モバP「言の葉よりも素直なこと」
- 1 : ◆qKN1KEFb.k 2013/10/11(金) 01:15:22.73 ID:lGYZ1e0m0
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○月1日 夕刻・事務所
スタスタ…
奏「……ねぇ、Pさん。ちょっといいかしら?」
P「ん……おお、奏か。あー、ごめん、今ちょっとPCでの事務処理で手が離せないから、このままで良いか?」カタカタ
奏「……ええ、その方が良いわ」
P「で、どうかしたのか? 今日はもう仕事終わりだぞ-?」カタカタ
奏「……隙ありっ」チュッ
P「おひぃゃお!?」ッターン!
- 2 : ◆qKN1KEFb.k 2013/10/11(金) 01:16:23.33 ID:lGYZ1e0m0
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奏「ふふっ、『おひぃゃお』だって。いくらビックリしたからって、どこからそんな声出るの?」
P「そ、そりゃあ首元に突然キスされたらビックリするわ! というか、そういうことはしちゃ駄目だって言っただろ!?」
奏「あら、てっきり唇はダメって事かと思ったんだけど。プロデューサーさんの首もと、良い匂いがしたわよ?」
P「ったく、またそんなこっ恥ずかしいことを……」
Prrrrrrr!
- 3 : ◆qKN1KEFb.k 2013/10/11(金) 01:17:14.22 ID:lGYZ1e0m0
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P「っと、電話か。ああ、すまん奏、何か聞きたかったんだろ? この後で聞くからさ」
奏「ううん、今日はもういいわ。それじゃあPさん、お疲れ様でした。お仕事頑張ってね?」
P「え……お、おう、お疲れ様。……まぁ奏がいいならそれでいいか」カチャッ
P「……お待たせ致しました、お電話ありがとうございます。シンデレラガールズプロダクション、プロデューサーの――」
奏「……まずは1カ所、っと。ふふっ」
- 4 : ◆qKN1KEFb.k 2013/10/11(金) 01:18:52.36 ID:lGYZ1e0m0
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○月2日 朝・事務所
奏「ふぁ……おはようございます」
ちひろ「あら奏ちゃん、おはようございます。今日は早めに来たのね?」
奏「ええ、ちょっとやる事があって……あ、居た居た」
P「――よし、今日は△△レコードでいつものラジオ収録だな。眠気眼のリスナーを、凛の落ち着いた声でバッチリ覚まさしてやれよー」
凛「うん、分かってる。今日もしっかりとやるから、私のこと見ててよね?」
P「おう、まかせとけ。既に俺は凛の声でバッチリ目覚めてるからな!」
凛「……も、もう。じゃあ行くよ、プロデューサー」
P「運転は任せろー……っと、おう、おはよう奏。珍しいな、今日はやけに早いじゃないか?」
- 5 : ◆qKN1KEFb.k 2013/10/11(金) 01:19:57.09 ID:lGYZ1e0m0
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奏「おはよ、Pさん。凛ちゃんもおはよう」
凛「おはようございます……あれ? 奏さん、今日はレッスンの時間にはまだ大分あるけど……?」
奏「ええ、この時間じゃないと、誰かさんが居なくなっちゃうから、ね?」
P「? 要は凛か俺に何か言いに来たってことか?」
奏「ん、そうね。大体正解、かな」
- 6 : ◆qKN1KEFb.k 2013/10/11(金) 01:21:06.63 ID:lGYZ1e0m0
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P「そっか。丁度凛も俺も、これから出るところだったからな」
凛「そうだね。それで奏さん、私とプロデユーサー、どっちに用なの?」
奏「用ってわけじゃないんだけど……まぁ、直ぐに終わるわ。というわけで……ちょっとごめんね、Pさん」グイッ
P「んおっ!? ちょ、ネクタイ引っ張」
奏「んっ」チュッ
凛「!?」
ちひろ「ほぁ!?」
P「What's!?」
- 7 : ◆qKN1KEFb.k 2013/10/11(金) 01:22:12.73 ID:lGYZ1e0m0
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奏「……おはようと、いってらっしゃいのキスだよ。唇はダメらしいから、今回は頬だけど」
凛「か、奏さん!?」
ちひろ「み、見事なキス捌きだったわね……」
P「か、奏っ! お前、昨日に引き続いてまた……だから唇だけじゃなくてだなぁ!」
凛「昨日!? 何、プロデューサー、昨日もしたの!?」
P「えっ? いや、したというかされたというか」
奏「Pさんが仕事してたから、後ろから首に、ね? 良い匂いだったわよ?」
凛「う、うらやま……じゃなくてっ、奏さん何してるの!? 何してるの!?」
- 8 : ◆qKN1KEFb.k 2013/10/11(金) 01:24:03.58 ID:lGYZ1e0m0
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P「り、凛、そんな声を荒げるなって。これからラジオなんだから喉は大事に……」
凛「だったら、話は送迎中にみっちり聞くよ! ほら、さっさとこっちに来る!」
P「わ、分かった、分かったからお前もネクタイ引っ張るなって! こら、ネクタイはリードじゃない、俺は犬じゃないってうおおおおお」ズルズル
凛「それと、か、奏さんもいきなりするなんて大胆すぎ! もっと場所とか選んでっ!」
奏「あら、ごめんね。でも、唇じゃなかったらチャンスはたくさんあるから、凛ちゃんも頑張ってね?」
凛「う、うぅ……と、とにかく2人とも、私達は行ってくるよ!」
ちひろ「あ、はい、いってらっしゃーい」
<オイ、リン! サスガニ カイダンオリナガラヒッパルノハアブナオワァァァァァァ!?
<ホラ、キリキリアルク!
<アルケテナイ! オチテル、オレスベリオチテル!
- 9 : ◆qKN1KEFb.k 2013/10/11(金) 01:25:03.70 ID:lGYZ1e0m0
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奏「……ふぅ、満足した。あ、ちひろさん。私、お昼のレッスンの時間まで仮眠室で休んでるわね」
ちひろ「えっ、まさか奏ちゃん、プロデューサーさんにキスするためだけに早く……?」
奏「どうかしら? それじゃあまたお昼に……ふぁぁ、朝早くはやっぱり眠いわ……」スタスタ
ちひろ「こ、これがキス魔……こいつぁグレートな……!」
奏「……これで2カ所目、ね」
- 10 : ◆qKN1KEFb.k 2013/10/11(金) 01:26:28.88 ID:lGYZ1e0m0
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同日 お昼過ぎ・レッスン場
ルキトレ「……はい、そこまで! では今日はここまでにします! 水分をきちんと摂ってから事務所に戻って下さいね!」
奏「んー……すっかり目が覚めたわね」ノビー
茜「あっ、奏ちゃん、おっつかれーっ!! はい、スポーツドリンク!!」
奏「あら、ありがとう。茜もお疲れ様。今日も一番笑顔が弾けてたわよ?」
茜「おおお、ホント!!? えへへ、ありがとっ! 私は元気が取り柄だから!!」
- 11 : ◆qKN1KEFb.k 2013/10/11(金) 01:31:59.75 ID:lGYZ1e0m0
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奏「そういえば、お茶じゃなくてスポーツドリンクなのね。茜、お茶好きでしょう?」
茜「いやー! 前に泰葉ちゃんが、お茶は喉の油がどうとかでレッスン中は飲まない方が良いって言ってくれたから!!」
奏「なるほど、だからスポーツドリンクなのね……」
茜「そう、さすが芸能界のセンパイ、って感じだった!! 1歳下なのに凄いね!! 憧れます!!」
奏「ふふっ、茜は本当に元気ね。キスしてあげたくなっちゃうわ」
茜「それはドッキドキしちゃうね!! 奏ちゃんのキスボンバーを喰らったら、みんなイチコロだっ!!」
奏「ボンバー……もっと勢いがあってもいいかしらね」
茜「あれ、どうしたの? 考え事なら気合いでなんとかしましょうっ、おー!!」
奏「もう、圧倒されちゃうなぁ……それじゃ、お昼を食べに事務所へ戻りましょ?」
茜「りょーかいっ!!!」
- 12 : ◆qKN1KEFb.k 2013/10/11(金) 01:33:29.75 ID:lGYZ1e0m0
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数分後・事務所
P「……お、2人ともお疲れ。これからお昼か?」
茜「お疲れ様です!!!」
奏「ええ、そうよ。Pさんも一緒に、どう?」
P「あー……ごめんな、まだちょっと手が離せない状態なんだ。俺は後で食べるよ」
奏「あら、残念」
茜「そうですかっ、頑張って下さいね!!」
P「おう、ありがとうな。じゃあ2人とも、しっかり休憩するんだぞー?」
- 13 : ◆qKN1KEFb.k 2013/10/11(金) 01:34:06.45 ID:lGYZ1e0m0
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奏「……あ、そうそうPさん。私、茜から学んだ事があるの」
茜「へ? 私ですか!? 何ですか!?」
P「学んだ事? ……当の本人は分かってないみたいだけど」
奏「それはね……こうっ」ダッ
P「!?」
奏「今回は、ここっ」ガシッ
チュッ
P「でこっ!?」
茜「おおおおお!!!?」
- 14 : ◆qKN1KEFb.k 2013/10/11(金) 01:37:05.12 ID:lGYZ1e0m0
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P「なっ、奏、お前また懲りずに……!」
奏「ふふっ、茜のボンバーな勢いを真似てみたの。どう? ビックリしたでしょ?」
茜「奏ちゃん、だ、大胆だね!!! プロデューサーにキスなんて、大、胆!!!!」プシュー
奏「……あれ、茜? なんだか煙噴いているけど……大丈夫?」
P「うおお、茜がオーバーヒートしてるぅ!? 奏、濡れタオル、濡れタオル! それとボンバー真似るの禁止な!」
茜「キスって、結婚する時のやつでしたっけ!? あれ、それはまた違うんですか、分からなくなってきましたたたた!!!!!」
奏「残念、禁止かぁ……って、それどころじゃないわよね。えっとタオルタオル……」
奏「……とりあえず3カ所、かな」
- 15 : ◆qKN1KEFb.k 2013/10/11(金) 01:38:06.14 ID:lGYZ1e0m0
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○月3日 事務所・廊下
スタスタ…
奏「あ、Pさん。こっちには……まだ気付いてないみたいね」
P「……」テクテク
奏「……良いこと思いついた」ピーン
- 16 : ◆qKN1KEFb.k 2013/10/11(金) 01:39:04.42 ID:lGYZ1e0m0
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P(……ふむ、今日も問題なく順調。良いことだ)スタスタ
P(この後は雪美を迎えに□□スタジオに行って、その流れで薫と舞も迎えるには良い時間になるかな……)テクテク
奏「……」コソッ
P(ん、そうか、莉嘉も良い頃合いになるな。今日は車が賑やかになりそう……)
奏「……Pさん」トントン
P「んおビックリしたっ! おいおい、急に誰だ……」クルッ
奏「んっ」チュッ
P「!? ……おわあっ!?」
- 17 : ◆qKN1KEFb.k 2013/10/11(金) 01:39:56.83 ID:lGYZ1e0m0
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奏「ふふっ……私、だよ」
P「か、奏、お前また、またお前……!」
奏「唇にされると思った? 今回は耳で我慢してね」
P「我慢も何も、すること自体ダメなんだって! あー、もう、あー、本当にびっくらこいた……」ヘナヘナ
奏「安心して。もしもPさんが心臓麻痺になって倒れたら、私が人工呼吸してあげるから、ね?」
P「心臓麻痺に人工呼吸は必要ないっつーの!」
- 18 : ◆qKN1KEFb.k 2013/10/11(金) 01:41:08.21 ID:lGYZ1e0m0
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P「何度注意しても聞かないとは……はぁ。……奏、次やったら本当に怒るからな?」
奏「……冗談ではないって顔ね。Pさんにそういう表情似合わないわよ?」
P「それくらい本気って事だ」
奏「Pさんは、キスされるのはイヤ?」
P「嫌とか嫌じゃないとか、そういう話じゃないんだよ。……分かんないかなぁ」
- 19 : ◆qKN1KEFb.k 2013/10/11(金) 01:43:45.02 ID:lGYZ1e0m0
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コメント一覧
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- 2013年10月11日 23:21
- (・ω・)ノコンチャァ
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