ノーベル文学賞:ハルキストはがっかり…「また来年」
毎日新聞　2013年10月10日　21時56分（最終更新　10月10日　23時53分）

　ノーベル文学賞が発表された１０日夜、受賞の期待が高まっていた作家、村上春樹さんのファン「ハルキスト」が東京都杉並区のブックカフェ「６次元」に集まり吉報を待った。午後８時過ぎ、受賞しなかったことが分かり、参加者は祝杯用に用意したシャンパンを飲み干し、「また来年」と声を掛け合った。

　同店では、村上作品の読書会を定期的に開催しており、この日は約１０人のハルキストが結集。デビュー作品に出てくる「ホットケーキのコーラがけ」を楽しんでその瞬間を待った。

　英国などのブックメーカー（賭け屋）の事前予想で上位に挙げられていたこともあり、期待する声は多かったが、カナダ人作家の受賞が決まると「ああ、だめだ」と落胆する声も。東京都武蔵野市の会社員、野村都子（さとこ）さん（３５）は「今回は取ると思っていたので残念だが、いつか受賞するのは間違いないので、その時を楽しみに待ちたい」と話していた。【銭場裕司】

http://mainichi.jp/select/news/20131011k0000m040104000c.html

村上春樹さんがノーベル文学賞に選ばれず肩を落とすファンら＝東京都杉並区の喫茶店「６次元」で２０１３年１０月１０日午後８時、宮間俊樹撮影