NTTドコモは、公衆無線LANサービス docomo Wi-Fi にSIMカード認証機能を追加します。これにより、iPhoneやAndroid端末などで対応エリアに入ると、2〜3秒でWiFiに自動接続します。
現在
永年無料キャンペーン中の docomo Wi-Fi。対応エリアは9月末で約13万スポット。接続にはこれまでIDとパスワードでの認証が必要で、接続までに通常は10秒程度、遅い場合には10数秒かかっていました。
今回新たにSSID「0001docomo」を新設し、スマートフォンのSIMカード内の情報で認証するEAP認証を導入します。15日よりまず全国のドコモショップに対応し、11月末までにdocomo Wi-Fi ほぼ全域でサポート。対応端末は
iPhone 5s と
iPhone 5c のほか、Android端末は
2013 - 2014年の冬春モデルで利用可能。
SIMカードでWiFi接続を認証する方式は、auやソフトバンクでもすでに導入しています。この仕組みは端末のハードウェア側で対応する必要があるため、過去のモデルでは基本的に非対応となります。
接続時間の短縮は利用者の利便性を向上させますが、一方で携帯電話会社側にもメリットがあります。利用者にWiFiを積極的に使わせることで、逼迫した状態にある3G/4Gのモバイル網の混雑回避(データオフロード)も期待できるためです。
なおdocomo Wi-Fi では、3つのSSID「docomo」「0000docomo」「0001docomo」を運用しています。このうち、SIMカード認証は「0001docomo」で、「0000docomo」はIDやパスワードが必要なWPA2の認証方式を採用しています。
残る「docomo」は11月1日で終了する方針。こちらはWEP方式となっています。旧世代の暗号化方式で何かと危険性が高いと指摘されているWEP方式を終了する一方、WEP方式のみに対応した
ニンテンドーDS などは接続できなくなるので注意が必要です。3DSならば接続できます。