「アンパンマン」やなせたかし、死去

アニメ「アンパンマン」などで知られる漫画家のやなせたかしさんが死去しました。

画像：【やなせたかし】

http://news.nicovideo.jp/watch/np687536

享年９４才でした。

１３日午前３時８分、やなせさんは順天堂大学医学部附属順天堂医院（東京都文京区）で亡くなりました。

死因は「心不全」と伝えられています。

葬儀は近親者のみで済ませ、後日「偲ぶ会」が開かれる予定です。

絵本から始まった「アンパンマン」は１９８８年にアニメ化され、現在も放送が続く人気作品です。

また「アンパンマン」で主人公アンパンマンの声優をつとめる女優の戸田恵子（とだけいこ 56才）さんは

訃報を聞き、

「やなせ先生こそがアンパンマンそのものでした」
「いつでも優しさで私達を包んでくださり、分けあうことを教えてくださった。ただひたすらありがとうございましたと感謝を申しあげるしかないのですが、今は決してなくしてはいけない大切な道しるべを喪（うしな）った感覚です」「悲しすぎて全く力が入りません。合掌」

とのコメントを寄せています。

やなせたかし
高知県出身。
官立旧制東京高等工芸学校図案科（現在の千葉大学工学部デザイン学科）を卒業。
田辺製薬（現・田辺三菱製薬）に入社。
１９４１年に戦争で徴兵された後、クズ拾いなどを経て、高知新聞記者に。
１９４７年に上京し、三越百貨店の宣伝部のグラフィックデザイナーとなる傍らで副業として漫画を描き続け、１９５３年３４才のときに同百貨店を辞めて、専業漫画家となる。
独立後、なかなか芽が出ず、放送作家や作詞家としての仕事も手がけた。
（いずみたく作曲のポピュラーソング『手のひらを太陽に』などが有名）
１９６６年以後、詩人や絵本などを刊行。
１９７３年に出版した絵本『あんぱんまん』が現在のアニメに繋がっています。
１９９０年『アンパンマン』が日本漫画家協会賞を受賞。
１９９１年に勲四等瑞宝章を受章。
１９９５年同じく『アンパンマン』が日本漫画家協会文部大臣賞。
同年、出身地である高知県香美市に香美市立やなせたかし記念館「アンパンマンミュージアム」
が設立されました。
２０００年から現在まで日本漫画家協会理事長や会長をつとめました。

動画：【アンパンマンマーチ】