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http://japanese.engadget.com/2013/10/11/10-24-gmail-docomo-id-4/


ドコモメールは10月24日開始。「Gmailよりドコモメール」の理由を聞く。docomo IDは4つのフリーを導入 - Engadget Japanese


10日開催のドコモ2013-2014冬春モデル発表会より。NTTドコモは、10月24日、 spモードメール をWebメール化した新サービス ドコモメール を開始します。

不具合発生など、何かと評判の悪かったspモードメール。ドコモメールは当初2013年1月をスタート予定としていましたが、発表から1年、大幅に延期してようやくスタートします。ドコモではサービス品質向上を延期の理由としていましたが、それではドコモメールは、多くのユーザーが利用する、Gmailよりも良いサービスになったのでしょうか。

ドコモメールは、spモードメールをクラウド化した新サービス。ひとくちにクラウド化と言ってもピンとこないかもしれませんが、要するに、Gmail に代表されるようなWebメールとしても使えるspモードメールということです。

これまでのspモードメールと同じように使える一方で、11月以降は docomo ID に対応し、12月からはIDとパスワードを使い 2台目以降のスマートフォンやタブレット、パソコンなどのブラウザからも「docomo.ne.jp」のメールアドレスが使えるようになります。IMAPに対応し、ブラウザだけではなく、パソコンのメールソフトなどからも利用可能です。

なお、当初はAndroid向けに提供し、iPhone向けは12月中旬以降になる予定。

また12月の後半には、月額210円のオプション「あんしんネットセキュリティ」の1つの機能として、メールサーバー側で迷惑メールを削除する「迷惑メールおまかせブロック」を提供する計画です。



Gmailではなくドコモメールを使う意味


なお、ドコモメールの利用は無料ですが、別途spモードの契約として月額315円が必要です。

前述のあんしんネットセキュリティは、契約時に無料期間を用意していますが、その後は月額210円がかかり、迷惑メールブロック付きのクラウド型メールサービスとして使うには、合計して毎月525円がかかる計算になります。



ドコモメールのサーバー保存容量は1GB。一方 Gmailは、Google+やGoogleドライブなどと共有する形で1アカウントあたり15GBが無料です。仮に Googleドライブなどに14GB以上のデータを保存しているユーザであれば、ドコモメールの方が保存容量が大きいと言えますが、あまり現実的な比較ではないでしょう。

Gmailなど、Googleのサービスは基本的に無料です。では、利用者がドコモメールを使うメリットはあるのでしょうか? こうした疑問を説明員に直接ぶつけてみました。

説明員によると、まず、ドコモメールでは、これまで利用してきたデコメールなどを引き続き利用できる点があります。Webメール型のサービスですが、パソコンからでもデコメの表示やデコメ入りメールが作成可能です。




さらに、少しいじわるとは思いましたが、デコメから卒業しているスマートフォンユーザーは、ドコモメールをあえて使う必要はないのか? と聞いて見ました。

これに説明員は「これまでspモードメールやiモードメールを利用しているユーザーに、ドコモメールを訴求していきます」と回答。これだけ聞くと、スマートフォンを積極的に利用しているユーザーは置いてけぼりに感じるかもしれませんが、説明員の話を要約すれば、ドコモに抱く安心感が1つの売りなると考えているようです。

長く使われてきたキャリアメールへの信頼感は厚く、設定の手間もほとんどありません。メールアドレスを変更したくないから他の携帯電話会社に移行したくないというユーザーもいるぐらいです。

一方で、一度Gmailなど汎用的に使えるメールサービスをメインに据えると、携帯会社の変更といった障壁が格段に下がるのも事実でしょう。

ただ、グーグルが半永久的に無料でサービスを提供する保証はありません。サービス終了も珍しい話ではなく、Google Reader の終了は記憶に新しいところです。

また、携帯会社のサービスの方が信用できるというものでもなく、過去には「一生つきあえる100年メール」をうたった au oneメール が、わずか6年でその一生を終えました。誤解を恐れずに言えば、ドコモを信じるか、それともGoogleなどそれ以外を信じるか、といった話なのかもしれません。

ドコモメールは10月24日9時に提供開始。まずは、2013-2014年の冬春モデル3機種、2013年夏モデル11機種に対応する予定です。

docomo IDは、4つのフリー

このほかドコモは、11月13日より docomo ID を使ったサービス展開を加速します。

競合する KDDIは「マルチユース」「マルチネットワーク」「マルチデバイス」を経営ビジョンに掲げ、au IDを軸としたサービスを展開しています。



ドコモもこの方針と似たような形ですが、「ネットワークフリー」「デバイスフリー」「OSフリー」「キャリアフリー」を掲げています。この「フリー」は無料や不使用のフリーではなく、ひとつの環境に限定されない非依存、インディペンデントの意。

docomo ID で認証することで、他社も含む3G やLTEの回線と宅内WiFiなどネットワークの種類を問わず、またスマートフォンやタブレット、パソコンなどデバイスやOSを選ばずに利用できる環境を用意します。さらに、ドコモが手がけるコンテンツ配信サービス dマーケット をドコモ以外のユーザーも使えるようにする計画です。