザニアには司法という過程がない。ここではしっかり調査して解決するより、身代わりの誰かを逮捕しておく方が人々にとって手がかからない。むしろ自然に解決してくれるほうが良いと思っている。
タンザニアも例外ではないが、アフリカのほとんどが小さな盗み程度でも、集団リンチを受け殴り殺されている。例えば自分が通りで誰かを指さして「Mwizi!」(泥棒を意味する)と叫べば、その誰かはその現場で殺される。そして何も盗んでいないことがわかると、その場で自分も嘘をついた罪で殺される。それがここのやり方なのだ。
それとは違う方向性にできないか、小さな影響を与えようとするのだが、ここでは個人ではなく集団がとても重要なのだ。なので1人が集団に反して境界線を越えたなら、ほぼ終わりを意味している。
それからここにいる人々のほとんどは、サファリ観光が唯一の収入源である。なのでここの住民にとって、密猟者は生活の糧を盗んでいく人間とみなしていることが、深く考えなくても想像つく。
ゾウの減少=サファリの減少=収入の減少=どうやって食べていくんだ? となる。
彼らは健康保険も警察もない。あるとすれば武器を持った泥棒だ。社会福祉や安全保障なんてものは概念すら存在しない。ほとんどの子供が小学校以降の学校にも行かない。両親の手伝いをしないといけないからだ。
砂からどうやって何を絞り出すかという以上の理解能力がない。快適にiPadを叩いている人々には、まず本当の死に物狂いや苦難が一体何であるかという概念がない。

●↑本当? そんなに自由に人を殺しているの?

●↑数百年前まで、ヨーロッパもそんなもんだったよ。

●ここで処刑がふさわしい方法だと言う人の多さに驚きだ。

●とても重要なものを守るための極端なリアクションだが、不幸にも一番成功のチャンスがある提案でもある。この極端な処罰はアメリカ西部の初期の時代に、馬泥棒に対して科していたものと似ている。

まさに賛否両論の意見に分かれていました。

インドでも「密猟者を発見したら銃撃しても良いとの許可」がニュースになっていましたが、他に密猟を食い止める有効な手立てが見つからないのが、不幸な現状を表していると言えそうです。

"The only way to solve this problem is to execute the killers on spot" - Tanzania's Minister for Natural Resources and Tourism recommends summary execution of elephant poachers.

夢をかなえるゾウ
夢をかなえるゾウ
posted with amazlet at 13.10.08
ミズノオフィス (2013-04-23)
売り上げランキング: 96

関連記事

 
Twitter facebook はてブ コメント ご意見 TB
 
コメント欄を表示する(0)
この記事へのトラックバック
あんてなサイトにブックマークされました。
トラックバックURL
zeronpa | カテゴリ:動物  環境問題
最新記事
記事検索

スポンサードリンク
以前の記事
トレンド


らばQは、世界中から役立つ・面白いニュースを、毎日厳選して配信しているバラエティニュースサイトです。