1：名も無き被検体774号+：2013/10/10(木) 00:06:05.75ID:scRluO4c0
言う相手の居ないぼっちだからここで語らせて欲しい。
先月兄が27で亡くなった。
脳腫瘍だった。
この病気の怖さを知って欲しい事もあり、ここに書き込ませて貰った。
3：名も無き被検体774号+：2013/10/10(木) 00:07:10.34ID:l7yTFb0F0
兄がお風呂で倒れたってスレ立ててたひと？
4：名も無き被検体774号+：2013/10/10(木) 00:07:24.54ID:sy+7qazC0
発病は去年の10月。
ニートだった兄がようやく仕事をし始めて一月経つかたたないかの時だった。
>>3
違うよー
見てるよ
9：名も無き被検体774号+：2013/10/10(木) 00:16:59.66ID:scRluO4c0
>>5
ありがとう、書き溜めてないから遅いけどちゃんと書くよ！
6：名も無き被検体774号+：2013/10/10(木) 00:11:53.68ID:scRluO4c0
どうにも体が疲れる、手に力が入らない。
と言って仕事を辞めたがっていた。
またこんな事言って、仕事したくないんだろうなぁくらいにしか思ってなかったけど
これが発病だった。
日頃の事もあり、家族はあまり大事に捉えて居ない時
兄が友人から「うちの親父が脳梗塞で倒れたから、お前もそういう病気かもしれないぞ」と言われ
近くの脳外科のある病院で検査を受けた。
するとそこで
「脳に影がありますね」と医者に言われた。
まだこの時は大事だと思って居なかった。
7：名も無き被検体774号+：2013/10/10(木) 00:11:59.32ID:Q1oKSo6o0
兄の腫瘍ネタ、こちらにもありますよお
たった今 兄が救急車で運ばれていった
http://hayabusa3.2ch.net/test/read.cgi/news4viptasu/1381067845/
9：名も無き被検体774号+：2013/10/10(木) 00:16:59.66ID:scRluO4c0
>>7
ごめん、うちの場合はもう。
結局大きな病院を紹介してもらって、そこのベッドが空いてから入院した。
そして、検査のための手術をする段階から主治医の先生に「余命一年程だと思っていて下さい」と言われて
この時初めて事の重大さが分かった。
その後開頭手術をして詳細な結果が出た。
脳腫瘍のグリオーマという、グレード4の最も悪性度の高い腫瘍だった。
8：名も無き被検体774号+：2013/10/10(木) 00:12:39.62ID:18Bc/rT2i
何かもう辛くなるわ
10：名も無き被検体774号+：2013/10/10(木) 00:23:42.00ID:scRluO4c0
開頭手術といっても、腫瘍をとる手術ではなく
あくまで検査をするだけの手術で
兄の腫瘍は場所が悪く、手術は不可能だと言われた。
兄は入院生活になり、放射線治療を始めた。
元々薄毛で「将来ハゲるよね」なんて言い合ってたのに
まさか治療で抜ける事になるなんて。
私は仕事を辞め、毎日時間が許す限り兄の病室に付き添っていた。
不幸中の幸いか、兄は放射線治療で抜け毛はあったものの
体調にはそこまで影響が出なかった。
抗がん剤も投与していたけど、その時は少しだるそうだった。
11：名も無き被検体774号+：2013/10/10(木) 00:25:31.10ID:1bBC8aVr0
あれ、>>1は女？
まぁどちらにせよゆっくり読ませてもらいます
15：名も無き被検体774号+：2013/10/10(木) 00:33:01.33ID:scRluO4c0
>>11
女だよ、書き忘れてたならごめんね
12：名も無き被検体774号+：2013/10/10(木) 00:27:05.26ID:JujIzn260
グレード4ならGlioblastomaだね・・・
すい臓がんも軽く凌駕する最強最悪の癌だわ
しかし20代でって珍しいな
15：名も無き被検体774号+：2013/10/10(木) 00:33:01.33ID:scRluO4c0
>>12
それです、膠芽腫です。
確かに若い人には余りないみたい。
17：名も無き被検体774号+：2013/10/10(木) 00:40:36.56ID:JujIzn260
>>15
テモゾロミドに加えて最近ギリアデルが承認されたけど、それでも根治できないもんなぁ
ゆっくり、書いていってください。非常に勉強になるので
19：名も無き被検体774号+：2013/10/10(木) 00:50:21.76ID:scRluO4c0
>>17
症例も少ないから他の人の役に立てるならと思ってスレたてたのもあるから、嬉しい。
うちの兄の場合、テモは副作用がほとんど無くて良かったかな。
13：名も無き被検体774号+：2013/10/10(木) 00:27:31.78ID:JAwUY/n8i
兄貴の看病で仕事まで辞めたのかよ
今はなにしてんだ？
15：名も無き被検体774号+：2013/10/10(木) 00:33:01.33ID:scRluO4c0
>>13
今は事後処理に追われてるけど、落ち着いたらまた仕事再開するよ。
いつでも戻っておいでって会社から言ってもらえてるんだ。
病気のことも看病するとも伝えてある。
14：名も無き被検体774号+：2013/10/10(木) 00:29:51.70ID:scRluO4c0
順調に治療が行われて行ったが、ある日少し体調が悪くなってきた。
次の日の朝、先生から緊急で電話がかかってきた。
正直、この時もしかして兄は死ぬんじゃないかと私は思っていた。
水頭症という脳の腫れの病気になり、意識がなくなっていた。
呼びかけても反応はなく、ただ暴れて吐いていた。
先生から緊急手術を提案され、母と私は先生にお願いして手術をしてもらった。
脳に機械を埋め込む手術だった。
術後、頭の痛みから意識が無くても暴れるのでベッドに手足を拘束されていた兄に
私と母が必死に声をかけると。
「生きとるわー…」と返してきた。
この言葉に私と母はまた泣いた。
16：名も無き被検体774号+：2013/10/10(木) 00:39:25.83ID:scRluO4c0
意識が戻った兄は、自分の頭の機械にびっくりしていた。
人間ってすげーなとも言ってたな。
そんなこんなもあり、兄貴のリハビリに付き添ったりして日々を過ごし
ようやく退院出来る時がきた。
頭痛は大分マシになっていたが、目が片方見えなくなってきていた事を本人が気にしていた。
ちなみに退院する前、兄に借金があった事が発覚。
金額は400万円くらい。
その時ばかりはぶん殴ってやろうかと思った。
18：名も無き被検体774号+：2013/10/10(木) 00:48:43.03ID:scRluO4c0
結局借金は家族でなんとかする事に落ち着いて、
家をバリアフリーと言う名の手すりだらけにして兄の退院を迎えた。
杖をついてもヨロヨロで、一人では歩けないので
もっぱら私と行動する時は車椅子だった。
若い＋発病から時間が経ってない事もあって
介護保険は使えず、自費でベッドや車椅子をレンタルする事に。
月に8000円くらい。
もうちょっと若い人でも緊急でこういう病気の支援が欲しい…。
車椅子の兄と、私は色んなところに出歩いて遊んでた。
景色のいいところに行ったり、美味しい物を食べに行ったり。本当一週間のうち半分は遊んでたと思う。
出先ではよく夫婦に間違われたりもした。
その時はお互い「てめぇなんか願い下げだ！」と言い合ってたなぁ。
そんな風に不自由だけども、元気に過ごして居たので
生死に関わる病気だという認識が抜けてってた。
21：1：2013/10/10(木) 01:00:50.32ID:scRluO4c0
名前1にしときました、見づらくてすいません。
7月になってから、月一の診察の時に先生がMRIの画像を何時もと違うのを出した。
あれ？と思ったけど本人の居る前では変な事は言いたくないので黙ってて
母に上手く行って兄を先に外に出し、先生に尋ねる。
「お兄さんが居たから出さなかったんだけど…」
と言って先生が見せてくれた画像を見てびっくりした。
一ヶ月の間に物凄く腫瘍が育っていたからだ。
ただすぐにどうこうという事は無いからと先生が言っていたので
その日はひとまず帰った。
この頃、兄に本当の病名と余命を話すかすごく悩んだけど
豆腐メンタルな兄にはまだ言わないでおこう…と私は先延ばしにしていた。
そして、また遊び歩く。
病名の割には、本当に凄く元気だった。
ゲーセンに行ったり、車屋さんに行ったり。
食べ物屋を物色したり。
そして8月の診察日がきた。
前回よりまた少し腫瘍が育っていた。
本人は目があまり見えて居なかったのもあり
「前回と余り変わってないねー」と言われて
とてもショックを受けていた。
この二日後から、再び頭痛を訴えるようになる。
22：1：2013/10/10(木) 01:06:42.46ID:scRluO4c0
頭痛を訴え始めてから二週間、病院に行ったけども治療は無い。
痛み止めのロキソニンと、グリセレブという脳圧を下げる薬を出された。
しばらくそれを飲んで様子をみよう、とその日は帰った。
数日たっても改善は見られず、日に日に頭痛は増し出歩く事が少なくなってきた。
脳腫瘍の特徴で、朝の頭痛が酷くて夜になるとマシになっていく、というのがあるけど
兄はまさにそのままだった。
あくまでマシというだけで、完全に無くなる訳じゃなかったけど。
「どんな感じで痛いの？」と聞いたら
「クッソ酷い二日酔いの頭を振り回されてる感じ」と言ってた。
一日を寝て過ごす事が多くなってきて一週間がたった頃、兄の頭痛が今までと比べ物にならない程酷くなった。
そして、救急車を呼んで欲しいと本人に言われ、病院に連絡を取り救急車を呼ぶ。
23：1：2013/10/10(木) 01:12:43.01ID:scRluO4c0
丁度救急車を呼んだ日は、新しい薬を始めるといっていた日。
主治医の先生に連絡を取って、病院に搬送。
処置という処置は特に無いが、少し頭痛が落ち着いたのか
救急患者用の病室で座って兄はiPhoneいじって遊んでた。
一瞬本当に病気かよとこの時も疑ったけど、今思えば気を紛らわせないと耐えきれなかったのかもしれない。
そして、しばらくそのまま入院しようという話になり
私は入院道具を揃えるために一旦帰宅した。
私の帰宅中に、その日から始めるアバスチン単独療法というのを行った。
その後兄とメールを交わしながら病院に母と到着。
治療が終わった兄は少し朦朧としていた。
24：1：2013/10/10(木) 01:19:39.91ID:scRluO4c0
腹減ったと言うので、コンビニで買ってきたおにぎりを渡したら喜んで食べていた。
おにぎり二つを食べ終えた頃に異変が訪れる。
急に寒い寒いと言い出したのだ。
看護師さんにも確認を取り、冷房を消す。
それでも寒いと言うので毛布をかけた。
部屋の中は段々と蒸してきて私と母は汗だくになった。
なんかおかしくね？と思った頃、兄突然吐き始めたのだ。
急いで看護師さんを呼び、嘔吐物を片付ける。
そしてそのまま意識が混濁していった。
その日はひとまず帰ることになり、次の日のに病院に向かうと
兄は完全に意識が無くなっていた。
25：名も無き被検体774号+：2013/10/10(木) 01:22:26.57ID:JujIzn260
膠芽腫に対してアバスチン承認されたんか。知らなかった
膠芽腫は急に発症してどんどん悪くなっていくから、家族がつらいよね・・・
28：1：2013/10/10(木) 01:37:45.96ID:scRluO4c0
>>25
アバスチンは膠芽腫に使えるようになったのは結構最近だったかな？
6月承認とかだったかもしれない
うちの兄の場合は最期の一日前までは元気だったから全然病気に見えなかった。
そのおかげで家族としては辛さは少なかったかもしれない。
26：1：2013/10/10(木) 01:26:52.75ID:scRluO4c0
先生から、親しい方や親族に連絡をしておいた方がいいかもしれませんと言われた。
しかし、兄は自分が病気した姿を見られる事をとても嫌がっていた為
その日は誰にも連絡を入れない事にした。
不安と悲しさもあり、その日はそのまま病院に残る事にして、母には帰ってもらった。
夜の飲み物などを補給するために、病院近くのコンビニに行く。
病院に戻るまでおよそ15分だった。
戻ってくると兄は呼吸器をつけられていた。
え？なんで？
さっきまでと全然違う室内の様子。
看護師さんたちが慌ただしく出入りしていた。
そして、先生から
「このまま呼吸が弱って、とまります」
と言われた。
それだけ言って先生は外に出て行った。
そして、その通りに呼吸が段々と弱くなり
繋がれてる機械の心拍数の数字が少なくなってった。
そして、とまる。
呆気ない最期だった。
27：1：2013/10/10(木) 01:34:20.08ID:scRluO4c0
俺の余命いつだろー来月かなー？
とか軽口を叩いていた数日後の事だった。
兄とは喧嘩ばっかりだったけど
兄が入院してからずっと一緒にいて、今まで生きてきた中で一番兄妹としての時間を過ごしたと思う。
面と向かっては「このくそやろー」とか言ってたけど大好きでした。
豆腐メンタルとか勝手に私が思ってただけで
実際はとても強かったんじゃないかと思いました。
結局何が書きたかったかというと
こんな病気になる事もあるんだから、親兄妹や親類縁者とは後悔の無いように過ごして欲しいなって事です。
こんな話に付き合って頂きありがとうございました。
何か質問があれば答えられる範囲で答えます。
29：名も無き被検体774号+：2013/10/10(木) 01:42:40.18ID:JujIzn260
>>1
苦しんだ期間がそれほど無いようなのが救いだね
罹患期間は結局どれくらいに？
30：1：2013/10/10(木) 01:46:09.87ID:scRluO4c0
>>29
約10ヶ月くらいかな？
ちなみに早く発見してたとしても、結果は変わらなかったと先生は言ってました。
33：名も無き被検体774号+：2013/10/10(木) 01:55:57.14ID:JujIzn260
>>30
膠芽腫と診断された瞬間余命1年以内と決まったようなものだからね・・・
入院はそのうちどれくらい？
34：1：2013/10/10(木) 01:59:33.77ID:scRluO4c0
>>33
4ヶ月くらい。
上で省略したけど手術自体は四回やってて
開頭手術→脳幹ドレナージ→ドレナージ外し→腰の生検
腰のせいで入院が一月伸びたから、腫瘍の問題だけだったら三ヶ月だったと思う。
36：名も無き被検体774号+：2013/10/10(木) 02:06:01.60ID:JujIzn260
>>34
ほうほう。お兄さんにこうしてあげればよかった、っていうことはある？
38：1：2013/10/10(木) 02:12:57.01ID:scRluO4c0
>>36
もっと相手してあげれば良かったかなぁと思う。
別々の部屋に居る時には「妹ちゃん、俺寂しいよー」ってメールが来たりしてたから
足りなかったのかなぁと。
31：名も無き被検体774号+：2013/10/10(木) 01:49:28.13ID:gbJ+6p/c0
ずっと一緒にいないといけなくても長生きして欲しかった？
32：1：2013/10/10(木) 01:55:40.87ID:scRluO4c0
>>31
難しいな…
気持ちだけの問題で言うなら、やっぱり長生きして欲しかったな。
金銭的には厳しいから、これで良かったのかもしれないと思った…かな…？
35：名も無き被検体774号+：2013/10/10(木) 02:02:11.08ID:gbJ+6p/c0
>>32
やっぱりどこかで死んでほしいと思ってるのか
答えてくれてありがとう
36：名も無き被検体774号+：2013/10/10(木) 02:06:01.60ID:JujIzn260
>>35
ジェムザール、ギリアムとアバスチンの単価ググってから出直してこいクズ
現実的に破産するレベルで金かかるわ
37：1：2013/10/10(木) 02:08:12.01ID:scRluO4c0
>>35
両親共に年金暮らしだから、治療費用と借金諸々がきつ過ぎた。
死んで欲しい訳じゃないけど、難しかったなって思うだけ。
40：名も無き被検体774号+：2013/10/10(木) 02:14:32.35ID:6iUirVyx0
１は偉いね…
大病じゃなくても長く入院してる家族を支えるのは大変だもの
41：1：2013/10/10(木) 02:18:44.45ID:scRluO4c0
>>40
ありがとう、でも私が偉いというか
環境的に恵まれてたからそこまで看病出来たんだよね。
42：名も無き被検体774号+：2013/10/10(木) 02:19:44.51ID:L+3a0Y1d0
こういう話を聞いたり見たりするたびに
健康でいるってことはつくづく幸せなことなんだなって思うよ
44：名も無き被検体774号+：2013/10/10(木) 02:29:33.69ID:scRluO4c0
>>42
本当だよね…私は不健康丸出しの生活をしてたけど兄に
「俺以外は健康で居て下さいよ」って言われてから改めたよ。
健康って幸せな事なんだよね。
ライブドア運営の「出会え過ぎてヤバイ」って話題のＳＮＳがマジでヤバかったｗｗｗｗｗｗ
【閲覧注意】ダンナがスカト口趣味なんだけ質問ある？
当時JSだった私があそこに鉛筆をぶち込み続けた話
現在進行中の7年片思いしている話
彼女が目の前で廻されたのに何もできなかった大学生の話
友達の紹介で初めてAV撮影いったから質問に答えるよ
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コメント一覧
ちょうど明日帰省するから沢山話したりしよう
若い人が死ぬのは悲しいね
亡くなってくれてある意味良かったな･･･
病気とかは違うけど最後の状態とかなんとなくね
気持ちも似てるわ
長生きはしてほしいけど金銭的な意味で言えば区切りいいとこで逝けたかなぁって思う
自分がこういう完治不能系になったら無駄に家族に疲労と金銭負担かけたくない